戻る 汚染水問題全記事(1628件) 戻る

○初めに
 2023年8月24日に東電がアルプス処理汚染水を海洋放出しました。各方面からの反対の意見を無視した見切り発車と言っていいでしょう。今後も反対の意見をあげるためにも、現時点での、テーマ別記事一覧を作成しましたの、皆さん参考になさってください。
 ※1:記事の赤色下線は編集側(地震がよくわかる会)で加えたものです。
 ※2:テーマ別記事一覧は コチラ


●記事一覧
( 1 ) ●2011年3月11日 東日本大震災(M9.0 最大震度7)発生
( 2 ) 東奥日報 2011/03/12 宮城震度7、死者数百 M8.8 国内史上最大
 11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)8.8の巨大地震があった。気象庁によると、関東大震災のM7.9などを上回り、1923年に日本で近代的な地震観測が始まってから最大。東北から関東にかけての広い範囲で津波や火災が発生し、警察庁によると死者は71人、多数の不明者やけが人がでている。

( 3 ) ●2011年3月24日 作業員3人が高濃度の放射性物質の水たまりで被ばく 「ベータ線熱傷」の疑い
( 4 ) NHK 2011/03/24 作業員被ばく 2人が病院搬送
 経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、24日昼すぎ、福島第一原子力発電所の3号機のタービン建屋で作業していた作業員3人が被ばくし、このうち2人が病院に運ばれて手当てを受けているということです。
 浴びた放射線量は170ミリシーベルトから180ミリシーベルトで、2人は足の皮膚に放射性物質が付着しているということです。

( 5 ) NHK 2011/03/24 搬送の作業員 放射線で熱傷か
 24日昼すぎ、福島第一原子力発電所の3号機でケーブルを引く作業をしていた東京電力の協力会社の作業員3人が被ばくし、このうち2人は放射線で皮膚が損傷する「ベータ線熱傷」の疑いがあるとして、病院に運ばれました。
 24日午後0時10分ごろ、福島第一原発の3号機のタービンがある建物の地下1階でケーブルを敷く作業をしていた東京電力の協力会社の20代から30代の男性作業員3人が被ばくしました。
 東京電力によりますと、3人が浴びた放射線量は、173ミリシーベルトから180ミリシーベルト余りで、このうちの2人はくるぶしぐらいまでの靴を履いて、深さ30センチの水につかって作業をしていましたが、靴の中に水が入ったと言うことで、両足に付着した放射性物質の汚染状況を調べたところ、「ベータ線」と呼ばれる放射線が高い値で検出されたということです。

( 6 ) ●2011年4月29日 事故当初は格納容器を意図的に水で満たす「水棺」を事故収束の柱
( 7 ) 日経新聞 2011/04/29 原子炉「水没冷却」一時中断 想定以上に圧力低下 福島1-1
 東京電力は29日、福島第1原子力発電所1号機の原子炉を水に浸して燃料棒を冷やす作業を一時中断した。格納容器の圧力が想定以上に下がったため、圧力容器への注水量を同日午前に毎時6トンと作業着手前の水準に戻した。格納容器の圧力が大気圧より下がると、酸素を含む空気が容器内に入り込み水素爆発を起こす可能性があるという。
 東電は、圧力容器の外側にある格納容器を意図的に水で満たす「水棺」を、事故収束に向けた工程表の柱の一つに据えており、3カ月以内の実現を目指している。

( 8 ) たね蒔き 2011/05/12 5月12日メルトダウンだが最悪シナリオ回避小出裕章(MBS)
MC:メルトダウンというのは、何を引き起こすのですか。
小出氏:私は、メルトダウンをした時に、圧力容器の底にもし水が残っている状態であれば水蒸気爆発をすると思っていまして、それが私の最悪シナリオだったのです。
 でももう既に、今日の東京電力のデータが正しいとすれば、炉心はメルトダウンをしている訳ですし、水蒸気爆発は実は起きていない訳ですから、良かったと思います。
落合氏:というのは、水が全く無い状態で、今度は格納容器の方に落ちて行く。
小出氏:要するに、圧力容器の中に全く水が無いという事は、圧力容器の底に穴が開いていると考える以外にないですね。底に穴が開いていると言うならば、炉心から溶け落ちた燃料は、その穴を通してまた落ちる、というのが必然だと私は思います。
MC:では、今度は外側の格納容器で何とか防がなければいけないのですね。

小出氏:そうです。
 格納容器は、東京電力の方策によれば、水棺をしようとしたのですね。
 全部上まで水を入れようとした訳ですけれども、私はそれは出来ないと言って来たのです。
 格納容器に損傷があるので、水を溜めたくても溜まらない、と私は言って来たのですが、どうもそれも本当らしいのですね。
 格納容器の中にも水は溜まっていない、という事なのですが、ただ格納容器の底の方の部分は、たぶんまだ水は溜まっているいるのだ、と私は思います。
 つまり、圧力容器から溶け落ちて来たウランの燃料は、格納容器の中でまだ水によって冷やされているという状態だと思います。

( 9 ) 日経ビジ 2011/05/17 伊東乾「2カ月後」のメルトダウン発表と内部被曝 正しく怖がる放射能
 東京電力は震災から2カ月目に当たる5月12日、福島第一原子力発電所1号機の圧力容器内で燃料棒が冷却水から完全に露出して過熱し、原形をとどめない形で溶け落ちてしまったこと、事故で圧力容器の下部にできてしまった複数の穴から水とともに格納容器に漏れた可能性がある、と発表しました。
 定義があいまいになりやすくあまり使いたくない言葉ですが、端的に言えば1号炉は「全炉心溶解」という意味での「メルトダウン」を起こしたことになります。
 東京電力は1号機の状態を「メルトダウン」であると認めて、格納容器を丸ごと水で満たす冠水作業の見直しに入る作業に着手した、と発表しました。いわゆる「水棺措置」ですが、このまま続けるわけには行きません。
 報道はこれに続けて、水棺作業が見直しになったため、冷却作業に遅れが出て、事故全体の収束が長期化、工程表の見直しは必至、といった話に流れていますが、果たしてそういう話だけ見ていれば良い問題でしょうか。

( 10 ) NHK 2011/05/17 メガフロート 小名浜港に接岸
 メガフロートは、東京電力が静岡市から提供を受けた、長さ136メートル、幅46メートルの鋼鉄製の人工島で、内部に最大でおよそ1万トンの水をためることができます。
 東京電力が、福島第一原発で増え続けているとみられる放射性物質に汚染された水をためる施設として使うため、15日、横浜港を出港しました。
 そして、17日朝、福島県いわき市沖に到着し、午前8時ごろ、3隻のタグボートでえい航されるなどして、小名浜港に接岸しました。
 メガフロートは、これまでおよそ1か月かけて、水漏れを防ぐ工事のほか、大型のクレーンや配管の取り付け工事が行われています。
 東京電力によりますと、メガフロートは早ければ19日の夕方にも小名浜港を出港し、20日の朝には福島第一原発の岸壁に接岸する見通しだということです。

( 11 ) ●2011年5月21日 低濃度汚染水保管用のメガフロート(鋼鉄製の人工島)が福島に到着
( 12 ) NHK 2011/05/21 汚染水ためるメガフロート到着
 メガフロートは、20日午後6時ごろに停泊していた福島県いわき市の小名浜港を出港し、21日朝、福島第一原発に到着し、9時35分に原発敷地の中にある専用港に接岸しました。
 福島第一原発では、爆発などで放射性物質が飛び散った地面に雨が降って地下水となるなど、比較的濃度の低い汚染水が増え続け、施設の地下にしみ出すケースも出ていますが、汚染水は処理しないまま流すことができないため保管先に移すしかなく、梅雨に入ると事態がより深刻になると懸念されています。
 メガフロートにはこうした比較的濃度の低い汚染水を一時的に保管していく計画で、接岸後は、水を移すための配管の設置作業などが行われる予定です。

( 13 ) NHK 2011/10/07 低濃度汚染水 浄化して散水
 福島第一原発の5号機と6号機では、タービン建屋の地下に津波や地下水が流れ込んでたまっている低濃度の汚染水を、仮設のタンクやメガフロートに移送していますが、その量は上限の90%ほどに当たるおよそ1万7000トンに達しています。
 東京電力は、この汚染水から放射性物質と塩分を取り除いたうえで、敷地内に山積みにされ、乾燥して自然発火のおそれがある伐採した木に散水する作業を、7日午後2時すぎから始めました。
 散水する水は、放射性セシウムなどの濃度が、国が示した海水浴場の水質基準を下回っていて、環境への影響はほとんどないとしています。
 東京電力は、今後、1日100トンのペースで、敷地内のおよそ120万平方メートルに散水する予定で、計画については周辺の自治体や漁業協同組合の了承も得ているとしています。

( 14 ) ●2011年10月30日 内閣府政務官 低濃度汚染水の浄化水を飲む
( 15 ) 日経新聞 2011/10/31 内閣府政務官 低濃度汚染水の浄化水ゴクリ 記者の質問に応え
 内閣府の園田康博政務官は31日、政府と東京電力による統合対策室の記者会見で、東電福島第1原子力発電所の5・6号機から出た低濃度汚染水を処理した水をコップにつぎ、飲み干した。
 5・6号機の低濃度汚染水は敷地内のがれきなどへの散水に使われている。以前の会見で、フリーライターから「実際に飲んで安全性を立証してほしい」との質問が出ていて、同政務官がそれに応えた。
 園田政務官が飲んだ水は逆浸透膜や脱塩装置で処理した後に煮沸して殺菌している。放射性物質を調べる核種分析の結果、ヨウ素131とセシウム134、137の濃度は検出限界未満と確認されていた。

( 16 ) ●2012年9月19日 原子力規制委員会発足 初代委員長 田中俊一氏
( 17 ) 東奥日報 2012/09/19 原子力規制委きょう発足 40年制限など課題山積
 19日に発足する「原子力規制委員会」は、東京電力福島第1原発事故を教訓に原子力の安全規制を一元化し、原子力規制への取り組みを刷新する。ただ発足が遅れたこともあり、原発の運転期間の40年制限や再稼働への対応など直面する課題は山積している。
 委員長になる田中俊一氏は「40年超の原発は厳格にチェックし、運転させない姿勢で臨むべきだ」と強調。一方で原則を規制委が速やかに見直すとの規定があり骨抜き≠ノなる懸念も根強い。

( 18 ) ●2013年4月3日 原発地下の貯水槽から汚染水漏れ
( 19 ) NHK 2013/04/06 原発地下の貯水槽から汚染水漏れ
 東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水を保管している貯水槽の外側の地盤などで微量の放射性物質が検出されたことから、東京電力は、貯水槽から汚染水が漏れ出たものとみて、汚染水を隣の貯水槽に移すとともに、原因の調査を急ぐことにしています。
 汚染水が漏れ出た疑いがあるのは、福島第一原発の敷地の地盤を掘り下げて地下に設置している貯水槽で、縦60メートル、横53メートル、深さ6メートルあり、1万3000トンの汚染水を保管しています。
 東京電力によりますと、貯水槽には放射性セシウムを取り除いたあとに放射性ストロンチウムなどが残った汚染水が保管されていて、内部に3重の遮水シートが設置されていますが、今月3日から5日にかけて、最も外側の遮水シートと真ん中のシートの間で、放射性ストロンチウムなどが検出されたほか、貯水槽の外側の地盤付近でも、微量の放射性ストロンチウムなどが検出されました。

( 20 ) NHK 2013/04/06 増え続ける汚染水 解決策見いだせず
 特に今回水漏れが見つかった地下の貯水槽は、たくさんの汚染水をためることができることから、東京電力も「当面の保管先として期待していた」と話していて、今回の水漏れで、およそ1か月分に当たる1万4000トン分の貯蔵が当面できなくなるとみられ、影響は深刻です。
 また、7つある地下の貯水槽はいずれも同じ構造で、東京電力は、原因の究明が終わるまで、今回の緊急的な移送以外では貯水槽よりもタンクを優先的に使う方針を示しています。
 しかし、タンクは十分な余裕がない状況で、綱渡りの状態が続くとみられます。

( 21 ) 田中龍作 2013/04/06 福島原発 地下貯水槽から汚染水ダダ漏れ 地下水脈で海洋へ
 福島第一原発の原子炉建屋から出た処理後の汚染水を貯蔵していた地下貯水槽からストロンチウムなどの放射性物質が地中に漏れ出していたことが4日、わかった。東電が記者会見したのは、きょう(6日)未明だった。
 放射性物質漏えい事故を起こしたのは7つある地下貯水槽のうちの第2号貯水槽。大きさはタテ60m、ヨコ53m、深さ6m。オリンピックの競泳用プールの倍もある巨大な水槽だ。
 貯水槽の内側は2層のポリエチレンシートとベントナイトシートの3層構造になっている。東京電力の計測によると貯水槽外側の放射能濃度は10Bq/CM3が、ポリエチレンシートとベントナイトシートの間は6,000Bq/CM3と高濃度だ。
 尾野昌之・原子力立地本部長代理は「ポリエチレンシートの継ぎ目に亀裂が入っているのではないか」と見る。ベントナイトシートも同様に継ぎ目があるという。そうすると最も外側の覆いであるベントナイトシートからも高濃度の汚染水が外に漏れ出ている可能性もある。

( 22 ) NHK 2013/04/13 原発汚染水処理設備 誤操作で停止
 東京電力福島第一原子力発電所で、先月末に試運転を始めた汚染水から多くの放射性物質を取り除く新たな処理設備が4日朝、運転員の誤った操作で停止しました。
 4日午前5時20分すぎ、福島第一原発の汚染水から多くの放射性物質を取り除く「ALPS」と呼ばれる処理設備が、突然運転を停止しました。
 東京電力が設備を確認したところ、異常や汚染水の漏えいなどはなく、運転員が装置のボタンを押し間違ったことが原因だと分かり、1時間後に運転を再開しました。

( 23 ) 毎日新聞 2013/07/24 「流出量かなり多い」 専門家ら、地盤構造から推測
 福島第1原発から放射性汚染水が海に漏えいしていたと東京電力が認めた問題で、地下水や岩盤構造の専門家からは「海への流出はかなり多いのでは」との意見が聞かれた。
 東電は22日、同原発タービン建屋東側周辺で工事が進む「遮水層」を報道陣に公開。掘った穴に薬剤を注入して汚染水の海への流出を防ぐのが目的で、東電の技術者は「海の潮位の変化が10だとすると、観測井戸の地下水は3の割合で水位が上下している」と明らかにした。
 東電が地下水から高濃度の放射性物質を確認した観測井戸は2号機タービン建屋の海側にあり、確認された汚染箇所は約100メートル四方の範囲に集中。この一帯は原発建設時の1960年代に埋め立てられたもので、東電は「なぎさに泥岩、砂岩を積み上げてできた土地」と説明する。
 この地盤構造から、北海道大の大賀光太郎・特任助教(環境資源工学)は「人工表土で、海水との干満の変動率が10対3と大きければ、(水の抜けやすさを示す)浸透率はかなり高い」と指摘。海への漏れ出し方として「干潮時に地下水の一部が海に抜け、満潮時に標高の高い内陸の地下水流入と海水の逆流を繰り返しているのでは」と推定する。

( 24 ) ●2013年8月19日 フランジ型タンクから300トンの高濃度汚染水漏えい
( 25 ) NHK 2013/08/20 汚染水漏えい量は300トン
 19日、福島第一原子力発電所の敷地の山側に置かれたタンクから汚染水が漏れているのが見つかった問題で、漏れた汚染水の量は、タンクからの水漏れとしては、これまでで最も多いおよそ300トンに上ることが分かりました。

( 26 ) NHK 2013/08/21 汚染水漏れで「レベル3」検討
 福島第一原子力発電所でタンクから300トン余りの高濃度の汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は、漏れ出た放射性物質が数千兆ベクレル程度と、かなりの量になるとみられることから、原子力事故の深刻さを表す評価を8段階に分けられた国際的な評価基準で上から5番目の「レベル3」に当初から2段階引き上げることを検討することになりました。

( 27 ) NHK 2013/08/21 汚染水漏れ「海に流出の可能性」
 福島第一原子力発電所の山側のタンクにためられた汚染水が周辺の敷地に漏れ出した問題で、東京電力は、海につながる側溝の側面から1時間当たり6ミリシーベルトという高い放射線量が検出され、今回の汚染水の漏えいに伴って、放射性物質が海に流出している可能性が否定できないという見方を示しました。
 東京電力は20日の会見で、海につながる排水溝の水では放射性物質の濃度がそれほど高くないことから、汚染水が直接海に流れ出しているとは考えにくいと説明していました。

( 28 ) NHK 2013/09/05 タンク汚染水が地下水に到達か
 福島第一原発では先月、4号機の山側にあるタンクから、高濃度の放射性物質を含む汚染水300トン余りが漏れ、一部が海につながる側溝を通じて、原発の専用港の外の海に流出したおそれがあります。
 東京電力で汚染の広がりを調べるためにタンクから10メートル余り離れた場所に新たに掘った井戸で4日に採取された水から、ストロンチウムなどのベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり650ベクレルという高い値で検出されたということです。
 水は地下水が流れる深さおよそ7メートルほどのところで採取されたということで、東京電力では漏れ出した汚染水が地下水にまで到達したおそれがあるとみています。

( 29 ) ●2013年9月8日 安倍首相 IOC総会で「アンダーコントロール」発言
( 30 ) NHK 2013/09/08 安倍首相 IOC総会で「汚染水問題なし」と強調
 安倍総理大臣はIOC総会での最後のプレゼンテーションで、東京電力福島第一原子力発電所の汚染水問題について「状況はコントロールされており、全く問題はない」と述べるとともに、抜本的な解決に向けて政府が責任を持って対策を進めていると強調し、理解を求めました。
 この中で安倍総理大臣は、福島第一原発の汚染水問題に懸念が出ていることについて、「状況はコントロールされており、東京に決してダメージは与えない」と述べました。
 安倍総理大臣はこのあとの質疑で、さらに詳しい説明を求められたのに対し、「汚染水による影響は福島第一原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。福島の近海で行っているモニタリングの数値は最大でも、WHO=世界保健機関の飲料水の水質ガイドラインの500分の1だ。また、わが国の食品や水の安全基準は世界で最も厳しいが、被ばく量は日本のどの地域でもその100分の1だ。健康問題については今までも現在も将来も全く問題ない」と述べました。

( 31 ) NHK 2013/09/16 首相 福島第一原発5・6号機廃炉要請
 安倍総理大臣は、東京電力福島第一原子力発電所を視察したあと、記者団に対し、運転を停止している5号機と6号機を廃炉にするよう東京電力側に要請し、廣瀬社長は年内に判断する考えを示したことを明らかにしました。
 さらに安倍総理大臣は、汚染水問題について、「福島近海においてモニタリングを行っており、その結果、IOC=国際オリンピック委員会の総会が開かれたアルゼンチン・ブエノスアイレスで話したように、汚染水の影響は、湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。いずれにせよ事故処理、汚染水処理は、国が前面に出て私が責任者として対応していく」と述べました。

( 32 ) 東京新聞 2013/09/27 柏崎刈羽 きょう再稼働申請 東電、事故収束できぬまま
 だが、福島第一原発では深刻な状況が続いている。汚染水が地下水と混じって大量に海に流出。原子炉を冷やした後の処理水もタンクから漏れ、外洋に流れた。国が前面に立って対策を進めるというが、廃炉への道は見えない。東電が原発を動かしていいのか、大きな疑問がある。

( 33 ) 東奥日報 2013/09/29 社説 原子力規制委1年 信頼回復 独立貫いてこそ
 一方で福島原発の放射性汚染水問題では規制委の関わりが弱かった。東電の管理体制を厳しくチェック、意思疎通を確実にしていればタンクからの漏れなどを防げた可能性はある。今後は汚染水にも厳しい目配りや指導が求められる。

( 34 ) 東奥日報 2013/10/31 「凍土遮水壁」6年間は維持 エネ庁見通し
 凍土遮水壁は1〜4号機建屋の周囲約1・4キロの地中を冷却剤で凍らせて造る。国は設置費用として約320 億円の支出を決めているが、地層を冷やし続けて遮水壁を維持するための管理費用は東電が負担するという。

( 35 ) 福島民報 2013/11/01 【第5部 汚染水の行方】(4)タンクの不安 溶接型への変更 急務
 「東電は耐久期間を五年としているが、関係した業者から二年しかもたないとの話を聞いた。こんなタンクで対応できるのか」
 8月19日に東京電力福島第一原発の地上タンクから約300トンの汚染水漏れが発覚してから四日後の23日。国会内で開かれた民主党の汚染水対策本部で、本部長代行の増子輝彦(参院本県選挙区)は、出席した東電の担当者に厳しい口調で詰め寄った。「作り替えて新しいものにしていくことも含め検討する必要がある」。増子の問いに東電側は答えに窮した。
 なぜフランジ型にしたのか−。東電は、一日400トンのペースで増える汚染水に対応するためだったと説明する。溶接型タンクが製造から設置まで六カ月かかるのに対し、フランジ型は半分の三カ月で済むからだ。

( 36 ) 東奥日報 2013/11/14 福島1号機 格納容器付近で水漏れ 配管破断など2カ所
( 37 ) 東奥日報 2013/11/17 東電、雨水対策を強化 せきかさ上げ、雨どい設置
 8月に「H4」エリアのタンクから約300トンの高濃度汚染水漏れが発覚したことを受け、東電はそれまで常に開けていたせきの弁を閉じる運用に変更。たまった水はいったん仮設タンクに移して放射性物質の濃度を測定し、排出基準を下回ることを確認した上で排水する手順を定めた。
 しかし、その後の台風や大雨で、水があふれ出しそうになったため、せき内で濃度を測っただけで排出したり、タンクへの移送が間に合わず、あふれ出したりした。

( 38 ) 東奥日報 2014/01/28 沿岸セシウム濃度 昨年秋23倍に上昇
 東京電力福島第1原発周辺の沿岸で昨年10月、台風26号が接近した後、海水に含まれるセシウム137の濃度が最大で約23倍に上昇したことが27日、分かった。原子力規制委員会の検討会で報告された。台風接近による大雨に伴い、東電は敷地内にある汚染水タンク群のせきにたまった水を排出していた。

( 39 ) 東奥日報 2014/02/08 汚染水濃度 過小評価か 東電、過去の公表値を検証
 東京電力は7日、福島第1原発の汚染水の測定に関し、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が高濃度で含まれている場合、濃度を過小評価し本来よりも低い数値を公表していた可能性があるとして、過去の測定結果を検証すると発表した。
 東電は6日、過去のストロンチウム90の測定値計13件を公表したが、この過程でベータ線を出す放射性物質の濃度が過小評価されいることが判明した。

( 40 ) NHK 2014/02/17 汚染水タンク囲うせきで水漏れ
 東京電力によりますと、福島第一原発で16日、汚染水のタンクを囲っているせきのうち、4号機の山側ある「H5」と呼ばれるせきで、たまっていた水が合わせて7か所から漏れ出しているのが見つかりました。
 東京電力が調べたところ、漏れ出した水はおよそ19.2トンに上り、周辺の地面にしみこんだとみられますが、せきに残っていた水からは放射性物質のストロンチウム90が1リットル当たり23ベクレルの濃度で検出されました。

( 41 ) ●2014年2月19日 タンク弁開きっぱなし 高濃度汚染水100トン漏れ
( 42 ) NHK 2014/02/20 高濃度汚染水タンクから漏れる
 東京電力福島第一原子力発電所で19日夜、山側のタンクから極めて高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏れ、およそ100トンがタンクを囲うせきの外に流出しました。
 東京電力は、配管の弁の故障などで、移送していた汚染水が予定していなかったタンクに入ったため、あふれたとみて調べています。
 東京電力が調べたところ、水はタンクの天板の継ぎ目から漏れ、雨どいをつたって、タンクを囲うせきの外に流出していたということで、隣接するタンクに水を移して、水位を下げるなどして、発見から6時間余りで漏えいが止まったことが確認されたということです。
 せきの外に流出した汚染水の量はおよそ100トンとみられ、放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が、タンクからの汚染水漏れとしてはこれまでで最も高い、1リットル当たり2億3000万ベクレルという極めて高い濃度で検出されました。
 また、セシウム137も国の海への放出基準の100倍余りの1リットル当たり9300ベクレルと高い濃度で検出されました。
 この汚染水には、主に放射性物質のストロンチウム90が含まれていて、2億3000万ベクレルを、ストロンチウム90の海への排出基準と比較すると、760万倍余りに当たります。

( 43 ) 東京新聞 2014/02/20 高濃度汚染水100トン漏れ タンク弁開きっぱなし
 東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった下請け企業の作業員が4号機の西側にあるタンク群の一基で、天板の接ぎ目付近から水漏れしているのを見つけた。
 発見の9時間半ほど前には、タンクの水位計がほぼ満水を知らせる警報を発していた。
 この時点ではタンク周辺に水漏れなどの異常は見つからなかったため、東電は現場で実際の水位を確認しないまま水位計の故障と判断し、特段の対策は取らなかったという。
 しかし、実際にはタンクに取り付けられた処理水を受け入れるための二つの弁が開きっぱなしになっており、水位はさらに上昇し、遅くとも深夜には処理水があふれ出すレベルに達していた。
 タンク群の周囲には、コンクリート製の堰(せき)があり、処理水は食い止められるはずだった。しかし、タンクには、天板に降った雨を堰の外に直接排出する雨どいが取り付けられており、これが裏目となって処理水が敷地へ大量漏出した。東電は「近くには排水溝がなく、海への流出はないと考えている」と強調している。

( 44 ) 東奥日報 2014/02/22 タンク汚染水漏れ 配管弁操作ミス、隠蔽か
 東京電力福島第1原発のタンクから約100トンの高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は21日、タンクにつながる配管の弁が漏えい前に開いていた可能性が高いことを明らかにした。漏えいが見つかった後の現場確認では弁が閉まった状態だったことから、何者かが誤って弁を開け、ミスを隠蔽(いんぺい)するために戻した可能性が出てきた。
 漏えいは19日午後11時25分ごろ、「H6」と呼ばれるタンク群の1基で見つかった。別のタンク群に移送するはずの汚染水が、満水に近かったH6のタンクに移送されたため、汚染水がタンクからあふれた。

( 45 ) 東奥日報 2014/02/27 汚染水漏れ対応 「あまりに稚拙」 規制委、東電に改善要求
 大島賢三委員は「単なる操作ミスを超えて、何らかの悪意があるなら、重要なセキュリティー上の問題だ」とし、故意の可能性も念頭に置いた調査を東電に求めた。一方、田中氏は「悪意を前提とした調査は好ましくない。現場に不信感がまん延すると安全を守れない」と調査方法への配慮を求めた。

( 46 ) 東奥日報 2014/03/01 東電・汚染水の弁開閉操作 作業員特定できず
 福島第1原発の地上タンクから高濃度の汚染水約100トンが漏れた問題で、東京電力は28日、誰がタンクにつながる配管の弁を開閉したのか、作業員への聞き取り調査を進めているものの、漏えい判明から1週間以上が経過しても特定に至っていないことを明らかにした。

( 47 ) 東奥日報 2014/03/06 処理後の汚染水保管 貯水槽再活用検討を 規制委、東電に要求
 昨年4月の漏えいトラブルで使用を取りやめた地下貯水槽の本格的な再活用を検討するよう東電に求めた。
 東電は作業部会で、タンク増設などで年末までに汚染水の水位を下げる方針を掲示したが、更田委員は「高濃度汚染水をタンクにいっぱい入れるより、環境への影響が少ない処理済み水を貯水槽に移す方が安全ではないか」と述べ、東電側に対策の前倒しを求めた。

( 48 ) 東奥日報 2014/03/08 高水位示す警報も 移送ポンプ止めず 福島第1汚染水
 東京電力は7日、福島第1原発の汚染水を保管する地上タンクで、水位が高くなったことを示す警報が鳴ったのに、汚染水の移送ポンプを止めないミスがあったと発表した。
 2月に地上タンクから100トンの汚染水が漏れたトラブルを受けて、警報が成った場合は汚染水の移送ポンプを止めた上で、現場を確認するようマニュアルを見直したばかりだが、徹底されていなかった。警報は機器の誤作動と見られ、水位の異常や汚染漏れはなかった。

( 49 ) 東奥日報 2014/03/16 ALPS 廃棄物課題 最終処分方法決まらず
 ALPSはトリチウムを除く62核種の放射性物質を汚染水から取り除くことができる。A〜Cの3系統がフル稼働すると1日約750トンの汚染水を処理できるとされ、4月以降の本格稼働を目指している。
 放射性物質の特性に合わせた吸着塔が1系統につき14基あり、吸着材を2〜4カ月ごとに交換する。吸着材は放射性廃棄物として保管容器に入れ、敷地内の施設で貯蔵されるが、核種によって半減期や人体への影響が異なるため最終的な処分方法は決まっていない。

( 50 ) 東奥日報 2014/03/19 汚染水浄化できず 設備3系統を停止
 東京電力は18日、福島第1原発で試運転が続く汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」で、3系統のうち1系統で汚染水が浄化できていない異常が分かり、3系統全ての処理を停止したと発表した。
 東電によると、1系統の出口で17日採取した水に含まれるベータ線を出す放射性物質が、1リットル当たり数千万ベクレル程度と高濃度だったことが18日に判明。通常、処理後は数百ベクレル程度に下がるという。この系統は、フィルター洗浄のため停止していたが、東電は念のため残り2系統も止めて処理能力を確認している。

( 51 ) 福島民友 2014/03/20 除去設備の未浄化水、地上タンク21基に流入
 東電は、ALPSで処理した水を敷地南側にある溶接型のタンク群に移送していた。浄化できなかった水が流入したタンク21基のうち1基で18日に採取した水からは、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり560万ベクレルの高濃度で検出された。21基は全て配管で連結しているため、それぞれに汚染水が混入した可能性が高い。21基の保管量は約1万5000トンに上り、これらを再び浄化する必要性も新たな課題として浮上してきた。

( 52 ) 東奥日報 2014/03/24 汚染水 浄化完了一層困難に ALPS本格運転厳しく
 敷地内の汚染水を来年3月までに浄化するとの目標は、昨年9月に安倍晋三首相が第1原発を視察した際に、東電の広瀬直己社長が表明した。達成には汚染水を1日当たり1960トン処理しなければならない計算で、ハードルは極めて高い。
 ALPSはトリチウム以外の62種類の放射性物質を除去でき、汚染水対策の切り札とされる。18日に発覚したトラブルでは、3系統のうち1系統の出口で17日に採取した水から、ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり最高1400万ベクレル検出。本来なら、数億ベクレル程度の汚染水が数百ベクレル程度まで浄化されるはずだった。

( 53 ) ●2014年3月25日 福島県漁連 国・東電の「地下水バイパス」計画の実施を容認
( 54 ) 東奥日報 2014/03/26 地下水バイパス 消費者不安どう払拭 国・東電 説明責任重く
 東京電力福島第1原発事故による汚染水を減らすため、地下水をくみ上げ海に放出する「地下水バイパス」計画の実施を福島県漁業協同組合連合会(県漁連)が容認した。東電は実施時季の検討に入るが、魚を食べる消費者の不安を払拭(ふっしょく)できるかが最大の課題となる。隣接する宮城、茨城の漁業への影響も避けられず、国の責任はますます重くなる。

( 55 ) 毎日新聞 2014/03/27 原発地下水放出 対策本番はこれからだ
 東京電力福島第1原発事故の汚染水対策で、原子炉建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス」計画を福島県漁連が容認した。
 福島第1原発の敷地では、山側から海側に1日1000トンの地下水が流れている。このうち400トンが建屋内に流入し、溶融した核燃料に触れて汚染水となっている。
 計画では建屋流入前の地下水を12本の井戸でくみ上げる。タンクに一時保管し、放射性物質濃度が目標値を下回ることを確認後に海に流す。

( 56 ) 東奥日報 2014/03/28 ALPSで汚染水処理また停止
 東京電力は27日、福島第1原発の汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」で試運転中の2系統のうち1系統で、水が白く濁っていることが分り、処理を停止したと発表した。東電が原因を調べている。東電によると、27日午前10時半ごろ、処理中の水をサンプル調査したところ、1系統で白く濁っているのが見つかった。18日に別の1系統で汚染水が浄化できていない異常が発覚したばかり。

( 57 ) 福島民報 2014/04/04 地下貯水槽 使用見通せず 暫定保管の雨水 行き場なし
 東電は昨年4月の漏えい発覚後、7つの貯水槽全てを空にした。その後、昨年10月の台風に伴い、排出基準値を上回った雨水を緊急避難的に入れた。貯水槽の補強工事に入るには、雨水を他の場所に移す必要がある。しかし、受け入れ候補となる地上タンクには、1日400トンずつ増える高濃度の汚染水を優先的にためているため、雨水の行き場がない。
 東電は貯水槽を高濃度の汚染水の保管場所として再利用するため、3枚の防水シートのうち、厚さ不足が指摘されている外側のシート交換などを予定している。

( 58 ) デリ東北 2014/04/07 全漁連も原発地下水放出を容認 経産相、東電社長に表明
 東京電力福島第1原発の汚染水対策「地下水バイパス」計画について、全国漁業協同組合連合会全漁連の岸宏会長は7日、茂木敏充経済産業相と広瀬直己東電社長に相次ぎ面会し「苦渋の決断だが、バイパス導入を容認する判断をした」などと述べ、計画受け入れを表明した。

( 59 ) 東奥日報 2014/04/08 汚染水対策「地下水バイパス」 全漁連も導入容認
( 60 ) 東奥日報 2014/04/10 地下水くみ上げ開始 福島原発の敷地内 分析後に海洋放出
 東京電力は9日、福島第1原発敷地内で地下水をくみ上げ、汚染されていないことを確認後に海洋に放出する「地下水バイパス」計画で、専用井戸でのくみ上げを午前10時半ごろ開始したと発表した。

( 61 ) 東奥日報 2014/04/11 地下水からトリチウム 東電、井戸運用の説明混乱
 地下水放出で東電と国はトリチウム濃度を法令基準(1リットル当たり6万ベクレル)の40分の1の1500ベクレルと厳しい基準を新たに設定し、福島県の漁業の了解を得た経緯がある。
 東電福島本社広報部は10日夜の記者会見で「仮に今後1500ベクレルを超えた場合は、その井戸でのくみ上げを停止する。」と説明した。だが、会見中に東電本店から連絡が入り「傾向を監視するため、くみ上げを継続する」と正反対の内容に訂正した。
 これに対し、報道各社から質問が相次ぎ、結局「方針は決まっていない。検討している段階」と再訂正した。

( 62 ) NHK 2014/04/14 高濃度汚染水200トン余 移送先でない建物に誤送
 東京電力によりますと、13日までの4日間に水位が上がるはずの建物で反対に下がるなどの異常が見つかり、調査の結果、使う予定がないポンプ4台が動いて、汚染水およそ203トンが、本来の移送先ではない「焼却工作建屋」と呼ばれる建物の地下に流れ込んでいたことが分かりました。
 流れ込んだ汚染水には、1リットル当たり3700万ベクレルという高濃度の放射性セシウムが含まれていました。

( 63 ) 東奥日報 2014/04/15 故意の可能性含め調査 高濃度汚染水誤送で
 福島第1原発の汚染水対策で、使う予定のないポンプが動き、移送先でない建屋に高濃度汚染水約203トンが流入した問題で、東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理は14日、「予断を持たずに調べる」と述べ、作業関係者がポンプを故意に操作した可能性も含めて調査する方針を明らかにした。

( 64 ) 毎日新聞 2014/04/17 井戸の水が基準超え…地下水バイパスで初
 東京電力福島第1原発で汚染前の地下水を海に放出する「地下水バイパス」計画で、東電は17日、地下水をくみ上げる井戸12本のうち1本から放出基準1リットル当たり1500ベクレル未満を上回る放射性トリチウム同1600ベクレルが検出されたと発表した。基準は東電と国が独自に定めており、基準超えは初めて。

( 65 ) 東京新聞 2014/04/18 トリチウム基準値超1600ベクレル 「地下水」井戸の1本
( 66 ) はてな 2014/04/23 「世界標準に達してない」 泉田知事インタビュー
( 67 ) 東奥日報 2014/04/30 凍土壁着工不透明に 規制委 実現性強い懸念
 規制委の田中俊一委員長は23日の記者会見で「凍土壁が安全にどういう影響を及ぼすかきちっと見る」と強調。事務局の原子力規制庁も「(審査は)スケジュールありきではない」としており、審査が難航すれば、着工が遅れる可能性がある。
 東電などによると、凍土を造る工法は、地下鉄工事などで実績があるが、今回ほど大量の土壌を長期間凍結させた例はない。凍結中に、建屋内を除染して原子炉や建屋を補修し、水漏れを止める必要があり、作業は難航が予想される。
 凍土壁の影響で建屋周辺の地下水位が下がり、建屋内の汚染水の水位が高くなると、建屋から汚染水が流出してしまうため、水位管理にも細心の注意が必要だ。

( 68 ) 東奥日報 2014/05/02 凍土遮水壁に懸念 東電・原子力監視委員長 「最良と確信持てず」
 東京電力で組織改革や原発事故への取り組みを監視する「原子力改革監視委員会」委員長で元米原子力規制委員会(NRC)委員長のデール・クライン氏は1日、都内で共同通信と会見し、福島第1原発の汚染水問題の切り札と期待される凍土遮水壁について「最良の選択肢との確信が得てない。意図せぬ結果が生じないか心配だ」と語った。
 クライン氏は凍土壁に関しては世界中で多くの知見と実績があるとしながらも「これだけの規模のものが造られたことはない。(本来は)数カ月間の一時的な措置。地下水がどこへ行き、最終的にどうなるのか、さらなる試験と分析が必要だ」と述べた。

( 69 ) 毎日新聞 2014/05/02 汚染水誤移送:スイッチ誤操作が原因…東電「故意」否定
 東京電力福島第1原発で先月、非常時以外は汚染水を貯蔵できない建屋に大量の高濃度汚染水が移送された問題で、東電は2日、作業員が移送ポンプのスイッチを誤操作した可能性が高いと発表した。東電は「故意ではなかった」と説明している。

( 70 ) 東奥日報 2014/05/12 舗装で雨水浸透防止 汚染水新たな対策
 対策委が地下水の流れを解析した結果、建屋に流れ込む地下水は主に敷地内に降った雨が染みこんだものだった。
 このため1〜4号機側の大部分を占める約1.45平方キロをアスファルトなどで舗装し、雨水の浸透を防ぐ。費用は数10億円で凍土壁の10分の1程度。来年春までには大部分の舗装を終える計画という。
 建屋には1日約400トンの地下水が流れ込んでいるとみられるが、敷地舗装で約170トンまで減る見込む。

( 71 ) 東奥日報 2014/05/15 地下水目標値未満 21日にも海洋放出
 経済産業省資源エネルギー庁は14日、東京電力福島第1原発の地下水バイパス稼働に備え、日本原子力研究開発機構など第三者機関や東電が分析した地下水の放射性物質濃度が、海洋放出のための運用目標値を下回ったと発表した。東電は早ければ21日にも海洋放出を始める見通しになった。

( 72 ) 東京新聞 2014/05/16 格納容器の配管漏水 福島第一3号機で初確認
 東京電力は15日、福島第一原発3号機原子炉建屋一階で、原子炉を覆う格納容器につながる配管の一つから水が漏れているのを確認したと発表した。水は大量の汚染水がある建屋地下に流れているとみられる。東電は漏水量などを詳しく調べ、止水方法を検討する。3号機で格納容器の漏水箇所が確認できたのは初めて。

( 73 ) 東奥日報 2014/05/18 1系統の水が白濁 ALPSまた停止
 東京電力は17日、福島第1原発の汚染水処理施設「多核種除去設備(ALPS)」で、試運転中の2系統のうち1系統の水が白く濁っているのが見つかり、処理を停止したと発表した。原因は調査中。

( 74 ) 東奥日報 2014/05/20 汚染水タンク増設 約1カ月遅れ
 東京電力は19日、福島第1原発の廃炉・汚染水を話し合う現地会議で、汚染水を保管するタンクの増設が当初計画より1〜1.5カ月程度遅れていることを報告した。

( 75 ) 東奥日報 2014/05/20 「美味しんぼ」問題 自覚と責任
 「根拠のない風評には全力を挙げて対応したい」。菅義偉官房長官は19日の記者会見で、放射性物質と健康被害について、正確な知識と情報を伝えることが不可欠との認識を示した。
 政府が神経質になるのは、安倍晋三首相が東日本大震災からの復興を最優先課題に掲げてきたためだ。第2次政権発足後、首相の福島県視察は計7回に上る。汚染水などさまざまな問題を抱える中で「復興に向けた取り組みに水を差さないでほしい」(政府筋)との思いが強い。

( 76 ) 東京新聞 2014/05/20 ALPS全系統停止 処理中の汚染水白濁
 東京電力は20日、福島第一原発で試運転中の新型の汚染水除染装置「ALPSアルプス」で、三系統あるうち唯一動いていた系統でも処理中の水が白く濁っているのが見つかり、処理を止めたと発表した。ほかの二系統は既にトラブルを起こして停止中で、全系統で処理が止まった。
 ALPSが止まっていても、既存の除染装置で放射性セシウムは除去できており、原子炉の冷却に再利用する水の確保は問題ない。ただし、高濃度のストロンチウムを含む汚染水を入れたタンクが増え続けることになるため、タンクから汚染水が漏れて土壌から地下水にしみ込んだり、海に流出したりした時の危険性は高いままとなる。
 処理は、前段階で高濃度のストロンチウムを含む水に薬剤を入れ、泥状にして沈殿・除去し、沈殿しきれなかった泥をフィルターで取り除く。後段で数多くの吸着塔を通し、ほかの放射性物質も除去し、ほぼトリチウムだけの水にする。
 しかし、東電が状況を調べたところ、後段の処理で水が白く濁っていることが判明。カルシウム濃度が通常より高かった。

( 77 ) 東奥日報 2014/05/21 タンク内の地下水、今日海へ
( 78 ) 毎日新聞 2014/05/21 地下水を海に初放出 汚染前の560トン
 東京電力福島第1原発で原子炉建屋で汚染される前の地下水を海に流す「地下水バイパス」計画で、東電は21日午前10時25分、事前にくみ上げておいた地下水約560トンを初めて海に放出する作業を始めた。放出作業は約2時間20分で終わった。

( 79 ) 河北新報 2014/05/22 消えぬ風評への不安 地下水海洋放出
 福島第1原発の地下水バイパス計画が21日、予定より約1年遅れて実施された。安全性や運用方法をめぐり専門家の見解は分かれている。
 京大原子炉実験所の小出裕章助教原子核工学は「事故前であれば地下水のトリチウム濃度は1ベクレル程度で、1500ベクレルは高すぎる。構内は事故後、放射能の沼のようになっており、放出すべきではない」と批判する。
 バイパス計画は地下水が原子炉建屋地下に流れ込んで汚染される前にくみ上げ、海洋放出する手はずだった。ただ、2月に上流部の地上タンクから高濃度汚染水が漏れ、地下水から微量の放射性物質が検出されている。

( 80 ) 東奥日報 2014/05/27 きょう2度目の地下水海洋放出
 東京電力は26日、福島第1原発の汚染水対策として、原子炉建屋などに流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス計画」で、27日に2度目の海洋放出を実施すると発表した。

( 81 ) 東奥日報 2014/05/28 地下水バイパスで基準超トリチウム
 東京電力は27日、福島第1原発で建屋に流入する前の地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス計画」で、12本あるくみ上げ用井戸のうち1本の水から東電が定めた基準(1リットル当たり1500ベクレル)を超える1700ベクレルのトリチウムを検出したと発表した。
 くみ上げ井戸でこれまで最高値だった1600ベクレルを上回った。

( 82 ) 東奥日報 2014/06/04 トリチウム分離 政府技術検証へ 汚染水
 経済産業省資源エネルギー庁は3日、東京電力福島第1原発の汚染水から取り除けない放射性物質トリチウムを分離する技術を検証する事業について、参加を検討する事業者を対象に説明会を開いた。

( 83 ) 東奥日報 2014/06/07 凍土遮水壁工事着手 建屋の汚染水減らす効果 来春から運用
 東京電力は2日、福島第1原発で深刻化した汚染水問題の抜本的な対策「凍土遮水壁」の工事に着手しました。
 Q 土を凍らせて壁にするのですか。
 A そうです。1〜4号機の原子炉建屋には、山側から地下水が1日約400トン流れ込み、汚染水となっており、これを食い止めます。四つの建屋を囲むように約1.5キロにわたり、約1550本の配管を地下約30メートルまで打ち込みます。これらに零下約30度の冷却材を循環させ、周りの土壌を地下水とともに凍らせる仕組みです。
 Q 期待する効果は。
 A ほかの汚染水対策と併せると、地下水を約280トン減らせるとされています。建屋の汚染水を少しでも減らし、溶け落ちた燃料の取り出しなど、本体の廃炉作業を進めなければなりません。
 Q 現時点の汚染水の量は。
 A 1〜4号機の建屋地下にある汚染水は、3日時点で約7万2000トン。これまでに処理した汚染水の総量は48万トンに達しています。

( 84 ) 毎日新聞 2014/06/24 凍土遮水壁の工法変更
 東電によると、原子炉建屋周辺で地下約25メートルを流れる地下水から1リットル当たり3100〜4700ベクレルのトリチウムが検出された。このまま凍結管を埋めるための穴を掘ると、汚染地下水が、海岸に設けた遮水壁より深くまで浸透し、海に流出する可能性がある。このため、あらかじめ太いパイプを埋設し、その中で穴を掘るという。

( 85 ) 共同通信 2014/06/24 海側の深層に汚染拡大 凍土壁の工事に遅れも
 東電によると、1〜2号機の海側に掘った深い井戸で、5月以降に採取した地下水から1リットル当たり最大4700ベクレルのトリチウムが検出された。また3〜4号機海側の井戸の地下水でも最大480ベクレルが検出された。

( 86 ) 東奥日報 2014/06/25 海側深層に汚染拡大 福島原発
 東京電力は24日、福島第1原発のタービン建屋東側(海側)で、深い地層(下部透水層、地中約20メートル)の地下水に、放射性物質のトリチウムによる汚染が拡大していると発表した。建屋の周囲の地層を凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」は、掘削時に汚染拡大を防ぐ措置が増えるため、工事が遅れる可能性がある。
 東電によると、1、2号機の海側に掘った深い井戸で、5月以降に採取した地下水から1リットル当たり最大4700ベクレルのトリチウムが検出された。
 第1原発海側の地層は、水を通しやすい「透水層」と、水を通しにくい「難透水層」が交互に重なっている。東電は地表に近い上部透水層の水圧が下部透水層の水圧より低いことから、上部から下部に汚染水は流れないとみていた。しかし港湾内へ放射性物質が拡散するのを防ぐ「海側遮水壁」の工事の影響で、上部と下部の透水層の水圧が逆転したという。
 難透水層を、トレンチと呼ばれる地下道が貫いている部分があり、汚染水の通り道になった可能性がある。

( 87 ) 東奥日報 2014/07/08 地下道汚染水止水へ 凍結能力の強化要請 規制委、東電に
 東電は会合で、2号機タービン建屋とトレンチの間で汚染水が行き来することに伴う水の流れ(最高で分速2ミリ)が接続部での凍結を妨げているとして流速の低減を図る考えを説明。しかし、更田豊志委員は「ちょっとやそっとの流れでもがガチンガチンに固まるように冷凍能力を『倍に、3倍に』ということだ」と指摘した。
 第1原発では2,3号機のタービン建屋につながるトレンチに高濃度汚染水約1万1000トンがたまっており、海洋への流出が危惧されている。

( 88 ) 東奥日報 2014/07/09 「凍土遮水壁」 厳しい環境下で大工事
 公開されたのは4号機そばの工事現場。凍結管を入れるための深さ約30メートルの穴が、数台のボーリング機械によって次々に掘られていた。7日の時点で90本の掘削が終わっているが、一連の工事では1〜4号機の周囲約1・5キロに約1550本もの凍結管を埋め込む必要がある。
 「落ち着いた」と言っても、現場での線量は最大で毎時36マイクロシーベルト。3号機近くでは車中ながら同598マイクロシーベルトを計測した。このため作業員は金属製の重いベストを着ての作業を強いられる。熱中症を防ぐため、作業時間も午後5時〜同11時に限られており、厳しい環境下であることを実感した。

( 89 ) 東奥日報 2014/07/10 トリチウム地下注入 作業部会の選択肢に
 東京電力福島第1原発の汚染水処理後に残る放射性物質のトリチウム対策として、政府の作業部会は9日、地下深くに注入して処分する案を検討した。実現可能性を否定する指摘はなく、作業部会が今後、提示する複数の有力な選択肢に入る見通し。

( 90 ) 中国新聞 2014/08/01 社説 東電元会長ら起訴相当 検察は再捜査に本腰を
 原発事故はまだ収束せず、汚染水対策も進んでいないのに、新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働を申請している。
 これに批判的な世論が根強いのは、事故の原因や責任の所在が曖昧なまま、再稼働を目指す姿勢に不信感があるからにほかなるまい。東電は自覚する必要がある。

( 91 ) 東奥日報 2014/08/03 トレンチ凍結へ氷投入 汚染水対策 1日15トン
 福島第1原発で汚染水がたまる海側トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)の凍結止水工事が難航している。東京電力はトレンチと2号機タービン建屋の接続部に日量約15トンもの氷を投入するなど冷却対策に本腰を入れているが、専門家からは「技術解析が不十分だ」との指摘もでている。2,3号機タービン建屋につながるトレンチには汚染水約1万1000トンがたまり、海への流出が懸念されている。

( 92 ) 河北新報 2014/08/20 氷の壁十分凍結せず止水材投入へ
 東電は4月下旬、凍結管を入れて周囲の水を凍らせる方式で止水壁を造り始めたが難航。7月下旬から氷やドライアイスを投入し、接続部の92%を凍らせた。しかし、ケーブルが通る部分などは水流の影響で十分に凍らない状態が変わらず、流動性のある充填じゅうてん剤を止水材として入れる方針を決めた。
 規制委側は充填による発熱で氷が溶ける可能性があるなどと指摘。「汚染水をトレンチから抜かずにそのまま固化する方法を求めざるを得ないかもしれない」と対策の抜本的な転換に言及する意見も出た。東電は「当面は凍結に力を注ぎたい」と理解を求めた。

( 93 ) 東奥日報 2014/08/20 トレンチ凍結失敗 汚染水対策、止水材投入へ
( 94 ) 東奥日報 2014/08/23 Q&A トレンチ 一部凍らず 壁と氷の隙間 水流加速
 Q トレンチとは何ですか。
 A 福島第1原発の建屋海側にある地下道で、電源ケーブルなどが通っています。事故で溶けた燃料を冷却した後の汚染水がたまるタービン建屋の地下とつながっています。2,3号機のトレンチには約1万1000トンの高濃度汚染水がたまっているとみられます。
 Q 凍らないのはなぜですか。
 A 氷投入などで凍った範囲は増えましたが、壁と凍結管の間やケーブルの周りなどに隙間が残っています。隙間が狭まったことで、トレンチと建屋を行き来する水の流れが速くなり、かえって凍りにくくなってしまったようです。こうした隙間を止水材で埋め、水流を抑えて凍りやすくするのが追加対策です。
 Q 止水材とはどんなものですか。
 A セメントに粘り気を調整する薬剤などを混ぜた「グラウト」と呼ばれるドロドロの液体を流し入れて、固めることを検討中です。
 Q うまくいきますか。
 A セメントが固まると化学反応で熱を発生するため、せっかく凍った氷が溶けてしまう恐れがあります。隙間が残ったまま固まる可能性もあり、専門家からも不安の声が出ているます。

( 95 ) ヤフー 2014/09/10 発足から2年 川内原発審査プロセスに見る原子力「寄生」委員会ぶり
( 96 ) 東奥日報 2014/09/12 汚染水 当初から懸念 吉田氏「海洋放出しかない」
 汚染水問題が表面化したのは2011年3月24日。3号機タービン建屋地下でケーブル敷設作業をしていた作業員が、高濃度の放射性物質を含む水たまりで被ばくしたことがきっかけだった。
 調書によると、吉田氏は3月24日より以前から、原子炉に注入している水がいずれ漏れ出てくると考えていた。「高濃度汚染水の存在を知った時は『(やはり)来た』と思った」「それが流出する恐れをずっと抱いていた」と証言している。
 吉田氏の懸念は現実となる。4月2日に2号機タービン建屋海側のピット(作業用の穴)から極めて高濃度の汚染水が海に流出していることが判明、大問題となった。
 東電は高濃度汚染水の保管場所を確保するため、廃棄物処理建屋にたまっていた比較的低濃度の汚染水と5、6号機の建屋付近にたまった汚染された地下水の計約1万トンを4月4日から数日間かけて海へ放出した。低濃度といっても法律で認められる濃度基準の最大約500倍で、国際的な批判を浴びた。

( 97 ) 河北新報 2014/09/27 規制委発足2年/理念実現に向け原点に返れ
( 98 ) 河北新報 2014/10/04 地震・津波想定引き上げ 東電が報告
 東電は引き上げ後の地震や津波を想定しても原子炉建屋や使用済み核燃料共用プールは耐えられる構造で、原子炉への注水も続けられると説明。一方、新たに想定した津波が到達すると、建屋地下に滞留する汚染水が海側トレンチ作業用トンネルを通じて外部漏出する可能性があるとした。

( 99 ) 東奥日報 2014/10/04 地震・津波 想定引き上げ 東電、廃炉へ対策
( 100 ) ●2014年10月7日 田中俊一委員長(規制委)「汚染水問題で東電に助言はするが、立案に関与しない」と発言
( 101 ) 河北新報 2014/10/07 規制委発足2年 委員長「科学的判断を貫く」
 −福島第1原発の汚染水問題が解決しない。経済産業省や東京電力との連携を見直す必要は。
 立案に関与せず
 「リスク低減に向け助言しているが、東電などが細部にこだわりすぎて、より大きなリスクへの対策が後回しにされる状況も見られる。ただ、規制委が対策立案にまで関与すると、自ら提案した対策を自ら監視することになり適切でない。稼働推進側と一体になることはできない」

( 102 ) 東奥日報 2014/10/12 福島原発の浄化地下水放出 漁業者反発 めど立たず
 東電によると、浄化設備は計62種類の放射性物質を除去できる。試験は、半減期の比較的長い47種を詳しく分析。セシウム134が浄化前のlリットル当たり59ベクレルから検出限界値未満に、セシウム137は190ベクレルから0.07ベクレルに、ストロンチウム90も15ベクレルから検出限界値未満に低減した。
 また地下水バイパスと異なり、建屋周辺で汚染された水が対象のサブドレン計画に関し、漁業者の不安を取り除くのは容易ではない。
 漁業者らは今回の放出を認めると、タンクにためている高濃度汚染水を浄化した後の水の放出も追認せざるを得なくなる可能性があり「深刻な風評被害を招く」と警戒を強めている。

( 103 ) 共同通信 2014/10/14 「浄化確認」もめど立たず サブドレンの地下水放出
( 104 ) 東奥日報 2014/10/23 建屋カバー解体 凍土壁工事 鍵握る
 東電は放射性物質の飛散防止剤の効果を確認するため建屋カバー屋根部分のパネル6枚のうち2枚(1枚は幅約7メートル、長さ約42メートル)を撤去する。
 だが、政府と東電が汚染水抑制の抜本策と位置付ける凍土壁も来年3月の凍結開始を目指している。建屋北側の敷地で凍土壁の凍結管を打ち込む作業が行われる12月から来年2月までは、外したパネルを置く場所がなくなるため再び屋根部分に戻し、カバー解体作業は一時中断する。

( 105 ) NHK 2015/01/21 “汚染地下水浄化し海へ排出”計画認可
 東京電力福島第一原子力発電所で建屋の周囲の「サブドレン」と呼ばれる井戸などでくみ上げた汚染された地下水を浄化して海に排出する計画を、原子力規制委員会が認可しました。
 計画を巡り、東京電力は、地元の同意がなければ基準以下に浄化した水を排出しないとして、地元への説明を行っていますが、風評被害を懸念する漁業関係者などの反発があり、具体的な実施のめどは立っていません。

( 106 ) ふえみん 2015/02/05 東京地検 東電旧経営陣らを再び不起訴 告訴団 新たな告訴へ
 2012年8月 福島県民1324人が東京電力と東電役員、政府関係者、学者ら33人を公害罪と業務中過失至死傷罪で、福島地検に告訴・告発。その後合計1万4716人の告訴・告発に(2012年告訴)
 2013年9月・告訴団団長・副団長3人が、東電と役員(当時)32人を公害罪で福島県警に告発(汚染水告訴)

( 107 ) 環境省 2015/03/31 海産生物の濃縮係数
 セシウムの濃縮係数を比べると、プランクトンより魚、魚よりは魚を捕食する大型哺乳類のほうが高いことが分かります。
 セシウムについても生物濃縮はありますが、水銀やカドミウムのように生物体への蓄積が続くことはほぼなく、海水中のセシウム濃度が下がれば低下していくと考えられています。
 なお、表中の濃縮係数は国際原子力機関(IAEA)による推奨値です。現在、海水中のセシウム濃度は、東京電力福島第一原子力発電所港湾内を除き、事故前とほぼ変わらない濃度(0.001〜0.01ベクレル/L)まで下がっています。

( 108 ) 茨城新聞 2015/05/25 大津波実効的対策怠る IAEA報告書 安全評価も不十分
 IAEAは提言として、世界の原発で設計時の敵定を替える自然災害への対策や、新たな知見に基づいた安全対策の強化を要請。第1原発で増え続ける汚染水の対策としては、浄化設備でも除去できないトリチウムを含む水の海洋放出を検討することを求めた。

( 109 ) 千葉日報 2015/05/27 フランジ型タンク解体開始、福島第1原発 相次ぐ漏えいで
 東京電力は27日、福島第1原発敷地内にある374基の「フランジ型」地上タンクの解体を始めたと発表した。汚染水の漏えいが相次いだためで、来年1月末までに計40基を解体し、その後、残りも順次解体していく方針。
 この日、解体が始まったのは「H2」と呼ばれるタンク群の28基のうちの1基で、タンクの天板を外した後、タンク底部にたまっている汚染水を別のタンクに移す作業を実施。タンク1基の解体には9日間程度かかるという。
 フランジ型は鋼板をボルトで締めただけの構造で汚染水の漏えいが相次いだため、漏えいしにくい溶接型への切り替えが進められている。

( 110 ) NHK 2015/08/11 福島第一原発 地下水排出計画を漁協容認へ
 東京電力福島第一原子力発電所の新たな汚染水対策として建屋周辺からくみ上げた地下水を浄化したうえで海に排出する計画について、福島県の漁業者で作る団体は容認する方針を固め、その条件として風評被害対策などを国と東京電力に求めました。
 福島第一原発では、地下水が建屋に流れ込むなどして毎日300トンの汚染水が発生しているため、その対策として建屋の周辺にある「サブドレン」と呼ばれる井戸などから汚染された地下水をくみ上げ、浄化したうえで海に排出する計画です。
 これについて福島県の漁業関係者が協議をしてきましたが、態度を決めていなかったいわき市漁協が11日までに条件つきで受け入れを決めました。これを受けて、県内の漁協で作る福島県漁連が11日、いわき市で開いた会議で容認する方針を固め、その条件としての要望をまとめた文書を国と東京電力の担当者に手渡しました。

( 111 ) ●2015年8月25日 福島県漁協 東電とサブドレン水等の排水を浄化後放出で合意
( 112 ) 東京電力 2015/08/25 福島第一原発のサブドレン水等の排水に対する要望書に対する回答
 4.建屋内の水は多核種除去設備等で処理した後も、発電所内のタンクにて責任を持って厳重に保管管理を行い、漁業者、国民の理解を得られない海洋放出は絶対に行わない事
 (回答)
 ・建屋内の汚染水を多核種除去設備で処理した後に残るトリチウムを含む水については、現在、国(汚染水処理対策委員会トリチウム水タスクフォース)において、その取扱いに係る様々な技術的な選択肢、及び効果等が検証されております。また、トリチウム分離技術の実証試験も実施中です。
 ・検証等の結果については、漁業者をはじめ、関係者への丁寧な説明等必要な取組を行うこととしており、こうしたプロセスや関係者の理解なしには、いかなる処分も行わず、多核種除去設備で処理した水は発電所敷地内のタンクに貯留いたします。

( 113 ) NHK 2015/08/26 地下水くみ上げ浄化施設「サブドレン」視察
 福島第一原発では汚染水の発生を抑えるため、建屋周辺にあるサブドレンと呼ばれる井戸などから地下水をくみ上げ、浄化したうえで海に放出する計画で、25日、地元の漁業者が正式に同意しました。
 これを受けて26日、廃炉作業を監視するために作られた、福島県や地元自治体それに専門家で作る協議会のメンバー20人余りが、現場の施設を視察しました。

( 114 ) 東奥日報 2015/09/14 地下水を初放出 サブドレン計画
 東京電力は14日、福島第1原発建屋周辺の地下水を浄化して海に流す「サブドレン計画」で、昨年試験的にくみ上げ保管していた地下水を初めて放出した。計画は、第1原発の汚染水を減らすための抜本的対策の一つとされている。
 計画は地元の漁協が8月25日に正式容認した。

( 115 ) 東奥日報 2015/09/15 福島第1地下水 まず838トン海洋へ 除去難しい「トリチウム」
( 116 ) 東奥日報 2015/10/03 東電役員ら書類送検 福島県警 汚染水流出問題で
 福島県警は2日、東京電力福島第1原発から汚染水を海に流出させたとして、人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律違反の疑いで、東電と新旧役員32人を書類送検した。
 告訴状によると、東電は、地下水が原子炉建屋で汚染されることを認識しながら対策を取らず、毎日300〜400トンの汚染水を海に流出させたなどとしている。

( 117 ) 東奥日報 2015/11/09 高性能ALPSで汚染水50リットル漏えい
 東京電力は2日、福島第1原発敷地内の汚染水処理設備「高性能ALPS」で配管から汚染水約50リットルが漏えいしたと発表した。外部への流出はないという。
 ALPSは汚染水からトリチウム以外の62種類の放射性物質を除去する設備で、高性能ALPSを含め3基ある。1基が改修中のため、今回のトラブルで稼働しているのは1基になった。

( 118 ) 東奥日報 2015/11/26 海側遮水壁 地下水圧で20センチ傾く
 東京電力福島第1原発の護岸から汚染地下水が染み出るのを防ぐ「海側遮水壁」が地下水圧の影響で全体的に傾斜していることが26日分かった。傾斜は海側に最大20センチ。東電は傾きを抑えるため、遮水壁の周囲に鋼材を補強する対策を進めている。
 傾きの影響で周辺の敷地の舗装に計約500メートルのひび割れ(最大幅1センチ)が発生しており、東電は雨水が流入して地下水位がさらに上昇するのを防ぐため、樹脂を吹き付けてひび割れをふさぐ応急対策も進めている。

( 119 ) ●2015年12月18日 「遮水壁」設置で汚染水さらに増加
( 120 ) NHK 2015/12/18 「遮水壁」設置で汚染水さらに増加
 ところが東京電力は、18日に開かれた原子力規制委員会の会合で、「遮水壁」の周辺などからくみ上げた地下水を、海ではなく建屋内に1日当たり400トン入れていることを報告しました。その理由について東京電力は、護岸沿いの地下水には海水が混ざっていて塩分が濃く、浄化設備に流すことができないほか、くみ上げる量が想定以上に多くなったことを挙げています。
 一方で東京電力は、建屋の周辺にある「サブドレン」という井戸から地下水をくみ上げる対策などで建屋内に流れ込む地下水を当初の1日400トンから200トンに抑えたとしていますが、遮水壁の周辺からくみ上げた地下水を建屋内に流しているため、汚染水の増え方がかえって早まるという新たな課題となっています。

( 121 ) 東奥日報 2015/12/20 遮水壁完成で汚染水が増加 規制委、状況悪化懸念
 規制委の更田豊志委員長代理は「水を建屋に戻さなければならないのならば、(汚染水対策は)かえって悪い結果になっている」と懸念を示した。

( 122 ) Imidas 2016/03/31 地下水バイパス/サブドレン_小出裕章
 福島第一原子力発電所の敷地は、もともとは海抜30m程度の高台であった。しかし、海水を冷却水として引くために高台を削って海抜数mの高さの場所に、原子炉建屋、タービン建屋を建設し、海水くみ上げポンプも設置した。掘り下げた建屋周辺には地下水が流入してくるため、原子炉建屋、タービン建屋の周辺にはサブドレンと呼ばれる井戸を掘り、通常運転時にも地下水をくみ上げて海に流していた。

( 123 ) 東奥日報 2016/04/01 凍土壁、凍結を開始 汚染水対策 秋ごろ完了
 東京電力は31日、福島第1原発1〜4号機を取り囲むように地盤を凍らせる汚染水抑制対策「凍土遮水壁」の建屋海側(東側)などの先行凍結を始めた。30日に原子力規制委員会の認可が出た海側全面と山側(西側)の95%を3カ月余りかけて凍らせる。
 凍土壁で建屋周囲の地下水位が下がり過ぎると、建屋内の汚染水の水位と逆転し、汚染水が地中に漏れ出す恐れがある。東電は地下水位が下がり過ぎた場合、凍結中止や建屋周辺の井戸への注水で対応する方針。

( 124 ) ●2016年4月19日 トリチウム処分方法 最短、最安は海洋放出 政府試算
( 125 ) 東奥日報 2016/04/20 トリチウム処分方法 最短、最安は海洋放出 政府試算
 政府は19日、東京電力福島第1原発の汚染水の浄化後に残る放射性物質「トリチウム(三重水素)」の処分方法について、海洋放出が最も短期間に、低コストで処分できるなどとする試算を明らかにした。今後、処分方法の絞り込みに向けた議論のたたき台にする。
 政府はトリチウムを含む水について、@深い地層に注入A海洋放出B蒸発C水素に変化させて大気放出D固化またはゲル化し地下に埋設ーの五つの処分方法を検討しており、総量80万トン、1日の処分量を400トンと仮定し55通リの条件で処分期間やコストを試算した。
 各方法とも技術的に不明な要素があり単純比較は難しいが、トリチウム濃度を最も高く見積もったケースで、海洋放出は7・3年で34億円、希釈した上での地層注入は13年以上で4千億円、蒸発は9・5年で349億円、水素放出は8・4年で1千億円。地下埋設は76年の監視が必要で、2533億円だった。

( 126 ) 東洋経済 2016/06/04 「凍土壁」は、遮水効果に疑問がある 東電の汚染水対策が難航
 この日、原子力規制委員会の検討会合で、東電は「凍土工法」を用いても凍らなかった土壌の凍結対策として、セメント系の材料を新たに注入すると説明。規制委から「やむを得ない」として了承を得た。6月6日から工事を開始し、今月中に完了させる。
 建屋内への流入量を減らすことを目的として設置した「地下水ドレン」と呼ばれる井戸からくみ上げた水を、放射性物質の濃度が高いために海に放出することができず、東電ではやむなく建屋内に戻している。凍土壁の稼働で、こうした本来の目的と異なるオペレーションの是正が期待されたが、現在のところ目立った成果は現われていない。
 この日、原子力規制委員会の検討会合で、東電は「凍土工法」を用いても凍らなかった土壌の凍結対策として、セメント系の材料を新たに注入すると説明。規制委から「やむを得ない」として了承を得た。6月6日から工事を開始し、今月中に完了させる。

( 127 ) ●2016年6月10日 2016年1月頃 沼津水揚げのアオザメのセシウム 基準値の7倍超
( 128 ) べくれるでねが 2016/06/10 【濃縮】沼津産(聞き取り調査で確認) アオザメ【14.9kg】
 放射性セシウム両核種が検出されました。
134Cs(セシウム134):117(Bq/kg)
137Cs(セシウム137):590(Bq/kg)
 合算707(Bq/kg)の放射性物質による汚染が確認できました。
(134Cs/137Cs比より、汚染の全量が福島原発事故に起因する汚染であることもわかりました。)
 食品の放射性セシウムの基準値は、一般食品では100(Bq/kg)ですのでこの数値は、実に基準値の7倍超の値となります
(※)今回の測定結果を受け、基準値超過として関係機関へと通告済みです
 この数値は、これまで測定をこなしてきた数百の試料の中で突出した値となっています。これまででの最高値は非流通品の神奈川県の干し椎茸(合算146.3(Bq/kg))となっていて、流通品においては2013年に自主測定したポルチーニ茸の106.2(Bq/kg)が最高値となっています。それと比較しても如何に今回の測定結果が高い値であるかがお分かりになるかと思います。

( 129 ) 東奥日報 2016/06/27 地上タンクせき内部 汚染水72リットルが漏えい
 東京電力は26日、福島第1原発の敷地内で、汚染水を保管していた地上タンクの側壁の一部で、水漏れが見つかったと発表した。漏えい量は推定約72リットルで、ベータ線を出す放射性物質は1リットル当たり9万6千ベクレルを検出した。漏れた水はタンクを囲むせき内部にとどまり、外部に流れ出ていないといい、東電は「周辺環境には影響はない」としている。
 タンクは高さ約10メートルで、筒状に加工した鋼板を積み上げて接合した「フランジ型」と呼ばれ、現在主流の「溶接型」に比べて接合部から汚染水が漏れる可能性が高く、東電は解体を進めている。2016年度早期に全て溶接型に切り替える予定だったが、汚染水の処理量が増え、フランジ型の継続使用を余儀なくされている。

( 130 ) たんぽぽ 2016/07/03 「凍土壁」停電で停止電気系統の改善課題
 東京電力福島第一原発で停電が発生し、汚染水対策「凍土遮水壁」の凍結設備などの一部が停止した。原因は、汚染水対策とは無関係の建物に送電する配電盤のショートとみられ、それが別の電気系統に影響した。第1原発では事故後、次々と設備を増設した結果、電気系統が「たこ足配線」のような状態になっている弱点があり、改善が課題となっている。

( 131 ) ●2016年7月13日 国の専門機関 「石棺」と呼ばれる方法に初めて言及
( 132 ) 東奥日報 2016/07/14 溶融燃料 炉内残存か 複数工法で取り出し 新たな廃炉プラン
 原子力損害賠償・廃炉等支援機構は13日、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業の新たな「戦略プラン」を公表した。これまでは溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し方法を一つに絞り込む方針だったが、燃料のある場所に応じて複数の工法を組み合わせる可能性が高まった。燃料を取り出さずに建屋をコンクりートで覆う「石棺」に初めて言及した。
 チェルノブイリ原発事故で採用された「石棺」については「当面の閉じ込め確保に効果があるとしても、長期にわたる安全管理が困難」と問題点を指摘。現時点では引き続き取り出しを目指し、今後明らかになる内部状況に応じて柔軟に見直すベきだとした。

( 133 ) NHK 2016/07/15 高木副大臣 「廃炉の計画で石棺の選択肢はない」
 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けた計画で、国の専門機関が核燃料を建屋内で閉じ込める「石棺」と呼ばれる方法に初めて触れたことについて、高木経済産業副大臣は15日行われた福島県の内堀知事との会談で、「廃炉をやり遂げることが最も大切なことで、石棺という選択肢は全くない。計画の記述を書き直すよう指示した」と述べました。
 福島第一原発の廃炉に向けて、国の原子力損害賠償・廃炉等支援機構は13日、事故で溶け落ちた核燃料を取り出すことがあくまで大前提としたうえで、核燃料を建屋内で閉じ込める「石棺」と呼ばれる方法に初めて触れ、この方法に選択の余地を残した技術的な計画を示しました。
 これについて、福島県の内堀知事は15日、経済産業省で高木副大臣と会談し、「石棺方式ということばを初めて聞いて、大きなショックを受けている」と述べたうえで、容認できないとする要望書を手渡しました。
 また、林経済産業大臣は15日の閣議のあとの会見で、「石棺方式をとることは考えていない。機構に対しては計画の表現について誤解を招かないよう修正するように指示した」と述べました。

( 134 ) ●2016年7月19日 東電「完全凍結は困難」 凍土遮水壁 規制委会合で見解
( 135 ) 福島民報 2016/07/20 東電「完全凍結は困難」 凍土遮水壁 規制委会合で見解
 会合で東電側は規制委側に凍土遮水壁の最終目標を問われ、「(地下水の流入量を)凍土壁で抑え込み、サブドレン(建屋周辺の井戸)でくみ上げながら流入水をコントロールする」と説明。その上で「完全に凍らせても地下水の流入を完全に止めるのは技術的に困難」「完全閉合は考えていない」と明言した。
 これに対し、オブザーバーとして出席した県の高坂潔原子力総括専門員は「完全閉合を考えていないというのは正式な場で聞いたことがない。方針転換に感じる」と指摘。東電側は「(凍土壁を)100%閉じたいのに変わりはないが、目的は流入量を減らすこと」と強調した。

( 136 ) 東奥日報 2016/07/20 規制委 汚染水処理加速を指示 東電に、津波備えで
 原子力規制委員会の更田豊志委員長代理は19日、東京電力福島第1原発の廃炉作業に関する検討会合で、巨大津波への備えとして1〜4号機の建屋地下にたまっている計約6万トンの高濃度汚染水の処理を加速するよう、東電に具体策の検討を指示した。
 建屋地下の汚染水の放射性物質濃度は、タンクに貯留しているものに比べて10万倍高いことから、更田氏は、津波襲来時の最大のリスクは建屋内の汚染水の外部流出だと指摘した。

( 137 ) 東奥日報 2016/07/21 廃炉機構 「石棺」表現削除 「戦略プラン」修正版公表
 原子力損害賠償・廃炉等支援機構は20日、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業に関する新たな「戦略プラン」で言及した、建屋をコンクリートで覆う「石棺」の文言を削除した修正版を公表した。溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の完全取り出しを求める地元の反発を受け、経済産業省が機構に修正を指示していた。
 修正版では燃料デブリを取り出さないチェルノブイリ原発事故の収束作業を念頭に「核燃料物質を回収の見通しなく長期的に放置することは、当面の開じ込め効果があるとしても長期の安全管理が困難」と指摘。石棺の文言は使わずに「このような取り組みは採用しない」と明記した。

( 138 ) ゲンダイ 2016/07/28 「凍土壁」の失敗で東京五輪返上が現実味
 7月19日に開かれた原子力規制委員会の有識者会合で、東京電力が福島第1原発の汚染水対策の決め手となるはずだった「凍土壁」建設が失敗に終わったことを認めた。
 これがなぜ重大ニュースかというと、安倍晋三首相は13年9月に全世界に向かって「フクシマはアンダー・コントロール。東京の安全は私が保証する」と見えを切って五輪招致に成功した。
 これが国際的に知れ渡れば、リオのジカ熱どころではない、選手の参加取りやめが相次ぐに決まっている。東京五輪は返上するしかないのではないか。

( 139 ) 東奥日報 2016/08/10 「石棺全く考えず」 東電福島第1原発 世耕経産相が視察
 世耕弘成経済産業相は9日、就任後初めて東京電力福島第l原発を視察し、廃炉作業や、原子炉建屋周囲の地中を凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」の現状を確認した。溶融した核燃料(燃料デブリ)を取り出さず、建屋をコンクリ−トで覆う「石棺」は全く考えていない」とも話した。
 「石棺」を巡っては原子力損害賠償・廃炉等支援機構が7月に公表した廃炉作業に関する新たな「戦略プラン」で言及。デブリの完全取り出しを求める地元の反発を受け、文言を削除した。

( 140 ) 規制委 2016/08/18 特定原子力施設監視・評価検討会(第45回)
( 141 ) 河北新報 2016/08/19 遮水壁 規制委「効果見られず」
 原子力規制委員会は18日(2016年8月18日)、東京電力福島第1原発の廃炉作業に関する検討会合を開いた。
 東電の報告によると、全体の95%で凍結作業を進めるが、計画通りに凍らない場所もあり、地下水流入量は凍結前と比べ大きく変わらない。
 規制委の更田豊志委員長代理は東電の報告に「今のところ効果は見られない」と述べ、当面の汚染水対策として井戸から地下水をくみ上げる「サブドレン」を重視すべきだと指摘。会合メンバーの有識者からも「『遮水能力が高い』という東電の主張はほとんど破綻している」と批判が出た。

( 142 ) 福島民友 2016/08/20 「今後、さらに効果現れる」 東京電力、凍土遮水壁巡り見解
( 143 ) 河北新報 2016/08/20 福島原発の凍土壁/「効果なし」なら次善の策を
( 144 ) 東京新聞 2016/08/27 凍らぬ「凍土壁」責任は? 福島原発 国費350億円 識者は「破綻」
( 145 ) 現代ビジ 2016/08/30 「東電」という“ゾンビ”はどこまで国民の懐をむさぼり続けるのか
( 146 ) リテラ 2016/08/30 NHKの解説委員が反乱!?7人の委員のうち6人が原発政策を徹底批判
( 147 ) 毎日新聞 2016/09/01 凍土壁の2カ所溶ける 台風影響、追加工事急ぐ
 東電によると、台風7号が接近した8月17日以降、大雨で地下水が増え、4号機南側と3号機東側で土中の温度が1度を超えた。担当者は「雨水の通る道があるのだろう。2カ所で(凍土壁が)一度溶けたようだ」と説明した。

( 148 ) 河北新報 2016/09/10 <震災5年半>凍土壁 効果確認できず
( 149 ) 東京新聞 2016/09/23 汚染地下水が大雨で急増
 東京電力福島第一原発では、相次ぐ台風による大雨で、護岸に近い敷地の地下水が急激に増加した。現場は連日、放射性物質の混じった地下水が海に流れ出さないよう護岸際の地下水ドレン(井戸)から水をくみ出し、建屋に移送する作業に追われている。
 いったん水位は下がったものの、21日夜になると再び地表ぎりぎりまで上昇し、22日もくみ上げ作業は続いている。雨が降った数日後に水位のピークが来ることが多く、雨がやんだ後も気を抜けない。ただでさえ建屋に地下水が流入し、建屋地下の高濃度汚染水の水かさが増えて廃炉作業の足かせになっているのに、大量の移送も加わることになる。

( 150 ) 河北新報 2016/09/25 地下水位上昇 対応苦慮
( 151 ) 福島民友 2016/09/28 凍土遮水壁評価、半月遅れ...大雨で効果示せず
( 152 ) 福島民報 2016/09/28 トリチウム処分で委員会 海洋放出の是非議論
( 153 ) 産経 2016/09/28 凍土壁 「らちが明かない」有識者が苦言
( 154 ) 東奥日報 2016/09/29 汚染水処理 2年前倒し 東電計画、実現性は不透明
( 155 ) 東奥日報 2016/09/29 トリチウム水処分 「東電に責任ある」 規制委が方針明示要求
 トリチウム水を巡っては、政府の汚染水処理対策委員会が27日、処分方法の絞り込みに向けた小委員会を設置。近く議論を始めるが、最終的に方針を決めるのが政府なのか、東電なのかは明確になっておらず、東電も「国の検討を待ちたい」と言及を避けてきた。
 検討会メンバーで福島県大熊町商工会会長の蜂須賀礼子氏は「国の言いつけを守ったらこうなったという逃げ口上にしようとしているのではないか。東電独自の考えをはっきり出し、出した答えには責任を持ってほしい」とくぎを刺した。

( 156 ) 東京新聞 2016/09/29 地下汚染水処理 計画2年前倒し 東電、実現性不透明
( 157 ) 東京新聞 2016/10/05 高濃度汚染水を移送 1号機の復水器から
 東電は5日、福島第1原発1号機のタービン建屋内の復水器に残る高濃度汚染水約5百トンの抜き取りを開始した。
 汚染水はポンプでくみ上げて廃棄物処理建屋に移送した後、水を注入して薄める。
 1〜3号機タービン建屋内の復水器には、事故直後に移送された高濃度汚染水約2000トンが残され、処理が手つかずのままだった。

( 158 ) 東奥日報 2016/10/06 復水器内汚染水 500トン移送を開始 1号機
( 159 ) 河本猛 2016/10/08 河本猛 「連続地震と原発事故」
( 160 ) 東奥日報 2016/10/14 凍土壁 海側「全面凍結」 福島原発 東電、効果は示せず
 東京電力は13日、福島第1原発の周囲の地中を壁状に凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」のうち、海側の地中が完全に凍結したと発表した。
 凍土壁全体を一度に凍らせると地下水位が急激に変化し、建屋内から高濃度汚染水が漏れ出す恐れがあるため、海側を先に凍結させた上で、山側は部分的に凍結させている。

( 161 ) 東奥日報 2016/10/20 炉心注水量3分の2に 東電 汚染水処理加速狙い
 東京電力は19日、原子力規制委員会の福島第1原発の廃炉作業に関する会合で、1〜3号機の溶け落ちた核燃料を冷やすため、炉心に注入している水量を現行の3分の2に減らす方針を示した。それぞれ毎時4・5から同3トンにする。
 東電によると、注水量を減らすと現在30度前後で推移している1〜3号機の原子力圧力容器の底部温度は7、8度上昇するが、制限値の80度には十分余裕があるとしている。

( 162 ) ●2016年11月22日 福島県沖地震(M7.4 最大震度5弱)発生 仙台1.4メートルの津波
( 163 ) 東奥日報 2016/11/22 M7.4 東北沿岸津波 仙台1.4メートル 福島など震度5弱
 22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード(M)7.4の地震があり、福島、茨城、栃木の3県で震度5弱を観測した。仙台市に140センチ、福島県の東京電力福島第1原発に100センチ、岩手県の久慈港に80センチの津波が到達した。その後も震度1〜3の地震が続いた。
 気象庁によると、東日本大震災の大震災の余震とみられ、140センチの津波観測は大震災以降、最大。マグニチュードの規模はM7.3の阪神大震災や熊本地震を上回った。震源地は福島県いわき市の東北東約60km沖で、震源の深さは約25キロ。気象庁は福島、宮城両県に津波警報、青森、岩手、茨城、千葉各県に津波注意報を出した。
 電力各社と日本原子力発電によると、福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却設備が一時停止した。菅義偉官房長官は記者会見で「放射能漏れや、燃料の温度が上がるものでない」と述べた。
 福島第1原発に新たな異常はない。東通原発、宮城県の女川原発、茨城県東海村の東海第2原発にも異常は確認されていない。いずれも運転停止中。日本原子力研究開発機構(原子力機構)の施設も異常はなかった。

( 164 ) ●2016年11月22日 福島県沖地震 福島第2原発 燃料プール 冷却1時間半停止
( 165 ) 時事通信 2016/11/22 燃料プール冷却、1時間半停止=揺れで水位低下検知か−福島第2
 第2原発では68.4ガル(ガルは加速度の単位)の揺れを観測。同社は、スキマサージタンクの水面変動をセンサーが水位低下と判断し、ポンプを停止させたとみて詳しい原因を調べている。
 第2原発ではこのほか、構内の一部停電で、放射性のちりを観測するモニターが1基停止。また、福島第1原発では、余震や津波に備えて、汚染水の移送作業を停止した。

( 166 ) 河北新報 2016/11/22 凍土遮水壁 厚さ2〜3mに
( 167 ) 東奥日報 2016/11/23 福島沖地震 6県1万4000人避難 想定外の津波、混乱も
 22日午後11時すぎにも、福島県で震度4を観測する地震が発生。気象庁は今後1週間程度、最大震度5弱の地震と津波に警戒を呼び掛けた。
 東京電力は津波注意報の解除を受け、福島第1原発の原子炉建屋などがある敷地海側を巡回し、汚染水漏れがないことを確認。

( 168 ) 産経新聞 2016/11/26 緊急検証! 地震・津波再び…福島第1は新たなリスクに耐えられるのか
 こうした状況を踏まえ、規制庁の安井正也技術総括審議官は検討会の中で「デブリ(原子炉内の溶けた燃料)とか燃料貯蔵プールの話は、時間的余裕があるのは誰でも分かるわけで、一番リスクがあるのは普通に考えれば(津波による)地下滞留水(汚染水)の流出問題」と断言している。
 津波対策として、東電は海抜10メートルの敷地に高さ4・2メートルの仮設防潮堤を設置。仮設防潮堤を超える津波に襲われた場合でも、原子炉建屋地下などにたまった汚染水が流出しないように建屋の扉や配管のすき間などを埋める工事も行っている。

( 169 ) 東奥日報 2016/12/01 チェルノブイリに鋼鉄の覆い 「問題解決 まだ先」
 30年前に爆発事故を起こしたウクライナのチェルノブイリ原発4号機は、鋼鉄製の巨大シェルター覆われ、事故対応は一つの節目を迎えた。しかし、事故当時、命を危険にさらして、処理に当たった元原発作業員らは「放射能はずっと残る。4号機が見えなくなっても、問題は解決していない」と強調する。  事故後、4号機の周りに急造されたコンクリート製の石棺が老朽化。放射性物質の漏出を防ぐ新しいシェルターは4号機をすっぽり.覆うように移動を終え、29日に記念式典が行われた。

( 170 ) おしどり 2016/12/10 福島第二から11ヶ所漏えい、詳細は未公表
( 171 ) 福島民報 2016/12/21 第二原発を当面存続 東電石崎副社長 第一廃炉の後方支援に
 東京電力福島復興本社代表の石崎芳行副社長は20日、福島民報社のインタビューに応じ、県と県議会などが廃炉を求めている福島第二原発ついて「福島第一原発の廃炉の後方支援という役割がある。判断できない状況だ」と述べ、当面は存続せざるを得ないとする考えを示した。
 福島第二原発では福島第一原発で生じた汚染水を入れるタンクの組み立て作業が進められ、保管場になっている。

( 172 ) 時事通信 2016/12/26 凍土壁、全面運用議論へ=想定効果出ないまま
( 173 ) 福島民友 2017/01/10 4号機タービン建屋内配管から「汚染水」漏れ
( 174 ) 東奥日報 2017/01/10 凍土遮水壁 期待外れ 汚染水抑制 効果なく迷走
 規制委は凍土壁の効果に冷ややかだ。当初は凍土壁の影響で地下水位が急変し、建屋地下にたまる高濃度汚染水が漏れ出すことを懸念していた。海側のせき止め効果を確認して安全性を検証し、山側も含めた全面凍結に移行する予定だった。
 しかし、規制委の更田豊志委員長代理は検討会で「そんなに危険はない」と述べ、検証を待たずに全面凍結を容認する意向を表明した。「海側でこれだけ水を通すのだから、山側もきっと通してくれるに違いない」と皮肉を込めて理由を説明すると、会場の傍聴者からは失笑が漏れた。
 規制委は凍土壁を汚染水対策の脇役と位置づけ、サブドレンと呼ばれる建屋脇に設置した井戸の対策を優先するよう求めている。くみ上げ能力を増やせば、地下水の水位をしっかりと管理できるとの理屈からだ。

( 175 ) 福島民報 2017/01/12 第二原発廃炉「決着つけなければ」 高木経産副大臣に聞く
 11日、福島民報社のインタビューに応じた高木陽介経済産業副大臣は、東京電力福島第二原発の廃炉について、「何らかの決着をつけなければならない」との認識を示した。
 −昨年、原子力損害賠償・廃炉等支援機構は福島第一原発の廃炉作業に関する戦略プランの中に、溶融燃料(燃料デブリ)を取り出さず建屋を覆う「石棺」の文言を記した。後に削除したが、国の本音を見た印象だ。
 「私も機構の山名元(はじむ)理事長も(石棺は)全く考えていない。原子力規制委員会で『もう石棺にしていいのではないか』という無責任な、現場を見ていない人たちがいる。そういう話を否定するために使った言葉だが、現場の人たちがどう受け止めるかという点に思いが至らなかった。叱責(しっせき)されて当然だ。政治家として責任を持って必ず廃炉にする」

( 176 ) エコノミ 2017/01/26 汚染水「海洋生物にも影響」の指摘に、総理反論
 自由党の山本太郎共同代表は25日の参院本会議で、東京電力福島第一原発事故での汚染水問題について、昨年初め静岡県沼津市の漁港で水揚げされたアオザメから基準値の7倍のセシウムが検出されるなど、汚染水の影響は明らかに海洋生物にもみられると追求した。
 また山本議員は「海では潮の満ち引き・潮の流れなどがあり、港湾内の水がブロックされること事態があり得ない」と指摘。
 そのうえで「8日間で99%、港湾内と港湾外の水は入れ替わる。
 これに安倍総理は「港湾外と港湾内の水の一定の入れ替わりはあるが、港湾外の放射性物質濃度は法令に定める基準値に比べて、十分に低いままになっている」と強く反論

( 177 ) 週プレ 2017/02/18 フクイチ2号機は最悪の「メルトスルー」状態?
( 178 ) 産経新聞 2017/03/18 東電、メガフロート処分へ 漂流の恐れ、亀裂も
 東京電力は、福島第1原発事故で発生した汚染水の保管に活用し、港湾内に係留中の人工浮島「メガフロート」を、2019年中に処分する方針だ。津波で流される恐れがあるほか、今年(2017年)2月には内部の壁や床に亀裂も見つかり、対応が急務となっている。
 メガフロートは全長約136メートル、幅約46メートル、高さ約3メートル。静岡市の清水港で釣り場に使われていたが、事故で増え続ける汚染水保管の「切り札」として東電が同市から無償貸与を受け、2011年5月、第1原発の港湾内に移された。
 東電はその後、約5億円で譲り受け、5、6号機のタービン建屋地下に流入した津波の海水などでできた低濃度の汚染水約8000トンを保管。2012年12月までに地上のタンクに移送した。

( 179 ) 東京新聞 2017/03/23 福島第1、最大9.4シーベルト デブリ撮影できずロボ調査終了
( 180 ) ●2017年3月31日 日立製作所の川村隆名誉会長(77)を東電会長に 利益相反の疑いも
( 181 ) 毎日新聞 2017/03/31 <東電>新体制、多難な船出 改革へ壁高く…首脳人事発表
 川村氏にも懸念がある。日立は東電に原発を納入し、福島原発事故の廃炉・汚染水対策にかかわる。仕事を発注する東電と受注する日立の立場が重なり、「(一方の利益が、もう一方の不利益になる)利益相反」を心配する声もある。

( 182 ) ソクラ 2017/04/13 東京五輪へアピールするためだけの「復興」
 原発からの汚染水放出に翻ろうされ続けてきた水産業は、対象魚種は増えつつあるものの依然として試験操業の段階だ。山林の除染は手つかずで、林業の再開も見通せない。首相が強調した「生業の再生」は全くおぼつかない。

( 183 ) 時事通信 2017/04/18 規制委員長に更田氏=原発審査を主導―政府人事案
( 184 ) 時事通信 2017/05/04 福島第1、デブリ取り出し着実に=世耕経産相がチェルノブイリ視察
 世耕弘成経済産業相は4日(日本時間同)、1986年4月に史上最悪の事故を起こしたウクライナ北部の旧ソ連チェルノブイリ原発を視察した。
 世耕氏は視察後記者団に、東京電力福島第1原発について、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を取り出す作業を着実に進める考えを強調した。
 エネルギー政策を所管する経産相がチェルノブイリを視察したのは初めて。視察した4号機は爆発後にコンクリートの「石棺」で覆われた。昨年、さらに巨大なアーチ型シェルターが設置されたが廃炉作業は始まっていない。
 世耕氏は「石棺化によって、センサーを入れにくくなったり、デブリの様子が分からなくなったり、という問題点があった」と指摘。その上で「福島第1原発は燃料デブリを取り出す作業計画が進んでいる。それをしっかりやっていかなければいけない」と強調した。

( 185 ) 河北新報 2017/06/12 排気筒を遠隔操作で解体
( 186 ) 日テレ 2017/06/28 東電説明に「ウソだもん、これ」規制委激怒
 巨額の税金を投じた福島第一原発の「凍土遮水壁」。その効果を説明する東京電力に原子力規制委員が激怒している。
 原子力規制委・更田委員長代理「(東京電力は)人を欺こうとしているとしか思えない。ウソだもん、これ(遮水壁の効果図)。陸側遮水壁、何も関係ないじゃん」「そんな説明が後から後から出てくるような図を描く限り、東京電力はいつまでたっても信用されませんよ」
 メルトダウンした原子炉建屋に流れ込み汚染水となってしまう地下水は、主に周辺に増設した井戸でくみ上げて減らしているのが実態。
 しかし東電は28日、あたかも主に凍土遮水壁の効果で流入が減ったかのような説明をし、原子力規制委員会の更田委員長代理が激しく怒った。

( 187 ) 東奥日報 2017/06/29 汚染水対策 遮水壁、全面凍結を了承 規制委
 原子力規制委員会は28日、東京電力福島第1原発の廃炉作業に関する検討会を開き、1〜4号機の周囲の地盤約1.5キロを凍らせる汚染水対策「凍土遮水壁」で、残っていた約7メートルの未凍結部分の凍結開始を了承した。凍土壁は今後、東電が変更申請している実施計画の認可を経て全面稼働する。

( 188 ) 東奥日報 2017/07/02 汚染水対策 凍土壁ようやく完成へ 350億円投入も効果に疑問符
( 189 ) 日テレ 2017/07/07 復興相、福島第二原発の廃炉「早く判断を」
( 190 ) 毎日新聞 2017/07/11 原子力規制委員長 「東電、主体性見えず」 廃炉巡り社長を批判
 臨時会議には川村隆会長や小早川智明社長らが出席。川村氏は増え続けるタンクについて「(設置できる)スペースはあと2年分しかない」と説明。しかし、東電は会見で、事実関係を誤った発言だったとして撤回した。

( 191 ) 東奥日報 2017/07/11 東電、廃炉対応 規制委から批判 「主体性」根拠示せず
 東京電力福島第1原発で高濃度汚染水を浄化した後に残る放射性廃棄物を含んだ処理水を巡り、同社の川村隆会長が13日までに報道各社のインタビューで「(東電として)判断はもうしている」と述べ、海に放出する方針を明言した。処理水はトリチウムを含み、第1原発敷地内のタンクに大量に保管されているが、風評被害を懸念する地元の漁業関係者らが海の放出に反対している。
 東電の経営トップが公式の場で海洋放出に言及するのは初めて。
 一方で原子力規制委員会の田中俊一委員長はこれまで東電に海洋放出を求めており、川村氏は「大変助かる。委員長と同じ意見だ」とも語った。
 7月6日現在、約77万7000トンで、タンク数は約580基に上る。

( 192 ) ●2017年7月14日 東電川村会長 処理水海洋放出の方針 県漁連抗議へ
( 193 ) 東奥日報 2017/07/14 東電会長 海洋放出の方針 トリチウム含む処理水 地元漁業者らは反対
 東京電力福島第1原発で高濃度汚染水を浄化した後に残る放射性廃棄物を含んだ処理水を巡り、同社の川村隆会長が13日までに報道各社のインタビューで「(東電として)判断はもうしている」と述べ、海に放出する方針を明言した。処理水はトリチウムを含み、第1原発敷地内のタンクに大量に保管されているが、風評被害を懸念する地元の漁業関係者らが海の放出に反対している。
 東電の経営トップが公式の場で海洋放出に言及するのは初めて。トリチウム水については、有識者による政府の小委員会が現在、海洋放出を含めた処分方法を絞り込む議論を続けており、川村氏の発言は波紋を広げそうだ。
 一方で原子力規制委員会の田中俊一委員長はこれまで東電に海洋放出を求めており、川村氏は「大変助かる。委員長と同じ意見だ」とも語った。
 インタビューで川村氏は「国の委員会の結論を待って次の展開をすることは致し方ない」と話し、実際の放出は政府の決定を待つ考えを示した。また「国というか県というか、いろんな方が支援していただかないとがんばりきれない」とも述べ、放出に当たり福島県の理解を求めた。

( 194 ) 河北新報 2017/07/15 トリチウム海洋放出 県漁連抗議へ
 福島県漁連は14日、発言の撤回を求め川村会長に抗議文を出す方針を決めた。抗議文では「県民に大きな不安を与え、試験操業に大きな影響を及ぼしかねない」と批判。トリチウム水の海洋放出に断固反対すると改めて表明した。
 福島県庁で記者会見した東電の担当者は「(海洋放出を)社として判断したわけではない」と述べ、「誤解を招く表現で申し訳ない」と謝罪した。川村会長が自ら弁明する機会などを設ける予定は今のところないという。

( 195 ) 東奥日報 2017/07/15 処理水海洋放出 風評被害が必ず発生する 復興相が反対
 東京電力福島第1原発で高濃度汚染水を浄化した後に残る放射性物質を含んだ処理水の海洋放出について、吉野正芳復興相は14日の記者会見で、濃度に関係なく反対する意向を示した。「風評被害が必ず発生する。福島県の漁業者に新たな不安をつくらないでほしい。これ以上追い詰めないでほしい」と述べた。

( 196 ) 福島民友 2017/07/16 「海洋放出」に波紋 第1原発トリチウム水、増え続け処分に苦慮
 6日現在で約77万トン、タンク約600基の処理水が保管されている。事故後建屋内に流入する地下水が汚染水と混じり、それをALPS(多核種除去設備)で処理した水が増え続ける。地下水の流入量は、1〜4号機建屋周囲の地盤を凍らせる「凍土遮水壁」などの効果もあり、ピーク時の5分の2の1日約160トン(6月暫定値)まで減った。

( 197 ) 新潟日報 2017/07/16 【社説】中越沖地震10年 「地域と原発」考える日に
( 198 ) 東奥日報 2017/07/20 「真意が伝わらず」全漁連抗議に釈明 東電会長
 同社(東電)の川村隆会長が海洋放出を明言したことに関し、全国漁業協同組合連合会(全漁連)は19日、川村氏を呼んで厳重抗議した。川村氏は「真意が伝わらなかった。会社として個人としても海洋放出を判断した事実はない」と釈明した。
 全漁連の岸宏代表理事会長は「発言は漁業者と国民への裏切り行為で、関係者の怒りと不安は極めて大きい」と批判。福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「唐突な発言に大きな不安と不信感を持たざるを得ない」と抗議書を手渡した。
 川村氏は「海洋放出を社として決定したかのような報道が出たのは、誠に残念だ。結果的に関係者にご不安やご迷惑を掛けた」と陳謝。トリチウム水の扱いについて「国や漁業者、関係者と慎重に検討を進める考えに全く変わりはない」と述べた。漁連側は発言の撤回を求めたが、撤回はしなかった。

( 199 ) 東奥日報 2017/07/20 処理水放出発言 「はらわた煮えくり返る」 「私を口実にして」規制委員長
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は19日の記者会見で、東京電力福島第1原発でたまり続ける放射性物質トリチウム処理水の処分方法に関する川村隆会長の発言について「私を口実にして、原発事故を起こした当事者として(判断から)逃げるのはおかしい。はらわたが煮えくり返る」と話した。川村氏は報道各社のインタビューで「委員長と同じ意見だ」と述べ、海洋放出を明言していた。

( 200 ) たんぽぽ 2017/07/28 汚染水を海に流すな、柏崎刈羽原発の再稼働を認めるな
 「あれはあれこれはこれとは行かぬ」と言っていたのに、イチエフ対応を延び延びにしながら柏ア刈羽原発の優先審査を進めてそろそろ最終段階を迎えた原子力規制委員会。
 が、田中委員長が東電へのトリチウム騒動の怒りで、再稼働に後ろ向きの発言をし出した。「1F(イチエフ)の後始末がきちんとできないような事業者には、新たに柏崎刈羽の運転といったような、そういう原子力事業をやる適格性というものの確信はできないですねという話も申し上げているわけです」と。

( 201 ) 東奥日報 2017/08/04 一時、汚染水漏れの恐れ 4号機 地下水位低下
 4号機の原子炉建屋地下には放射性物質を高濃度に含む汚染水がたまっているが、建屋地下から漏れ出すのを防ぐため、周辺の井戸を使って地下水位を汚染水より1メートル程度高くなるよう調節している。
 東電によると、2日ごと6時半ごろ、4号機建屋の南西約11mの井戸で水位が約2メートル低下したとの警報が鳴った。当時、別の井戸の水位に変化がなかったことから水位計の故障と判断し、現場での確認を行わなかった。3日午前9時ごろ、現場を確認したところ、水位計は故障しておらず、実際には地下水位が低下したと判断した。

( 202 ) 福島民報 2017/08/05 「危機意識向上を」県が東電に申し入れ 4号機サブドレン水位低下
 福島県は4日、東電に原因究明と再発防止を申し入れた。小野和彦県危機管理部長は「住民の安全を確保する上で重要な問題」と指摘し、廃炉作業に携わる全ての関係者の危機意識向上を強く求めた。
 今回の問題では現場担当者が水位低下は水位計の故障と思い込み、公表が遅れた。
 県はこれまで再三にわたり速やかな情報発信を求めてきた。小野部長は県庁に東電の小河原克実福島第一廃炉推進カンパニー副責任者を呼び、問題の重大性に対する意識の欠如が報告遅れにつながったと指摘。通常とは異なる事態に直面した際は現場で安易に判断せず、組織全体で情報を共有して対処するよう厳しい口調で要求した。

( 203 ) 河北新報 2017/08/11 サブドレン水位急低下 近くの井戸掘削が原因か
 東電は10日、約6メートル離れた場所で行っていた新たな井戸の掘削作業が水位低下の原因だったと推定する調査結果をまとめた。

( 204 ) 毎日新聞 2017/08/15 凍土壁 遮水効果はっきりせず
 「凍土壁はかなり効果が出てきていると実感している」。7月末の記者会見で東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏・最高責任者は強調した。しかし、遮水効果を具体的に問われると「いくつとは言えない」と歯切れが悪かった。
 凍土壁は、1〜4号機を囲むように1568本の凍結管を地下30メートルまで打ち込み、氷点下30度の冷却液を循環させて造る。管の周囲の土が凍ることで壁となり、地下水が原子炉建屋に流れ込むのを防ぐ。工事には延べ26万人が従事した。東電は昨年3月に凍結を開始し、既に全長約1・5キロの99%以上を凍らせ、残りは7メートルの区間だけだ。
 事故当初、1日約400トン発生していた汚染水は現在では約130トンにまで減ったが、凍土壁以外にも原子炉建屋の脇にある約40本の井戸(サブドレン)から地下水をくみ上げるなどの対策を併用した結果だ。

( 205 ) 東奥日報 2017/08/22 遮水壁凍結完了へ 汚染水根本解決遠のく
( 206 ) 朝日新聞 2017/08/24 「政治的圧力、常にあった」退任前に規制委・田中委員長
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は24日、来月18日の退任を前に朝日新聞の単独インタビューに応じ、原発の審査が長期化して再稼働が進まないことに対して「政治的な圧力が常にあった」と任期の5年を振り返った。
 一方、東京電力福島第一原発の廃炉については「リスクは減ったが、廃棄物の処理などは長い時間がかかる」とし、なお序盤との認識を示した。「東電経営陣は汚染水処理の判断を国任せにするなど主体性がない。責任感の欠如を感じる」

( 207 ) 東奥日報 2017/08/24 柏崎刈羽再稼働目指す東電 汚染水処分策示さず
( 208 ) 河北新報 2017/08/30 <東電>汚染水処分またゼロ回答 規制委聴取で経営陣
 原子力規制委員会は30日の定例会合で、東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の審査の一環として、川村隆会長や小早川智明社長ら経営陣を呼び、原発の安全確保に関する考え方を聴取した。川村氏、小早川氏とも、焦点だった福島第1原発で増え続ける汚染水の処分方法については具体的な説明を避けた。

( 209 ) 新潟日報 2017/09/05 米山知事「柏崎原発検証に生かす」福島第1を初視察
( 210 ) 新潮社 2017/09/11 「汚染水処理」で剥げ落ちた「東電」「規制委」トップのメッキ
( 211 ) 毎日新聞 2017/09/14 社説 東京電力の原発再稼働 決意表明だけで「適格」か
( 212 ) 東京新聞 2017/09/14 【社説】原子力規制委 信頼なくして安心なし
( 213 ) 毎日新聞 2017/09/21 規制委5年 信頼回復、道半ば 田中委員長が退任
 東京電力福島第1原発事故の反省から、政府の原子力規制部門を再編した原子力規制委員会が発足から5年を迎えた。初代委員長を務めた田中俊一氏(72)は22日に退任し、更田(ふけた)豊志委員長代理(60)が後任としてバトンを受け継ぐが、重大事故で失った国民の信頼回復は、まだ道半ばだ。

( 214 ) 東奥日報 2017/10/06 福島第1水位計ミス 「汚染水漏れはなし」 東電調査結果公表
 東京電力は5日、福島第1原発1〜4号機周辺の地下水くみ上げ井戸で水位計の設定に誤りがあった問題で、井戸の水位が建屋地下にたまっている高濃度汚染水よりも低くなる水位逆転が起きたものの、建屋からの汚染水露出はなかった−とする調査結果を発表した。
 設定の誤りがあった井戸は6本。このうちの1本で5月17〜21日、1号機の廃棄物処理建屋内にある汚染水の水位より最大約2センチ低くなる水位逆転が8回起きた。
 東電は、処理建屋により近い複数の井戸の水位変動を確認し、全て建屋内の水位より最低でも約80センチ高かったため、露出はないと判断した。

( 215 ) 福島民報 2017/10/25 原子力規制委員長 更田豊志氏に聞く
( 216 ) 河北新報 2017/11/07 台風降雨で水位監視できず 井戸からのくみ上げを一時停止
 5日(2017年10月5日) 東京電力福島第1原発1〜4号機建屋の周囲にある井戸「サブドレン」の水位計の基準値を誤って設定していた問題で、東電は、建屋からの汚染水漏れはなかったと発表した。漏えいの恐れがあった井戸より建屋に近い井戸や、周囲の井戸は建屋滞留水より水位が高く保たれていたことが分かったという。
 23日(2017年10月23日) 台風21号による降雨の影響で、サブドレン1基の水位が水位計の上限を超えた。水位監視ができなくなり、運転上の制限を逸脱した可能性があるとして、東電は井戸からのくみ上げを一時的に停止した。

( 217 ) 時事通信 2017/11/14 福島第1原発、地面から水湧く=排水路のひびに浸水か
 東京電力は14日、福島第1原発2号機の西側の地面から水が湧き出したと発表した。
 水の放射線量に異常はなく、周辺の汚染水タンクの水位にも変化がないことから、地面に染み込んだ雨水が湧き出したと判断した。現場付近では雨水を海に流す排水路でひび割れが見つかり、東電はここから地中に入った水が湧き出た可能性があるとみて調べている。

( 218 ) ●2017年11月16日 2017年10月台風の降雨 一日当たりの地下水量 百数十トンから310トンに急増
( 219 ) 河北新報 2017/11/17 台風で汚染水1万トン 降雨で地下水量増加
 東京電力福島第1原発1〜4号機の建屋地下に流入する地下水の量が、10月の台風に伴う降雨の影響により、同月の1カ月間で推定約1万トン近くに上ったことが16日、分かった。
 東電によると、建屋地下への流入量は、今年に入ってから1日当たり百数十トン程度で推移していたが、10月は同約310トンに急増した。1カ月間で1万トン近くになった計算になる。

( 220 ) たんぽぽ 2017/11/28 廃炉産業 鎌田慧「本年のコラム」
( 221 ) 毎日新聞 2017/11/30 3号機 制御棒部品の落下確認 ロボット調査の画像
( 222 ) 毎日新聞 2017/12/01 3号機、制御棒部品の落下確認
( 223 ) 河北新報 2017/12/15 規制委 トリチウム水「海洋放出しかない」委員長、飯舘で強調
 原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は14日、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が一部を除き3月末に解除された福島県飯舘村を訪れ、村幹部と面会した。第1原発で増え続ける放射性物質「トリチウム」を含む処理水について「希釈して海洋放出する以外に選択肢がない」と述べた。

( 224 ) 現代ビジ 2017/12/29 なぜ人々は原発再稼働に「無関心」なのか
( 225 ) 共同通信 2018/01/11 処理水の放出「今年中に決定を」 廃炉で規制委員長
 原子力規制委員会の更田豊志委員長は11日、東京電力福島第1原発事故の避難指示が2015年に解除された福島県楢葉町を訪れ、松本幸英町長と会談した。更田氏は第1原発で増え続ける、汚染水を浄化した後の放射性物質トリチウムを含む処理水について、希釈して海洋放出するのが唯一の手段だと指摘。「今年中に意思決定できなければ、新たな困難を迎えることになる」と述べた。
 更田氏は「海洋放出は準備に2、3年かかる」と述べ、国や東電が早期に方針決定すべきだと強調した。「海産物や環境に影響が無いことは科学的に明確だ」と主張した。

( 226 ) 福島民友 2018/01/16 処理水放出「議論慎重に」 内堀知事、国と東京電力の説明重要
 内堀雅雄知事は15日の定例記者会見で「国と東京電力で環境や風評への影響などについて丁寧に説明し、理解を得ること、何より慎重に議論を進めてもらうことが重要」と改めて注文した。

( 227 ) 時事通信 2018/01/18 風評被害の観点含め議論=「トリチウム水」処分
( 228 ) 東奥日報 2018/02/03 処理水放出「経済的影響考慮を」 経産省小委
( 229 ) ●2018年2月7日 汚染水処理装置(サリー)が停止 原発事故後初
( 230 ) 福島民報 2018/02/08 汚染水処理が停止 原発事故後初 変圧器に異常か 第一原発
 東京電力は7日、福島第一原発の建屋地下にたまる高濃度汚染水から放射性セシウムなどを取り除く処理装置「サリー」が停止したと発表した。セシウム除去は2台の処理装置で実施しているが、もう1台の「キュリオン」は点検作業中のため使用できない。セシウムを除去しなければ大半の放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)に移送できない仕組みになっており、セシウム吸着装置の停止によって汚染水処理が止まったのは原発事故後初めて。
 汚染水処理が3日間停止すると、実施計画で定めた運転上の制限を逸脱するため、原子力規制庁に報告しなければならない規定となっている。

( 231 ) 河北新報 2018/02/19 雨水流入抑制 破損の建屋屋根補修へ
 東京電力福島第1原発で発生する放射能汚染水を減らすため、東電は水素爆発で穴が開くなどした1〜3号機の建屋屋根の補修工事に着手する。損傷が最も激しい3号機タービン建屋にカバー屋根を設置するなどし、汚染水の原因となる雨水の流れ込みを抑える。
 計画では、がれきや壊れた鉄骨を除去した後、コンクリートを敷設するなどして屋根の防水性を回復させる。約100平方メートルの大きな穴が開いている3号機タービン建屋には、開口部を覆うカバー屋根(約1500平方メートル)を取り付ける。

( 232 ) 福島民報 2018/02/28 第二原発廃炉は東電判断 世耕弘成経産相
( 233 ) 毎日新聞 2018/03/01 凍土壁で汚染水発生が半減 東電、効果試算
 東京電力福島第1原発で土壌を凍らせて地下水の流入を防ぐ「凍土遮水壁」について、東電は1日、凍土壁によって汚染水発生量が1日95トン減っているとの試算を公表した。凍土壁単独の効果の試算は初めて。

( 234 ) 東京新聞 2018/03/02 凍土壁 効果は限定的 汚染水防止 1日95トン
 東京電力は一日、福島第一原発1〜4号機への地下水流入を抑え、汚染水の発生量を減らすための凍土遮水壁について、一日95トンの地下水流入を防いでいるとの試算結果を発表した。凍土壁が無く、他の対策だけの場合、189トンに上ると想定。これを半減できているとしたが、効果は限定的にとどまっている。
 凍土壁は「全く水を通さない」という触れ込みで、政府と東電が345億円の国費を投じて造った。2016年3月末から凍らせ始め、維持費用は電気代など年間十数億円に上る。
 東電によると、凍土壁の運用前は一日に平均約490トンの汚染水が発生。凍土壁がほぼ完成した2017年冬には、一日約110トンと4分の一にまで減った。
 今回の試算で、凍土壁は一日95トンの低減効果があるとした。だが、地下水が直接建屋に入り込む西側部分を見ると、低減できる量は17トンで二割に満たず、効果を発揮していない。
 凍土壁は、地中に長さ30メートルの管約1600本を打ち込み、零下30度の冷却液を循環させて周辺の土を凍らせている。建屋東の海側はケーブルや配管を収容する地下トンネルがあり、その下は凍っていない。

( 235 ) ロイター 2018/03/08 震災7年、福島原発「凍土壁」効果に疑問符 宙に浮く処理水対策
( 236 ) 時事通信 2018/03/10 問われる「費用対効果」=凍土壁完成、福島第1−東日本大震災7年
 意外な抜け道も明らかになった。今年2月、凍土壁付近の排水路を工事中、せき止めた水が凍土壁を貫く管から逆流して壁の内側に流入した。排水路が大雨で増水した時も、この管から建屋に大量の水が流れ込んだ可能性がある。

( 237 ) 福島民報 2018/03/16 せきから雨水漏えい 外部への流出なし
 東京電力は15日、福島第一原発構内のタンク群を囲むせきから放射性物質を含む雨水約6・5トンが漏れたと発表した。付近にある排水路のモニタリング結果に変動がないことから、外部への流出はないとしている。
 同日午前9時ごろ、せき内にある雨水を別のせきに移送していた作業員が現場を離れた際に移送用のホース先端が外れ、水がせき外に漏れた。午前10時45分ごろ、水漏れに気付いた作業員がポンプを停止した。雨水には放射性セシウム137が1リットル当たり130ベクレル程度含まれていた。漏れた一部が舗装されていない地面の開口部から土にしみ込んだとみられ、周囲に土のうを設置して浸透を防いだ。

( 238 ) 東京新聞 2018/03/30 廃炉・汚染水に年2千億円、福島 対策費、初めて判明
( 239 ) 河北新報 2018/04/11 凍土壁の効果確認 経産省が公開
( 240 ) 福島民友 2018/05/19 海洋放出では10年、地層処分なら100年 第1原発・汚染水処理
 東京電力福島第1原発の汚染水を浄化後に残る放射性トリチウム(三重水素)を含んだ水を巡り、処分方法を検討する政府の小委員会が18日、都内で開かれた。処理水を海洋や水蒸気などで放出した場合、風評被害などの社会的な影響が生じる期間は処分完了まで10年程度になるとの見解を示した。一方、地層注入や地下埋設を選んだ場合は約50〜100年程度に及ぶ可能性を指摘した。

( 241 ) 道新 2018/05/21 公聴会は海洋放出の地ならしか 福島第1トリチウム水処理
 東京電力福島第1原発にたまる放射性物質トリチウムの汚染水をどう処分するか。政府は今夏にも一般市民から意見を聞く公聴会を初めて開く。現在検討中の五つの処分方法案を説明して意見を聞くとしているが、薄めて海に流す案が既定路線となりつつあり、公聴会開催は海洋放出に向けた地ならしとの見方もある。
 「世界中、各国で放出しているんです。なんで福島だけダメなんですか」。経済産業省が18日に東京都内で開いた小委員会。ある委員の言葉が政府の焦りを代弁しているようだった。

( 242 ) テレ朝 2018/05/31 東電が他社の原発支援…原子力規制委から批判相次ぐ
( 243 ) 福島民報 2018/05/31 東電の処理水方針「疑問」 社長と面談「トップとして無責任」
 小早川社長はトリチウム水の処分に関し、「責任主体は東電」としたものの、「東電が一方的に判断するべきことではない」と何度も主張した。更田委員長は国に判断を委ねる東電の姿勢に疑問を呈し、「(トップとしての)責任ある姿とは思えない」と指摘し、語気を強める場面もあった。

( 244 ) 沖縄タイ 2018/06/06 東電、雨水流入経路を新たに特定 対策へ
 東京電力は6日、福島第1原発で汚染水増加の原因となる雨水の流入経路を新たに1カ所特定したと発表した。2号機建屋の屋上で雨水が内部に漏れているとみられ、台風で降雨量が急激に増える時期に備え、応急的な流入防止対策を講じた。

( 245 ) ●2018年6月14日 福島第2原発・1〜4号機全て廃炉へ 東電社長 内堀知事に表明
( 246 ) 福島民友 2018/06/14 福島第2原発・1〜4号機全て廃炉へ 東電社長 内堀知事に表明
 東京電力の小早川智明社長は14日、県庁で内堀雅雄知事と会談し、福島第2原発全4基を廃炉とする方向で検討すると伝えた。震災、原発事故以降、県や県議会などが再三求めてきた福島第2原発の廃炉を、東電トップが初めて受け入れた重大な発言で、本県の復興は大きな岐路を迎えた。
 同日の会談では、冒頭、内堀知事が「福島第2原発の廃炉は県民の総意で早期に判断してほしい」とあらためて要請。小早川社長は「これ以上、あいまいな状況を続けるのは復興の足かせになる。福島第2原発を全基廃炉の方向で具体的な検討を進める」と応じた。これに対し内堀知事は「しっかり対応して形として全基廃炉を進めてほしい」と求めた。

( 247 ) ●2018年6月27日 近畿大学等の研究チーム 汚染水からトリチウム水を取り除く技術を開発
( 248 ) 近畿大学 2018/06/27 汚染水からトリチウム水を取り除く技術を開発
 近畿大学工学部(広島県東広島市)教授 井原辰彦、近畿大学原子力研究所、東洋アルミニウム株式会社(大阪府大阪市)および近大発のベンチャー企業である株式会社ア・アトムテクノル近大らの研究チームは、放射性物質を含んだ汚染水から放射性物質の一つであるトリチウムを含む水「トリチウム水」を分離・回収する方法及び装置を開発しました。
 【本件のポイント】
 ●汚染水からトリチウム水を高効率に低コストで分離・回収することに成功
 ●装置は再生利用可能で、継続的な除染処理が可能
 ●東日本大震災の復興支援を行う「"オール近大"川俣町復興支援プロジェクト」の一環

( 249 ) FACTA 2018/06/29 更田原子力規制委が東電に迫る「踏ん切り」
 東電と国はセシウム吸着装置としてフランス製「アレバ」、アメリカ製「キュリオン」、そして国産の東芝製「サリー」と次々に新装置を開発してセシウムを分離することに成功する。その2年後には決定打として62種類もの核種を取り除く世界初の多核種除去設備「アルプス」、さらに1年半後に「高性能アルプス」を導入し、最大の危機を脱したかに見えた。しかし最後にどうしても取り除けない63番目の核種、放射性物質トリチウムが残った。かくして1F敷地内にトリチウム水を貯めた巨大なタンクが約1千基も林立し、実に100万tもの処理済水が貯蔵されるに至った。

( 250 ) フクナワ 2018/07/14 タンクを撤去方針 汚染水浄化後の水処分へ
 東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を検討する政府の小委員会は13日、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しの作業スペースなどを確保するため、トリチウム水を保管しているタンクを将来撤去する方針を了承した。8月に開く公聴会でもこうした方針を説明し、理解を求める。

( 251 ) 岩手の会 2018/07/31 六ケ所再処理工場からの質問状回答・説明会のまとめ報告
( 252 ) 時事通信 2018/08/19 福島第1、津波対策前倒し=千島海溝地震「切迫」で―東電
 津波がハッチや階段などの開口部から流れ込むと、建屋の一部では地下の汚染水が引き波で流出する可能性があり、以前から進めている津波対策の作業前倒しを決めた。
 122カ所ある開口部を閉める作業は、半分程度が完了。あふれる可能性がある2、3号機の開口部11カ所について、2020年度末までだった完成時期を20年度上期に前倒しした。ほかに、4号機の9カ所も追加で閉鎖することにした。

( 253 ) 中日新聞 2018/08/20 長寿命の放射性物質が残留 浄化水
 東京電力福島第一原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水に、他の放射性物質が除去しきれないまま残留していることが分かった。一部の測定結果は排水の法令基準値を上回っており、放射性物質の量が半分になる半減期が約1570万年の長寿命のものも含まれている。
 東電によると、2017年度に汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化した後に測定した結果、半減期が約1570万年のヨウ素129が一リットル当たり最大62.2ベクレル検出され、法令基準値の同9ベクレルを上回っていた。このほか、半減期約370日のルテニウム106(基準値100ベクレル)が最大92.5ベクレル、約21万1000年のテクネチウム99(同1000ベクレル)が最大59.0ベクレル検出された。
 過去には、ALPS導入当初に浄化性能が安定しないまま運転していた時期もあり、当時はさらに濃度が高かったとみられるが、東電は「詳細は集計していない」と説明。8月時点で保管中のトリチウム水は約92万トンに上るが、約680基のタンクごとの放射性物質濃度も「調べていない」としている。

( 254 ) 工業新聞 2018/08/21 足りない…廃炉人材、東電と大学で思惑一致せず
( 255 ) 京都新聞 2018/08/21 社説:浄化水 「残留物」の徹底点検を
 大きな問題として、これまでトリチウム以外の放射性物質の存在がほとんど知らされていなかったことがある。トリチウム以外は除去できているはずの水に、なぜ放射性物質が残っていたのか。納得できる根拠を示してほしい。

( 256 ) 中日新聞 2018/08/21 長寿命の放射性物質が残留 浄化水
( 257 ) ヤフー 2018/08/27 トリチウム水 実際には他の放射性物質が1年で65回も基準超過
 多核種除去設備で取り切れていない放射性物質があることについて記者会見で質問すると、「敷地境界での放射線量を年間1ミリシーベルト以下にすることが目標だった」のであり、すべてを告示濃度限度以下にすることではないと繰り返した。だからその目標に合わせて、放射性物質を低減する吸着材の交換頻度を調整していた。
 まず濃度限度を超えていても目的には適っているので問題ないと東電はいうが、前述の資料にあるとおり、東電は多核種除去設備で告示濃度限度以下にできると説明してきた一方で、運用状況によって基準を超えているという説明はしていない。しかも昨年度下半期は、分析回数の5割以上が超過しているのに、記者会見など公の場ではまったく説明がなかった。これが誠実な姿勢といえるのだろうか。
 今週、8月30日と31日にはトリチウム水の扱いについての公聴会が開催される。これまでトリチウム水の取り扱いについては、東電の資料にあるようにトリチウム以外はほぼNDであること(ルテニウムのみ検出)を前提に政府内で議論が進んでいた。その前提が崩れた中で、公聴会が開かれようとしていることになる。

( 258 ) 東京新聞 2018/08/29 <トリチウム水>海洋放出 福島の漁業者、危機感強く
 2011年3月の原発事故で超高濃度の放射性物質が海洋に流出した影響で、福島の沿岸漁業は全面停止に追い込まれた。県漁業協同組合連合会は2012年から試験操業などで安全性を確認しながら魚種や海域を広げ、2015年4月以降、モニタリング検査で国の基準(1キロ当たり100ベクレル)を超えた魚はゼロに。水揚げは事故前の1割強にとどまるが、主力魚種の漁も復活し、今年の検査では99%以上で検出限界値未満が続く。

( 259 ) ●2018年8月30日 政府の有識者会議 トリチウム水処分方法 初の公聴会 富岡町で開催
( 260 ) 東京新聞 2018/08/30 トリチウム水「放出反対」 福島の漁業者ら多数 初の公聴会
 東京電力福島第一原発で保管中の放射性物質トリチウムを含む水の処分方法を巡り、政府の有識者会議が国民の意見を聞く公聴会が30日、福島県富岡町で開かれ、地元漁協の代表者や個人ら14人が意見を述べた。政府が有望視する海洋放出について、県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「漁業に壊滅的な打撃を与え、これまでの努力を奪う。風評被害を引き起こすのは必至だ」と訴え、計13人が反対した。
 意見を述べた十四人のうち、海洋放出を容認したのは一人だけで、他の十三人は反対か慎重。「石油備蓄に用いる十万トン級の大型タンクで長期保管し、放射能が減るのを待つべきだ」などの意見が多かった。

( 261 ) 東京新聞 2018/08/30 トリチウム水の放出に反対相次ぐ 汚染水浄化、初の公聴会
( 262 ) 中日新聞 2018/08/31 福島・郡山でも海洋放出反対多数 トリチウム水の公聴会
 東京電力福島第1原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を巡り、政府の小委員会は31日、福島県郡山市で国民の意見を聞く公聴会を開いた。30日の同県富岡町での開催に続き2日目。初日同様、参加者の多くが海洋放出への反対を表明した。
 ほかにも男性から「福島ではなく東京湾に流せばいい」との声も上がり、傍聴者から拍手が起こる場面もあった。

( 263 ) 中日新聞 2018/08/31 トリチウム水処分で公聴会開催 委員長「タンク長期保管も議論」
 東京電力福島第1原発で汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を巡り、政府の小委員会は31日午後、東京都内で国民の意見を聞く公聴会を開いた。

( 264 ) 河北新報 2018/09/01 公聴会終了 トリチウム水処分、長期保管含め議論へ
 東京電力福島第1原発の敷地内にたまり続ける放射性物質トリチウムを含む水の処分方法を巡り、政府の小委員会は31日、国民の意見を聞く公聴会を東京都内と郡山市で開き、計30人が持論を述べた。有力な選択肢に浮上した「海洋放出」への賛成は皆無で、結論を急ぐ政府や東電への不信感が噴出した。
 郡山市商工会議所での公聴会では、汚染水を多核種除去設備(ALPS)などで処理した水にトリチウム以外の放射性物質も残っている問題に関し「議論の前提が崩れた」と訴える人が相次いだ。

( 265 ) 福島民友 2018/09/01 トリチウム含む処理水「長期保管」加え検討 公聴会の意見受け
 参加者からトリチウムの半減期12・3年を踏まえ、タンクでの長期保管を求める意見が相次いだことを受け、山本一良委員長(名古屋学芸大副学長)は公聴会後、「これだけ提案をいただいたので議論する。どのような可能性があるか検討したい」と語った。

( 266 ) HBO 2018/09/02 元原発技術者が「汚染水を薄めて海洋放出する」方針を批判
( 267 ) AERA 2018/09/03 古賀茂明「『放射性物質を海に流す』安倍政権の方針は7年前から決まっていた」
 地下水を止めるために、地下水の地盤よりも深いコンクリートの壁を作る構想も提案されたが、これだとコストが高いので東電が破たんするという理由で却下された。最終的に採用されたのが、いわゆる「凍土壁」である。

( 268 ) HBO 2018/09/04 東京電力「トリチウム水海洋放出問題」は何がまずいのか? その論点を整理する 牧田寛
 トリチウムは、溶融炉心デブリ(瓦礫)冷却水の水とそれに含まれるホウ素が中性子照射されることによって発生するため、溶融炉心を水で冷却するかぎり発生し続けます。実際には地下水の浸入によっても発生しています。
 しばしばトリチウムは「遺伝子を破壊する悪魔の放射能」などと呼ばれますが、実際には生物濃縮せず、水として体内に摂取した場合の生物学的半減期は約10日、有機物として摂取した場合は40日で、多くは水として取り込まれますので、「体に取り込みやすく出て行きやすい」放射性物質です。また水ですので、体の特定の部位に集まって滞留すると言うことは起こりにくいです。この点がセシウム137やストロンチウム90、ヨウ素131とは大きく異なります。
 長期保管の場合は、石油国家備蓄基地に使われている10万キロリットル級の大型タンクを予備を含めて15基建設する事になります。石油国家備蓄基地では25〜50基のタンクが並びますので比較的小規模なものとなります。120年保管するとトリチウムの濃度は1000Bq/Lに、240年間の保管で1Bq/Lになりますので、この時点で天然の雨水とほぼ同濃度になります。このとき全ベータ濃度も1Bq/L程度に減衰しています。ここまで減衰すれば捨てることへの異論は少ないでしょう。
 石油備蓄基地と違い、経済的に無価値なものを100年単位という世代間管理をすることが可能であるかという問題があります。これは見落としがちですが、合衆国のハンフォードや英国のセラフィールドで世代間管理されている核廃棄物は、50年で著しく管理状態が劣化しており、一部はたいへんに危険な状態に陥っています。わたしは楽観視できないと考えています。

( 269 ) たんぽぽ 2018/09/05 プルトニウム製造装置としての「原子力発電所」 小出裕章さん
( 270 ) テレ朝 2018/09/05 汚染水の長期保管で廃炉作業困難に 規制委が見解
 更田委員長は5日の定例会見で、タンクの保管が長期化すれば増え続ける汚染水を収容するタンクを作り続けることになり、設置場所も新たに探すことになると述べました。そのうえで、そうした作業に人や資金を割くのは「廃炉を難しくする」という考えを示しました。

( 271 ) 福島民報 2018/09/05 「慎重議論を」強まる声 トリチウム水の処分
( 272 ) 東京新聞 2018/09/06 トリチウム水 「保管長引けば廃炉影響」
( 273 ) 福島民報 2018/09/06 住民不安に対応必要 トリチウム水
( 274 ) ●2018年9月14日 東電 千島海溝地震対策で防潮堤増設
( 275 ) 毎日新聞 2018/09/14 防潮堤増設へ 千島海溝地震対策
 東京電力は14日、北海道東部沖の千島海溝沿いで想定される超巨大地震に伴う津波に備え、廃炉を進める福島第1原発に防潮堤を増設することを明らかにした。津波で敷地内が浸水すると、原子炉建屋周辺の地下にたまる放射性物質を含む汚染水が流出する恐れがあり、廃炉作業に影響が出ないよう対策が必要だと判断した。

( 276 ) 河北新報 2018/09/22 東電、2月からトリチウム水保管タンクの放射性物質測定
 東京電力福島第1原発で汚染水を処理した後に残る放射性物質トリチウムを含む水について、敷地内で保管するタンクの放射性物質濃度を、東電が今年2月から測定していたことが21日、分かった。「タンクの濃度は調べていない」と繰り返してきた従来の説明と異なり、情報公開に対する姿勢が問われそうだ。
 東電は河北新報社の取材に「測っているのは配管でつながった『タンク群』で、タンク一つ一つではない」と釈明。説明の整合性は取れていると主張した。
 東電はこれまで、トリチウム以外の放射性物質の大半を取り除く多核種除去設備(ALPS)の出口で処理水の濃度を計測しているが、タンクは未調査と説明。今月3日の定例記者会見では「政府の要請があれば測定する」との意向を示していた。
 処理水の処分方法を検討している国の小委員会が8月末に開いた初の公聴会も、タンクの濃度測定が未実施の前提で進められた。

( 277 ) 河北新報 2018/09/22 東電、2月からトリチウム水保管タンクの放射性物質測定
( 278 ) ●2018年9月29日 東電 タンク水の75万トン(8割以上)が放射性物質が排出基準超えと発表
( 279 ) 東京新聞 2018/09/29 タンク水75万トン基準超 放射性物質を再浄化へ
 東京電力は28日、福島第一原発のタンクで保管している汚染浄化後の水について、八割以上に当たる75万トンに、トリチウム以外の放射性物質が法令の排出基準を超えて残っているとする調査結果を明らかにした。
 調査結果によると、8月上旬の時点で89万トンの処理済み水を保管し、そのうち75万トンはトリチウム以外の放射性物質が浄化しきれず、基準を超えて含まれていた。16万1000トンは基準の10〜100倍、6万5000トンは基準の100倍以上だった。

( 280 ) 日テレ 2018/10/01 処理水に“高濃度”放射性物質 東電が謝罪
 福島第一原発で放射性物質の除去装置を通した後の処理水に複数の放射性物質が基準値以上の濃度で残っていた問題で、国の委員会(政府の汚染水処理対策委員会)は1日、東京電力から説明を受けた。
 1日に開かれた委員会では委員から「トリチウム以外の放射性物質について議論したのは初めてだ」と意見が出たのに対し、東京電力は「説明が不十分だった」と謝罪した。

( 281 ) 女性自身 2018/10/01 経産省が放出をもくろむ福島原発トリチウム水の危険性
 放射線治療の第一人者で、北海道がんセンター・名誉院長の西尾正道医師は、こうした政府の安全神話に警鐘を鳴らす一人だ。
 「トリチウムは体内でたんぱく質や脂質などの有機物と結合し、有機トリチウムになると細胞の核に取り込まれDNAを損傷。健康被害が生じる可能性があります。カナダでは、トリチウムを大量に放出するピッカリング原発の周辺で、小児白血病やダウン症候群などの増加が実証されています」
 しかし、問題なのはトリチウムだけではなかった。ALPSで除去できると東電が主張していたヨウ素129など、複数の放射性物質が、17年度だけで60回も放出限度の数値を超えて汚染水内に残っていたことが、明らかになった(8月19日共同通信、8月23日河北新報の報道による)。
 前出の西尾医師は「ヨウ素129が体内に取り込まれれば、甲状腺がんの原因になりうる」と危惧する。

( 282 ) 福島民友 2018/10/02 説明不備に「不満」噴出 トリチウム含む処理水巡り東京電力へ
( 283 ) 河北新報 2018/10/04 <福島廃炉への道>除去設備などで水漏れ相次ぐ
( 284 ) 福島民友 2018/10/06 処理水の再浄化「必要なし」 規制委員長、科学的安全性踏まえ
 東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後の処理水に、排水の法令基準値を上回る放射性物質トリチウム以外の放射性物資が残留していることに関し、原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は5日、東電が処分前に実施する方針を示した処理水の再浄化は必ずしも必要ではないとの認識を示した。
 1日に開かれた処理水の処分方法を検討する政府の小委員会では、処分する場合は再浄化を議論の前提にすると確認したばかり。
 更田氏は「科学的には、再浄化と(より多くの水と混ぜることで)希釈率を上げるのに大きな違いはない。告示濃度制限は非常に厳しい低い値に抑えられている」と指摘。

( 285 ) たんぽぽ 2018/10/11 トリチウム汚染水も無責任に批判し 糊塗する更田委員長
( 286 ) 東洋経済 2018/10/12 福島「汚染水」から基準値を超える放射性物質
( 287 ) 共同通信 2018/10/18 東電の報告資料、誤りは千カ所超 汚染水浄化後の測定結果
 東京電力が政府の小委員会に報告した福島第1原発の汚染水を浄化した後に含まれる放射性物質の測定結果の資料に誤りが見つかった問題で、東電は18日、当初約260カ所としていた訂正箇所数を精査した結果、実際には1276カ所だったと明らかにした。
 今月1日の政府小委への報告資料に掲載した、多核種除去設備で浄化した水の測定結果のグラフに誤りがあったと17日に公表していた。
 17日の説明では、13年から18年までのセシウム134の値を示すグラフにセシウム137の値を用いていた誤りを1カ所と数えるなど放射性物質の種類や入力内容の取り違えによる訂正は計5カ所としていた。

( 288 ) ●2018年10月19日 汚染処理水資料 東電ミス1276カ所
( 289 ) 毎日新聞 2018/10/19 汚染処理水資料 東電ミス1276カ所
 政府の小委員会に提出された東京電力福島第1原発の汚染水浄化後の処理水に関する資料について、小委事務局の経済産業省は19日、東電の資料に計1276カ所の誤りがあったと発表し、担当者は「あってはならないミスだ」と述べた。作成の際にデータの取り違えをしたり、転記ミスをしたりしたという。
 東電は1日の小委員会で、処理水の約8割で放射性トリチウム以外の放射性物質の濃度が国の排出基準を上回っていたことを報告し、その後に誤りが判明した。東電は「短時間でデータ処理したことなどがミスの原因」などと陳謝している。

( 290 ) ソクラ 2018/10/30 安易な「海洋放出」ではなく、根本的な技術開発を
( 291 ) 外務省 2018/12/04 地球環境_ロンドン条約及びロンドン議定書
 (1)「廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約」(通称:ロンドン条約)は、1972年12月にロンドンで採択され、1975年8月に発効した(我が国は1980年10月に同条約を締結)。同条約は、水銀、カドミウム、放射性廃棄物などの有害廃棄物を限定的に列挙し、これらの海洋投棄のみを禁止していた。
(2)その後の世界的な海洋環境保護の必要性への認識の高まりを受けて、同条約による海洋汚染の防止措置を更に強化するため、「1972年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約の1996年の議定書」(通称:ロンドン議定書)が1996年11月にロンドンで採択され、2006年3月に発効した(我が国は2007年10月に同議定書を締結)。同議定書は、廃棄物等の海洋投棄及び洋上焼却を原則禁止した上で、例外的にしゅんせつ物、下水汚泥など、海洋投棄を検討できる品目を列挙するとともに、これらの品目を海洋投棄できる場合であっても、厳格な条件の下でのみ許可することとした。
イ 本議定書では、ロンドン条約による海洋汚染の防止措置を一層強化するため、船舶等からの廃棄物等の海洋投棄を原則として禁止し、例外的に投棄が認められる場合においても厳格な条件の下で許可することとなった。また、議定書の遵守義務に伴い、各々の廃棄物の海洋投棄が海洋環境にもたらす影響を予測・評価し、その上で規制当局が許可を発給する仕組み等を締約国が整備することが必要となった。

( 292 ) 共同通信 2018/12/28 汚染処理水、処分後に測定
( 293 ) 毎日新聞 2019/01/21 原発はもうからない 輸出総崩れ 安全コストで採算合わず
( 294 ) NHK 2019/02/13 「燃料デブリ」接触調査 初めて実施 福島第一原発2号機
 廃炉に向けた最大の難関とされる福島第一原発の燃料デブリの取り出しは、世界でも前例のない取り組みです。
 旧ソビエトで1986年に起きたチェルノブイリ原発の事故では、原子炉建屋に核燃料およそ170トンが溶けてコンクリートなどと混ざり合い燃料デブリとなって残されているみられますが、「石棺」と呼ばれるコンクリートの構造物で覆うなどしてデブリの取り出しは行われていません。
 また、アメリカペンシルベニア州で40年前に起きたスリーマイル島原発事故では、カメラを使った原子炉内部の調査などを経て事故の6年後に燃料デブリの取り出しを始めました。大きな損傷を免れた原子炉を水で満たすことで放射線を遮り、水中でデブリを砕いて専用の容器に詰める方法で取り出し作業が進められました。
 一方、福島第一原発の1号機から3号機では、溶け落ちた核燃料が原子炉を突き破って格納容器に達しているとみられ、燃料デブリの総量はおよそ880トンに上ると推定されています。
 さらに、事故で損傷した格納容器の修理が難しいことなどから、格納容器は水で満たさず、水位は低いままで空気中で取り出す「気中工法」と呼ばれる方法を軸に進めるとしています。

( 295 ) 共同通信 2019/03/07 汚染処理水、処分方法絞りに遅れ、小委が開かれず
( 296 ) アエラ 2019/03/12 廃炉作業、待ち受けるのはいばらの道「汚染水もう置き場なし」
( 297 ) 現代ビジ 2019/03/12 原発事故処理費用「81兆円」衝撃の数字はこうして算出された
 この事故処理費用について、老舗の民間シンクタンク「日本経済研究センター」が新たなヒアリングを踏まえて2年ぶりに再試算したところ、最大で81兆円と3年前の経済産業省の試算22兆円の3.7倍に膨らむ恐れがあることが明らかになった。
 政府の皮算用を大きく上回った理由は、今なお続く膨大な地下水の流入で処理すべき汚染水の量が増え続けていること、廃炉を実現するための核燃料デブリの除去が目論見通りに進まない可能性が高まっていることの2つだ。
 第二の節約策は、ここへ来て技術的な困難さが指摘されている核燃料デブリの取り出しを断念し、チェルノブイリ原発で行ったような「石棺」化、もしくは「水棺」化して、永久管理するというものだ。核燃料デブリとは原子炉の事故で、炉心が過熱し、溶け落ちた核燃料が原子炉に使われていたコンクリートや鉄パイプなどと混ざり合った後、冷えて固まったものを指す。

( 298 ) たんぽぽ 2019/03/15 建屋全体を強固な構造で覆い上部をふさぐ工事が必要
( 299 ) 河北新報 2019/03/19 ALPS処理水100万トン超え タンク容量の上限迫る
 東京電力は18日、福島第1原発の汚染水を多核種除去設備「ALPS」(アルプス)で処理した水の保管量が100万トンを超えたと発表した。設置可能なタンク容量の上限とされる137万トンにじわじわと迫っている。処分方法は決まっておらず、政府の小委員会の検討を見守る状況が続く。

( 300 ) Wedge 2019/03/21 Nスペ「廃炉への道2019核燃料デブリとの闘いが始まった」
( 301 ) 東京新聞 2019/03/27 スリーマイル島事故40年 原発延命論 不安続く
 汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の扱いも異なる。TMIでは近くの川への放出が検討されたが、下流域の住民が反発。91年から93年に約9000トンを蒸発させ大気中に放出処分した。

( 302 ) 共同通信 2019/03/29 東電の特別負担金は500億円 18年度分、原発事故の賠償減額
( 303 ) たんぽぽ 2019/03/29 六ヶ所再処理事業所を直ちに不合格にせよ! 木村雅英
( 304 ) 鳩山ツイ 2019/04/02 トリチウム海洋放出について
( 305 ) 毎日新聞 2019/05/13 処理水、迫る限界 タンク容量あと5年
( 306 ) 毎日新聞 2019/05/13 処理水、長期保管も選択肢 政府、処分法検討
( 307 ) 共同通信 2019/05/14 原発の汚染水抑制へ対策継続を 福島第1の政府対策委
( 308 ) たんぽぽ 2019/05/22 トリチウム汚染水長期保管への提案 浜島高治
( 309 ) たんぽぽ 2019/06/18 汚染水対策や排気筒解体などで何が起きているか
( 310 ) GreenP 2019/07/23 東電が汚染水を海に流してはいけない4つの理由
( 311 ) 福島民報 2019/08/04 トリチウム水 長期保管議論へ タンク増設検討
 東京電力福島第一原発で汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含む水の処分方法を議論する政府小委員会の山本一良委員長(名古屋学芸大副学長)は三日、第一原発を視察し、長期保管を前提とした議論を九日の次回会合で本格的に始める考えを明らかにした。
 山本氏は視察後、報道陣に対し「トリチウム水の貯蔵を考えなければならない」と構内での長期保管を実現する上での条件を整理する意向を示した。「いろいろな設備や保管場所が必要だ。兼ね合いを考えながらどうやって場所を空けていくか検討する」と述べ、タンク保管に充てられる土地の有無を精査するとした。

( 312 ) FTV 2019/08/08 「3年後に保管限界」 たまる処理水 東京電力が試算を明らかに
 東京電力が初めて明らかにした試算では、今後タンクの容量を137万トンまで増やしてもいまのペースだと2022年の夏ごろには保管の限界を迎えるということ。

( 313 ) FTV 2019/08/08 「3年後に保管限界」 たまる処理水 東京電力が試算を明らかに
( 314 ) 東京新聞 2019/08/09 処理水タンク、22年夏限界 東電試算 増量は困難
( 315 ) 沖縄タイ 2019/08/18 東電は処理水、長期保管を 脱原発目指す首長らが声明
 全国の現職市区町村長や経験者でつくる「脱原発をめざす首長会議」は18日、青森県むつ市で会合を開いた。東京電力福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水について海洋放出せず、長期保管するよう求める緊急声明を出した。

( 316 ) 東奥日報 2019/08/19 六ヶ所再処理工場 廃止求め緊急声明 「脱原発」首長会議
( 317 ) 京都新聞 2019/08/19 社説:処理水 結論ありきの姿勢では
( 318 ) 時事通信 2019/08/19 処理水保管、敷地がネックに=「廃炉に支障」と東電難色−拡張意見も
( 319 ) ゲンダイ 2019/08/22 原子力規制委 福島原発処理水の海洋放出を東電に再要求
 原子力規制委員会の更田豊志委員長は21日の記者会見で、処理水を希釈して海に放出するよう、改めて東電などに求めた。
 更田氏は「処分方法が決まったとしても準備に少なくとも2年はかかる」と指摘。意思決定の期限が近づいていると強調した。

( 320 ) 福島民報 2019/08/25 汚染水 集中豪雨の対策急務 タンク満水早まる懸念も
( 321 ) たんぽぽ 2019/09/03 破綻しつつある!アルプス処理水問題
 ◎ ところが、原子力規制委員会が第一原発の廃炉作業を監視するための会議、第72回・特定原子力施設監視・評価検討会の場で次のようなやり取りがあった。
 ・規制庁〜多核種除去設備等処理水の説明をして欲しい。
 ・東電〜2018年度に行った62核種の詳細分析の結果、不明核種である「C−14」(カーボン14)「Tc−99」(テクニチウム99)が有意に検出された。原因は吸着剤の性能低下にあると判断している。
 ◎ このたび「東電福島第二原発廃炉!」が実現した。

( 322 ) 京都新聞 2019/09/04 政府、処理水の状況説明 大使館向け、韓国も出席
 政府は4日、東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水を浄化した後の処理水の状況に関し、在京大使館関係者向け説明会を東京都内で開いた。情報共有を訴えている韓国の大使館担当者らに、政府小委員会で議論を続けている処分方法について、現時点で結論を出していないことなどを改めて示した。

( 323 ) FTV 2019/09/10 環境大臣が異例の発言 「海洋放出しかない」
 原田環境相:「思い切って放出して希釈すると、こういうことをいろんな選択肢を考えるとほかにあんまり選択がないなと」
 個人的な意見としたうえで海洋放出するしかないとの考えを示した原田環境大臣。

( 324 ) 共同通信 2019/09/10 菅氏「処分決定した事実ない」 環境相の処理水発言で
 東電福島第1原発の処理水の扱いを原田義昭環境相が「思い切って放出して希釈する他に選択肢はない」などと発言したことに関し、菅義偉官房長官は10日午後の記者会見で「現時点で処分方法を決定した事実はない。政府小委員会で議論を尽くし、しっかり検討を進める」と述べた。

( 325 ) 時事通信 2019/09/10 「軽率だ」「間違っている」=環境相発言に漁業者憤り―福島
 一貫して海洋放出に反対してきた県漁業協同組合連合会(県漁連)の野崎哲会長は、「立場上、軽率な発言だ」と批判。処理水の処分方法は政府の小委員会が時間をかけて検討してきたことから、「冷静な議論を行ってほしい」と求めた。

( 326 ) 毎日新聞 2019/09/10 処理水「放出しかない」原田環境相が発言
( 327 ) 時事通信 2019/09/11 遠のく水産物禁輸解除=韓国向け、処理水「放出」発言で
 韓国は原発事故をきっかけに、放射性物質の懸念があるとして青森、岩手、福島、宮城、茨城、群馬、栃木、千葉8県の水産物の輸入を停止。日本は、安全性を示すデータを示しながら禁輸解除を働き掛けたが聞き入れられず、2015年、世界貿易機関(WTO)に提訴した。
 一審に相当する紛争処理小委員会は禁輸を「不当」として日本の主張を認めたものの、最終審に当たる上級委員会は今年4月、日本の逆転敗訴とする判断を下した。これにより禁輸措置は継続されることになった。

( 328 ) 共同通信 2019/09/11 全漁連「処理水放出」発言に抗議 原田前環境相に
( 329 ) 時事通信 2019/09/12 漁業者ら「傷つかない議論を」=処理水めぐり−小泉環境相
( 330 ) 聯合NEWS 2019/09/19 福島原発の汚染水問題 「IAEA、重き置いている」=韓国政府
( 331 ) れいわ 2019/09/20 山本太郎 代表談話「東電原発事故経営陣刑事裁判の判決について」
( 332 ) 中日新聞 2019/09/26 汚染水毎時3シーベルト 建屋地下、吸着材原因か
( 333 ) FTV 2019/09/27 処理水 候補に挙がる処分方法の手順 東電が説明 福島県の漁業関係者
( 334 ) HBO 2019/09/27 「処理水海洋放出」は何がまずいのか? 論点を整理する
( 335 ) ●2019年9月30日 経産担当官僚 汚染水問題議論を「ピーチクパーチク」(9月27日)
( 336 ) アエラ 2019/09/30 経産担当官僚が汚染水問題の議論を「ピーチクパーチク」と表現
 経済産業省外局の資源エネルギー庁で、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉や汚染水の処理を担当する職員が、放射性物質トリチウム(三重水素)などを含む水の扱いに関する議論について、自身のフェイスブックに「廃炉に責任を負ってない人はピーチクパーチク言えるけどねえ、笑」と投稿していたことがわかった。
 投稿したのは、同庁参事官の木野正登氏。東京大学で原子力工学を学んだ後に経産省に入省した原子力の専門家だ。投稿は、誰でも閲覧できる状態で掲載されていた。
 ──それは、海洋放出に賛成している人、反対している人に関係なくということですか。
 賛成の人にそういうことを言うつもりはありません。反対の人でも、風評被害を心配している人はいますし、それはごもっともなことです。我々もそれをちゃんと認識しているので、そういう人に向けた発言でもないです。
 ──反対派に科学的根拠に基づかない人がいるということでしょうか。
 そうですね。科学的根拠をふまえてちゃんとご発言いただきたいという趣旨です。

( 337 ) 共同通信 2019/09/30 汚染水8千トン発生 想定外の地下水流入で対策
 東京電力は30日、福島第1原発で放射性物質に汚染された機材を保管するサイトバンカ建屋に昨年11月以降、想定外の地下水が流れ込み、今年8月に流入対策を完了するまでに約8000トンの汚染水が発生したと明らかにした。福島県いわき市で開かれた経済産業省の廃炉・汚染水対策現地調整会議で報告した。
 東電によると、同建屋への地下水流入量は1日あたり約5トンだったが昨年11月以降、最大で同約40トンに急増。地下に埋められたビニールホースが排水口とつながって流入源となっていたことが判明し、ふさぐ対策を終えた。流入量は1日あたり0.2トン程度に減ったという。

( 338 ) FTV 2019/09/30 「トリチウム水」の海洋放出 県民世論調査 「賛成」の割合が増加
( 339 ) 共同通信 2019/09/30 汚染水8千トン発生 想定外の地下水流入で対策
( 340 ) 共同通信 2019/10/03 処理水は長期保管や固化処分を 市民団体、海洋放出反対の提言
 脱原発社会の実現を目指す市民団体「原子力市民委員会」は3日、東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の海洋放出に改めて反対し、大型タンクによる長期保管やモルタルで固めて埋設する固化処分の検討を政府に求める提言を公表した。

( 341 ) 共同通信 2019/10/08 処理水タンクの天板に穴、漏えいなし
 東京電力は8日、福島第1原発で出た汚染水を浄化した処理水を保管するタンク1基の天板に、約2センチの穴が3カ所見つかったと発表した。処理水には放射性物質トリチウムが含まれているが、漏えいなどはない。
 東電によると、新設したタンクが水漏れしないかどうかを確認するため、近くの既設のタンクから処理水を移送していた。この作業中に既設のタンクで異常音が発生し、天板に穴や変形が見つかった。タンクの側面に異常は無かった。
 処理水の移送により、タンクの内圧が急激に下がったためとみられる。台風19号の接近が予想されており、穴をビニールなどで覆う予定。

( 342 ) 日刊スポ 2019/10/08 安倍首相に維新「関電の不適切事案も切り込めない」
( 343 ) HBO 2019/10/08 「汚染水を飲んだ」政治家に「飲ませた」と言われたジャーナリスト」
 2011年10月7日、東電は福島第一原発にたまっている「低濃度」とされる汚染水を敷地内の山林へ散水し始めたと発表した。
 10月10日、フリージャーナリストの田中昭氏が東電の記者会見で、「我々、報道機関は福島第一原発の現地取材を拒否されている。本当に『低濃度』か確かめようがない」と追及した。すると、東電幹部は「(汚染水は)口に入れても大丈夫」と発言。これに対して、田中氏は「それならば、実際にコップに入れて飲んでもらいたい」と迫った。しかし、東電幹部は「飲料水ではないので……」と渋った。
 当時、政府・東電の共同記者会見が開かれていたが、田中氏は「実績がない」という理由で参加を拒否されていた。そこで、筆者が10月13日の共同記者会見で園田氏に質問した。
 「O157の感染源とされた、かいわれ大根を当時の菅直人厚生大臣が食べたり、福島第一原発事故後も、枝野幸男官房長官が(福島県)いわき市産のイチゴやトマトを食べたりして安全性をアピールした。園田政務官は『低濃度』とされる汚染水をコップに入れて飲むつもりはあるか」
 園田氏は、一瞬、困惑の表情を見せたあと、開き直るような感じで、「パフォーマンスということではなく、しっかり飲水させていただく」と答えた。
 「えっ、飲むの!?」
 筆者も含めて、記者会見場から驚きの声が漏れた。

( 344 ) 環境金融 2019/10/10 国際海事機関(IMO)のロンドン条約会議 汚染処理水排出問題で議論
 グリーンピースによると、同博士はこの日の会議で、東電福島第一原発の敷地内に保管されている放射能汚染水について、国際協力のもとで解決すべきだと訴えた、としている。そして日本政府に、汚染水が処分できる基準を満たすまでの処理にどのくらいの時間を要するのか、トリチウム除去技術の評価の現状、なぜ取り除けるはずの放射能が取り除けなかったのか、また長期保管の可能性等について質問した。
 これに対し、日本政府の回答は、事故以来継続的に情報提供をしていること、ロンドン条約/議定書締約国会議はこの問題を議論する適切な場ではないこと、放射能汚染水は処理されてほとんどの放射性核種を取り除いていること、その処理水の処分方法については検討中であること、もしこの先処理水を放出することになれば、国際放射線防護委員会(ICRP)や国内基準を遵守すること等を説明したという。
 ロンドン議定書遵守委員会副議長を務めるキム・ヨンソク・シカゴ総領事は「日本は、汚染水放出問題はIAEAだけで議論すれば良いと考えたが、もはやロンドン議定書の違反ではないかどうかも気を遣う必要がある」と指摘。「もし放流した場合、来年のIMO総会で海洋環境を保護する責任を示したロンドン議定書第2条違反の議論が提起される可能性もある」と話している。

( 345 ) たんぽぽ 2019/10/17 『原発にしがみつく日本 なぜ?どうする?』小出裕章氏への9つの質問と回答
 質問4
◎福島第一原発は、石棺方式がベストだと小出さんは言っていましたが、共産党系の学者には、地下水の問題があるから、石棺方式はダメという人がいました。この点はどうでしょうか? デブリは水で冷やし続けなければならないはず。その水の処理は?

☆小出裕章氏の回答
 デブリの発熱は8年7カ月以上たった今では、事故直後の1000分の1以下に減っています。水での冷却ではなくおそらく空冷で可能と私は思います。また、デブリの取り出しができないと私は思いますので、石棺を作る以外に対処法はないと思います。
 共産党系の学者の方が地下水の問題があるから石棺はダメと発言されているとのことですが、私にはその根拠が分かりません。もちろん、これまで東電と国がやってきた凍土壁では地下水の流入を止めることはできません。でも、きちんとしたコンクリートの遮水壁を作ることは可能だと私は思います。トンネル工事など多数の実績を重ねてきた専門家からそう聞きました。
 ただ、問題はその作業のためには多数の労働者が被曝作業に従事するしかないということです。1986年に起きたチェルノブイリ原発の事故では4号機1基だけが爆発しました。そして60万人とも80万人とも言われる軍人、退役軍人、労働者が石棺づくりに駆り出されました。彼らの必死の作業でチェルノブイリ原発の場合には地下構造物の健全性が保たれたため、石棺は地上部分だけに作れば用を足しました。
 しかし、フクシマ事故の場合、1,2,3号機の3基が地上部分で破壊されていますし、それら3基とも地下部分は地震によって破壊され、地下水が流入してきています。そのため、福島の場合には3基で地上部分と地下部分に石棺を作らなければなりません。いったい、どれだけの労働者がどれだけの被曝をしなければならないのか気が遠くなります。

( 346 ) 東奥日報 2019/10/17 処理水 他電力は見解表明を 規制委員長が問題提起
 原子力規制委員会の更田豊志委員長は16日の定例記者会見で、東京電力福島第1原発でたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水について、各地の原発でトリチウムを含む水を海に流している他の電力会社が見解を表明するベきだとの考えを示した。「東電を応援するのなら、放出基準の中身や福島での放出に同意できるかどうかなど、同業者として言ってもよいのでは」と述べた。
 また、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)や、リサイクル燃料貯蔵の中間貯蔵施設(むつ市)で、福島第1原発の使用済み燃料を受け入れる考えがあるかどうかも、各事業者が見解を示すことが望ましいとの考えを示した。

( 347 ) たんぽぽ 2019/10/30 アルプス処理水問題は事実上破綻 「長期陸上保管」しか道はない!
 第一に、国・県・東電は「二次処理しなければ放出できない」ことを第72回・特定原子力施設監視・検討会(2018.9.7)の中で発言していることである。
 その内容は「2018年度に行った62核種の詳細分析の結果、9核種の他、不明核種であるカーボン14、テクニチウム99が有意に検出された。原因は吸着剤の性能低下にあると判断している。アルプス処理水処分に当たり、環境放出する場合は二次処理を実施することとしている」と発言している。
 更に、東電は「測定人物、人材が枯渇し、JAEAに応援を頼んでも有効な対策が出来なくなっている」と発言している。

( 348 ) たんぽぽ 2019/10/31 99%体内に取り込まれるトリチウム水
 しかもこの領域は遺伝子分体の切断数が少ないため修復されることが増えるのだが、実はこの修復時に染色体異常が発生すると指摘している。
 高濃度では修復が間に合わず破棄されるが、低線量域では修復によって異常な遺伝子が生き残ってしまうのだ。
 このことはもう一つの問題を提起している。遺伝子レベルの影響は低線量領域のほうが高い可能性である。
 低線量被ばくにはまだよく分らないことが多い。そんな中で内部被ばくを軽視した被ばく評価に基づいて大量のトリチウムを環境に放出し続けることは許されることではない。

( 349 ) 時事通信 2019/11/08 舗装40カ所ひび 点検対象外、雑草も放置―検査院報告
 東京電力福島第1原発で、敷地の舗装にひび割れが生じ、雑草が生えている場所が40カ所あったことが8日、会計検査院の決算検査報告書で分かった。検査院は放射能汚染水が増加する恐れがあるとして、東電に適切な管理を求めた。
 同原発では、地面にモルタルを吹き付けて雨水の浸透を防ぐ「フェーシング」を実施している。検査院が2013〜17年の施工部分を調べたところ、40カ所でひび割れから雑草が生えており、実地検査時にも、新たにひびが1カ所見つかった。

( 350 ) 毎日新聞 2019/11/08 汚染水予防のひび見逃しが40カ所
( 351 ) ●2019年11月14日 東電 放射性物質濃度資料に192カ所ミス トリチウム濃度など
( 352 ) 福島民友 2019/11/15 放射性物質濃度資料に192カ所ミス 東電、トリチウム濃度など
 東京電力は14日、福島第1原発敷地内にある地下水バイパス用の井戸内の放射性物質濃度を公開している資料で、トリチウム濃度など192カ所のデータが誤っていたと発表した。東電は井戸内の水をくみ上げて排水しているが、トリチウム濃度の排水基準を下回ることを確認しており、環境への影響はないとしている。
 誤記があったのは昨年12月13日〜今月8日のうち19日分のデータ。過去分のデータを更新する際、コピーして貼り付ける作業の手順を間違ったことが原因としている。

( 353 ) 東京新聞 2019/11/17 東海第二「再稼働反対」700人訴え 水戸で大集会、デモ行進
( 354 ) 毎日新聞 2019/11/18 福島第1汚染処理水 25年処分開始なら16万トン分タンク不足 東電が試算
 東電は18日、2025年以降に処分し始めた場合、時期によって約16万〜66万トン分のタンクが不足するという試算結果を初めて明らかにした。

( 355 ) 時事通信 2019/11/18 放射線の影響「小さい」 処理水放出、経産省が推計
( 356 ) 関西TV 2019/11/21 処理水の大阪湾放出に反対 市民団体が松井市長に署名提出
 大阪市の松井市長が、福島第一原発の汚染水を浄化した処理水の安全性が確認されれば、大阪湾での放出に協力する姿勢を示したことについて、市民グループが反対する署名を提出しました。

( 357 ) 共同通信 2019/11/26 処理水放出濃度「飲料水並みに」 福島県対策監、風評被害抑制で
 東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水を浄化した処理水の処分に関し、福島県の角山茂章・原子力対策監は26日、仮に国が海洋放出を選択した場合でも、風評被害抑制のためには放出時の放射性物質の濃度は飲料水並みの厳しい基準を満たす必要があるとの考えを示した。

( 358 ) 毎日新聞 2019/11/28 汚染処理水、大阪湾への放出反対を申し入れ 関西地方議員ら73人
( 359 ) FTV 2019/11/28 地下に溜めていた高濃度の汚染水が地中に漏れ出た恐れ
 福島第一原発で地下に溜めていた高濃度の汚染水が地中に漏れ出た恐れがあることが分かった。
 地中に漏れ出た恐れがあるのは、福島第一原発1・2号機排気筒に降った雨水およそ400リットルで、2800万ベクレルの放射性物質が含まれていたと見られている。

( 360 ) ゲンダイ 2019/12/02 西尾正道氏 原発汚染水の海洋放出は人類への“緩慢な殺人”
( 361 ) 東京新聞 2019/12/02 廃炉工程表案 デブリ除去2号機から 明記
( 362 ) 共同通信 2019/12/05 原発建屋地下にモルタル流れ込む 汚染水移送に遅れも
 東京電力は5日、福島第1原発の汚染水対策で、3号機タービン建屋海側にあるトレンチと呼ばれる地下道をふさぐ作業中、モルタルが建屋地下に流れ込んだと発表した。
 トレンチは汚染水漏えいの経路となる懸念があるためモルタルを使って埋設中。

( 363 ) 河北新報 2019/12/08 処理水巡り不安の声 廃炉状況、周辺住民ら視察・座談会
 東京電力福島第1原発の廃炉の状況を見てもらうため、資源エネルギー庁と東電は7日、原発周辺の住民や避難者らを対象に視察・座談会を実施した。

( 364 ) プレジデ 2019/12/12 「東京電力のラストマン」川村会長が引退を宣言
( 365 ) 共同通信 2019/12/20 福島核燃料搬出、23年度断念へ 1、2号機プール
 廃炉工程表「中長期ロードマップ」の改定にも反映させる。改定では、汚染水発生量を25年までに1日当たり約100トンに減らすとの新たな数値目標を示すことも判明した。

( 366 ) 東京新聞 2019/12/24 処理水 海・大気放出軸に3案 影響懸念、白紙に
 このため事務局案は、タンク容量が2022年夏にも満杯になるとの前提で、(1)希釈して海に放出(2)蒸発させて大気に放出(3)社会的、経済的影響が漁業に偏らないよう海、大気放出を併用−の三案を有力とした。

( 367 ) 福島民友 2019/12/25 福島県産海産物「購入控える」2割 処理水放出なら3割に上昇
 福島大と東京大は24日、東京電力福島第1原発事故の風評被害についての調査結果を公表した。本県産海産物の購入を控えたいという人の割合は、現状で県内外ともに約2割にとどまるが、第1原発で保管される放射性物質トリチウムを含む処理水を巡り、安全性に問題がない状態に処理された上で仮に海洋放出された場合は約3割に上昇することが分かった。

( 368 ) 福島民友 2019/12/25 東電復興本社・大倉誠代表に聞く 処理水...「風評は避け難い」
 東京電力福島復興本社の大倉誠代表は、福島民友新聞社の年末インタビューに応じた。福島第1原発で保管されている放射性物質トリチウムを含む処理水を巡り「どんな処分方法でも風評は避け難い」と述べ、県民と丁寧な合意形成を図る考えを示した。

( 369 ) 共同通信 2019/12/25 「どの方法も風評避けられない」 処理水放出で東電福島代表
( 370 ) 中日新聞 2019/12/27 プール燃料搬出開始は5年遅れ 廃炉工程表を改定
( 371 ) 福島民報 2020/01/09 トリチウム水「福島県処分」への反発認識 東電幹部 自社判断の可能性示す
( 372 ) 読売新聞 2020/01/16 凍土壁、冷却材の塩化カルシウム溶液漏れる
 東京電力は16日、福島第一原子力発電所で、汚染水発生を抑えるために地中の土壌を凍らせる凍土壁の凍結管4か所から、冷却材の塩化カルシウム溶液が漏れていたと発表した。漏れた量は約1600リットルとみられる。

( 373 ) 毎日新聞 2020/01/17 凍土壁の4カ所で冷却液漏れ
( 374 ) 福島民報 2020/01/17 東電に処分検討求める 福島第一原発核燃料や廃棄物 規制委
( 375 ) 共同通信 2020/01/21 処理水タンク沈殿物、議論せず 原発小委に報告なく
 昨夏、処理水保管タンクの一部で泥状の沈殿物が堆積しているのが判明した。東電はこれを小委に報告せず、議論もされていない。委員の中には「情報公開の在り方も含め話し合うべきだ」との声がある。東電によると、沈殿物は、汚染水の浄化過程で加える薬剤で生じた金属化合物の一種とみられるが、放射性物質の含有量などは不明だ。

( 376 ) TBSNEWS 2020/01/31 トリチウム水「海洋放出」か「大気放出」とりまとめへ
( 377 ) 福島民友 2020/02/01 処理水処分提言「地元の声聴いて」 福島県漁業者が政府に注文
 これまでの取り組みが元に戻ってしまう―。東京電力福島第1原発の処理水について、政府小委員会が海洋放出を処分方法として強調する提言案を了承した31日、県内漁業者からは落胆の声が上がった。本格操業に向け少しずつ事故前の姿を取り戻しつつあるだけに風評被害への不安が大きい。「地元の声を聴いて判断してほしい」。政府に丁寧な対応を求める。

( 378 ) 共同通信 2020/02/01 4号機建屋地下の汚染水くみ上げ、床面見えるまで
 汚染水をくみ上げたのは4号機のタービン建屋と廃棄物処理建屋。東電によると、19年4月に作業を始め、今年1月17日に地下1階の床面が見えるまでになった。

( 379 ) 福島民友 2020/02/01 処理水処分提言「地元の声聴いて」 福島県漁業者が政府に注文
( 380 ) 福島民友 2020/02/01 「海洋放出の方が確実に実施できる」 政府小委、処理水提言案
 東京電力福島第1原発で保管されている放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方法を巡り、政府の小委員会は31日、前例のある海洋と大気(水蒸気)への放出を「現実的な選択肢」とした上で、放射性物質監視などの面から「海洋放出の方が確実に実施できる」と強調した提言案を大筋で了承した。今後、政府が県内農林水産業者らの意見を聞き方針を決定する。

( 381 ) 河北新報 2020/02/01 処理水 海洋放出の利点を政府小委強調 大気放出も選択肢報告へ
( 382 ) 毎日新聞 2020/02/03 社説 処理水処分 地元との対話が不可欠だ
( 383 ) たんぽぽ 2020/02/03 放射能汚染水(ALPS処理水)はトリチウム以外の核種も基準超え 木村雅英
 東京電力福島第1原発で保管されている放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方法を巡り、政府の小委員会は31日、前例のある海洋と大気(水蒸気)への放出を「現実的な選択肢」とした上で、放射性物質監視などの面から「海洋放出の方が確実に実施できる」と強調した提言案を大筋で了承した。今後、政府が県内農林水産業者らの意見を聞き方針を決定する。

( 384 ) FTV 2020/02/03 〔動画〕経産省 廃炉・汚染水対策担当者に聞く! 処理水海洋放出について
 【水蒸気放出は前例もあるが、海洋放出との違いは?】
 経済産業省 資源エネルギー庁参事官 木野正登さん
 「アメリカのスリーマイルアイランドの原発事故の処理の1回のみの事例で我が国では経験がない。設備をどう作ればいいか設計を検討しなくてはならないですし排気筒みたいなものも作らなくてはならない…経験がないということと拡散の予測が難しいというデメリットがあります。」

( 385 ) 共同通信 2020/02/03 処理水、各国大使館に説明 海洋、大気放出の提言案了承で
 東京電力福島第1原発の処理水処分を検討する政府小委員会で、海洋放出と大気放出が現実的な選択肢だとする提言案が大筋了承されたことに関し、政府は3日、各国の在京大使館関係者向け説明会を外務省で開いた。「放出による近隣国への影響は見積もっているのか」といった質問が出た。
 冒頭以外は非公開で、外務省などによると23の国と地域から計28人が出席。近隣国への影響については「処分の量や濃度が決まれば、影響評価を再び実施することを検討しているが、今の時点でも影響があるとは考えていない」と答えた。

( 386 ) 信濃毎日 2020/02/04 処理水の放出 既成事実化は不信深める
 福島県沖で出荷制限された魚種は最大44魚種に上ったものの、放射性セシウムの検出が基準以下になった魚が順次解除されてきた。昨年末に残り一つになり、地元には本格的な漁業の再開に期待が広がっている。それだけに、海洋放出への警戒感は大きい。
 根底にあるのは、東電や政府に対する根強い不信感だ。
 2018年8月に、浄化済みとされていた放射性物質が処理水に残留していたことが発覚した。東電は残留を把握しながら積極的に公表せず、情報公開の姿勢に批判が集まった。東電は放出する場合は再浄化するとしているが、安全の根拠を明確に示す必要がある。
 昨年夏には汚染水の保管タンク30基以上に沈殿物が堆積していることも判明した。それなのに小委員会で詳細に報告されず、本格的な議論もされていない。情報公開に対する東電の消極的な姿勢は変わっていない。

( 387 ) 福島民報 2020/02/07 処分場所判断は政府 福島県委員「地元の意見反映を」
( 388 ) 福島民報 2020/02/07 県民の思い「福島ありき」に反発
( 389 ) 河北新報 2020/02/08 「地元の理解得て決定を」 原発立地4町長、処理水処分で国に要請
 東京電力福島第1、第2原発が立地する福島県富岡、双葉、大熊、楢葉4町の町長と議長でつくる協議会は7日、経済産業省を訪れ、両原発の廃炉に向けた要請書を梶山弘志経産相に提出した。第1原発構内でたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方法を、地元の理解を得た上で決定するよう求めた。

( 390 ) 東京新聞 2020/02/14 事故前規定で45年必要 汚染水 海洋放出
 福島第一原発では2011年3月の事故前、原発を運転する際の順守事項などを定めた「保安規定」で、年間に放出できるトリチウム量の上限「管理目標値」を22兆ベクレルと定めていた。実際の放出量は年2〜3兆ベクレルほどで、目標値よりかなり低かった。
 旧ルールの年22兆ベクレルを今回の海洋放出の基準にすると、どうなるか。
 現在、福島第一の敷地内のタンクで保管中の処理済み汚染水110万立方メートル(11億リットル)に含まれるトリチウムの総量は800兆ベクレルに達し、全量放出には36年かかる。東電が最大保管可能量と主張する137万立方メートルで計算すると、総量は千兆ベクレルで全てを流すには45年の歳月を要する。ただ、保安規定に替わり策定された廃炉の「実施計画」には、放出量の上限の定めはない。

( 391 ) 東京新聞 2020/02/14 「絶対反対」漁連訴え 汚染水 海洋放出
 本県沿海の十漁協でつくる茨城沿海地区漁業協同組合連合会の役員ら約50人が13日、県庁を訪れ、東京電力福島第一原発で大量保管されている放射性物質のトリチウムを含む汚染水を海に捨てさせないよう、大井川和彦知事に訴えた。知事は国に働き掛けていく考えを示し、漁連役員らとともに「海洋放出、絶対反対」のシュプレヒコールを上げた。

( 392 ) 福島民友 2020/02/16 トリチウム含む「処理水」処分討論!福島原発行動隊フォーラム
( 393 ) FCT 2020/02/19 県漁連「海洋放出」にあらためて反対
 東京電力福島第一原子力発電所でたまり続ける放射性物質、トリチウムを含む処理水の処分方法について、福島県漁連は薄めて海に流す「海洋放出」にあらためて反対の立場を示した。

( 394 ) ●2020年2月19日 処理水タンク底部に沈殿物
( 395 ) 東京新聞 2020/02/19 処理水タンク底部に沈殿物
 東京電力福島第一原発では、汚染水を浄化処理した水を保管するタンクの底部に沈殿物がたまっていることが分かった。東電によると、沈殿物に含まれる放射性物質や濃度は不明。汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化した際に加えた薬剤による金属化合物とみられるが、今後調査する。
 昨年10月には、約1000基のタンクのうち、放射性物質の濃度が高い水の保管に使っていた36基の底部に沈殿物がたまっているという調査結果を公表。2月5日に浄化処理後の水を保管するタンクの状況も調べた。

( 396 ) 日テレ 2020/02/20 茨城知事 処理水処分「白紙にし再検討を」
 福島第一原発から出る汚染水を浄化した「処理水」の処分方法について、政府は20日、茨城県の大井川知事に説明を行った。知事は「白紙にして再検討」するよう注文をつけた。

( 397 ) 河北新報 2020/02/20 処理水放出に反対表明 県漁連会長、風評を懸念
 経済産業省の廃炉・汚染水対策福島評議会が19日、いわき市であり、東京電力福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含む水の海洋放出に福島県漁連の野崎哲会長が反対した。

( 398 ) 福島民友 2020/02/20 「風評対策具体化を」首長らの意見相次ぐ 経産省が報告書説明
( 399 ) 共同通信 2020/02/22 海洋放出巡り首長の意見二分 原発事故の処理水
 昨年12月〜ことし1月に、福島県の沿岸と国の避難指示が出た計15市町村の首長に、最も考えに近い選択肢を選んでもらった。
 4人が「長期保管を視野に議論を続けるべきだ」を選択。5人は「海洋放出もやむを得ない」とした。6人は「今後の議論を注視する」などとして、明確な回答を避けた。

( 400 ) 毎日新聞 2020/02/26 凍土遮水壁「いつ止めるか、そろそろ議論」更田委員長
 (凍土遮水壁の)維持費は現在、年間数億円になる。規制委の事務局となる原子力規制庁によると、最近は建屋周辺の線量が下がり、地下水の侵入を防ぐため建屋地下の外壁工事が検討できる段階になってきたという。
 更田委員長は、凍土遮水壁より外壁の補修工事をした方が「(汚染水を防ぐのに)はるかに効果的」と指摘した。一方、東電は「建屋内にたまっている水の処理を続けている間は必要だが、その後は地下水の流入量などを踏まえて(廃止を)検討したい」と話した。

( 401 ) 共同通信 2020/02/26 IAEA、処理水放出時に支援 グロッシ事務局長、福島原発視察
 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は26日、東京電力福島第1原発を視察した。

( 402 ) 時事通信 2020/02/26 処理水処分「科学的実証」重視を IAEA事務局長視察
( 403 ) 福島民友 2020/02/27 IAEA事務局長 第一原発を視察
 グロッシ氏は今回の視察で、汚染水からトリチウム以外の放射性物質を取り除く浄化システムなどの説明を受けた。多核種除去設備(ALPS)で処理した水に放射線測定器を近づけても周辺の空間線量と変わらないことも確認した。

( 404 ) 東京新聞 2020/03/06 <東海第二への教訓>事故なら生産諦めないと 奥久慈茶業組合長・藤田宏之さん
( 405 ) 福島民報 2020/03/07 第一原発トリチウム水処分場所 経産相「福島ありき」否定
 梶山弘志経済産業相は六日までに福島民報社のインタビューに応じ、東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水の処分場所を巡り、「現時点では『福島ありき』ではない」と明言した。

( 406 ) ヤフー 2020/03/09 処理水海洋放出の知られざるリスク「サンデーモーニング」が指摘
( 407 ) 河北新報 2020/03/09 巨大タンク密集 処理水保管の限界迫る
( 408 ) 幻冬舎 2020/03/15 初動|東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと
 2011年3月11日からの数週間、東日本は放射能という見えない敵によって占領されようとしていた。その敵は、外国からの侵略者ではない。多くの人にとって、そのような意識はないだろうが、日本が自分自身で生み出した敵なのだ。であればこそ、日本が自分の力で収束させなければならなかった。そのためには、犠牲者が出るのも覚悟しなければならない。そこまで事態は深刻化していった。
 ソ連ではチェルノブイリ原発事故を収束させるために、軍が出動してヘリコプターから総計5000トンの砂や鉛(なまり)を投下して消火し、さらに半年ほどかけて「石棺(せっかん)」を作った。
 最初の一〇日ほどの消火作業だけで兵士を中心とした作業員200名以上が入院し、約30名が急性被曝が原因で死亡したと伝えられるが、その後も含めて相当数の兵士が死亡したと言われている。何人の犠牲者が出たかは、ソ連という国柄もあり、よく分からない。決死の作業であったことは間違いない。しかし、日本においてソ連と同じような対応ができるのか。また、やっていいのか。

( 409 ) 東京新聞 2020/03/17 汚染水 短期間で放出も 事故前ルール採用せず
 東京電力福島第一原発で大量保管中の放射性物質トリチウムを含む汚染水の処分方法を巡り、経済産業省の担当者は16日、有力視される海洋放出を選択した場合、全量放出に40〜50年ほどかかる事故前のルールを採用せず、短期間で流す検討も必要になるとの認識を示した。
 事故前の福島第一では、年間に放出できるトリチウム量の上限「管理目標値」を22兆ベクレルと定めていたが、現在はその規定はない。処理済み汚染水のトリチウム濃度は一リットル当たり平均73万ベクレルで、東電が示す最大保管可能量を掛けると約千兆ベクレル。これを全量放出するには、年22兆ベクレルのペースでは45年を要する。
 一方、政府の廃炉工程は、事故から30〜40年後に廃炉を終える目標を堅持。奥田対策官は、仮に海洋放出を決めた場合の課題として「年22兆ベクレルでは(廃炉の)年限を超える。そこをどうするかは検討しなければならないポイントの一つだ」と指摘した。

( 410 ) 共同通信 2020/03/17 浪江町議会 処理水海洋放出に反対決議
 東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の処分を巡り、福島県の浪江町議会は17日、海洋放出に反対する決議を全会一致で採択した。処理水に関して、福島県内の議会で反対決議が採択されたのは初めて。

( 411 ) ロイター 2020/03/24 ALPS処理水 海洋・大気放出は今後30年内で実施=東電が素案
 東京電力ホールディングスは24日、福島第1原子力発電所にたまり続けるALPS(多核種除去設備)処理水の処分方法について、海洋放出、大気放出を実施する場合「(廃炉期間の)30―40年を有効に活用する」とし、一度に大量に放出することを避けることなどを盛り込んだ検討素案を発表した。30―40年は、事故発生からの廃炉期間となるため、事故から9年が経過した足元からは、20―30年内に行うことになる。

( 412 ) 福島民友 2020/03/25 処理水500〜600倍に希釈 海洋放出時の東電検討案
 東京電力は24日、福島第1原発で発生する放射性物質トリチウムを含む処理水を海洋放出すると想定した場合、海水で500〜600倍に薄め、国の基準の40分の1未満とする処分方法の検討案を初めて公表した。廃炉が完了する予定の2041〜51年までに放出を終えたいとしている。

( 413 ) たんぽぽ 2020/03/25 福島震災から9年 いまの喫緊の課題は何か−5つ 耐震性と津波問題
( 414 ) 共同通信 2020/04/02 処理水放出をIAEA支持 日本の小委提言は実行可能と評価
 国際原子力機関(IAEA)は2日、東京電力福島第1原発の処理水は海や大気に放出するのが現実的だとする日本政府小委員会の提言を支持する評価報告書を公表した。「二つの放出方法は技術的に実行可能だ」としたほか、廃炉作業完了までに処理水の処分を終えるとの目標についても「達成できる」との見方を明らかにした。

( 415 ) 福島民報 2020/04/06 処理水処分 住民理解「不十分」 福島県内首長調査に45市町村
 東京電力福島第一原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水の扱いについて、福島民報社は県内59市町村の首長を対象にアンケートを実施した。政府小委員会による政府への提言内容を含め、処分方法に関する住民理解が「深まっていない」「どちらかと言えば深まっていない」と回答したのは合わせて45市町村(76・2%)に上った。

( 416 ) 福島民友 2020/04/07 風評被害対策の徹底求める 処理水処分 福島で意見聞く会合
( 417 ) 福島民報 2020/04/08 処理水処分 国が提言内容説明 富岡町と大熊町
( 418 ) 東京新聞 2020/04/09 福島第1原発に大震災級の津波 有識者会議 日本海溝地震で想定
 三陸沖から日高沖の日本海溝・千島海溝沿いで巨大地震が起きた場合、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)に東日本大震災と同程度の高さ13・7メートルの津波が襲来し、敷地が3メートル以上浸水するとの想定案を内閣府の有識者会議がまとめたことが9日、分かった。建設中の海抜11メートルの防潮堤も超え、汚染水が増加、流出したり、廃炉作業に影響したりする恐れがある。

( 419 ) 東奥日報 2020/04/10 日本海溝地震で想定 防潮堤超え 3メートル以上浸水
( 420 ) 東奥日報 2020/04/10 巨大防潮堤 建設せず 東電「切迫した津波優先」
( 421 ) 東洋経済 2020/04/11 東電が原発取材を縮小 緊急事態に便乗の批判
 新型コロナウイルスの感染拡大防止で、政府が緊急事態宣言を発令した。それと軌を一にして、東京電力が毎週月曜日17時に開催してきた本社内での福島第一原子力発電所事故に関する定例記者会見を4月9日から当面取りやめる方針を示した。同時に、毎週木曜日17時にテレビ会議の形で開催してきた本社と福島第一原発、福島市内を結んでの同時記者会見も、本社屋に出向いた形での出席ができなくなった。

( 422 ) 共同通信 2020/04/16 東電 第1原発廃炉の体制縮小 緊急事態宣言 全国拡大で
( 423 ) 毎日新聞 2020/04/17 廃炉作業 東電が縮小検討 緊急事態宣言拡大
( 424 ) たんぽぽ 2020/04/20 原子力災害と感染症の拡散 同時発生 東電の汚染水対策
( 425 ) 共同通信 2020/04/21 処理水 放出絶対ダメ 国内外の320市民団体が声明
( 426 ) 読売新聞 2020/04/21 想定の巨大地震 福島第一原発に13.7m津波…建設中の防潮堤を超える
( 427 ) 毎日新聞 2020/04/22 原発汚染水 流出恐れ 福島第1 「13.7メートル」も
( 428 ) たんぽぽ 2020/04/25 トリチウムの健康被害について 水素として細胞の核に取り込まれる
( 429 ) 福島民報 2020/04/25 【政府の処理水説明】結論ありき許されない
( 430 ) 福島民友 2020/04/26 「処理水」にも新型コロナ影響 国と地元・福島...一層深まる溝
( 431 ) 日刊スポ 2020/05/02 東電予測 処理水放出で放射性物質30キロ拡散
 年間100兆ベクレルの放出では、海水中の濃度が1ベクレルを超えるのは北側約10キロ、南側約20キロ。年間22兆ベクレルの場合は南北約3キロ、沖合約700メートルとした。東電担当者は「濃度が上がるのは原発付近に限られる」と説明する。
 これに対し「拡散の範囲が狭いから放出していいという話にはならない」とくぎを刺すのは小名浜機船底曳網漁業協同組合(福島県いわき市)の柳内孝之理事だ。県沖では第1原発から半径10キロ圏内の海域での操業を自粛しているが、100兆ベクレル放出の想定では一部が10キロ圏を超える。「操業範囲の議論にも影響しそうだ」と懸念した。

( 432 ) 福島民報 2020/05/04 【内閣府の津波予想】詳細な浸水域を示せ
( 433 ) 河北新報 2020/05/10 処理水 農林水産団体 風評懸念し放出に反対
( 434 ) 共同通信 2020/05/11 処理水放出「安全担保を」 福島県外で第3回意見聴取
( 435 ) 福島民報 2020/05/14 処理水処分「県内前提」に懸念 福島市長 全国的視点求める
( 436 ) 河北新報 2020/05/14 「前例なく手探り」 規制委・更田委員長一問一答
 −施設が稼働すれば放射性物質が放出される。
 「トリチウムの管理目標値は、東京電力福島第1原発事故の処理水よりも高い。ただ、地元住民への健康影響を懸念しなければならないレベルではない」

( 437 ) 毎日新聞 2020/05/19 処理水放出 周辺38漁協が反対 環境NGOアンケート
( 438 ) HBO 2020/05/24 なぜ福島原発事故の原因は「地震」ではなく「津波」とされたのか?
( 439 ) 河北新報 2020/06/01 処理水放出 宮城知事と茨城知事が対照的対応
 東京電力福島第1原発にたまり続ける処理水の処分を巡り、政府小委員会が「海洋や大気への放出が現実的な選択肢」との報告書を2月に出したことを受け、福島の隣県の宮城、茨城の知事と漁業者が対照的な対応を見せている。「風評被害を助長する」として茨城は知事を先頭に一丸となって反発。宮城では表立った動きがなく、反対する漁業者と静観を貫く村井嘉浩知事に温度差も生じている。

( 440 ) 共同通信 2020/06/09 処理水の放出 決定先送りを 国連報告者 コロナ一段落まで
 【ジュネーブ共同】国連のトゥンジャク特別報告者(有害廃棄物担当)らは9日、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に関するいかなる決定も、新型コロナウイルスの感染拡大が一段落するまで控えるよう求める声明を発表した。

( 441 ) FCT 2020/06/10 処理水「理解なければ処分はしない」(福島県)
 ■廃炉・汚染水対策現地事務所 木野正登参事官
 「関係者の理解なくしていかなる処分も行わない、というスタンスに変わりはない」

( 442 ) 毎日新聞 2020/06/12 汚染処理水の処分方法 意見募集再延長 福島第1原発事故で経産省
( 443 ) TBC 2020/06/15 宮城県漁協 “トリチウム水”海洋放出の阻止 要望
( 444 ) 河北新報 2020/06/16 「処理水海洋放出反対を」 宮城県漁協 県と県議会に要望
( 445 ) 共同通信 2020/06/19 処理水の風評被害対策を 茨城の首長ら 国に要求
( 446 ) 共同通信 2020/06/23 全漁連「海洋放出に断固反対」 処理水で決議
( 447 ) 福島民報 2020/06/23 近県 海洋放出反対多く 処理水漁業団体アンケート
( 448 ) 福島民報 2020/06/25 政府の対応「不十分」 17市町村議会 意見書可決 処理水
( 449 ) アエラ 2020/06/26 “処理水”海洋放出 地元が猛反発しても国は放出ありき
( 450 ) 河北新報 2020/06/27 処理水の海洋放出断固反対 福島県漁連が決議
( 451 ) 福島民友 2020/06/28 処理水放出...リスクのしかかる漁師
( 452 ) 毎日新聞 2020/06/30 処理水処分で「信頼できる情報発信を」消費者団体 国の意見聴取会合で
( 453 ) TUF 2020/07/01 トリチウム水海洋放出反対意見書 郡山市議会 全会一致で可決
( 454 ) 福島民友 2020/07/01 処理水 宙に浮く「国民的議論」
( 455 ) たんぽぽ 2020/07/01 コロナ禍の中でのJ-POWER株主総会
( 456 ) HBO 2020/07/08 ダムが洪水・地震を引き起こす!? 「ダムに頼らない社会」を
( 457 ) 赤旗 2020/07/08 海洋放出「反対」圧倒的 汚染水 福島21議会が意見書
( 458 ) 東京新聞 2020/07/10 7月末までに 3度目の延長 処理水処分で意見募集
( 459 ) たんぽぽ 2020/07/10 講演「日本の原発報道」(2019年ウクライナ) 浅野健一
( 460 ) NHK 2020/07/13 トリチウム含む水の海への放出に反対 若者がデモ
( 461 ) NHK 2020/07/17 トリチウム水処分 進め方や風評対策に意見相次ぐ
( 462 ) 東京新聞 2020/07/18 処理水「慎重に検討を」 第5回意見聴取
( 463 ) 福島民報 2020/07/18 一般県民から初聴取 処理水放出 政府
( 464 ) 赤旗 2020/07/18 原発固執許されない 反原連が官邸前抗議
( 465 ) FTV 2020/07/19 処理水・海洋放出 他に方法は?処分法決定のポイントは?
( 466 ) FTV 2020/07/23 東電が第一原発で事故が発生した際の行政機関への通報基準を改定
( 467 ) 福島民友 2020/07/25 海洋放出 13市町村議会「反対」処理水意見書
( 468 ) 河北新報 2020/07/27 「処理水 海に流すな」 福島市中心部で市民団体がデモ
( 469 ) 日刊スポ 2020/07/27 大雨で土壌のセシウム流出 洪水で表土などが海へ
 大規模降雨で表面の土壌と共に河川などを経由して、東京電力福島第1原発の沿岸へ流れ出した放射性物質セシウムが2015年以降、流出総量の大半を占め、海水のセシウム濃度を上昇させる主因になっているとの研究結果を、筑波大の青山道夫客員教授が27日までに発表した。
 汚染水の漏えいを防ぐ海側遮水壁が15年に完成して直接漏えいが減り、大規模降雨時に流出したセシウムの割合が相対的に増加したことが主な理由とみている。
 青山客員教授は第1原発の南10キロの福島県富岡町の富岡漁港で14年6月から海水を採取し、セシウム137の濃度を調査。東電による原発近傍の北側放水口や、北7キロの浪江町、南20キロの楢葉町での調査や気象庁の降水量の記録と併せ、13〜19年の降雨と海中のセシウム濃度の相関性を解析した。濃度は大規模降雨で上昇後、約30日で半減。下降後はほぼ一定となっており、下限値から直接漏えい分を割り出した。

( 470 ) TUF 2020/07/28 トリチウム水処分 方針決定時には風評対策提示へ
( 471 ) たんぽぽ 2020/07/28 地球は水の惑星 汚染水海洋放出などとんでもない!
( 472 ) 核燃阻止 2020/07/29 共同声明 六ヶ所再処理工場の許可に抗議する
( 473 ) たんぽぽ 2020/07/29 再処理工場審査書決定に抗議する
( 474 ) NHK 2020/07/30 汚染水処理後の水を改めて処理 9月以降に試験へ
( 475 ) 時事通信 2020/07/30 再浄化 9月以降に試行へ タンク内処理水 東電
 東京電力福島第1原発で発生している汚染水を浄化した処理水について、東電は30日、取り除くことができないトリチウム以外の放射性物質濃度を基準値以下にする「二次処理」(再浄化)を9月以降に試行すると発表した。
 試行では濃度が基準の100倍以上の処理水2000トンを2週間程度かけて浄化。その後3、4カ月かけて浄化後の測定や装置の性能確認などを行う。

( 476 ) 河北新報 2020/07/31 原発構内の処理水 9月にも2次処理試験 東電が方針
( 477 ) 中央日報 2020/08/01 過去にロシアを糾弾したが…安倍首相 原発汚染水120万トンを放流?
 1993年当時の細川護熙首相は、ロシアが「貯蔵場所が満杯になった」という理由で放射性廃棄物を日本近海に捨てることに強く糾弾した。さらに当時のエリツィン露大統領と会談し、放射性廃棄物を海に捨てないという合意書に署名させた。当時、細川首相は放射性物質を海に捨てるのは「地球全体に極めて深刻な憂慮(a grave concern)を招く行為」と規定した。
 こうした首脳間の合意にもかかわらず、ロシア海軍が密かに海に放射性物質を捨てる場面を確認したグリーンピースはこれを撮影して暴露し、日本外務省は駐日ロシア大使を呼んで抗議した。
 現在の安倍政権の福島原発汚染水放流計画は1993年のロシアの行為と似ている。日本が加害国に変わったという点を除いてだ。安倍政権の弁解は27年前のロシアと同じだ。「2022年までに貯蔵タンクが満杯になる」という理由を挙げ、今年中に汚染水処理計画を急いで確定しなければならないということだ。

( 478 ) FCT 2020/08/03 コロナ禍の震災10年目 あの「問題の水」は海に放出するのか?
( 479 ) ハンギョ 2020/08/03 「原発汚染水、ひとまず地上のタンク保管が最も現実的で安全」
( 480 ) 中央日報 2020/08/07 「汚染水、放流でなく60年貯蔵すればトリチウム97%消える」
( 481 ) 47NEWS 2020/08/20 六ケ所再処理工場 審査に合格したけれど…
( 482 ) アエラ 2020/08/23 「7千円のヒラメ放り投げた」 相馬市の本格操業を阻む処理水放出問題
 エイの仲間である「コモンカスベ」の出荷制限が解除されたのが、今年2月末だった。原発事故以来、福島県沖では放射性セシウムの基準値を超えた43種が出荷を制限されてきたが、このうちの最後の魚だった。
 震災の翌2012年6月から、地元の漁師たちは「試験操業」を続けてきた。放射性物質が流れだした海で獲れた魚のセシウムを計測し、その減り方と市場の反応をにらみながら、本格操業再開の時期を探る作業だ。
 震災後初めてすべての魚種の出荷制限が解除されたことで、福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「新年度中に、できる部分から本格操業に着手したい」と宣言。本格操業への号砲が鳴った。
 ところが、これと相前後してコロナ禍が全国に拡大、飲食店での消費が激減し、市場での魚価が下がり始めた。福島県関連ではこれに加えて、原発の処理水を海洋に放出するかどうかをめぐる政府内の議論が「早期の結論」を目指して動き出した。

( 483 ) 福島民報 2020/08/25 処理水「福島ありき」で決定しないで 福島県町村会復興相に要望
( 484 ) たんぽぽ 2020/08/26 小野有五講演会 規制委の愚かで巧妙な再稼働推進
( 485 ) 福島民報 2020/08/27 処理水 「福島ありき」でなく 福島県町村会長・小椋敏一氏に聞く
( 486 ) 毎日新聞 2020/08/28 安倍政権下の原発 国民の信頼回復せず 再稼働も足踏み
( 487 ) TUF 2020/09/03 トリチウム水 経産省と市民会議が意見交換
( 488 ) 福島民報 2020/09/04 トリチウム処理水 本格操業へ水差すな
( 489 ) 福島民報 2020/09/04 県内処分あり得ない 「福島の農業が終わる」
( 490 ) 時事通信 2020/09/09 茨城県知事ら懸念表明 処理水放出
( 491 ) 福島民報 2020/09/09 処理水 安全と安心は違う 消費者の不安を断って
( 492 ) 中日新聞 2020/09/13 清水から移送 人工浮島 海底に沈め下部固定
 5、6号機タービン建屋に津波が流入して生じた低濃度の汚染水約8000トンを内部に保管したが、敷地内で地上タンクの整備が進んだことから、2012年12月までに汚染水をタンクに移送、汚染水の保管先としての役目を終えた。
 その後は付近の川などから集めた約8000〜9000トンの水を入れ、港湾内での係留を継続していたが、津波で漂流した場合、建屋などに被害を与える恐れが指摘され、東電は解体や移送などを検討。海上で運んだ資機材などを陸地に揚げる際の作業場として再活用することを決めた。東電はメガフロート内部を除染した上で今年4月からモルタルを詰める作業を開始した。

( 493 ) 読売新聞 2020/09/14 福島第一原発 高さ最大16mの防潮堤を2か所新設
( 494 ) 毎日新聞 2020/09/15 放出基準超えの汚染処理水 東電が再処理試験開始
( 495 ) 共同通信 2020/09/16 処理水処分法の早期決定を 双葉町議会が意見書を可決
( 496 ) 時事通信 2020/09/17 処理水「説明責任果たして」 被災者ら新政権に注文 福島
( 497 ) 福島民報 2020/09/19 処理水巡り意見書可決 7市町村議会
( 498 ) 毎日新聞 2020/09/20 処理水処分 崩れたシナリオ 「今夏に方法決定」想定外の首相交代
 東京電力福島第1原発のタンクにたまり続けている汚染処理水について、政府が処分方法を決めあぐねている。有識者による政府の小委員会ほ2月、海洋放出の優位性を強調する報告書をまとめた。政府が結論を出そうとしている大詰めの段階で、想定外の首相交代となった。発足直後の新政権は重大な決断を迫られている。

( 499 ) 時事通信 2020/09/21 処理水 「丁寧に説明」 IAEA総会で井上科技相
( 500 ) 中央日報 2020/09/23 韓日が国際原子力機関で福島原発汚染水めぐり論争
( 501 ) 時事通信 2020/09/25 処理水「早期に方針決定」 梶山経産相 内堀福島知事と会談
( 502 ) 共同通信 2020/10/03 農相「漁業者の努力妨げない」 福島の原発処理水問題で
( 503 ) 時事通信 2020/10/05 全漁連から8日意見聴取 福島原発の処理水 協議大詰め 政府
( 504 ) 時事通信 2020/10/05 ニュースワード「処理水」
( 505 ) TBSNEWS 2020/10/08 処理水の海洋放出 全漁連 水産加工業者が強く反対
( 506 ) 時事通信 2020/10/09 最終処分 地元不安根強く 難題山積の原子力政策
( 507 ) 河北新報 2020/10/09 処理水処分 年内に一本化 海洋放出を軸に政府調整
( 508 ) 毎日新聞 2020/10/09 汚染処理水「海洋放出で風評被害必至」全漁連会長ら国に反対意見
( 509 ) 福島民友 2020/10/10 「処理水」方針 海洋放出へ『最終調整』 意見聴取の終了示唆
( 510 ) FTV 2020/10/13 処分方法を決定へ 「トリチウム水」 早ければ10月中にも
( 511 ) TUF 2020/10/14 トリチウム水 海洋放出しないよう生産者らが要請
( 512 ) 河北新報 2020/10/14 処理水 月内にも方針決定 政府 海洋放出軸に調整
( 513 ) 共同通信 2020/10/15 海洋放出 月内にも決定 処理水で政府方針 反発必至
( 514 ) 時事通信 2020/10/15 放射性物質 基準値未満に 処理水の再浄化試行 東電
 東電によると、原発構内で保管する処理水約123万トンのうち、約7割が放射性物質の基準値を上回っている。試行で基準値の約2200倍の放射性物質を含む処理水約1000トンをALPSに通した結果、基準値を下回ったという。今後、保管する処理水の再浄化を進め、基準値未満にするとしている。

( 515 ) TBSNEWS 2020/10/15 処理水を「海洋放出しないで」 全漁連が環境相に要請
( 516 ) テレ朝 2020/10/15 “風評被害は必至”処理水の海洋放出に全漁連が反対
( 517 ) テレ朝 2020/10/16 “処理水”海洋放出へ“風評被害”懸念の住民の願い
( 518 ) WOWKOREA 2020/10/16 「汚染処理水、先送りできない」 加藤勝信官房長官 韓国で報道
( 519 ) ABC 2020/10/16 処理水 吉村知事「安全基準満たせば大阪湾放出も」
( 520 ) TBSNEWS 2020/10/16 原発の汚染処理水 “国民意見”は「放出反対」が7割
( 521 ) 河北新報 2020/10/16 海洋放出に「絶対反対」 福島第1・処理水 全漁連が国に要請書
( 522 ) 茨城新聞 2020/10/17 処理水海洋放出 茨城県漁連戸惑い「動き未定」
( 523 ) 読売新聞 2020/10/17 「時期尚早だ」「仕事にならない」…海洋放出方針に憤りの声
( 524 ) 福島民友 2020/10/17 海洋放出「将来に禍根」 全国・県漁連 復興相らに重ねて反対
( 525 ) 時事通信 2020/10/17 政府 廃炉遅れに危機感 海洋放出「見切り発車」
( 526 ) デリスポ 2020/10/18 鳩山元首相 「トリチウム分離成功の企業の声を聞くべき」
( 527 ) WOWKOREA 2020/10/19 韓国 福島原発の汚染水放流に反対…基準値の10倍超えを指摘
( 528 ) 日テレ 2020/10/19 “処理水”中国政府「周辺国と協議を」
( 529 ) KHB 2020/10/19 処理水海洋放出 宮城県知事「風評被害は起きる。国民の意見を聞いて判断を」
( 530 ) FCT 2020/10/19 処理水 内水面漁連が反発の声
( 531 ) 福島民報 2020/10/19 【検証 トリチウム水】国民への説明不十分 政府小委委員指摘 風評の懸念根強く
( 532 ) 共同通信 2020/10/20 処理水放出なら法的措置 韓国知事が中止要求
( 533 ) ハンギョ 2020/10/20 日本国民の半数が福島の汚染水「海洋放出」に反対 読売新聞による世論調査
( 534 ) NHK 2020/10/20 トリチウム含む水処分 「海洋放出以外もっと検討を」市民団体
( 535 ) 福島民報 2020/10/20 東電への不信感根強く 福島第一処理水処分 国民理解進まず
( 536 ) 東京新聞 2020/10/20 処理水放出なら法的措置 韓国知事が中止要求
( 537 ) 河北新報 2020/10/20 処理水を海洋放出へ 宮城知事「風評被害、県内でも」
( 538 ) FTV 2020/10/21 規制委・更田委員長『海洋放出した場合』風評対策 社会に示す必要が
( 539 ) 毎日新聞 2020/10/21 菅首相「いつまでも先送りできない」 処理水処分
( 540 ) 中央日報 2020/10/21 韓国国会副議長「韓国の原発汚染水評価を拒絶すれば 日本産水産物の輸入を全面中止すべき」
( 541 ) 福島民報 2020/10/21 具体的な風評対策を 福島県内の生産者 再燃懸念
( 542 ) TUF 2020/10/23 “処理水処分方法決定”11月以降に延期へ
( 543 ) TUF 2020/10/23 小委員会委員 処理水放出手続きに疑問の声
( 544 ) FTV 2020/10/23 処理水の処分方法決定が先送りになった背景は
( 545 ) TV長崎 2020/10/23 被爆二世団体がALPS処理水の放出に抗議【長崎】
( 546 ) 西日本新 2020/10/23 処理水放出 時間切れは理由にならぬ
( 547 ) たんぽぽ 2020/10/24 汚染水を海に流すな!院内ヒアリング集会 環境省も外務省もしっかりして!
( 548 ) 共同通信 2020/10/24 「海洋放出以外も検討を」と訴え 処理水巡り若者ら集会 福島
( 549 ) 河北新報 2020/10/24 処理水 政府 月内の方針決定見送りへ 風評対策具体化に時間
 東京電力福島第1原発構内でたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水の処分方針について、政府は今月中の決定を見送る方針を決めた。複数の政府関係者が23日、明らかにした。閣僚会議で決める構えだったが、風評被害対策の具体化、調整に時間を要すると判断したとみられる。梶山弘志経済産業相は閣議後記者会見で「具体的な決定のタイミングをお伝えできる段階にはない。丁寧に事を運びたい」と語った。

( 550 ) 中央日報 2020/10/24 【社説】福島原発の汚染水放流方針を撤回すべき
( 551 ) ハンギョ 2020/10/24 汚染水放出…韓日関係悪化の「新たな雷管」
( 552 ) 河北新報 2020/10/25 「海洋放出決定阻止を」福島漁業者ら街頭で訴え 福島第1・処理水問題
( 553 ) 福島民報 2020/10/25 タンク保管 漏えい対策後手に 度重なるトラブル
( 554 ) TUF 2020/10/26 トリチウム水海洋放出への波紋 地域で活動する人たちは
( 555 ) TUF 2020/10/26 トリチウム水海洋放出への波紋 双葉町の伊澤町長 内堀知事は…
( 556 ) 共同通信 2020/10/26 処理水放出への反対強まる 韓国 議会やNGO 「海洋生態被害」
( 557 ) FTV 2020/10/26 福島県知事「国は責任を持って慎重に検討してほしい」
( 558 ) ハンギョ 2020/10/26 日本政府が汚染水海洋放出の月内決定を見送った理由とは
( 559 ) TUF 2020/10/27 「海洋放出への波紋」首都圏から見た福島は
( 560 ) 福島民友 2020/10/27 処理水「情報伝わってない」 内堀知事 国民の風評影響懸念に
( 561 ) 福島民報 2020/10/28 地下水累計100万トン放出 処理水には抵抗感
( 562 ) 福島民報 2020/10/29 トリチウムの情報発信強化 「地域分断申し訳ない」 東電復興本社代表
( 563 ) 共同通信 2020/10/29 福島原発 事故後の労災269件 過労死やがん 14年度ピーク
( 564 ) 福島民友 2020/10/30 風評対策 国へ提言 北海道東北知事会 処理水処分法示さず
( 565 ) たんぽぽ 2020/10/31 「海洋放出」決定をがむしゃらに後押し 更田原子力規制委員長
( 566 ) 福島民報 2020/10/31 トリチウム水 正確な情報発信求める 処分方法は賛否示さず
( 567 ) 日テレ 2020/10/31 IAEA 福島第1原発周辺の海水を調査へ
( 568 ) たんぽぽ 2020/11/02 汚染水タンクで危険な有機結合型トリチウム生成
( 569 ) 福島民報 2020/11/02 デブリ取り出し 2号機迫る期限 工法手探り続く
( 570 ) 東京新聞 2020/11/03 福島の漁師 「漁業やる人がいなくなっと」 近づく処理水の海洋放出
( 571 ) WOWKOREA 2020/11/03 「原発汚染水を飲んでもよいか」=菅義偉首相の質問 韓国でも報道
( 572 ) TUF 2020/11/06 トリチウム処理水「慎重な対応を」 内堀知事 福島第一原発を視察
( 573 ) 朝鮮日報 2020/11/07 政府は福島の汚染水を放出せず貯蔵するための敷地を確保せよ
( 574 ) 中央日報 2020/11/09 韓国慶尚北道議会 福島汚染水放流中断要求決議案を採択
( 575 ) 福島民報 2020/11/11 【検証 トリチウム水】全国で議論必要 国内外の理解深まらず
( 576 ) 福島民報 2020/11/15 デブリ取り出し 保管に最大6万平方メートル 国は早く処分地決定すべき
( 577 ) 時事通信 2020/11/15 処理水放出は拙速 立憲・枝野氏
( 578 ) 共同通信 2020/11/16 福島原発周辺地下水にトリチウム 東大チームが検出
 チームによると、第1原発周辺の地下水から、継続的にトリチウムを検出したとの報告は初めて。国が定める排出基準よりはるかに低いが、チームは「第1原発由来と考えられ、敷地周辺でのより厳重な監視体制が必要だ」と指摘している。
 チームは13年〜19年、第1原発の敷地境界から南に約10メートル離れた地点から地下水を数十回採取してトリチウムの濃度を分析した。

( 579 ) 毎日新聞 2020/11/16 敷地外の地下水からトリチウム 継続的検出 東大など研究チーム
( 580 ) 聯合NEWS 2020/11/19 韓国の水産団体トップ 日本に汚染水の海洋放出撤回要請
( 581 ) 朝鮮日報 2020/11/21 日本大使館 急きょ韓国メディアを呼んで「汚染水放流の際は全て公開」
( 582 ) ハンギョ 2020/11/21 日本「福島原発の汚染水の海洋放出を近く決定」…韓国と協議しない方針を明らかに
( 583 ) 聯合NEWS 2020/11/24 福島原発汚染水の海洋放出 韓国南東部で反対世論広がる
( 584 ) たんぽぽ 2020/11/28 規制委臨時会議(対日本原燃)は、さながら「原子力ムラ」三者会談
( 585 ) おしどり 2020/11/28 ALPS処理水に関する東電・エネ庁の詐欺行為!?
 ・ALPS(アルプス)処理水の視察や取材に際し、トリチウムのβ(ベータ)線が測定できないγ(ガンマ)線の空間線量を測定する計測器を東京電力が渡し「安全性」を確認させていた。
 ・ALPS処理水のトリチウム濃度は平均730,000Bq/L。告示濃度をはるかに超える高濃度トリチウムでも、東京電力が準備した計測器では絶対に測定できない。
 ・取材や視察には資源エネルギー庁 木野正登・廃炉汚染水対策官もたびたび同席し、処理水を手渡したり計測したりしている。国がらみの、詐欺に近い「安全キャンペーン」である。

( 586 ) HBO 2020/11/29 無見識さを露呈した「トリチウム汚染水は安全だ」と宣う福島県議
( 587 ) TUF 2020/11/30 処理水 梶山経産相「タンク増設の検討必要」県漁連は…
( 588 ) 河北新報 2020/12/01 汚染水1日130トンに抑制 東電 目標達成確実に
( 589 ) FTV 2020/12/06 「10年間は何だったんだ」政府説明会で反対意見
( 590 ) TBC 2020/12/07 福島第一原発視察「たまたまこの時期」 村井宮城県知事
( 591 ) 共同通信 2020/12/07 水道水販売で風評払拭へ 原発事故被災地の福島・浪江町
( 592 ) WOWKOREA 2020/12/07 韓国政府「福島汚染水の放流が“安全”か情報要求する権利」
( 593 ) 河北新報 2020/12/08 大飯原発設置許可取り消し判決 宮城知事「私の判断に誤りない」
( 594 ) 共同通信 2020/12/09 南鳥島で処理水放出「風評低減」 維新・松沢参院議員 福島で会見
( 595 ) 河北新報 2020/12/09 処理水処分 政府腰重く 政治日程にらみ年内決着も
( 596 ) たんぽぽ 2020/12/11 地元からも海外からも「汚染水流すな!」
( 597 ) 茨城新聞 2020/12/11 続く苦悩 復興へ歩み 東日本大震災9年9カ月 福島は今
( 598 ) TUF 2020/12/12 トリチウム処理水 東電が計画分のタンク設置完了
( 599 ) KHB 2020/12/14 村井宮城県知事 12月24日に福島第1原発を初視察
( 600 ) 共同通信 2020/12/14 東電 50年にCO2排出ゼロ 新再建計画 原発再編推進
( 601 ) 聯合NEWS 2020/12/16 国際会議で福島原発汚染水巡る議論求める 韓国政府
( 602 ) FCT 2020/12/18 海洋放出延期 深まらない風評対策論
( 603 ) 河北新報 2020/12/18 処理水 タンク敷地に空き1年分 東電 活用示さず「設置完了」
( 604 ) 時事通信 2020/12/19 処理水 適切な時期に決定 加藤官房長官が福島視察
( 605 ) 共同通信 2020/12/19 IAEA 監視団派遣用意 処理水処分で日本と協議
( 606 ) WOW!KOR 2020/12/20 IAEA事務総長 また日本の味方”汚染水処理に協力”=韓国報道
( 607 ) 福島民友 2020/12/20 加藤官房長官 3町視察 処理水の処分方法「適切な時機に決定」
( 608 ) 宮崎ネト 2020/12/22 トリチウムの健康被害 水素として細胞の核に取り込まれる 西尾正道
( 609 ) ハンギョ 2020/12/24 韓国の月城原発区域の地下水 放射性物質汚染…トリチウムが基準値の18倍
( 610 ) 仙台放送 2020/12/24 村井知事が福島第一原発を初視察 「処理水の安全性について説明を」強く要望
( 611 ) 新潟日報 2020/12/24 規制委員長「東電の姿勢は受け身」福島事故の調査停滞も指摘
( 612 ) 毎日新聞 2020/12/25 政府 除染なしでも一定要件満たせば避難解除方針を決定 福島・帰還困難区域
( 613 ) ●2020年12月27日 東電が多核種除去設備を8年近く“試験”運転
( 614 ) 木野龍逸 2020/12/27 東電が多核種除去設備を8年近く“試験”運転
 福島第一原発には、多核種除去設備と名前のつく設備が3基あります。それぞれ「既設多核種除去設備」、「増設多核種除去設備」、「高性能多核種除去設備」と呼ばれています。
 東電が8年近くも試験運転を続けているのは、このうちの「既設多核種除去設備(既設ALPS)」と呼ばれている汚染水の処理設備です。既設ALPSを通した後の水が、いわゆるトリチウム処理水です。実際にトリチウム以外のものが狙い通り告示濃度限度以下に除去できるかどうかは、東電が独自に確認中です。
 原子力発電所では設備の仕様や性能について、原子力規制委員会が検査をして、検査の修了証を発行することで、本格的な運転ができるようになります。本格運転前の検査を、使用前検査と言います。
 ところが、汚染水処理の要と言える設備のひとつである既設ALPSは、本格運転のために必要な性能確認に関する使用前検査を受けていません。既設ALPSは、2013年3月に試験運転が始まっています。

( 615 ) 河北新報 2020/12/27 タービン建屋の汚染水処理完了 東電が年内目標達成
( 616 ) 毎日新聞 2020/12/30 東電福島復興本社・大倉代表「風評に適切な賠償したい」 処理水処分
( 617 ) 福島民報 2020/12/30 一方的なタイムリミット 国民理解深まらず トリチウム水保管タンク
( 618 ) TUF 2021/01/05 トリチウム処理水処分方法 政府原案が判明
 原案では、処分方法について、放出後のモニタリングなどが「水蒸気放出よりも確実かつ安定的に実施できる」などとして「海洋放出を選択する」としています。
 そのうえで、漁業者や県内の自治体の一部が求めている陸上保管については漏洩のリスクが増すなどとし、敷地外への持ち出しは「相当な調整と時間を要する」として、いずれも退けています。

( 619 ) ハンギョ 2021/01/08 汚染水の海洋放出決定が間近に…国際海洋法裁判所に持ち込むべき
( 620 ) 福島民報 2021/01/08 処理水タンク増設検討せず 東電 従来の主張改めて示す
( 621 ) FTV 2021/01/10 科学的には安全でも安心に繋げられるかは別問題 一番の懸念は【風評】
( 622 ) ハンギョ 2021/01/12 [社説]月城原発のトリチウム流出 徹底した真相究明を
( 623 ) 時事通信 2021/01/12 処理水対応「適切な時期に」 菅首相「できるだけ早く」から修正
( 624 ) 河北新報 2021/01/15 処理水「海洋放出おかしい」 山本拓元農水副大臣
( 625 ) 毎日新聞 2021/01/26 2、3号機の格納容器上部で約2〜4京ベクレル 規制委
( 626 ) 福島民報 2021/01/26 使用済み核燃料 プールの容量限界 議論先送り続く
( 627 ) 毎日新聞 2021/01/28 汚染水発生量、今も1日ドラム缶700個分 地下水や雨水が浸入
( 628 ) TUF 2021/01/29 処理水 タンク満杯2022年秋以降
( 629 ) 毎日新聞 2021/01/30 大雪で原発から避難できるのか 柏崎刈羽近くの住民「実効性ある計画を」
( 630 ) 河北新報 2021/01/30 処理水 東電がタンク増設検討 政府の方針決定遅れで
( 631 ) 福島民報 2021/01/31 破損、ゼオライト散乱 除去の見通し立たず 建屋地下の土のう
( 632 ) 福島民報 2021/02/05 処理水処分 方針決定急がぬ可能性 経産相「ある時期には決断」
( 633 ) たんぽぽ 2021/02/08 ALPSの仕組みは妥当か−仕組みに、大きな落とし穴はないのか
( 634 ) 時事通信 2021/02/09 菅首相 処理水対応「適切な時期に」 震災追悼式 実施へ準備
( 635 ) たんぽぽ 2021/02/13 『放射能で汚染された水で海を汚染するな!』
( 636 ) ●2021年2月13日 福島県沖地震(M7.1 最大震度6強)発生
( 637 ) 河北新報 2021/02/14 宮城、福島で震度6強  福島沖M7・1、津波なし
 13日午後11時7分ごろ、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震があった。両県の消防によると、30人超が負傷した。集合住宅での火災や落石、電線の断線といった情報も相次ぎ、東北地方から関東地方を中心に大規模な停電が発生している。気象庁によると、10年前の東日本大震災の余震とみられる。今後1週間は震度6強程度の地震に注意が必要としている。
 気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約55キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・3と推定。その後も震度3などの地震が続いた。東北沖を震源とする最大震度6強の地震は2011年4月7日以来10年ぶり。沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、津波の心配はないとしている。

( 638 ) 日テレ 2021/02/14 震度6強:原発への影響まとめ
( 639 ) 聯合NEWS 2021/02/16 韓国政府「汚染水放出の安全性検証を」 IAEAに要請
( 640 ) ●2021年2月18日 福島県沖地震(2月13日)により タンクずれ・「凍土遮水壁」一時停止
( 641 ) FTV 2021/02/18 福島第一原発で通信トラブル 汚染水対策の「凍土遮水壁」装置が一時停止
 東京電力によると、2月18日午後4時20分ごろに通信トラブルが発生し、冷却液を冷やす装置の一部が約45分間停止したという。
 東京電力は、全ての冷凍機が停止しても地下水の流れ込みを防ぐ機能は、約3ヵ月間維持できるとしたうえで、再発防止に向け原因の調査を進めている。

( 642 ) 共同通信 2021/02/18 地震で処理水タンクずれる 東電の公表遅れ
 東京電力は18日、福島、宮城両県で最大震度6強を観測した地震の影響で、福島第1原発の処理水や浄化途中の汚染水を入れているタンクのうち、少なくとも20基前後の位置がずれていたと発表した。ずれは最大5センチ程度とみられ、水漏れやタンクの損傷は確認されていない。
 東電は地震発生翌日の14日午後1時ごろに最初のずれを確認したが「水漏れや設備の損傷ではない」として即時に公表せず「情報が整理できた」として18日に発表した。

( 643 ) 東京新聞 2021/02/19 原子炉格納容器の水位30センチ以上低下 震度6弱の地震の影響か
( 644 ) ●2021年2月22日 福島県沖 クロソイから基準超の放射性物質 出荷を停止
( 645 ) NHK 2021/02/22 福島県沖 クロソイから基準超の放射性物質 出荷を停止
 福島県漁連によりますと22日に新地町の沖合8.8キロ、水深24メートルの漁場でとれた、クロソイという魚から放射性物質が検出されました。
 県の研究所で詳しく測定した結果、放射性セシウムの濃度が、1キロ当たり500ベクレルと、国の食品の基準である1キロ当たり100ベクレルを上回ったということです。
 県漁連がより厳しく定めている1キロ当たり50ベクレルの自主基準も超えていたことから、県漁連は安全性が確認できるまでクロソイの出荷を停止することを決めました。
 国の基準を超える放射性物質が検出されたのは、2年前の2月にエイの仲間の魚コモンカスベで検出されて以来で、去年2月には福島県沖のすべての魚種で出荷制限が解除されていました。

( 646 ) 共同通信 2021/02/22 海洋放出の風評 88%が懸念 処理水処分巡り
( 647 ) NHK 2021/02/23 地震影響 原子炉の格納容器 水位低下傾向続く
( 648 ) TUF 2021/02/24 福島県漁業復興協議会 クロソイは原発港湾由来か
 (福島県水産海洋研究センター齋藤健所長)「福島第一原子力発電所港内で、クロソイが採取された実績が7点ほどある、また、この最大値が、2019年2月9日に採捕されました885ベクレル/kgだったことから考えて、福島第一原子力発電所港内由来である可能性も考えられるのかなと考えております」
 県漁連の野崎会長は現時点で、3月末での試験操業の終了に影響はしないとしています。
 (野崎さん)「基本的にはびっくりしたという状況です。それで緊急モニタリングや科学的な海水調査やなんかに、特異な事例がでてきていないので、あの魚が特異な魚だと思いたいと」

( 649 ) 共同通信 2021/02/25 6強地震でタンク53基ずれる 一部は使用中止
 東京電力は25日、13日に福島・宮城両県で最大震度6強を観測した地震の影響で、福島第1原発で浄化途中の汚染水や処理水などを保管しているタンク計53基にずれが見つかったと発表した。ずれは最大19センチだった。漏えいは確認されていない。
 東電は一部のタンクの使用を中止し、配管の交換などを行う方針。汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)の運転も一時的に停止した。

( 650 ) ヤフー 2021/02/25 「5000万人避難まで想定した最悪の事態」菅直人元首相
( 651 ) 東京新聞 2021/02/25 大型タンク53基の位置ずれる 地震で最大19センチ
( 652 ) 東奥日報 2021/02/28 高濃度の放射性汚泥 東電 容器の状態把握できず
 管理で懸念されているのは、浄化前の過程で発生する高濃度の放射性物質を含む汚泥を入れるポリエチレン製の特殊な容器(容量約3立方メートル)。この容器はさらにコンクリートの箱に入れるが、強い放射線による容器の劣化や、汚泥の膨張による水濡れの恐れがある。
 東電は汚泥が発する放射線の影響から、容器の健全性を保つことができる期間を最短10年9カ月と評価。早く使用を始めた17の容器で2025年に期限を迎えるという。
 検討会で、東電は定期的に漏えいの有無を確認しているが、最後に容器内の状態を調べたのは18年とした。これに対し、原子力規制庁は「その後の経年劣化が考慮されていない」と指摘。東電は、至急再評価を進めるとしている。

( 653 ) 時事通信 2021/02/28 震災前 原発事故は想定せず 菅直人元首相
( 654 ) 時事通信 2021/03/01 原発避難 全面解除の時期示さず 東日本大震災の復興基本方針案
( 655 ) TBSNEWS 2021/03/02 先送りが続く「汚染水」の行方
( 656 ) 福島民報 2021/03/04 第一原発排水路で警報 東電発表 雨水の放射性物質上昇
 東京電力は三日、福島第一原発の1〜4号機西側に通る「物揚場排水路」で、雨水の放射性物質濃度が1リットル当たり1500ベクレルを超えたことを示す警報が鳴ったと発表した。排水路周辺設備などの巡回で異常がないことなどから、汚染水の漏えいではないとしている。
 東電によると、二日午後6時20分ごろ、排水路に設置している放射線検知器の警報が鳴った。くみ上げた水からは1リットル当たり890ベクレルのベータ線が確認され、前日の3・1ベクレルから約287倍の上昇が確認された。東電は原因を調べている。

( 657 ) NHK 2021/03/05 1号機 格納容器の水位低下で注水量増へ
( 658 ) 産経新聞 2021/03/06 菅首相が福島視察 処理水処分「先送りすべきでない」
( 659 ) 時事通信 2021/03/07 デブリと処理水 先見えず 新たな懸念材料も
( 660 ) 東洋経済 2021/03/08 福島原発事故から10年 遠い「廃炉」への道のり
( 661 ) たんぽぽ 2021/03/09 菅首相の「処分方法決定」方針は誤り 長期保管で放射能濃度の減衰
( 662 ) 京都新聞 2021/03/10 廃炉への道 厳しい作業へ問われる覚悟
( 663 ) 反原発自 2021/03/11 日本原電本店前抗議行動の報告
( 664 ) 反原発自 2021/03/11 東京電力東京本店前抗議行動 東電への申し入れ書
( 665 ) NHK 2021/03/11 原発事故10年 「トリチウム水」「処理水」どう処分する
( 666 ) アエラ 2021/03/11 広瀬隆「即刻、全原発廃炉しかない」 除染作業が続く現実
( 667 ) ハンギョ 2021/03/11 [社説]福島の10年 「原発神話」の悲惨な教訓
( 668 ) たんぽぽ 2021/03/12 「重要機器の地震による損傷」は「可能性」のまま 未確定 蓮池透
( 669 ) FRIDAY 2021/03/13 反原発の申し子が語る「いま、日本人に伝えたいこと」
( 670 ) 沖縄タイ 2021/03/13 台湾の原発全廃求め台北で集会 福島事故10年「忘れるな」
( 671 ) たんぽぽ 2021/03/17 原子炉本体が含む放射性核種の量を開示していない
( 672 ) 東京新聞 2021/03/20 地震計の故障 建屋の劣化 ずれるタンク‥‥
( 673 ) 時事通信 2021/03/23 処理水 監視協力を要請 透明性確保でIAEAに 梶山経産相
( 674 ) アエラ 2021/04/02 震災後10年は「ほぼ原発なし」
( 675 ) 毎日新聞 2021/04/06 菅首相 全漁連会長と面会で調整 汚染処理水巡り
( 676 ) 産経新聞 2021/04/06 処理水 海洋放出で最終調整 13日に関係閣僚会議
( 677 ) 毎日新聞 2021/04/07 処理水処分 憤る東北の漁業者 「安全というなら東京湾に」
( 678 ) 毎日新聞 2021/04/07 処理水処分「近日中に判断」 首相表明 関係閣僚会議開催へ
( 679 ) 東奥日報 2021/04/07 首相 海洋放出「近日中に判断」 全漁連会長は反対
( 680 ) 毎日新聞 2021/04/07 処理水「海洋放出方針決定したい」 菅首相 全漁連会長に
( 681 ) 河北新報 2021/04/08 海洋放出 福島県漁連会長「淡々と意思を表明したい」
 政府は東京電力福島第1原発にたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水を、海洋放出する方向で最終調整に入った。菅義偉首相は7日、官邸で全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長らと面会し、近日中に処分方針を判断する意向を明らかにした。岸会長と福島県漁連の野崎哲会長は菅首相との面会後に取材に応じた。主な一問一答は次の通り。
 −対談の内容は。
 岸「首相から『処理水の処分は避けて通れず、海洋放出がより確実で現実的という専門家の提言を踏まえて方針を処分決定したい』と話があった。われわれは今まで政府に海洋放出は絶対反対と伝えてきた。その考えはいささかも変わらないと申し上げた」

( 682 ) 福島民友 2021/04/08 「風評は間違いなく再燃する」福島県・浜通り首長の声
( 683 ) 毎日新聞 2021/04/08 「いくら薄めても消費者は離れる」 海洋放出に渦巻く漁師らの不安
( 684 ) 福島民報 2021/04/08 【処理水問題】強行は許されない
( 685 ) 東京新聞 2021/04/09 処理水の海洋放出に中国「周辺国と協議を」 韓国メディアも懸念
( 686 ) KHB 2021/04/09 海洋放出 日本共産党宮城県議団が県に反対するよう求める
( 687 ) NHK 2021/04/09 政府 トリチウムなど含む水 海洋放出方針固める
( 688 ) デリスポ 2021/04/10 金子勝 原発処理水海洋放出を批判「日本を滅ぼす政策しかしない」
( 689 ) 毎日新聞 2021/04/10 処理水保管タンク増設を検討 政府と東電 放出遅れに備え
( 690 ) 千葉日報 2021/04/10 海洋放出 千葉県内漁業者は反発 「風評被害怖い」「次世代への影響心配」
( 691 ) 産経新聞 2021/04/10 「漁師をばかにしているのか」立民・枝野代表 処理水海洋放出に
( 692 ) 河北新報 2021/04/10 処理水処分 議論の最終盤に東電「不在」
( 693 ) たんぽぽ 2021/04/10 汚染水を流すな 「福島復興」の名の下に環境汚染 山崎久隆
( 694 ) 時事通信 2021/04/11 海洋放出方針に抗議 市民団体が声明
( 695 ) 河北新報 2021/04/11 「汚染水垂れ流し許さない」 政府放出方針に抗議
( 696 ) 原子委会 2021/04/11 ALPS処理汚染水 海洋放出問題についての緊急声明
( 697 ) FTV 2021/04/12 福島県福島市では抗議デモ 処理水海洋放出
( 698 ) 仙台放送 2021/04/12 宮城県漁協「壊滅的な打撃を受ける」 海洋放出の方針に反対
( 699 ) 時事通信 2021/04/12 処理水の海洋放出方針に抗議 首相官邸前
( 700 ) 中央日報 2021/04/12 日本の汚染水海洋放出迫る…24カ国の市民団体が反発
( 701 ) ●2021年4月13日 経産省 規制基準を満たす水のみを「ALPS処理水」とすると 定義を変更
( 702 ) 経産省 2021/04/13 ALPS処理水の定義を変更しました
 東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の処分に関する基本方針の決定を機に、風評被害の防止を目的に、「ALPS処理水」の定義を変更します。
 過去に発生した浄化装置の不具合や、汚染水が周辺地域に与える影響を急ぎ低減させるための処理量を優先した浄化処理等が原因で、現在、タンクに貯蔵されている水の約7割には、トリチウム以外にも規制基準値以上の放射性物質が残っています。
 4月13日に決定した基本方針において、ALPS処理水の処分の際には、2次処理や希釈によって、トリチウムを含む放射性物質に関する規制基準を大幅に下回ることを確認し、安全性を確保することとしていますが、上記の経緯から、規制基準値を超える放射性物質を含む水、あるいは汚染水を環境中に放出するとの誤解が一部にあります。
 そうした誤解に基づく風評被害を防止するため、今後は、「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみを「ALPS処理水」と呼称することとします。

( 703 ) ●2021年4月13日 菅政権 処理水海洋放出を閣議決定
( 704 ) ゲンダイ 2021/04/13 国会周辺で抗議活動 海洋放出は10年間の漁師の努力を踏みにじる
 菅政権は13日午前、東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水こと汚染水への対応を話し合う関係閣僚会議を開き、処理水を海洋放出する方針をついに正式決定した。

( 705 ) さよなら 2021/04/13 首相官邸前抗議決議文「放射能汚染水の「海洋放出」の閣議決定に断固抗議」
( 706 ) FoEJapan 2021/04/13 声明:処理汚染水の海洋放出決定に抗議する
( 707 ) 東京新聞 2021/04/13 漁業者「国も東電も信用できない」 6年前の約束はどこへ 海洋放出
 相馬市の松川浦漁港の男性漁師(69)は、東電が2015年に処理水の処分を巡り県漁連に「関係者へ丁寧に説明し、理解無しにはいかなる処分もしない」と約束したことに触れ、「(放出したら)約束違反だべ」と怒った。

( 708 ) 毎日新聞 2021/04/13 処理水は長期保管を 山本拓・自民党
( 709 ) 立憲民主 2021/04/13 ALPS処理水の海洋放出決定について_立憲民主党代表_枝野幸男
 今回の海洋放出決定により、漁業関係者はもとより、福島県民をはじめ多くの国民が更なる不信感を募らせている。政府が直ちに取り組むべきことは、被害を受ける漁業関係者をはじめとする全ての国民の意見を真摯に受け止め、海洋放出について再検討を含めた対応を早急に図るべきである。

( 710 ) 共同通信 2021/04/13 「努力無駄に」憤る福島の漁業者 「決定は最悪のタイミング」
( 711 ) 毎日新聞 2021/04/13 全漁連会長「容認できない、強く抗議」 処理水海洋放出決定
( 712 ) 共同通信 2021/04/13 処理水の海洋放出を正式決定 2年後、大幅希釈し着手
 東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の処分に関し、政府は13日、関係閣僚会議を首相官邸で開き、海洋放出の方針を正式決定した。2年後を目途に第1原発敷地内から放出に着手。残留する放射性物質トリチウムは濃度を国の基準の40分の1未満まで薄める。

( 713 ) 時事通信 2021/04/13 処理水放出で反対デモ 「子どもの将来心配」 福島
( 714 ) ●2021年4月14日 トリチウム“キャラクター動画”修正へ ネットで批判相次ぐ
( 715 ) JCAST 2021/04/14 「トリチウム」ゆるキャラが物議
 復興庁が公開した、放射性物質トリチウムを模したキャラクターをめぐり、SNS上で物議をかもしている。東京電力福島第1原発から海洋放出されるトリチウムを含む「ALPS処理水」の安全性をアピールするために作成され、ポスターやウェブ動画に掲載された。

( 716 ) 東洋経済 2021/04/14 処理水放出、反故にされた「漁師との約束」
( 717 ) 時事通信 2021/04/14 処理水海洋放出 与党に異論 「拙速」「事前説明なし」
 自民党は14日、東日本大震災復興加速化本部(本部長・額賀福志郎元財務相)の会合を党本部で開き、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する政府の決定を受けて対応を協議した。
 出席者からは支持する意見が出る一方、「拙速だ」などと問題視する声も複数上がった。
 下村博文政調会長は会合で「ぎりぎりの判断だ」と理解を示した。これに対し、出席者の一人は「漁業者ともっと意見交換すべきだった」と指摘。被災地出身の議員は「政府から説明を受けたのはきょうが初めてだ」と事前の調整不足に苦言を呈した。

( 718 ) 毎日新聞 2021/04/14 大阪湾への処理水放出検討発言 市民団体が府に撤回申し入れ
( 719 ) 京都新聞 2021/04/14 処理水の放出 対話する姿勢ないまま
( 720 ) ハンギョ 2021/04/14 米国 日本の汚染水海洋放出決定を支持
( 721 ) ハンギョ 2021/04/14 汚染水 浄化しても発ガン物質
( 722 ) 沖縄タイ 2021/04/14 社説[処理水海洋へ]放出強行は許されない
( 723 ) 時事通信 2021/04/14 処理水の海洋放出 衆院選争点化へ
 実際、野党は衆院選を見据え、「争点になる。風評被害は感情的な影響が大きい」(立憲幹部)とみて批判のトーンを強めている。隣県宮城選出の安住淳国対委員長は党代議士会で「時間切れで海洋放出しかないという結論に導いたとすれば許されない」と非難し、福山哲郎幹事長は記者団に「風評被害対策について具体的に何も示されていない」と語った。共産党の志位和夫委員長は「地元の声を無視した強権的決定に断固抗議し、方針の撤回を求める」とツイッターに投稿した。

( 724 ) ゲンダイ 2021/04/14 原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘
( 725 ) TBS 2021/04/14 ロシア外務省 処理水海洋放出に「日本の情報は不十分」と懸念表明
( 726 ) NHK 2021/04/14 経産相 IAEA事務局長と会談 国際的な懸念払拭へ協力要請
( 727 ) 時事通信 2021/04/14 国際海洋法裁への提訴検討 処理水で「大きな懸念」―韓国大統領
( 728 ) たんぽぽ 2021/04/14 汚染水海洋投棄に反対する 貯蔵継続が地元の願い たんぽぽ舎声明
( 729 ) 東京新聞 2021/04/14 東電と政府が答えるべき3つの疑問 汚染水問題
( 730 ) 共同通信 2021/04/14 処理水「飲んでみて」と中国 麻生氏発言踏まえ放出非難
( 731 ) NHK 2021/04/15 トリチウム“キャラクター動画”修正へ ネットで批判相次ぐ
 このため、復興庁は、14日夜、さまざまな声や感想を踏まえ、修正するため、動画とチラシの公開をいったん休止すると発表し、今後、デザインを見直したうえで、できるだけ早く公開したいとしています。

( 732 ) 毎日新聞 2021/04/15 処理水タンク 規制委員長「置き換え必要」 放出長期化見込みで
( 733 ) 毎日新聞 2021/04/15 復興庁 電通に3年で10億円 原発事故の風評払拭事業
( 734 ) MG2_NEWS 2021/04/15 汚染水「放出ありき」の非道。政府と東電の“密約”が炙り出す大嘘
( 735 ) 福島民報 2021/04/15 処理水海洋放出 決定過程に不満の声 自民議員「あまりに拙速」
( 736 ) WOW!KOR 2021/04/15 汚染水放流に釜山日本領事館前でデモ=韓国
( 737 ) 毎日新聞 2021/04/15 福島県知事が経産相と面会 処理水の海洋放出で5項目要望
( 738 ) 共同通信 2021/04/15 処理水で賠償の特別チーム 経産相 福島知事に伝達
( 739 ) 共同通信 2021/04/16 国連 処理水放出に「深い憂慮」 福島原発で特別報告者
( 740 ) 山本拓 2021/04/16 処理水(汚染水)の海洋放出には反対です!
( 741 ) ゲンダイ 2021/04/16 “汚染水”処理で頼みの綱ALPSは8年間「試験運転」のまま!
( 742 ) 時事通信 2021/04/16 再浄化後 第三者が測定 処理水の放出計画 東電
( 743 ) 赤旗 2021/04/16 汚染水海洋放出 何が問題か 高橋千鶴子衆院議員に聞く
( 744 ) 共同通信 2021/04/16 復興相 トリチウムキャラで釈明 不安や懸念「本意ではない」
( 745 ) 東京新聞 2021/04/16 処理水処分「実行会議」が始動 海洋放出の行動計画策定へ
( 746 ) たんぽぽ 2021/04/16 “特高”体質の菅政権の核汚染水海洋放出「決断」 浅野健一)
( 747 ) NEWSWEEK 2021/04/16 処理水海洋放出「トリチウム水だから安全」の二重の欺瞞
( 748 ) 東京新聞 2021/04/16 海に流したトリチウム 「処理水」の5倍以上 東海再処理施設
( 749 ) BLOGOS 2021/04/17 【汚染水放出に対する声明】 山本太郎
( 750 ) 時事通信 2021/04/17 処理水問題で懸念伝達 韓国外相 ケリー米特使に
( 751 ) 夕刊フジ 2021/04/17 自民・細野元環境相「『汚染水』では風評被害を拡大しかねない」
( 752 ) 福島民友 2021/04/17 東京電力「体制立て直し」 処理水対応方針 安全立証へ魚飼育
( 753 ) ビデオム 2021/04/17 汚染水を海に捨ててはならないこれだけの理由 大島堅一
( 754 ) 共同通信 2021/04/17 小泉氏「風評抑制へ全力尽くす」 処理水放出で
( 755 ) 福島民報 2021/04/18 賠償前提を疑問視 和解案拒否傾向 識者 東電の対応懸念
( 756 ) 河北新報 2021/04/18 「災害の多い日本、原発を造ってはいけない」 小泉元首相
( 757 ) 共同通信 2021/04/18 処理水放出 風評被害に追い打ち 福島評議会で地元自治体など訴え
( 758 ) FTV 2021/04/18 処理水の海洋処分 地元関係者を対象にした会議 批判する意見相次ぐ
( 759 ) 共同通信 2021/04/18 処理水放出 風評被害に追い打ち 福島評議会で地元自治体など訴え
( 760 ) ●2021年4月19日 福島県沖の海域 国がクロソイの出荷制限を指示
( 761 ) NHK 2021/04/19 福島県沖の海域 国がクロソイの出荷制限を指示
 今月初め、福島県沖で採取されたクロソイという魚から国の基準を超える放射性物質が検出され、国は出荷制限を指示しました。この魚について、地元の福島県漁連は、より厳しい基準に基づいてすでに出荷を自粛しています。
 福島県によりますと、今月1日、南相馬市鹿島区沖の水深37メートルの海で採取した魚のクロソイについて県が検査したところ、1キロ当たり270ベクレルの放射性セシウムが検出され、国の食品の基準である1キロ当たり100ベクレルを上回りました。
 これを受けて、国の原子力災害対策本部は、19日付けで福島県沖の海域を対象にクロソイの出荷制限を指示しました。

( 762 ) 農協新聞 2021/04/19 漁業者の反対鮮明 東電・賠償姿勢冷ややか【処理水海洋放出】
( 763 ) 毎日新聞 2021/04/19 水俣病患者9団体 処理水放出に反対 「同じ過ち繰り返す」声明
( 764 ) 東奥日報 2021/04/19 東電 海洋放出の詳細工程提示へ 5月にも原子力規制委に
( 765 ) ハンギョ 2021/04/19 汚染水の浄化設備3基のうち2基が最終許可なしに欠陥を抱え稼動
( 766 ) WOW!KOR 2021/04/20 福島沖で「また」“放射能基準値”越えた魚…セシウムが基準値の「2.7倍」
( 767 ) ハンギョ 2021/04/20 汚染水は1日140トンずつ増加…放出しても手に負えない
( 768 ) 仙台放送 2021/04/20 海洋放出の方針に抗議の声 宮城県庁前で「反対」
( 769 ) 時事通信 2021/04/20 宮城知事「安全と安心は別もの」 東電社長に要請書―処理水放出
( 770 ) 中央日報 2021/04/21 「福島汚染水懸念」…漁民が海上デモ 日本産水産物の検査強化=韓国
( 771 ) KHB 2021/04/21 宮城県の漁業関係者 根強い反対の声 処理水海洋放出
( 772 ) KHB 2021/04/21 処理水海洋放出 宮城県議らが県に対し国や東京電力に強い意見を求める
( 773 ) 茨城新聞 2021/04/21 処理水放出 東電社長 風評対策「丁寧に説明」 茨城知事と面会
( 774 ) 毎日新聞 2021/04/21 政府・東電と地元との約束はどこへ 処理水海洋放出 福島県も注視
 東京電力福島第1原発の処理水の処分に当たり、政府・東電はこれまで「関係者の理解なしに、いかなる処分も行わない」と地元住民らに説明してきた。政府は4月、約2年後の海洋放出の方針を決めたが、この「約束」には触れていなかった。
 2015年1月、福島市内で開かれた政府・東電と地元の市町村長らとの会合だった。福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長が、福島第1原発のタンクの水に含まれる放射性物質の濃度を下げてから海に流す可能性について聞くと、経済産業省の幹部は「関係者の理解を得ることなくして、いかなる処分も考えておりません」と言い切った。
 その後、東電も同様の説明をするようになり、野崎会長に宛てた同年8月25日付の文書にも記されていた。こうして、地元の理解なしに処分をしないという認識が広がり、福島の住民と政府・東電との約束になっていった。

( 775 ) 東京新聞 2021/04/22 もっと引き上げて!62%減必要! 政府が温室効果ガスの新目標表明
( 776 ) 女性自身 2021/04/22 海洋放出 菅首相の決定は「軽率」と大学教授語る
( 777 ) KHB 2021/04/22 海洋放出 東京電力が宮城県議会に説明
( 778 ) NHK 2021/04/22 東電 小林喜光氏を会長招へいで政府と最終調整
( 779 ) 共同通信 2021/04/23 福島県が風評対策の専門部署 処理水巡り国と連携強化
( 780 ) 中央日報 2021/04/23 韓国・中米8カ国 福島汚染水の放流を懸念する共同声明
( 781 ) 河北新報 2021/04/23 処理水放出「説明や賠償不十分」 宮城県議会 東電への不満噴出
( 782 ) 茨城新聞 2021/04/24 処理水放出 茨城漁連「絶対反対」 東電と国に意向
( 783 ) ゲンダイ 2021/04/25 大島堅一・原子力市民委員会座長 「汚染水の海洋放出は必ず失敗する」
( 784 ) 共同通信 2021/04/27 海洋放出撤回求める意見書 福島・南相馬市議会が可決
( 785 ) 共同通信 2021/04/27 海洋放出に漁業者の反対相次ぐ 福島・いわき市漁協が集会
( 786 ) テレ朝 2021/04/27 処理水放出「情報公開が不十分」韓国環境相
( 787 ) ハンギョ 2021/04/27 釜山市議会「福島原発放射能汚染水の海洋放流を撤回せよ」
( 788 ) 中央日報 2021/04/27 李舜臣公園に集まった200隻の韓国漁船…日本の放流に怒り
( 789 ) 東京新聞 2021/04/27 海洋放出 東電が福島県漁連に初めて説明 社長は訪れず
( 790 ) たんぽぽ 2021/04/27 「汚染水」「処理水」 どう呼ぼうと放射性廃液に違いはない 山崎久隆
( 791 ) 中央日報 2021/04/30 「汚染水放流、国益を損なう」…与党でも懸念の声
( 792 ) FTV 2021/04/30 「処理水の海洋放出は極めて遺憾」福島の農林水産業者や消費者団体が反対の共同声明
( 793 ) FC台湾 2021/05/02 処理水の海洋排出 農相「影響あれば賠償請求」漁業者権益守る姿勢/台湾
( 794 ) ハンギョ 2021/05/03 当選8回の自民党議員も汚染水の海洋放出に反対「タンクに保管すべき」
( 795 ) WOW!KOR 2021/05/04 韓国の海洋水産相候補「日本政府、汚染水放出の具体的な情報提供“していない”」
( 796 ) 中央日報 2021/05/04 韓国消費者91%「日本汚染水の放出決定で水産物の消費量を減らす」
( 797 ) WOW!KOR 2021/05/06 麻生副総理の「処理水」に関する発言受けて 韓国教授「まずあなたが飲んでみて」
 韓国誠信女子大のソ・ギョンドク教授が福島第一原発の処理水について「飲めるんじゃないですか」という内容の発言をした日本の麻生太郎副総理兼財務相に抗議するポスターを製作し、SNSに配布すると明らかにした。

( 798 ) 東京新聞 2021/05/07 1号機原子炉の注水増 格納容器内の水位低下で
 東京電力は7日、事故収束作業中の福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で、1号機原子炉内への注水量を1時間当たり3トンから4トンに増やしたと発表した。格納容器内の水位が低下したことへの対応で、炉内に溶け落ちて残る核燃料(デブリ)の冷却や外部への影響はないという。

( 799 ) たんぽぽ 2021/05/07 海洋放出の決定に対する 貴社の責任についての公開質問状
( 800 ) FTV 2021/05/10 「福島だけの放出は認められない」世論調査から見えた 福島県民の思い
( 801 ) FTV 2021/05/10 「処理水・国民の理解深まっていない」7割占める 福島県民世論調査
( 802 ) 河北新報 2021/05/11 水産業者 東電に不満噴出 処理水放出 宮城の官民会議初会合
( 803 ) 産経新聞 2021/05/12 1号機の注水3トンに戻す 原子炉格納容器の水位回復で
( 804 ) FTV 2021/05/12 市民団体が署名活動 処理水の海洋放出処分の撤回に向けて
( 805 ) 聯合NEWS 2021/05/12 韓国・フィリピン外相が電話会談 日本の海洋放出に懸念共有
( 806 ) TBS 2021/05/13 処理水放出に自民党内からも苦言
( 807 ) ロイター 2021/05/13 福島原発の処理水放出 韓国漁業団体が日本を提訴
( 808 ) ゲンダイ 2021/05/14 菅首相支持の原発推進議員が「根拠なき海洋放出」を一刀両断!
( 809 ) 福島民報 2021/05/14 論説【処理水問題】基本方針の再考を
( 810 ) 東京MX 2021/05/15 処理水海洋放出は魚に大ダメージの可能性も…誰もが納得できる説明を
( 811 ) WOW!KOR 2021/05/17 海洋放出に反発し続ける韓国 その真の意図はどこにあるのか?
( 812 ) TUF 2021/05/17 公文書未作成問題 知事は意見を明言せず
( 813 ) 中央日報 2021/05/17 福島原発水放流問題…韓国政府 日本と協議へ
( 814 ) 毎日新聞 2021/05/18 汚染水対策土のう 10年たって足かせ 26トン「厄介な存在」に
( 815 ) 聯合NEWS 2021/05/19 韓国・蔚山市の漁業関係者が海上デモ 「海洋放出はテロ」
( 816 ) たんぽぽ 2021/05/19 菅政権の企む2つの犯罪 老朽原発再稼働 汚染水の垂れ流し
( 817 ) フライデ 2021/05/20 福島第一原発に今も「中国製巨大ポンプ車」がスタンバイする理由
( 818 ) たんぽぽ 2021/05/21 菅政権の企む2つの犯罪 老朽原発再稼働 汚染水の垂れ流し (下)
( 819 ) たんぽぽ 2021/05/22 「核汚染水を太平洋に放出する」は世界に敵対する環境破壊
( 820 ) 時事通信 2021/05/24 原発再稼働 新増設求める カーボン本部が緊急決議―自民
( 821 ) 仙台放送 2021/05/25 水産部会「すでに風評被害」 処理水海洋放出の方針〈宮城〉
( 822 ) サン毎日 2021/05/27 100年たっても取り出せない 「デブリ」=小出裕章
( 823 ) ハンギョ 2021/05/27 日本の放射性汚染水放出阻止共同行動が発足
( 824 ) 毎日新聞 2021/05/27 タンク23基増設へ 処理水の海洋放出で濃度測定
 政府・東電によると、汚染処理水をアルプスに通した後、再びタンクにため放射性物質の濃度が基準を下回っているかを測定する。測定には約2カ月かかり、専用のタンク計約3万立方メートル分を確保しなければならなくなった。
 しかし、アルプスの近くに既存のタンクはあるものの、新たに設置する空き地はない。このため、既存のタンク1047基のうち、35基を改造して濃度の測定用に転用。ただ、汚染処理水を保管できる量を維持する必要があり、アルプスから離れた所に保管用のタンク23基を増設することにした。2022年11月の使用開始を目指す。
 しかし、アルプスの近くに既存のタンクはあるものの、新たに設置する空き地はない。このため、既存のタンク1047基のうち、35基を改造して濃度の測定用に転用。ただ、汚染処理水を保管できる量を維持する必要があり、アルプスから離れた所に保管用のタンク23基を増設することにした。2022年11月の使用開始を目指す。

( 825 ) WOW!KOR 2021/05/27 京畿道 処理水の無断放流の対応…独自の放射能検査を実施
( 826 ) たんぽぽ 2021/05/27 「WoW!Korea記事の紹介」のコメント 山崎久隆
( 827 ) 産経新聞 2021/05/28 福島第1原発 9月調査開始 東電工程案判明 沖合1キロ放出有力
( 828 ) WOW!KOR 2021/05/29 韓国外交部第2次官 IAEA事務総長に処理水に関する懸念を伝える
( 829 ) 福島民報 2021/05/29 処理水海洋放出方針 反対の決議採択 福島県内3JA 説明不十分と批判
( 830 ) 福島民友 2021/05/30 福島県内全JAが海洋放出反対 夢みなみ、東西しらかわも決議
( 831 ) NHK 2021/05/31 処理水放出 関係省庁が初会合 県などから批判や対策求める声
( 832 ) 毎日新聞 2021/05/31 福島で処理水会合 地元関係者 海洋放出の反対訴え
( 833 ) デジタル 2021/05/31 「原発」が嘘を告白し懺悔する 著者・加藤就一氏に聞く
( 834 ) たんぽぽ 2021/06/01 デブリ取り出しどころではない危険な現状 山崎久隆
( 835 ) 福島民報 2021/06/02 【官製風評 処理水海洋放出】政府の姿勢に疑問 経産副大臣が対策尋ね波紋
 5月31日に福島県福島市といわき市で開かれた政府主催の処理水処分方針に関する作業部会。福島市会場で五人の出席者から意見を聞き終えた江島氏が問い掛けた。「どういう方法で風評払拭できるか、国としてバックアップできる方法があれば教えてほしい」。風評を防ぐための具体的な対策は、福島県や県内団体がこれまで政府に繰り返し求めてきた。江島氏の発した言葉は、政府に問われている課題の解決策を県民に聞き返すものだった。

( 836 ) TBSNEWS 2021/06/02 韓国各地で処理水海洋放出に抗議する集会
( 837 ) 毎日新聞 2021/06/07 高線量汚泥の容器31本が寿命超え 8月から交換へ
 原子力規制委員会は7日、東京電力福島第1原発の廃炉作業に関する有識者会合を開き、高線量の汚泥をためる樹脂製の円筒状の容器(直径約1・5メートル、高さ約1・9メートル)31本が既に寿命を超えていると指摘した。東電が、容器が浴びる放射線量を過小評価していたため。東電は規制委の指摘を認め、8月から順次、新たな容器に移し替える意向を示した。汚泥の漏れは、確認されていないという。
 福島第1原発では、多核種除去設備「ALPS(アルプス)」に備えられたフィルターに汚染水を通すなどして、放射性物質の濃度を下げている。高線量の汚泥は、その過程で放射性物質を薬剤で沈殿させると生じる。このため、東電は円筒状の容器に保管しており、その数は4月時点で約3000本に上っている。

( 838 ) NHK 2021/06/07 宮城県で水産業団体などが風評被害の補償 政府に申し入れ
( 839 ) 福島民友 2021/06/08 宮城県の団体 処理水海洋放出に反対 「理解得られていない」
( 840 ) たんぽぽ 2021/06/09 海洋放出は殺人行為 水俣の過ちを繰り返すな
( 841 ) 共同通信 2021/06/10 東電 放出処理水の濃度測定せず 規制委で妥当性議論へ
 東京電力は2年後をめどに実施する福島第1原発処理水の海洋放出で、処理水に含まれる放射性物質トリチウムの濃度を基準値未満にするために海水で薄めるが、放出前に濃度を測定せず、計算だけで基準を満たしているか判断する方針だ。原子力規制委員会の会合では、有識者から「安全性を示すためにも測定してから放出するべきだ」との声もあり、今後、妥当かどうか議論する。

( 842 ) 毎日新聞 2021/06/11 処理水 トリチウム濃度測定の結果判明前に海洋放出
 このため、国の放出基準の40分の1に当たる1リットル当たり1500ベクレルを下回るよう、ポンプでくみ上げた海水が流れる中に処理水を混ぜ、100倍以上に薄める。海水を混ぜた水はそのまま海に流し、放出口で定期的に一定量を取り出して濃度を測定する。
 ところが、測定結果が出るまでには半日から1日程度かかる。それを待ってから放出しようとすると、その間に薄めた処理水をためる新たな保管場所を準備しなければならなくなる。
 東電は、海水で薄める前にもトリチウムなどの濃度を測定。その結果から、処理水に混ぜる海水の量を割り出し、くみ上げる量も管理するので、放出前には1500ベクレル未満になっており問題はないという姿勢だ。ただし、仮に放出前の測定で1500ベクレルを超える濃度になった場合は、測定結果が出るまでの間、そのままその水が流れ出すことになる。

( 843 ) たんぽぽ 2021/06/11 海洋放出は殺人行為 水俣の過ちを繰り返すな 先崎千尋
( 844 ) WOW!KOR 2021/06/12 「福島汚染水の三重水素測定結果を確認する前に海洋放出」=韓国報道
( 845 ) 福島民報 2021/06/12 「反対」などの意見書 福島県内9議会が可決 処理水放出の政府決定後に
( 846 ) 福島民友 2021/06/14 処理水の海洋放出「社会の合意形成が課題」 原子力学会長が見解
( 847 ) TUF 2021/06/15 処理水海洋放出決定受け 国・東電に要望へ 9年ぶりに賠償の会議
( 848 ) KHB 2021/06/16 すでに風評被害に直面 宮城・石巻市の水産加工会社
( 849 ) テレ朝 2021/06/18 処理水モニタリング方法巡り議論開始 環境省
( 850 ) TUF 2021/06/21 東電 今夏までに処理水賠償の枠組み提示へ 福島県の議論
( 851 ) TUF 2021/06/26 処理水の海洋放出めぐり市民団体と政府が意見交換
( 852 ) 福島民報 2021/06/26 茨城県知事が国民全体の理解得るよう要請 処理水海洋放出方針で
( 853 ) 東京新聞 2021/06/28 放射性廃棄物 高まる漏えいリスク 保管設備の劣化進む
 2月から続く地震もリスクを高めている。事故当初に汚染水を保管するために急造したボルト締め型タンク6基で、5月までに水漏れが相次いだ。地震では、タンク外周に取り付けられた足場やふたが落下した。
 鋼板をボルトでつなぎ合わせたタンクは耐久性に問題があり、ほとんどは溶接型タンクに置き換えられた。
 ボルト締め型タンク約30基には5、6号機の建屋地下にたまる放射能濃度が低い水1・6万トンを保管し、浄化処理して敷地内に散水している。
 このタンクのつなぎ目の止水材は耐用年数が5年ほどとされるが、いずれも建設から10年近くたっている。作業員らは1日4回水漏れがないか確認している。
 5、6号機への地下水の流入を止めるのが問題解決への近道だが、東電は「ボルト締め型タンクを使わない方法を検討中」と説明するのみで、具体策を示していない。

( 854 ) 日テレ 2021/06/29 東電株主総会…社長 一連の不祥事を謝罪
( 855 ) 時事通信 2021/06/29 賠償枠組み 夏ごろ提示 処理水の海洋放出 東電
( 856 ) TUF 2021/06/29 「復興進展する確信持てなければ…」処理水めぐり意見交換 福島県内2度目
( 857 ) FCT 2021/06/30 処理水の海洋放出方針受けた作業部会・福島
( 858 ) 河北新報 2021/07/01 原発事故の賠償金10兆円超す 時効消滅にらみ請求急増か
( 859 ) ●2021年7月2日 中国、IAEAの福島第1原発・海洋放出の作業チームに参加へ
( 860 ) 毎日新聞 2021/07/02 中国 IAEAの福島第1原発・海洋放出の作業チームに参加へ
 中国外務省の汪文斌副報道局長は2日の定例記者会見で、日本政府が決定している東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について、国際原子力機関(IAEA)が組織する技術作業チームに、中国側の専門家も加わるよう要請を受けたことを明らかにしたうえで「中国側は作業チームの業務を全力で支持する」と述べ、参加する意向を示した。

( 861 ) 福島民報 2021/07/03 原発事故処理水 福島県内36議会が政府の海水放出方針に懸念
( 862 ) NHK 2021/07/05 放射性物質吸着の土のう 処分方法検討
( 863 ) 福島民報 2021/07/08 園児の給食にヒラメ 福島県浪江町の水産業者提供
 福島県浪江町の請戸漁港に水揚げされたヒラメが8日、町内の浪江にじいろこども園の給食に提供された。園児は口いっぱいにほおばり、笑顔を見せていた。
 町内の水産卸・加工業「柴栄(しばえい)水産」の柴孝一社長(83)が「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から10年が過ぎた。請戸の自慢のヒラメを子どもたちに味わってほしい」と町教委に提案し、実現した。

( 864 ) 河北新報 2021/07/09 排水溝で濃度急上昇 汚染水 海に流出か
 東京電力は8日、福島第1原発5、6号機側の放射性廃棄物の一時保管エリアの排水溝で、7日夜に放射能濃度が急上昇したと発表した。近くで天板のずれた汚染土壌入りの金属容器2個が見つかり、容器内から雨水があふれ出ていたことが判明。付近には構内を西から東に横切る川が流れており、既に汚れた水が海に流出した可能性がある。

( 865 ) TBS 2021/07/09 「海洋放出ありきはNO」処理水問題で消費者団体が厳しい意見
( 866 ) TUF 2021/07/10 処理水で今年8月に中間報告 6回目の意見交換会
( 867 ) 福島民報 2021/07/10 海洋放出方針に懸念の声 東京で処理水の関係閣僚会議作業部会
( 868 ) ハンギョ 2021/07/10 韓国政府「汚染水 IAEA検証団に韓国の専門家が参加」
( 869 ) 福島民報 2021/07/10 海洋放出方針に懸念の声 東京で処理水の関係閣僚会議作業部会
( 870 ) ハンギョ 2021/07/10 韓国政府「汚染水IAEA検証団に韓国の専門家が参加」
( 871 ) NHK 2021/07/12 東京電力 放出処理水 混ぜ合わせた海水量もとに濃度評価へ
 福島第一原子力発電所で増え続けているトリチウムなどの放射性物質を含む処理水の海への放出について、東京電力は、希釈したあとのトリチウムの濃度が国の基準を下回ったかどうかは混ぜ合わせた海水の量をもとに評価する考えを示しました。

( 872 ) テレ朝 2021/07/12 処理水「海水と混ぜながら放出」東電が方針示す
( 873 ) 東京新聞 2021/07/13 トリチウム濃度は検知不可能 処理水放出 日本海で試算
( 874 ) FTV 2021/07/15 一日最大500トン 薄めて海に放出する処理水 東京電力が計画を示す
( 875 ) KFB福島 2021/07/19 タンクの雨水あふれ放射能漏れたか
( 876 ) NHK 2021/07/19 廃棄物保管容器の汚染水 一部は川流出の可能性
 東京電力によりますと、容器に保管されていたのは汚染された土で、容器内の水からは放射性物質のストロンチウムが検出されたほか、排水升の水からも少量のストロンチウムが検出されたことから、東京電力は、汚染された土が入った容器に雨水などが入り込んであふれ、排水枡に流れ込んだとみられると発表しました。
 一部は隣接する川に流れ出た可能性があるということです。

( 877 ) 東京新聞 2021/07/19 凍土壁 想定外の長期運用へ 汚染水対策の「切り札」 検証不十分なまま
( 878 ) KHB 2021/07/21 処理水海洋放出に反対 宮城県のJAや漁協など4団体が共同声明
( 879 ) 時事通信 2021/07/21 東電 信頼回復へ抜本改革 脱炭素に3兆円投資 新事業計画を申請
( 880 ) WOW!KOR 2021/07/24 日本の処理水が懸念される中…国産に化けた「日本産水産物」=韓国
( 881 ) 東京新聞 2021/07/27 福島第一原発でも台風8号に備えて対策 28日未明にも東北上陸へ
( 882 ) TBSNEWS 2021/07/29 処理水の風評抑制につながる?海洋生物の飼育試験を来年開始 東電
 具体的には福島第一原発の周辺の海水を入れた水槽と放射性物質を含む「処理水」を海水で薄めたものを入れた2種類の水槽を用意した上でそれ以外の条件を同じにして比較しながら飼育する予定です。

( 883 ) 金曜日 2021/07/30 脱原発首長会議 福島原発事故被災地で緊急声明 「汚染水の海洋放出断念せよ」
( 884 ) 福島民友 2021/08/05 洪水時の河口沿岸セシウム濃度変化 予測モデル使い再現に成功
 研究チームによると、川の土砂に含まれるセシウムは、海水に触れると溶け出すことが知られている。研究チームは、阿武隈川下流の土砂を使った実験で、土砂のセシウムの5.5〜11%が海水に溶け出すことを突き止めた。

( 885 ) たんぽぽ 2021/08/08 百聞は一見に如かず−福島第一原発を視察 先崎(まっさき)千尋
( 886 ) WOW!KOR 2021/08/12 日本 処理水の「被害基金」をつくる…放流は計画通り「推進」
( 887 ) 日経新聞 2021/08/12 処理水 風評対策で基金 政府 放出前の来年度までに創設
( 888 ) 毎日新聞 2021/08/20 処理水の風評被害対策 関係省庁作業チームが施策とりまとめ
( 889 ) テレ朝 2021/08/20 処理水の安全評価 IAEAが来月開始
( 890 ) 毎日新聞 2021/08/24 処理水 沖合約1キロで放出へ 海底トンネル設置
( 891 ) たんぽぽ 2021/08/25 汚染水(放射性物質)を海に流してはならない 山崎久隆
( 892 ) 時事通信 2021/08/25 処理水の沖合放出計画公表 海底トンネル1キロ 23年完成目指す・東電
( 893 ) WOW!KOR 2021/08/25 韓国政府「日本の一方的な処理水の海洋放出推進に反対」
( 894 ) 毎日新聞 2021/08/25 東電 風評被害に迅速な賠償へ 処理水海洋放出で手続き簡略化
( 895 ) テレ朝 2021/08/25 全漁連「断固反対」処理水の海洋放出
( 896 ) 毎日新聞 2021/08/25 福島原発事故後によせる「廃炉の波」 完了まで数十年
( 897 ) NHK 2021/08/25 復興庁 概算要求 風評対策など5770億円余
( 898 ) 京都新聞 2021/08/26 社説:処理水沖合放出 「強行」前提は対話阻む
( 899 ) 毎日新聞 2021/08/26 処理水の沖合放出 韓国外務省「深刻な遺憾の意」
( 900 ) FC台湾 2021/08/26 福島原発の処理水 沖合1キロ放出へ 台湾原子力委「省庁またぎ監視」
( 901 ) ハンギョ 2021/08/26 韓国政府 汚染水の海洋放出決定に「深い遺憾」
( 902 ) TUF 2021/08/26 海洋放出への波紋 政府の風評対策は
( 903 ) 時事通信 2021/08/26 中国外務省 「過ち重ねている」と非難 処理水沖合放出計画
( 904 ) たんぽぽ 2021/08/26 汚染水の排出は環境や人体に影響を与える 山崎久隆
( 905 ) ハンギョ 2021/08/27 日本 汚染水2051年まで一日最大50万リットル放出
( 906 ) 共同通信 2021/08/27 処理水の発生量分析し放出を IAEA調査団が報告書
( 907 ) 福島民報 2021/08/28 海洋放出反対改めて主張 処理水評議会で福島県漁連など
( 908 ) テレ朝 2021/08/28 処理水海洋放出の風評対策案 地元から懸念や反対も
( 909 ) WOW!KOR 2021/08/28 韓国・外交部 処理水放出計画発表に在韓日本公使を招致
( 910 ) 中日新聞 2021/08/29 風評被害 放出前でも賠償 処理水 地元に根強い不安
( 911 ) TUF 2021/08/30 海洋放出への波紋 政府の風評対策に懸念・注文相次ぐ
( 912 ) 茨城新聞 2021/08/31 処理水放出 東電 茨城県議会幹部に説明 風評被害 賠償方針変わらず
( 913 ) たんぽぽ 2021/08/31 完全に除去できない それを「処理水」というのはおかしい まっさき千尋
( 914 ) 読売新聞 2021/09/02 設備でトラブル 汚染水の浄化処理を停止
 この設備では、汚染水に含まれる放射性物質のうちトリチウム以外のほとんどを取り除いている。発表によると、同24日、浄化に伴って発生した汚泥を別の容器に移し替える作業中に警報が作動。調査したところ、容器内にたまったガスの排出時に放射性物質を取り除くフィルターで、30日から2日にかけて計10か所の穴が見つかった。

( 915 ) 河北新報 2021/09/02 処理水放出「反対」を 宮城県議会委 村井知事に申し入れ
 東京電力福島第1原発にたまる処理水を海洋放出する政府決定を巡り、宮城県議会農林水産常任委員会は1日、村井嘉浩知事に対し、海洋放出への反対を明確に表明するよう口頭で申し入れた。農林水産業や県民の安全安心を守る立場の県政トップが一貫して賛否を明らかにしないため、異例の対応に踏み切った。

( 916 ) たんぽぽ 2021/09/02 「モルタル固形化」など海洋放出を回避すべき (まっさき)千尋
( 917 ) 共同通信 2021/09/02 汚染水浄化設備で不具合 フィルター10カ所破損
 東京電力は2日、福島第1原発の汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)で、排気中の放射性物質を吸着するフィルターが少なくとも10カ所で破損していたと発表した。周辺の放射線量の上昇や作業員の汚染はないとしている。フィルターは計25カ所あり、点検と交換を進める。

( 918 ) FCT 2021/09/03 汚染水浄化装置 全基停止
( 919 ) KHB 2021/09/03 処理水を海洋トンネルで放出する方針 宮城県の漁業関係者から反発の声
( 920 ) 時事通信 2021/09/03 海洋放出以外も検討を 宮城県 処理水で国に要望
( 921 ) テレ朝 2021/09/07 IAEA海洋放出めぐり協議
( 922 ) 共同通信 2021/09/07 処理水放出で情報提供求める 安全性担保巡りIAEA幹部
( 923 ) KFB福島 2021/09/08 原因不明のまま ALPSを再稼動
 破損したフィルタ、は除去した放射性物質を含む泥を貯める容器の排気口に付けられていて、放射性物質が空気中に飛散しないよう取り付けらています。
 全部で25か所ありますが、7日までに19か所を点検し、18か所の破損が確認されています。破損の原因は分かっていません。

( 924 ) 東京新聞 2021/09/08 「風評被害リスクある限り放出の決断しない」 高市氏
( 925 ) TBSNEWS 2021/09/09 「処理水」海洋放出12月メドにIAEAが安全性評価を開始
( 926 ) 共同通信 2021/09/09 フィルターほぼ全て破損 原因究明せずに運転続ける
( 927 ) NHK 2021/09/09 IAEA 処理水放出で年内にも調査団派遣へ
( 928 ) 東京新聞 2021/09/09 フィルターほぼ全て破損 原因究明せずに運転続ける
( 929 ) 福島民友 2021/09/12 除染土処分 議論深めて 中間貯蔵「対話フォーラム」に環境相ら
( 930 ) 共同通信 2021/09/13 「東電の管理極めて問題」規制委 汚染水設備損傷で
 東京電力福島第1原発の汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)の排気フィルターが破損した問題を巡り、原子力規制委員会は13日の会合で、2年前にも同様の破損があったのに原因究明せずに運転を続けていたことを「東電の管理姿勢は極めて問題が大きい」と厳しく批判した。
 東電は9日、ALPSで発生する汚泥を入れる容器からの排気フィルター25カ所のうち24カ所で破損を確認したと発表。2年前にも全25カ所で破損が見つかっていたが、原因調査や対策をせずに交換しただけで運転を再開していた。
 規制委の伴信彦委員は「根本の問題は東電の姿勢だ」と語気を強めた。

( 931 ) たんぽぽ 2021/09/14 ALPS空調系フィルターが全損 原因不明のまま、ALPS再稼働
( 932 ) NHK 2021/09/14 汚染水処理のフィルター破損 2年前も同様の破損
( 933 ) WOW!KOR 2021/09/15 “1時間で死亡”福島原発の建屋上部で致命的レベルの放射線を確認
( 934 ) 毎日新聞 2021/09/16 地下水の放射性物質の濃度を下げる装置が停止 警報ならず
( 935 ) 福島放送 2021/09/16 福島第一原発でトラブル 地下水浄化設備が停止
 東京電力は16日、福島第1原発の建屋周辺でくみ上げた地下水の放射性物質の濃度を下げる装置が停止したと発表した。近く復旧する見通し。地下水の流出はなく、周辺の放射線量に異常はなかった。東電は停止の原因を調べている。
 建屋周辺に設けた46本の井戸から地下水をくみ上げることで、建屋内への流入を防いでいる。
 くみ上げた地下水には放射性物質のセシウムなどが1リットル当たり数百ベクレル含まれている。このため、装置で数ベクレル程度に下げて海に流しているが、技術的に取り除けない放射性物質のトリチウムが1500ベクレルという放出基準以上含まれていたら放出していない。
 東電によると、社員が16日午前5時40分ごろ、装置が停止しているのに気づいた。同18分に自動停止していたが、作動するはずの警報が鳴らなかったという。装置が停止している間、くみ上げた地下水はタンクで保管している。

( 936 ) たんぽぽ 2021/09/16 「与党有力議員がALPS処理水放出に反対する理由」 岡田広行記者
( 937 ) 毎日新聞 2021/09/17 「きれいな海を残したいだけなんだ」 処理水の放出方針 漁師の憤り
( 938 ) 福島放送 2021/09/17 4カ月前の不適切な廃棄物保管を発表
 東京電力は、5月11日の作業で社員がフィルター1つを一時保管エリアでなく、固体廃棄物貯蔵庫に保管していたことを明かにしました。
 このフィルターは、保管中に可燃性ガスが発生する恐れがあり、コンクリート製の容器に通気口を開けた状態で保管する決まりですが、通気口が閉じた状態だったという事です。

( 939 ) 仙台放送 2021/09/18 「海洋放出」反対の声 「処理水」に関する宮城県連携会議
( 940 ) 東北放送 2021/09/18 処理水海洋放出巡り宮城県連携会議「環境影響調査、早急に」
( 941 ) 東京新聞 2021/09/20 福島第一原発 ずさん管理相次ぐ 東電の危機意識に被災者は不信感
( 942 ) たんぽぽ 2021/09/25 六ヶ所再処理工場で放出されたトリチウムは福島第一原発の2.5倍〜5倍
( 943 ) WOW!KOR 2021/09/26 福島原発で原発水浄化装置にまた異常…追加破損の可能性あり=韓国報道
( 944 ) テレ朝 2021/09/27 韓国がIAEA議長国に選出 処理水問題へ影響か
( 945 ) 読売新聞 2021/09/30 2年前の破損で原因調査しなかった排気フィルター またも破損 32か所
( 946 ) 中央日報 2021/09/30 韓国水協会長 国際協同組合同盟に日本原発汚染水への共同対応を要請
( 947 ) 日テレ 2021/10/01 東電の姿勢に 梶山大臣「不信生んでいる」
( 948 ) 読売新聞 2021/10/02 排気フィルター4割超破損…東電 2年前は公表も原因調査も行わず
 東京電力は9月30日、福島第一原発の汚染水浄化設備の排気フィルター全76か所のうち、4割超の32か所が破損していたと発表した。2年前にも同じフィルターの破損が判明したが原因調査をせず、公表もしていなかった。東電は不具合の公表に関する取り扱いを見直すとしている。
 東電はその後、ALPSのフィルター全76か所を点検し、他の破損も確認。保管容器の換気時に想定以上の強い圧力がフィルターにかかるなどしたとみている。

( 949 ) 河北新報 2021/10/03 原発事故 追加賠償の相談増加 「時効10年」対象外も
( 950 ) 東京新聞 2021/10/11 過去の破損 管理職に報告せず 汚染水浄化設備
 東電が設置した特別調査チームによると、2019年、設備の配管で結露が発生。フィルター交換しようとしたが、実際には全25カ所が破損していた。
 担当社員は破損の報告を受けて写真も確認したが、放射性物質漏れなどがなく交換すれば問題ないと管理職に報告しなかった。

( 951 ) FTV 2021/10/15 信頼回復に向けた取り組みを“要求” 双葉・大熊町長が東電社長に要求書提出
( 952 ) 毎日新聞 2021/10/23 自民党の本音?岸田首相の「原発新増設」めぐる発言
( 953 ) 中央日報 2021/10/25 韓国海洋水産部 国際会議で「日本原発汚染水放出」議論を要求
( 954 ) TSK 2021/10/25 大事故の現場から見えたものは…松江市長が初めて福島第一原発を視察
( 955 ) ハンギョ 2021/10/26 韓国の環境団体 岸田首相の汚染水放出方針表明に抗議
( 956 ) NHK 2021/10/28 汚染水対策「凍土壁」一部で温度上昇 10度以上も
 福島第一原子力発電所からの汚染水を減らす対策として、建屋の周囲の地盤を凍らせて地下水の流入を抑える「凍土壁」の一部で、先月中旬以降、地中の温度が0度を上回り、最高で10度以上に達していたことが分かりました。東京電力は「地下水の流入を抑える機能に影響はない」としたうえで、原因を調べています。

( 957 ) FTV 2021/11/05 遮水壁と交差する排水路に亀裂 凍土遮水壁の一部が溶けた原因調査で確認
 東京電力によると、一部で温度が上昇し溶けていたことから原因を調査した結果、遮水壁と地中で交差する排水路に長さ1メートル幅5ミリの亀裂が確認されたという。

( 958 ) UHB 2021/11/08 原発政策の将来を福島県の学生と寿都町長が意見交換
( 959 ) 毎日新聞 2021/11/08 処理水を考える 漁師や専門家ら28日に対話集会
( 960 ) 東奥日報  2021/11/08 科学史家 杉山滋郎さん 「基本押さえて」の一念
 トリチウムが水爆の製造に深く関わり、軍需物資とされてきた歴史や危険性を詳説した一冊。他方「安全性が高い」とされてきたトリチウムは、時計の針や文字盤の夜光塗料としても使われた。現在までで内部被ばくによって死亡したのは2人で、いずれも夜光塗料の製造に長年関わった技術者だった。

( 961 ) 千葉日報 2021/11/12 処理水海洋放出 十分な風評対策要望 銚子で意見交換会
( 962 ) グリーンピース 2021/11/12 歴史は繰り返す ロシアの核廃棄物投棄と福島第一原発の放射能汚染水
 ロンドン条約およびロンドン議定書の主な目的は、人工的な放射能を含む汚染から海洋環境を保護することにあります。
 しかし、日本政府は、東電福島第一原発の汚染水対策はこの国際協定の範囲外である、と主張しています。今年(2021年)の10月26日に開催されたIMO会合では、日本政府は汚染水問題に関する議論を止めようとし、議論の場として国際原子力機関(IAEA)が適切であり、国連主催のロンドン条約/ロンドン議定書会議で、各国政府が問題を検討するのは適切ではないと主張しました。
 しかし、パイプラインから放出される放射能は、船からの深海投棄よりも沿岸部の海洋環境に大きな脅威を与える可能性があるので、これは不合理な主張です。

( 963 ) 福島民友 2021/11/13 第1原発タンク巡回を公開 東電「情報発信、分かりやすく」
 東京電力は12日、廃炉作業が続く福島第1原発で、地震直後に行う現場パトロールの様子などを報道陣に公開した。東電の地震対応を巡っては、2月に最大震度6強を観測した本県沖地震の際、処理水を保管するタンクにずれが見つかる被害があったが、公表を遅らせたため批判が出ていた。
 この日は接地面に横ずれした痕跡が残るタンクの周りで、パトロールを模擬的に実施した。作業員が2人一組で外観やタンクをつなぐ管を指さし確認し、異常がないかどうかを点検した。東電は2月の本県沖地震後、地震によりタンクにずれなどが見つかった場合、翌日までに公表するように対応を見直した。
 東電は「地震ではタンクにずれは生じるもの」「設備の損傷には当たらず水漏れもない」などとして、タンクのずれを公表したのは発見から4日後の2月18日だった。東電は当時の対応について「社会的な視点と社内の判断にずれが生じていた」と述べていた。

( 964 ) WOW!KOR 2021/11/14 「韓国産と偽った」日本産水産物の特別取り締まりに着手=韓国報道
( 965 ) NHK 2021/11/16 福島第一「凍土壁」の温度再び上昇 東電「機能保たれている」
( 966 ) 聯合NEWS 2021/11/17 韓国原子力安全委 海洋放出前提「遺憾」=東電の影響調査に
( 967 ) 河北新報 2021/11/18 処理水放出の影響「極めて軽微」 東電がシミュレーション
 海洋への拡散シミュレーションは、事故前の第1原発の管理値である年間22兆ベクレル分のトリチウムを365日で均等割りして流し続ける設定で計算した。放出口の直上で1リットル当たり約30ベクレルの濃度となるが、3キロ以上離れた海域では自然由来のトリチウム(1リットル約1ベクレル)と区別できなくなった。
 魚や海藻など動植物への影響は、処理水の混じった海水に触れた外部被ばくや、海水を取り込んだ際の内部被ばくなどを合算して評価した。1日当たりの動植物の被ばく量は最大でも国際基準の2万分の1となり、それらを成人が毎日食べ続けた場合の内部被ばく量は最も大きい想定でも国の基準値(年間1ミリシーベルト)の1万分の1にとどまった。
 これとは別に、処理水内のトリチウム以外の放射能濃度が国の基準値以内であることを確認する「サンプルタンク」のうち、測定用のタンク(計10基)に処理水の濃度を均一にするためのミキサー装置を設置する計画も発表した。濃度検査の正確性を上げるため。
 放出開始は2023年春ごろを予定する。

( 968 ) 共同通信 2021/11/19 IAEA 調査団を12月派遣 福島原発の処理水放出で
( 969 ) FTV 2021/11/20 <海洋放出へ>処理水【地元自治体などに進捗説明】
( 970 ) 東京新聞 2021/11/22 東電の男性社員2人が放射性物質吸い込む 適切な防護措置されず
 東京電力は22日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で配管の交換作業をした40代の男性社員2人が放射性物質を吸い込んだと発表した。健康に異常は確認されておらず、内部被ばくの可能性はあるが、汚染の程度は軽微という。顔全体を覆う全面マスクではなく、防じんマスクだけの軽装備で作業していたことが原因としている。
 東電によると、2人は19日、汚染水浄化処理設備の淡水化装置近くにある施設内で損傷した配管を交換。軽装備で作業できる場所だったが、配管の損傷部に放射性物質が入り込んでいた可能性がある。広報担当者は記者会見で「配管が損傷していたので、本来ならば全面マスクなどを着用するべきだった」と説明した。

( 971 ) 時事通信 2021/11/24 宮城県 産業振興の基金創設要望 東電福島第1処理水放出で
( 972 ) FCT 2021/11/25 海洋放出の風評対策などに300億
( 973 ) 東京新聞 2021/11/25 凍土遮水壁の一部が解けた可能性 鋼管を地中に打ち込み地下水を止水へ
 東電によると、8月下旬に4号機南西側と排水用地下トンネルの交差地点で、地中に設置した温度計で温度が零度を超えたことを確認。9月下旬以降は10度以上になることもある。広報担当者は記者会見で「壁の外側の地下水水位が高く、水圧で水の道ができたかもしれない」と説明した。
 鋼管は直径35センチ、長さ最大6メートル程度。解けた可能性がある凍土壁の外側の地中に9本を打ち込み、幅3〜4メートルの壁にする。

( 974 ) NHK 2021/11/25 処理水 海への放出 風評被害対策の政府基金300億円規模に
( 975 ) 東京新聞 2021/11/26 27日から海底トンネル建設に向けた調査へ 処理水海洋放出の準備が本格化
( 976 ) WOW!KOR 2021/11/26 処理水を防ぐ「凍土壁」が溶ける…13.4度まで上昇=韓国報道
( 977 ) 毎日新聞 2021/11/26 処理水 海洋放出の風評対策に300億円 補正予算案
( 978 ) 共同通信 2021/11/27 東電 処理水放出で海底調査開始 トンネル新設に向け
( 979 ) FNN 2021/11/27 処理水放出で27日にも海洋調査
( 980 ) FTV 2021/11/30 福島県知事 福島第一原発 視察 燃料デブリ取り出しの取組など確認
( 981 ) 河北新報 2021/12/01 ため池の放射性物質濃度 郡山市が再調査へ 豪雨で流入の恐れ
 郡山市が東京電力福島第1原発事故の影響を確認する目的で、市内のため池で放射性物質濃度の再調査に乗り出す。福島県内のため池で基準値(1キログラム当たり8000ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された事態を受けた。
 池の水を全部抜いてお宝を探す民放の人気番組。水不足に苦しんだ時代の名残で649カ所のため池が点在する郡山にも時折、撮影依頼が舞い込む。しかし市は取材を全部断ってきた。
 東京電力福島第1原発事故で放射性物質が検出された池もある。除染で何とか基準値(1キログラム当たり8000ベクレル)以下に抑え込んだが「あくまでも基準値以下。放射性物質がゼロになったわけではない」と市職員。風評被害が拡散しないよう慎重姿勢を崩さない。

( 982 ) 河北新報 2021/12/02 海洋放出 23年春「苦しい」 処理水巡り規制委員長
( 983 ) 中央日報 2021/12/04 韓日が福島汚染水会議…韓国政府「海洋放出前提の報告書は遺憾」
( 984 ) ハンギョ 2021/12/04 韓国政府 日本に対し「汚染水の海洋放出に遺憾」重ねて表明
( 985 ) WOW!KOR 2021/12/05 韓国政府 日本政府との席で「処理水の海洋放出を懸念」
( 986 ) 総合 2021/12/07 汚染水海洋放出巡る2国間協議体設置 韓国提案に日本「まだ検討中」
( 987 ) ハンギョ 2021/12/08 韓国側「福島放射能影響評価は短期間に集中しており、事故への備えもない」
( 988 ) 共同通信 2021/12/09 セシウム吸着塔宙づり 高さ4メートルで停止
 東京電力は9日、福島第1原発の汚染水から放射性セシウムを取り除く設備がある建屋で、セシウムの吸着材などが入った金属製の「吸着塔」の搬出作業中にクレーンが故障し、吸着塔が床から高さ4メートルで宙づりになっていると発表した。
 東電によると、吸着塔は直径約1.3メートル、高さ約3.6メートルの円筒形で、重さ約28.5トン。中身の放射性物質の量は「吸着塔ごとに異なる」として明らかにしていない。
 同日午前10時半ごろ、建屋2階からクレーンで1階まで下ろそうとした際、途中で動かなくなった。原因は不明で、応急措置として現場を立ち入り禁止とし、監視員を置いている。

( 989 ) 東京新聞 2021/12/09 放射性廃棄物を宙づりのまま…クレーン故障 復旧見通せず
 広報担当者は記者会見で「ロック機能で絶対に落ちない態勢にしているが、万が一落ちても中身が建屋外に漏れ出ないよう、建屋入り口に土のうを積む」と説明した。

( 990 ) TBS 2021/12/10 「処理水」 IAEAが来年「中間報告」を公表へ
( 991 ) FCT 2021/12/10 1F廃炉最前線…‘使用済み燃料取り出し’
( 992 ) 東京新聞 2021/12/13 凍土壁の解けた部分に鋼管8本打ち込み終える 地中温度0度以下に
( 993 ) 東京新聞 2021/12/13 宙づりの放射性廃棄物を下ろし終える クレーン復旧
 東電によると、クレーンの制御盤の部品を交換すると動くようになり、11日午後8時すぎに吸着塔を下ろした。原因を調べ、対策を講じる。

( 994 ) 福島民友 2021/12/15 調査事業費14億円 政府復興予算案 復興拠点外の避難指示解除
( 995 ) 福島民友 2021/12/15 東電「地質調査」開始 海底トンネル 処理水海洋放出巡り
( 996 ) ハンギョ 2021/12/17 GP「東電の汚染水海洋放出、韓国への被害影響考慮していない」
( 997 ) FTV 2021/12/20 処理水の海洋放出に向け手続き進む…東電が変更許可申請を提出
( 998 ) FTV 2021/12/21 処理水の海洋放出 進む4つの設備整備と判断が難しい”地元の理解”
( 999 ) TUF 2021/12/21 東電 処理水海洋放出計画を申請 福島県いわき市長「遺憾の意」
( 1000 ) 東京新聞 2021/12/22 規制委員長「数回の会合で終わるのでは」 処理水の審査 異例のパブコメ実施も
( 1001 ) 時事通信 2021/12/22 中国 処理水海洋放出の撤回要求「重大な懸念」を表明
( 1002 ) 産経新聞 2021/12/22 処理水タンク増設議論を 規制委員長「緊急避難的」
( 1003 ) 共同通信 2021/12/22 政府 水産物ネット販売を支援 処理水放出による風評対策
( 1004 ) 時事通信 2021/12/22 原発事故影響 考慮せず 「地震で緊急停止」前提 日本・千島海溝地震
( 1005 ) 中央日報 2021/12/23 韓国市民団体 日本大使館前で…「韓国政府は汚染水海洋放出阻止に積極的努力を」
( 1006 ) たんぽぽ 2021/12/24 福島第一原発事故による汚染水対策は破綻状態にある_山崎久隆
 意見募集を行ったのですが、「報告書」の前提となっているのは汚染水を海水で薄めて海洋に放出するというものですから、その是否を問うものならば意義はあると思いますが、環境影響評価の部分にだけ意見を求める形式になっていて、これは納得できません。
 また、汚染水を「ALPS処理水」というのならばまだしも、文中では「安全な水」などと表記しており、あらかじめ大きくバイアスをかけています。
 「安全な水」を海に流しても安全であることには間違いないでしょう。
 このような立場で書かれた文書が、評価報告書という名で公開されていることに驚きを禁じ得ません。
 東電の姿勢は、いまさらながらに恐ろしいと感じました。
 ◎ 残念ながら、汚染水対策は破綻状態にある。
 「重層的な対策」などは機能しておらず、実質的にはサブドレン井戸をくみ上げて毎日海洋放出することで建屋侵入量を減らしているに過ぎない。
 つまり「サブドレン一点の効果」であり、残りの対策はサブドレンまでの地下水を抑制しているに過ぎない。サブドレンが機能していた時代、つまり2011年3月11日以前は、建屋最下部以下まで地下水位を下げていたのだから、今もそれは可能である。
 凍土壁や地下水バイパスがなくても地下水量はコントロールできるはずである。

( 1007 ) 毎日新聞 2021/12/24 処理水放出 萩生田氏 福島県漁連と会談 「説明尽くしたい」
( 1008 ) 時事通信 2021/12/24 海洋放出 本格審査開始 処理水 規制委
( 1009 ) たんぽぽ 2021/12/25 公聴会では明確に反対する意見がほとんど 汚染水処理に関連して 山崎久隆
 ◎ 福島第一原発であれば大型の(35万キロリットル級)タンクを敷地北側内陸部に地下式で8基程度建設し、今あるタンクの水を全て移せば遥かに安全である。
 タンクが漏えいしたら、等と、意味のない反論をしているが、漏洩対策をしたタンクの存在も知らないのかと、呆れるばかりである。
 第一、海洋放出が始まったら数年でタンクがなくなるのであればまだしも、最終的には放出終了時点までタンクは存在し続ける。半減するのでさえ30年も経ってからと推測される。
 いったいどこが「リスク対策」になっているのか。
 地上タンクが危険というのならば、今すぐ全タンクを地下式に移行する作業を開始すべきである。
 そのような対応さえせずに、長期保管タンクを否定する主要な点に「危険性」を挙げるのは、天に唾するごときものである。
 これら委員会の発言を借りて東電の都合を主張しているに過ぎない。
 削除すべきであろう。

( 1010 ) 福島民友 2021/12/25 処理水対策に190億円 22年度予算案 補正含め600億円超へ
( 1011 ) 東奥日報 2021/12/26 吸着塔保管庫 完成遅れ 地震対策 設計見直し
 福島第1原発の汚染水から放射性セシウムを除去するために使った「吸着塔」は屋外で一時保管しており、腐食して中身が漏れるリスクがある。東京電力は大型の保管庫の建設を進めているが、2月に発生した地震を受けて設計の見直しが必要となり、2021年度中の完成予定が大幅に遅れる見通しとなった。
 吸着塔は高さ最大約3・6メートル、重さ最大約28・5トンのステンレス製で、セシウムの吸着材が入っている。使い終わると廃棄物となり、セシウムの量は多いもので数千兆ベクレル。転倒を防ぐラックに収納するなどして屋外で一時的に保管しており、約千基たまっている。

( 1012 ) 朝鮮日報 2021/12/27 「日本、韓国のCPTPP加盟条件として水産物輸入禁止の解除を求める可能性」
( 1013 ) NHK 2021/12/27 立民 泉代表 福島第一原発視察 処理水放出 政府方針説明不十分
( 1014 ) 河北新報 2021/12/28 風評対策基金を年度内に整備 処理水 政府が行動計画
( 1015 ) 共同通信 2021/12/28 政府 処理水風評被害に賠償基準 福島原発で行動計画
( 1016 ) 中央日報 2021/12/29 中国 日本の原発汚染水放出に「一方的な決定、早急に撤回を」
 続いて「中国は立場を何度か明らかにし、日本側に交渉を提起した」とし「日本は安全措置の手段を総動員せず、関連情報を全面的に公開していない」と批判した。
 趙報道官は「日本は周辺国や国際機関と十分に協議をしていない」とし「日本が国内、海外で認められていない状況で一方的に関連決定をしたことに決然と反対する」と力説した。

( 1017 ) 茨城新聞 2021/12/29 処理水放出の問題点共有 反対派招き 学習会 水戸
( 1018 ) 福島民友 2021/12/31 廃炉 新たな局面 22年にはデブリの試験的な取り出し
( 1019 ) 産経新聞 2022/01/04 村井知事「海洋放出以外も検討を」政府計画に反発
( 1020 ) TUF 2022/01/04 東電社長が福島訪問 処理水海洋放出「理解いただくことが重要」
( 1021 ) 共同通信 2022/01/07 デブリ状況把握へ水中ロボ調査 原子炉圧力容器直下に進入 福島
( 1022 ) AFP 2022/01/08 処理水放出に抗議 韓国でデモ
( 1023 ) ●2022年1月11日1 処理水関連の公文書 福島県が24点を「不開示」 公開の会議も…
( 1024 ) TUF 2022/01/11 処理水関連の公文書 福島県が24点を「不開示」 公開の会議も…
 去年4月、政府が処理水を海に放出する決定をして以降、福島県は漁業者に対し、どのような説明をしてきたのか。TUFが県に、情報公開請求をしたところ、主に処理水に関連する会議の公文書は全24点が開示されませんでした。これについて、内堀知事は10日の会見で次のように話しました。
 内堀知事「まず県の情報公開制度については、条例にのっとって制度として対応しているところ。また具体的な個別の案件については担当部局にお問い合わせいただければと思います」
 その担当部局は、開示しない理由として「事業者に関する情報」であることを挙げ、会議の日付や場所についても「公にすることで権利や競争上の地位などを害するおそれがある」としています。
 その一方で、その他の処理水に関連しない文書では、福島県漁連や小売店など「事業者に関する情報」が含まれるものもあります。去年5月に開かれた処理水に関する政府の会議。会議は公開で行われ、いまもYouTubeなどでそのもようを見ることができます。
 福島県は、この会議についても「不開示」としました。県の担当者「会議が公開か非公開かは、県では把握していない。公文書の中にも、そういった記載は一切ない」福島県の担当者は、会議が公開されたものかどうかを把握していないと話し、文書の内容を見て不開示の判断をしたと説明します。
 処理水に関する情報公開をめぐっては、海洋放出の決定後、県としての意見を決めた幹部の会議についても、すべて黒塗りとなっていて、改めてこの問題についての公開に消極的な姿勢が浮き彫りとなっています。今後、工事の計画について、事前了解するかどうかの判断をする福島県。
 透明性が担保されないままでは、今後の議論に影響を与えることも懸念されます。

( 1025 ) 秋田魁新 2022/01/12 社説:処理水の処分 地元の理解 最優先せよ
( 1026 ) 東京新聞 2022/01/12 1号機 調査開始できず 東電 放射線量計などに異常
( 1027 ) FTV 2022/01/18 凍結管損傷で液体4トン以上漏れ出した可能性「凍土遮水壁」
 しかし、東京電力によると2号機と3号機の西側のエリアで水たまりを確認。地中を凍らせるために専用の液体が循環させている凍結管が損傷し、内部の液体が4トン以上漏れ出した可能性があるという。

( 1028 ) 日弁連 2022/01/20 汚染水等の処理について海洋への放出に反対する意見書
( 1029 ) 福島民報 2022/01/22 【処理水行動計画】まずは結果を示せ(1月22日)
( 1030 ) FTV 2022/01/24 福島県と浜通りの自治体などが現地調査 処理水・海洋放出
( 1031 ) 県廃炉協 2022/01/25 第83回(令和3年度第8回)廃炉安全監視協議会
( 1032 ) 福島民友 2022/01/28 汚染水1日当たり150トン 21年1年間の発生量
( 1033 ) WOW!KOR 2022/01/31 処理水 来年春の放流開始「不透明」=韓国報道
( 1034 ) 聯合 2022/02/01 汚染水の海洋放出 韓国・済州道が対応推進へ
( 1035 ) 東京新聞 2022/02/02 増える放射能汚染がれき 「地下埋設保管の検討を」規制委員長指摘
 廃棄物の地下保管を巡っては、2013年4月に地面を掘って遮水シートで覆った地下貯水池で、推定120トンの汚染水が地中に漏出。この事故後、地下貯水池は使われなくなった。

( 1036 ) FTV 2022/02/04 処理水海洋放出に専門家は詳細データ求める 福島県が検討会開催
( 1037 ) 時事通信 2022/02/04 日本の処理水放出計画に懸念 中ロ
( 1038 ) TUF 2022/02/07 「極めて異例」の来日に IAEAが処理水の現地調査へ
( 1039 ) 京都新聞 2022/02/11 社説:復興庁発足10年 教訓生かし組織替えも
( 1040 ) 東京新聞 2022/02/11 計画から消えた「汚染水ゼロ」「原子炉建屋解体」 見えない廃炉の最終形
 東電は当初の廃炉計画で「汚染水の発生ゼロ」を目標に掲げていた。しかし、2019年の計画改定で消えた。汚染水の発生量は事故当初の3分の1程度まで減ったものの、大量の地下水が汚染源である原子炉建屋にどのように流入しているのか分かっていない。
 地下水流入を止めるという触れ込みで導入された凍土遮水壁も、効果がはっきりしないまま。規制委から建屋止水の方向性を示すよう要求されても、東電は応えず、来春にタンクが満水になると強調し続けて、政府が海洋放出を決めた。
 処理水放出を始めれば、汚染水の発生が続いても浄化処理して放出できるため、東電と政府が「汚染水ゼロ」の目標を急いで復活させる必要がない。ただ、汚染水がゼロにならない限り、浄化、保管、放出のプロセスが延々と続く。

( 1041 ) 時事通信 2022/02/12 政府に問いたい!小泉氏ら元首相5人の書簡は本当に不適切なのか
( 1042 ) 西日本新 2022/02/12 処理水タンク来春満杯も 海洋放出の手続き進む 漁業者「また風評被害が…」
( 1043 ) FTV 2022/02/14 国際原子力機関の調査始まる 処理水の海洋放出の安全性を検証
( 1044 ) 河北新報 2022/02/14 処理水検証でIAEA来日 現地調査も
( 1045 ) TUF 2022/02/16 処理水関連の公文書不開示問題 福島県が経緯を公表
 県は15日、一転して不開示の決定を取り消し、公文書の一部を開示する方針を示していました。そして16日、県は一連の経緯などを公表し、不開示とした理由について「公開や非公開に関する確認が不十分なまま、一律に決定したため」と説明しました。
 また、これとは別に、本来は開示すべき文書も確認されたということで、これらも追加で開示するとしています。

( 1046 ) TUF 2022/02/16 処理水の海洋放出めぐりIAEAが福島第一原発で視察開始
( 1047 ) TUF 2022/02/17 凍土壁冷媒漏れ問題 福島県が東電に申し入れ
( 1048 ) 東奥日報 2022/02/17 放射性物質の監視 「科学的には不要」 処理水放出に更田氏
( 1049 ) tbc 2022/02/21 「処理水チラシを学校に配らないで」宮城県議団
 宮城県に要請書を提出したのは、県議会野党会派の議員14人です。国は、2023年春に海洋放出を目指している福島第一原発のトリチウムを含む処理水について、「安全に海に処分する」などと記載したチラシを2021年12月、全国の学校に直接送付しました。21日に提出された要請書では、安全性については、専門家の間でも意見が分かれているとし、このチラシを県内の児童や生徒に配布しないことなどを求めています。

( 1050 ) TUF 2022/02/21 処理水公文書 福島県が1件のみ開示決定
 県はこのうち、公開された去年5月の会議1件の公文書について、開示する決定をしました。
 また、報道機関がいた7件の説明会についても一部開示します。
 このほかに、開示決定の判断から漏れた文書は2件確認され、このうちの1件を一部開示するということです。残る16件については、漁協などと非公開を前提に県が陪席した会議であることから、不開示のままだということです。
 開示されない文書について、TUFは県に対し、経緯の検証などのため、保管するよう申し入れましたが、県の担当者は、「公文書の保存期間については今後検討する」と話しています。

( 1051 ) TUF 2022/02/22 処理水関連公文書 福島県が一部を開示 説明会の記録も
 県は21日付けで、処理水関連の公文書について、不開示決定の一部を取り消し、新たな開示の決定をしました。この中で、去年10月に、国や東電が相双漁協に開いた説明会の内容が明らかになりました。
 説明会では、漁協の担当者が安全性について、次のように問いただす場面がありました。
 相双漁協の担当者「今後、処理水の放出が何十年も続くが100%安全だと言い切れるのか」これに対し、東電の担当者は「安全だと考えている」と回答しています。
 また「海洋放出は海の汚染を防止する国連の条約に違反するのでは」との指摘に対し、国の担当者は「処理した後に放出するのであれば条約違反にはならない」との見解を説明していました。

( 1052 ) FCT 2022/02/25 処理水でヒラメなどを飼育 海洋放出の安全性確認のため
( 1053 ) 共同通信 2022/03/01 高線量配管の撤去開始 事故発生直後ベントで汚染
( 1054 ) テレ朝 2022/03/05 “処理水”希釈放出へ 地元反発で開始時期は不透明
( 1055 ) アエラ 2022/03/06 福島第一原発「廃炉」現場ルポ デブリ取り出し 容器の劣化…廃炉を阻む難題
( 1056 ) TUF 2022/03/07 処理水公文書 一時不開示に内堀知事が陳謝
 (内堀知事)「今回の」公文書開示の誤りについて担当部局での対応に足らざるところがあったと考えている申し訳なく思っております」

( 1057 ) 福島民報 2022/03/07 処理水海洋放出の「理解広がらず」52.5% 福島県民世論調査
( 1058 ) アエラ 2022/03/07 廃炉できないなら「『石棺』で封じ込めるしかない」_小出裕章
小出裕章・元京大原子炉実験所助教に聞いた。
 国と東電が策定したロードマップは「幻想」です。
 国と東電がいう「廃炉」とは、燃料デブリを格納容器から取り出し、専用の容器に封入し、福島県外に搬出するということです。
 当初、国と東電は、デブリは圧力容器直下の「ペデスタル」と呼ばれるコンクリート製の台座に、饅頭(まんじゅう)のような塊になって堆積(たいせき)していると期待していました。そうすれば、格納容器と圧力容器のふたを開け、上方向からつかみ出すことができます。
 しかし、デブリはペデスタルの外部に流れ出て飛び散っていることが分かりました。デブリを上部から取り出すことができないことが分かったのです。
 廃炉できなければどうすればいいか。できうることは、1986年のチェルノブイリ原発事故の時に実施したように、原子炉建屋全体をコンクリート製の構造物「石棺」で封じ込めるしかありません。
 人間に対して脅威となる放射性物質のセシウム137とストロンチウム90の半減期は、それぞれ30年と28年です。100年待てば放射能は10分の1に、200年待てば100分の1に減ってくれます。
 100年か200年か経てば、その間に、ロボット技術や放射線の遮蔽技術の開発も進むはずです。そして、いつかの時点でデブリを取り出すこと以外ないと思います。
 国と東電は、それくらい長期にわたる闘いをしているんだと覚悟しなければいけません。
 そのためにも、一刻も早く福島県に「廃炉は不可能」と説明し、謝罪するべきです。悲しいことですが、事実を直視しなければ前に進めません。

( 1059 ) 日テレ 2022/03/11 東日本大震災から11年 今も福島県民3万3360人が避難生活
( 1060 ) 産経新聞 2022/03/11 現状と処理水放出 収束へ 険しい道のり
( 1061 ) 京都新聞 2022/03/12 社説:福島原発の廃炉 難作業克服へ道筋示せ
( 1062 ) ●2022年3月16日 宮城福島県地震(M7.4 最大震度6強)
( 1063 ) 日テレ 2022/03/17 【解説】宮城・福島で震度6強 “2分前”にも震度5弱 専門家に聞く
 「今回の地震は16日午後11時36分に福島沖で発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは7.4。そして震度6強を観測したのは、福島県相馬市、南相馬市、国見町、宮城県の登米市、蔵王町です。 NNNのまとめでは、福島県の相馬市で、避難中の60代男性が亡くなりました。また、宮城県では登米市と七ヶ浜町で高齢男性が合わせて2人亡くなりましたが、いずれも地震との関連は、調査中としています。これまでに福島県では17日午後3時時点で69人がケガ、宮城県では午後3時半時点で96人が病院に搬送されたということです。
 そして交通網にも大きな被害が出ています。東北自動車道の下りでは、国見インターチェンジから白石インターチェンジの間に複数の亀裂が確認され、通行止めとなっていましたが、17日午後3時半、解除されました。
 また、宮城県では走行中の新幹線が脱線しました。脱線したのは、東北新幹線の下り列車『やまびこ223号』で、白石蔵王駅まであと2キロほどの場所でした。
 JR東日本によると、営業運転中の新幹線が脱線したのは、2004年の中越地震で脱線した上越新幹線以来、2回目です。復旧について、JR東日本は『1日2日のレベルでの復旧は難しい』と話しています。」

( 1064 ) 共同通信 2022/03/17 福島第1原発でプール冷却停止 敷地内タンクずれも
 宮城県と福島県で震度6強を観測した地震で、東京電力は17日、福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールの冷却を停止した。
 第1原発では、汚染水を敷地内で保管するタンク1基がずれていた。

( 1065 ) 毎日新聞 2022/03/17 1号機 燃料デブリの調査を中断 震度6強
 16日夜に宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で、原子力規制委員会の事務局を担う原子力規制庁は同日、警戒事態の態勢に入った。
 5号機のプールの冷却システムも一時停止した。処理水や汚染水を保管しているタンク計85基にずれが見つかったが、水漏れは確認されなかった。タンクの基礎部分は、揺れに伴って動くことで転倒を防ぐ設計になっている。

( 1066 ) NHK 2022/03/17 1号機 格納容器圧力低下 放射線量に変化なし
( 1067 ) NHK 2022/03/17 福島第一原発と第二原発 新たな異常ないか確認中 東電
( 1068 ) たんぽぽ 2022/03/17 「老朽原発このまま廃炉!」「関西、若狭での闘いと今後」 木原壯林
( 1069 ) ●2022年3月18日 地震により タンク85基で横ずれ コンテナ6基が転倒
( 1070 ) 東京新聞 2022/03/18 コンテナ倒れ タンク横ずれ 増える放射性廃棄物が地震でリスクに
 約1000基ある処理水を保管するタンクでは、85基で横ずれが確認され、一部は放射能濃度が比較的高い浄化途中の水が入っていた。タンクは損傷を防ぐために地面に固定しておらず、ずれは想定内だが、タンク間をつなぐ配管が損傷すれば漏えいの恐れがある。昨年2月の地震でも多くのタンクがずれ、今回も複数地点で漏水が見つかった。

( 1071 ) 河北新報 2022/03/18 保管タンク85基ずれる 冷却一時停止
( 1072 ) NHK 2022/03/21 IAEA 処理水放出計画を審査する規制委員会と意見交換
( 1073 ) ●2022年3月23日 地震により 1号機の格納容器の水位低下
( 1074 ) 福島民報 2022/03/23 格納容器の水位低下 地震で損傷拡大か1号機 東電発表
 東京電力は、福島県沖を震源とした最大震度6強の地震の発生前後で、福島第一原発1号機の原子炉格納容器内の汚染水の水位が約40センチ低下したと22日、発表した。格納容器の損傷箇所が地震の影響で広がり、原子炉建屋内に漏れ出る水量が増えた可能性があるとしている。

( 1075 ) NHK 2022/03/24 知事 島根原発2号機再稼働手続きを条件つけ容認
( 1076 ) 読売新聞 2022/03/25 処理水の海洋放出 IAEAの原子力規制委への調査終了
( 1077 ) FCT 2022/03/26 処理水の海洋放出 津波注意報などで一時停止を検討・福島
( 1078 ) 産経新聞 2022/03/29 首相 福島の高校生と面会 原発事故教育に意欲
( 1079 ) 仙台放送 2022/03/29 国が検討「海洋放出が確実」 処理水 風評対策は県が主導へ
( 1080 ) 産経新聞 2022/03/30 処理水 海底工事 4月中旬着手へ
( 1081 ) NHK 2022/03/30 “海洋放出以外の方法を” 18万人分の署名を提出
( 1082 ) 女性自身 2022/03/31 電通が受注「ALPS処理水は安全チラシ」学校配布に福島の保護者が困惑
( 1083 ) 共同通信 2022/04/01 米高速炉開発 技術協力に意欲 原子力機構の小口新理事長
( 1084 ) テレ朝 2022/04/05 政府 処理水放出の風評被害対策で「超大型基金」創設へ
( 1085 ) 東京新聞 2022/04/05 「絶対反対はいささかも変わらない」全漁連会長 経産相と面会
( 1086 ) 福島民友 2022/04/06 政府 数十年かけ風評対策 処理水海洋放出方針 基金積み増しも
( 1087 ) NKT 2022/04/07 島根原発 中国電力が鳥取県の条件受け入れ方針
( 1088 ) 河北新報 2022/04/07 処理水「速やかに放出」15% 風評対策求める声多数 河北新報世論調査
( 1089 ) 新潟日報 2022/04/09 試運転9年 やっと合格 汚染水浄化設備ALPS
( 1090 ) レスキュ 2022/04/11 東日本大震災から11年1か月
 ◆食品
・3月25日、農林水産省は福島県産農産物の実態調査の結果を公表した。重点6品目(米、牛肉、桃、あんぽ柿、ピーマン、ヒラメ)について、出荷量は、震災以前の水準まで回復していないが、価格差は、全国平均と比べて徐々に縮小していることがわかった。

( 1091 ) 共同通信 2022/04/12 処理水放出関連430億円見通し 東電が見積もり
( 1092 ) TUF 2022/04/13 処理水海洋放出決定から1年 漁業者などから根強い反対の声
( 1093 ) 時事通信 2022/04/13 「見切り発車」 募る不信 放出強行に警戒 処理水
( 1094 ) 茨城新聞 2022/04/13 処理水放出決定1年 「海に県境ない」 茨城漁連 対応の差に不信感
( 1095 ) 青ネット 2022/04/13 汚染水の海洋放出に反対する抗議声明
( 1096 ) 読売新聞 2022/04/15 処理水の海洋放出 規制委が審査終了…安全性への大きな疑問なし
( 1097 ) 河北新報 2022/04/16 処理水の放出審査 ほぼ終了 規制委 結果取りまとめへ
( 1098 ) 河北新報 2022/04/17 核のごみ 町を静かに分断 北海道・寿都 最終処分地巡りあつれき
( 1099 ) 福島民報 2022/04/18 処理水海洋放出 「地元と合意進まず」8割 福島県内首長アンケート
( 1100 ) FCT 2022/04/22 処理水海洋放出 認可前に海側の環境整備へ 海底の掘削などを行う予定
( 1101 ) 東京新聞 2022/04/23 東電が4月25日から海底の掘削準備に着手 処理水放出で
( 1102 ) WOW!KOR 2022/04/24 中韓の反対にも関わらず…海底トンネルの工事を開始
( 1103 ) 東京新聞 2022/04/25 放出の海底トンネル掘るシールドマシン設置 認可も自治体の了承もまだ
( 1104 ) 福島民友 2022/04/26 海側作業区域に「浮き」設置 東電 処理水設備の準備着手
( 1105 ) 共同通信 2022/04/27 処理水タンク満杯 23年秋に 放出時期は維持
( 1106 ) 読売新聞 2022/05/05 「処理水」海洋放出に向け 海底トンネル掘削開始…沖合1キロで
( 1107 ) 茨城新聞 2022/05/10 「原発やめさせたい」元京大助教・小出さんが危険性訴え
( 1108 ) BUZZFEED 2022/05/13 「福島県産品を購入しようと思わない」韓国 7割以上が調査に回答
( 1109 ) 民間規制 2022/05/14 デブリの取り出し計画を早急に中止すべき 東電への質問書
( 1110 ) 東京新聞 2022/05/16 処理水放出に向け 海底掘削を開始
( 1111 ) 東京新聞 2022/05/16 原発避難4訴訟が結審 最高裁 夏前にも統一判断へ
( 1112 ) FTV 2022/05/18 [処理水の海洋放出]許可されても福島県や自治体の了承が必要
( 1113 ) 仙台放送 2022/05/18 処理水の“海洋放出”安全性問題なし 原子力規制委が了承
( 1114 ) mit 2022/05/19 海洋放出了承に県内から懸念の声 処理水<岩手県>
( 1115 ) 茨城新聞 2022/05/19 処理水放出 茨城県内漁業関係者「魚売れないのは困る」
( 1116 ) 河北新報 2022/05/19 処理水の放出計画を了承 規制委 7月中にも正式認可
( 1117 ) 毎日新聞 2022/05/20 処理水放出まで1年 近隣県で風評被害懸念残り
( 1118 ) 南日本新 2022/05/23 処理水放出まで1年 1日130トンずつ増えていく 東電「海に流すしか打つ手ない」
( 1119 ) 河北新報 2022/05/24 理解促進を東電に要求 処理水放出で沿岸自治体
( 1120 ) FTV 2022/05/24 処理水の海洋放出 原子力規制委が東電の計画に『事実上の合格』
( 1121 ) 東京新聞 2022/05/25 処理水の海洋放出工事「事前了解しないで」 福島の市民団体が福島県に要請
( 1122 ) 河北新報 2022/05/28 反核燃派 村長選盛り上げに躍起 青森・六ケ所
( 1123 ) テレ朝 2022/06/08 処理水の海洋放出に反発 韓国の市民団体が抗議活動
( 1124 ) 東京新聞 2022/06/15 国の責任は 17日に最高裁が初判断 原発避難4訴訟の争点とは
( 1125 ) FTV 2022/06/20 海洋放出「理解が広がっていない」全体の5割近くが回答
( 1126 ) TUF 2022/06/21 「知事は美しい海を守って」海洋放出しないよう求め福島県庁前で集会
( 1127 ) たんぽぽ 2022/06/22 福島県の内堀雅雄知事 海洋放出のための工事の事前了解をしなければ良い
( 1128 ) 共同通信 2022/06/23 全漁連「放出反対変わらない」 処理水で特別決議
( 1129 ) 東京新聞 2022/06/27 処理水放出「断固反対」全漁連の新会長 面談 大臣ではなく定年退職した参与
( 1130 ) TUF 2022/07/11 海洋放出に向け進む海底トンネル工事 出口部分が完成
( 1131 ) NHK 2022/07/13 東電旧経営陣4人に計13兆円余の賠償命令 判決のポイントは
( 1132 ) 河北新報 2022/07/13 処理水海洋放出 東電の準備工事着手に地元当惑
( 1133 ) 琉球新報 2022/07/15 <社説>原発事故株主訴訟 経営陣の責任は当然だ
( 1134 ) 毎日新聞 2022/07/16 松野官房長官 福島第1原発を視察 汚染水処理「風評対策取り組む」
( 1135 ) 東京新聞 2022/07/20 規制委が22日に処理水の海洋放出計画を認可へ
( 1136 ) 河北新報 2022/07/21 海洋放出問題 風評へ具体策見えず 相双漁協・今野新組合長に聞く
( 1137 ) 産経新聞 2022/07/22 東電処理水放出認可 地元合意形成に猶予なく
( 1138 ) khb 2022/07/22 処理水海洋放出 原子力規制委が認可 宮城県の水産関係者が反発
( 1139 ) 時事通信 2022/07/22 処理水認可「無責任で反対」 中国外務省
( 1140 ) 聯合NEWS 2022/07/22 日本当局が福島汚染水の海洋放出計画を認可 韓国政府は懸念伝達へ
( 1141 ) 東京新聞 2022/07/22 処理水の海洋放出計画 規制委が認可 東電は海底トンネル掘削へ準備着々
( 1142 ) 東京新聞 2022/07/22 処理水海洋放出計画を認可 東電 着工へ地元同意焦点に
( 1143 ) 東京新聞 2022/07/22 「福島の声を聞け」抗議の声やまず…処理水の海洋放出計画
( 1144 ) 福島放送 2022/07/26 処理水海洋放出 技術検討会も「安全」(福島)
( 1145 ) たんぽぽ 2022/07/27 「汚染水」海洋投棄認可に抗議 規制委は人々の声を聞け 山崎久隆
( 1146 ) ●2022年7月27日 地震計 東電が正確さ評価せず設置 処理水保管タンク
( 1147 ) 毎日新聞 2022/07/28 地震計 東電が正確さ評価せず設置 処理水保管タンク 規制委
 原子力規制委員会は27日、東京電力福島第1原発で処理水を保管するタンク群の地震計は、適切に揺れを記録できるか評価せずに設置されていたと明らかにした。東電が廃炉を進める工程を優先したためで、設置前の検討や、設置後の現場確認も不十分だった。

( 1148 ) 東奥日報 2022/07/28 福島第1・処理水タンク地震計 廃炉工程優先で設置 規制委批判
 今年3月に福島県で再び最大震度6強を記録した地震では、処理水を保管するタンク計約160基がずれ動いた。だが地震計は近くのパイプと接触し、正確な揺れを記録できなかった。

( 1149 ) 福島民報 2022/07/30 処理水放出計画「理解不十分」対策求める 全国知事会議
( 1150 ) TUF 2022/08/03 「早急に進めるのは間違い」放出計画の事前了解受け 市民団体が反対声明
( 1151 ) 毎日新聞 2022/08/03 処理水海洋放出へ本格工事 4日にも着工 漁業者からは反対の声
( 1152 ) 東京新聞 2022/08/03 「処理水」放出 東電 海底トンネル4日着工発表 市民絶句
( 1153 ) 読売新聞 2022/08/03 「処理水」放出への工事 4日にも着手…福島県と双葉・大熊両町の了解受け
( 1154 ) 茨城新聞 2022/08/03 処理水 放出トンネル着工へ 福島県・町が東電に了解
( 1155 ) ●2022年8月4日 海洋放出 処理水 年間6000トン( タンク6個分 )減るだけ
( 1156 ) 時事通信 2022/08/04 汚染水抑制も課題 処理水 年6000トン減るだけ
 東京電力は4日、福島第1原発の敷地内にたまり続ける処理水を減らす方策として、海洋放出設備の着工にこぎ着けた。しかし、元となる汚染水自体が増え続けており、最悪の試算では年6000トンしか処理水は減らない。タンク内の処理水は計約130万トンもあり、汚染水の発生抑制が課題となる。
 計画では、東電は放出前の処理水を10基のタンク(容量計約1万トン)に移送。サンプリングでトリチウム以外の放射性物質が基準を下回ることを確認した後、海水で希釈してトリチウム濃度を基準の40分の1未満まで下げる。東電は分析などに最長2カ月かかるとしており、放出量は年間約6万トンだ。
 一方、原子炉内に溶け落ちた核燃料(デブリ)の冷却や雨水などで生じる汚染水は最大で1日当たり150トン。トリチウム以外の放射性物質を取り除いた後、ほぼ全量が処理水になるため、年間の増加量は約5万4000トンとなる。放出分との差し引きで年6000トンしか減らない計算だ。

( 1157 ) 京都新聞 2022/08/05 社説:処理水放出工事 なし崩しで進めぬよう
( 1158 ) 東京新聞 2022/08/05 海底トンネル着工 完成しても処理水放出できない可能性も
( 1159 ) 東北放送 2022/08/08 「検査、検査でお金がかかる」シラス漁師が“処理水海洋放出”に憤る
( 1160 ) FTV 2022/08/18 西村経産相 福島県知事と面会 「関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」
 西村経産相:「福島県漁連に対する関係者の理解なしには、いかなる処分も行わないというそうした方針は、しっかりと遵守をしていきたいという風に考えております」

( 1161 ) NHK 2022/08/18 西村経産相 福島視察「処理水の放出 風評被害対策に全力」
( 1162 ) 福島民友 2022/08/19 西村経産相「処理水、理解なしに処分せず」 就任後初の福島来県
( 1163 ) TUF 2022/08/21 西村経産相 「関係者の理解なしに処分しない」 県漁連 野崎会長と初会談
( 1164 ) 日経新聞 2022/08/30 処理水放出巡り漁業者追加支援「新基金で」 経産相
( 1165 ) 毎日新聞 2022/08/30 政府が処理水の行動計画改定 新たに漁業支援基金創設表明
( 1166 ) 現代ビジ 2022/08/30 岸田総理の暴走「原発政策」が始まった! 「首都圏の原発」まで再稼働へ
( 1167 ) 福島民友 2022/08/31 政府 漁業継続に新基金創設へ 行動計画改定 風評対策と別枠
( 1168 ) 産経新聞 2022/09/05 福島第1廃炉プランに「冠水工法」 建屋水没させデブリ除去検討
( 1169 ) FCT 2022/09/06 海底トンネル掘削公開 処理水海洋放出に向けた工事進む
( 1170 ) 東京新聞 2022/09/11 汚染水処理 来春停滞する恐れ ずさんな廃棄物管理 保管場所が逼迫
( 1171 ) 東京新聞 2022/09/13 廃棄物保管場所がパンク間近 規制委が増設指示
( 1172 ) 福島民友 2022/09/14 海洋放出の風評被害賠償「業種、地域限定せず」 東電社長考え示す
( 1173 ) 日刊スポ 2022/09/15 処理水濃度が一時的に上昇 基準値を超えた水はタンクに保管し、再浄化する方針
 東京電力は15日、福島第1原発の汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)で処理した水の放射性物質濃度を測定した結果、ストロンチウム90が国の基準値の約3倍だったと発表した。その後の測定では基準値を下回ったため一時的な現象とみているが、原因は分かっていない。

( 1174 ) 仙台放送 2022/09/17 風評被害の賠償基準は「年内に公表」 処理水海洋放出
( 1175 ) 時事通信 2022/09/19 規制委 発足10年 基準厳格化 もんじゅ廃炉で存在感―運転延長 処理水など批判も
( 1176 ) 民医連 2022/09/20 見通せない廃炉と汚染水問題の最前線 福島第一原発視察ルポ
( 1177 ) 新潟検証 2022/09/21 福島原発事故を踏まえた 原子力災害時の安全な避難方法の検証
( 1178 ) たんぽぽ 2022/09/21 国と東電は国家石油備蓄の空き容量に汚染水を貯めよ 荒木福則
( 1179 ) TUF 2022/09/21 福島・宮城の生協が処理水放出に反対訴え 4万超の署名を国に提出
( 1180 ) 東京新聞 2022/09/21 処理水放出反対の署名提出 4万人分 東電と経産省に
( 1181 ) 福島放送 2022/09/22 県漁連が改めて海洋放出反対を農水大臣に伝える(福島)
( 1182 ) ロイター 2022/09/23 ミクロネシア大統領 処理水の海洋放出計画を非難
( 1183 ) 沖縄タイ 2022/09/25 福島原発の「汚泥」保管場所満杯に
( 1184 ) TUF 2022/09/26 がれきや処理水分析 福島・大熊町に専用施設完成
( 1185 ) NST 2022/09/29 新潟県議会・代表質問 “原発検証総括委員会”の開催はメド立たず
( 1186 ) 茨城新聞 2022/10/01 国・東電 賠償基準を事前提示 処理水放出で対策説明 水戸
( 1187 ) ●2022年10月3日 東電 トリチウムを検知できない線量計で処理水の安全性を誇張 視察ツアーで
( 1188 ) 東京新聞 2022/10/03 東電 トリチウムを検知できない線量計で処理水の安全性を誇張 視察ツアーで
 東京電力が福島第一原発の視察者に、放射性物質のトリチウムが検知できないうえに、セシウムについても高濃度でないと反応しない線量計を使い処理水の安全性を強調する宣伝を繰り返していることが本紙の取材で分かった。専門家からは「処理水の海洋放出に向けた印象操作と言われても仕方ない」と批判が出ている。
 視察ツアーでは、放出基準の約15倍のトリチウムを含む処理水入りのビンにガンマ線のみを検出する線量計を当てて反応のない様子を示す。東電によると2020年7月から約1300団体・1万5000人に見せている。本紙は先月14日の取材時に説明を受けた。
 担当者は、建屋の高濃度汚染水に含まれる放射性物質のうち、ガンマ線を発するセシウムなどは除去し、処理後の水は周囲の放射線量と同等になっていると説明したが、ベータ線用の測定器を使っていない以上は「線量計を反応させるほど高濃度のセシウムは含まれない」ことがいえるにすぎない。
 東電は取材に「実演は、外部被ばくで人体に影響を及ぼすガンマ線が低減されていることを説明するのが目的。ベータ線を発するトリチウムが、放出基準値を超えていることも説明している」と主張。

( 1189 ) 福島民友 2022/10/08 「統計データ」基に風評の有無 処理水賠償 事業者の立証省略
 東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り、東電は7日、放出で新たな風評被害が発生した場合の賠償についての中間取りまとめを発表した。価格の下落など被害を受けた事業者から賠償請求を受けた場合、統計データなどを活用して風評の有無を推認し、損害額を算定するとの手法を示した。東電は年内に賠償基準を発表する方針。

( 1190 ) 日刊スポ 2022/10/12 容器に亀裂が入り処理水が数滴漏れる 健康や外部環境に影響はないとしている
 東京電力は12日、福島第1原発構内で、視察者に実物を見てもらうため透明な容器(500ミリリットル)に入れている、放射性物質トリチウムを含む処理水が数滴漏れたと発表した。
 容器に亀裂が入っていた。処理水は説明役の東電社員の衣服に付いたり、地面に落ちたりしたが、健康や外部環境に影響はないとしている。
 東電によると、漏えいは12日午後3時5分ごろ、第1原発の屋外で東電社員が視察者に処理水について説明している時に発生。処理水のトリチウム濃度は1リットル当たり32万8700ベクレルで、排水する場合の国の濃度基準6万ベクレルの5倍超だった。

( 1191 ) 福島民友 2022/10/15 【福島県知事選】処理水/苦しむ漁業、寄り添って
( 1192 ) 福島民友 2022/10/15 復興庁の風評対策有識者会議 第2回以降非公開に 初回から一転
( 1193 ) 東奥日報 2022/10/18 処理水のストロンチウム濃度上昇 浄化設備の管理不備要因
 東京電力は17日、福島第1原発の処理水に含まれるストロンチウム濃度が7月に基準値の約3倍に上昇した原因は、汚染水を浄化する多核種除去設備(ALPS)の管理不備で、本来はアルカリ性に保つ工程が一時的に中性に近づいていたためとみられると発表した。再発防止のため点検方法などを見直す。

( 1194 ) 東京新聞 2022/10/27 廃棄物の保管場所を増設へ このままでは置き場が満杯に
( 1195 ) 福井新聞 2022/10/27 汚泥保管施設再増設へ 東電 満杯近づく
( 1196 ) NHK 2022/10/31 福島県知事選 現職の内堀雅雄氏 3回目の当選
( 1197 ) 福島民友 2022/10/31 漁業継続基金300億円超 西村経産相意向 2次補正に「確保」
( 1198 ) 共同通信 2022/11/04 処理水で漁業継続支援に500億円 新基金
( 1199 ) FTV 2022/11/05 海洋放出 政府 漁業者支援 500億円規模の基金を創設へ
( 1200 ) たんぽぽ 2022/11/08 事故の責任は旧経営陣が負うのが当然 原子力民間規制委員会・東京
( 1201 ) 毎日新聞 2022/11/08 福島原発事故賠償 東電への資金回収は最長64年度まで 会計検査院試算
( 1202 ) 共同通信 2022/11/08 福島原発事故費用12兆1千億円 政府試算総額の半額超える
( 1203 ) FTV 2022/11/11 福島県・内堀知事が福島第一原発を視察
( 1204 ) 福島民友 2022/11/12 「賠償時効なし」明記検討 東電 処理水放出に伴う風評で
( 1205 ) 時事通信 2022/11/14 放射性物質30種を測定対象 処理水海洋放出で基準案―
( 1206 ) 福島民報 2022/11/17 処理水海洋放出 このままでは死活問題 合意なき決定に不信感
( 1207 ) FTV 2022/11/18 放水口の設置作業始まる 沖合1km コンクリート製の巨大な箱
( 1208 ) TUF 2022/11/19 「守ってきた海を我々の代でだめにするわけにいかない」福島の漁師
( 1209 ) 毎日新聞 2022/11/21 第1原発の放射性汚泥 保管施設を再増設 東電
( 1210 ) 共同通信 2022/11/22 経産相 処理水新基金を説明 全漁連「反対変わらず」
( 1211 ) 東京新聞 2022/11/24 「十分な救済を」福島第一原発事故の被災者ら 国会議員に要請
( 1212 ) 河北新報 2022/12/02 海に排水のトリチウム総量1940億ベクレル 福島第1原発から
 2023年春以降を予定する東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出に絡み、これまで海に排水した地下水などに含まれるトリチウムの総量が推計で計約1940億ベクレルであることが分かった。

( 1213 ) 河北新報 2022/12/02 魚のトリチウム濃度調査 不備で実数値より高く検出 東電が発表
 東京電力は1日、福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出に向けて調査を続けている魚の放射線量の分析について、調査手法の不備で実際の数値より高いトリチウム濃度が検出されていたと発表した。手法を見直すため、東電による分析再開の見通しは立っていない。
 東電の分析手法は、文部科学省が推奨するトリチウム分析法(公定法)と大ききく乖離(かいり)がみられた。独自の手法を採った理由に関し東電は「これまでの自社での経験や実績で手法を決めた」と説明。事前に化研や九環協に助言を求めることはしなかったという。

( 1214 ) 沖縄タイ 2022/12/04 処理水放出 来夏以降の公算
( 1215 ) 東奥日報 2022/12/18 魚のトリチウム分析 不備 濃度 実際より高く検出
( 1216 ) TUF 2022/12/23 処理水海洋放出「賠償基準」提示 価格や観光客数から「風評被害の有無」調査へ
( 1217 ) たんぽぽ 2022/12/25 原発に反対する10の理由! 濱口・クレナー牧子(ドイツ在住)
( 1218 ) 読売新聞 2023/01/04 「処理水」の海洋放出開始 7月以降か…「放出口」設置などが遅れ
( 1219 ) 反原発自 2023/01/11 放射能汚染水放出は止めてください 東電への申し入れ
( 1220 ) 民間規制 2023/01/11 見通しのない無謀なデブリの取り出し計画を早急に中止すべき
( 1221 ) NHK 2023/01/13 処理水放出の開始時期 春から夏ごろ見込む 政府
( 1222 ) 東京新聞 2023/01/14 「断固反対」 処理水の海洋放出方針に漁業関係者から怒りやあきらめの声
( 1223 ) 東京新聞 2023/01/14 福島原発の処理水発生量が1日当たり100トンを下回ったことが判明
 東京電力福島第一原発でたまり続ける汚染水を浄化処理した水(処理水)の1日当たりの発生量が、2022年は94トンと前年と比べて25%減り、事故後初めて100トンを切ったことが分かった。本紙が東電の公表資料を基に集計した。汚染水の発生源である雨水の建屋流入を防ぐ工事が進む中、雨が少なかったことが大きな要因となった。

( 1224 ) TBS 2023/01/16 中国「極めて無責任なやり方だ」「処理水」海洋放出 日本政府を批判
( 1225 ) 時事通信 2023/01/18 処理水放出延期を 漁業への影響懸念―太平洋諸国
( 1226 ) 東奥日報  2023/01/20 処理水海洋放出 県漁連「容認できぬ」 風評対策の強化訴え
( 1227 ) 毎日新聞 2023/01/21 処理水放出 設備の事前検査 IAEA「適切」
( 1228 ) 東奥日報  2023/01/24 原発の風評払拭へ 地元発PR支援を 復興庁検討会
( 1229 ) OVO 2023/01/24 「汚染水問題は日本の原子力の死命を決する問題なのです」 小出裕章
( 1230 ) 中央日報 2023/01/26 米国核物理学者「福島汚染水放流は危険…コンクリート建てて使おう」
( 1231 ) NHK 2023/02/02 処理水海洋放出 “全国調査で「賛成」増” 経済産業省
( 1232 ) 福島民友 2023/02/03 「全国的議論に」「理解得て」 福島評議会 処理水放出で意見
( 1233 ) 東京新聞 2023/02/03 「でんこちゃん」CM復活 約11年ぶり 電気料金値上げの一方で広告費は…
( 1234 ) 福島民友 2023/02/03 処理水海洋放出「賛成」増加 政府の全国ネット調査
( 1235 ) ●2023年2月7日 水揚げされたスズキから基準超える放射性物質検出 出荷停止に
( 1236 ) NHK 2023/02/07 水揚げされたスズキから基準超える放射性物質検出 出荷停止に
 福島県漁連によりますと、7日朝、いわき市の沖合8.8キロ、水深75メートルほどの漁場でとれたスズキから県漁連が自主的に設けた基準を超える放射性物質が検出されました。その後、県の機関で詳しく調べたところ、放射性物質のセシウム137が1キロあたり85.5ベクレルの濃度で検出されました。
 これは、国の食品の基準の1キロあたり100ベクレルを下回っていますが、県漁連が自主的に設けた基準の50ベクレルを上回っています。
 このため、県漁連は、7日県内で水揚げされたすべてのスズキを回収し、自主基準を下回る値が一定期間続くようになるまで出荷を自粛することにしました。
 スズキの出荷の自粛は、およそ5年前の2018年4月に国の出荷制限が解除されてから初めてです。
 県内では去年1月に相馬市の沖合でとれたクロソイから、国の基準を超える放射性物質が検出され、いまも出荷制限が続いています。

( 1237 ) FNN 2023/02/07 セシウム基準値超えでスズキを自主回収 福島県漁連の独自基準
 福島県漁連によると、2月7日、いわき沖9キロの海域で獲った「スズキ」から1キロあたり85.8ベクレルのセシウムが検出された。
 出荷を規制する国の基準は、1キロあたり100ベクレルだが、県漁連が独自に設けた50ベクレルという基準を超えたことから、7日に福島県沖で獲ったスズキを全て回収した。
 スズキは2018年4月に国の出荷制限が解除されてからは、基準を超えるセシウムは検出されていなかった。県漁連は、安全性が確認されるまでスズキの出荷を自粛するとしている。

( 1238 ) 静岡新聞 2023/02/08 「処理水を放出へ」漁業のために凍結を 福島大准教授 林薫平
( 1239 ) たんぽぽ 2023/02/18 非常識極まりない再稼働 村上達也前東海村長に聞く
( 1240 ) FCT 2023/02/21 福島第一原発デブリ取り出し 廃棄物は30万立方メートルと試算
( 1241 ) 東京新聞 2023/02/25 地元漁業者が西村経産相と意見交換 海洋放出めぐり平行線
( 1242 ) 東京新聞 2023/02/26 政府「処理水海洋放出ありき」で準備着々 漁業者は「反対」明言なのに
( 1243 ) 東京新聞 2023/03/03 原発の処理水放出「今春から夏」 首相先送りせず 立民批判
( 1244 ) 茨城新聞 2023/03/05 原発60年超運転反対71% 世論調査「説明不十分」 9割
( 1245 ) 東奥日報 2023/03/11 処理水 風評被害防止へ 水産庁 魚介検査を強化
 放射性セシウムの濃度は、時間の経過とともに減少している。原発事故直後の11年度は、海産物ではイカナゴやヒラメなど1189検体が現在の国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超え、全検体に占める割合は約16%にも上った。だが、15年度以降はほぼ0%で推移している。

( 1246 ) NHK 2023/03/11 原発めぐり岸田首相 “丁寧な説明続けたい” 東電前では抗議も
( 1247 ) 東京新聞 2023/03/12 廃棄物置き場の容量が限界迫る このままでは汚染水処理が…
( 1248 ) 東京新聞 2023/03/15 坂本龍一さん 政府の原発回帰に「なぜ」 本紙に寄せたメッセージ全文
( 1249 ) 日刊スポ 2023/03/16 東電 処理水放出設備を一部運用 放射性物質の濃度均一化
( 1250 ) 東奥日報 2023/03/17 処理水の放出 海監視を強化 政府 トリチウム濃度
( 1251 ) 時事通信 2023/04/06 処理水「追加調査は不要」 IAEA 6月に最終報告書 東電
( 1252 ) 東京新聞 2023/04/07 韓国野党議員ら福島視察 処理水放出反対訴える
( 1253 ) 福島民友 2023/04/12 処理水海洋放出の政府決定から2年...開始へ準備大詰め
( 1254 ) TBS 2023/04/16 G7外相会合開幕 ウクライナ情勢や核軍縮・不拡散
( 1255 ) ゲンダイ 2023/04/17 処理水放出でG7の“お墨付き”獲得できず ドイツ閣僚「歓迎できない」
 ドイツのレムケ環境・原子力安全相が「原発事故後、東電や日本政府が努力してきたことには敬意を払う。しかし、処理水の放出を歓迎するということはできない」とクギを刺した。

( 1256 ) 中央日報 2023/04/17 日本「処理水放流、歓迎された」発言に…ドイツ「そんなことない」反論
( 1257 ) ゲンダイ 2023/04/20 ドイツは脱原発なのに…なぜ日本は真逆の道を歩むのか?
( 1258 ) NKT 2023/04/20 西村経産相 IAEA事務局長と会談 処理水海洋放出の安全性「評価」に謝意
( 1259 ) 福島民報 2023/04/21 処理水海洋放出 「風評被害起きる」93% 福島県内首長アンケート
( 1260 ) 東奥日報 2023/04/21 処理水の安全性検証 軽産相「情報発信を」 IAEAに
( 1261 ) 福島民友 2023/04/22 処理水海洋放出 7月以降か 海底トンネル 6月末完成目指す
( 1262 ) 共同通信 2023/04/26 東電 処理水トンネルの写真公開
( 1263 ) 東京新聞 2023/04/27 処理水タンクの満杯時期は「24年2〜6月」に 東電が想定を見直し
( 1264 ) たんぽぽ 2023/05/13 圧力容器が格納容器に落下した場合 地下水に大量の放射性物質が溶け出す 上岡直見
( 1265 ) たんぽぽ 2023/05/17 事故炉の石棺化などの永久保管の方策を立てるべき…など3点の質問 岩田俊雄
( 1266 ) たんぽぽ 2023/05/17 福島第一原発の抱える問題点7つ 石丸小四郎
( 1267 ) 福島民報 2023/05/21 韓国の処理水視察団が来日 福島で設備稼働状況を確認
( 1268 ) 聯合NEWS 2023/05/22 韓国の福島視察団が活動本格化 きょう東電や経産省と会議
( 1269 ) 読売新聞 2023/05/23 福島原発の「処理水」海洋放出 韓国の専門家が視察
( 1270 ) 時事通信 2023/05/24 韓国団長「安全性評価で進展」 処理水巡り現地視察終了
( 1271 ) 東京新聞 2023/05/26 <社説>処理水 放出ありきは許されぬ
( 1272 ) 福島民報 2023/05/26 処理水海洋放出 不安と不満の声相次ぐ 福島県漁連と国 東電が意見交換 いわき市
( 1273 ) 福島放送 2023/05/29 処理水海洋放出巡り 国がデータを集約したWEBサイトを立ち上げへ
( 1274 ) たんぽぽ 2023/05/29 岸田・尹両首脳による汚染水放出の共謀 韓国視察団の福島視察は単なる「見学」
( 1275 ) 共同通信 2023/05/31 東電の放射性物質測定評価 IAEA 処理水で報告
( 1276 ) 東京新聞 2023/06/03 汚染水発生量が過去最少 福島 処理水放出開始時期は維持
( 1277 ) 毎日新聞 2023/06/03 処理水問題 地元理解得られぬまま 迫る海洋放出
( 1278 ) ●2023年6月5日 原発港湾で高濃度(基準値の180倍)クロソイ
( 1279 ) 共同通信 2023/06/05 原発港湾で高濃度クロソイ 東電、移動防止の網設置
 東京電力は5日、福島第1原発の港湾内で5月に捕獲したクロソイから、国の食品衛生法が定める基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の180倍となる1万8千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。魚が港湾外に出るのを防ぐ網を複数設置するなど対策を取っているとしている。
 クロソイは大きさ30.5センチ、重さ384グラム。捕獲したのは1〜4号機海側の防波堤で囲まれた場所で、放射性物質の濃度が比較的高い排水が流れ込んでいる。今年4月にも同じ場所で捕獲したアイナメから1200ベクレルのセシウムが検出されていた。

( 1280 ) ハンギョ 2023/06/06 「汚染水が安全なら、なぜ日本にとどめておかないのか」フィジー長官
( 1281 ) 東京新聞 2023/06/10 「反対堅持」と漁業団体 でも西村経産相「夏ごろ放出方針変わりない」
( 1282 ) 福島民報 2023/06/11 香港 放出なら水産物禁輸 福島の処理水問題
( 1283 ) FTV 2023/06/12 放射性物質含まない水で放出試験始まる 海水で薄める工程や不具合確認
( 1284 ) 日経新聞 2023/06/14 松野官房長官「禁輸方針撤回を」 処理水で香港政府に
( 1285 ) NHK 2023/06/14 岸田首相 パラオ大統領と会談 処理水に理解求める
( 1286 ) たんぽぽ 2023/06/15 「ALPS処理水放出は廃炉と復興に不可欠」 G7首脳声明 日本語訳を改ざん
( 1287 ) グリーンピース 2023/06/15 「証拠のないことは、ないことの証拠ではない」 ティモシー・ムソー教授
( 1288 ) 聯合NEWS 2023/06/16 韓国で塩購入の消費者増加 汚染水懸念で=一部で品薄も
( 1289 ) たんぽぽ 2023/06/16 汚染水放出の「3つの」理由は 大ウソ 黒田節子
( 1290 ) FCT 2023/06/16 福島第一原発が間近に!東電が旅行ツアー視察を受け入れ開始へ
( 1291 ) 聯合NEWS 2023/06/17 韓国野党 来週福島原発訪問へ=社民党が招待
( 1292 ) マカオ新聞 2023/06/18 在香港日本国総領事館「港湾内で高いセシウム濃度の魚」とHP掲載
( 1293 ) 福島民友 2023/06/19 処理水の海洋放出で「風評起きる」は87% 懸念払拭されず 福島県民世論調査
( 1294 ) 時事通信 2023/06/19 西村経産相「風評対策万全期す」 北海道漁連会長と会談―東電処理水
( 1295 ) FCT 2023/06/19 内堀知事「一定の成果出ている」処理水の国際的な理解醸成
( 1296 ) 東京新聞 2023/06/19 処理水の海洋放出「夏頃」変えず 汚染水の発生量減っても見直さず
( 1297 ) 東京新聞 2023/06/20 「放出されれば壊滅的な打撃」 海洋放出に福島県庁周辺で150人が抗議
( 1298 ) 東奥日報 2023/06/20 原発の処理水放出 正確な発信求める 福島県 復興推進委で
( 1299 ) ハンギョレ新聞 2023/06/21 阿部知子衆議院議員 「海は共有財産…周辺国の理解が必要」
−日本政府は、今月中にIAEAから最終報告書が発表されれば、これを根拠として福島第一原発の汚染水を今年の夏ごろ海に放出する予定だ。
 「日本政府が決定し、日本の原子力委員会、IAEAが大丈夫だと言ったからといって済む問題ではない。海は共有財産であり、広くつながっている。海洋放出を強く憂慮する人々と周辺諸国の理解がなければならない。そもそも『ロンドン条約』や議定書では、海に放射性物質を投棄してはならないと定められている。IAEAの一般安全指針(GSG-8)には、『その行動によって個人と社会に予想される利益は、その行動による害悪よりも大きくなければならない』という原則がある。汚染水の放出が100%安全とは言えない中、日本だけでなく韓国の漁民、太平洋の島しょ国などが強く反対している。利益はなく危険が存在するのなら、海洋放出はしてはならない。IAEAはこの部分をまったく検討していない」

( 1300 ) 東京新聞 2023/06/22 処理水放出 反対変わらず 全漁連 経産相に特別決議
( 1301 ) FTV 2023/06/23 韓国野党議員が福島第一原発を視察 処理水の海洋放出について反対の姿勢示す
( 1302 ) 東奥日報 2023/06/23 放出予定処理水 基準未満と東電
( 1303 ) 読売新聞 2023/06/23 中国 複数原発 トリチウム放出 福島「処理水」の最大6.5倍
( 1304 ) 共同通信 2023/06/24 処理水設備「大きな課題なし」 規制委員長が福島第1原発視察
( 1305 ) 産経新聞 2023/06/24 福島原発 一般向けツアー受け入れ 廃炉作業理解狙う
( 1306 ) 福島民報 2023/06/24 【第1原発の汚泥】総合的な対策必要
 容器は約3立方メートルあり、2日に1基のペースで増えている。保管容量4384基に対して15日現在、95・6%の4195基が埋まり、来年7月ごろには置き場がなくなる見通しという。東電は192基分の増設を計画しているが、1年ほどで再び満杯になる。用地の確保にも限りがあり、保管している汚泥の減量や処分など抜本的な対策が求められる。

( 1307 ) FCT 2023/06/26 処理水放出トンネルの重機つり上げ作業終了
( 1308 ) 東京新聞 2023/06/26 東電 処理水トンネル工事完了 福島第1原発 全長約1030m
( 1309 ) 東京新聞 2023/06/27 処理水評価報告 7月4日受領へ 首相 IAEA事務局長から
( 1310 ) TUF 2023/06/27 処理水放出設備 28日から規制委検査 県漁連は改めて反対表明
( 1311 ) 福島民友 2023/06/29 処理水放出設備 来週にも合格見通し 規制委 最終検査を開始
( 1312 ) たんぽぽ 2023/06/30 汚染水海洋投棄について 懸念を示す太平洋諸国フォーラム声明文
( 1313 ) 共同通信 2023/06/30 78%が処理水放出懸念 韓国 動揺広がる 世論調査
( 1314 ) 福島民報 2023/07/01 「反対」福島県漁連 総会で特別決議 処理水海洋放出巡り4度目
( 1315 ) たんぽぽ 2023/07/01 太平洋諸国フォーラムの声明文 (下) 山崎久隆
( 1316 ) 東京新聞 2023/07/02 原発の処理水 海水浴時季回避を 公明代表 海洋放出巡り
( 1317 ) 産経新聞 2023/07/02 公明山口代表 処理水放出は海水浴時期回避を
( 1318 ) ●2023年7月2日 公明山口代表 処理水放出は海水浴時期回避を
( 1319 ) NHK 2023/07/02 公明 山口代表“処理水放出の開始 海水浴シーズン避けるべき”
 東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を夏ごろから海に放出する政府の方針について、公明党の山口代表は、いたずらに不安を招かないよう海水浴シーズンの放出開始は避けるべきだという認識を示しました。

( 1320 ) たんぽぽ 2023/07/03 汚染水放出を自分の「功績」にする維新の国会議員 上岡直見
( 1321 ) たんぽぽ 2023/07/03 東電に原発の運転資格なし 運転禁止命令の継続は当然だ 菅井益郎
( 1322 ) ●2023年7月4日 IAEA報告書 処理水放出「安全基準に合致」「支持ではない」
( 1323 ) 毎日新聞 2023/07/04 IAEA報告書 処理水放出「安全基準に合致」「支持ではない」
 IAEAは日本政府の依頼を受け、2年間にわたって放出計画の安全性を検証。処理水を放出しても人や環境に与える影響は無視できる程度だとした上で「海洋放出を推奨、支持するものではない」とした。

( 1324 ) NHK 2023/07/04 処理水の海洋放出に反対 宮城県議会が全会一致で可決
( 1325 ) 東京新聞 2023/07/04 「風評被害はもう起きている」 処理水放出計画に水産業者
( 1326 ) テレ朝 2023/07/04 地元は不安も…迫る“処理水放出”IAEA「安全基準に合致」
( 1327 ) 中日新聞 2023/07/04 福島など被災地 風評被害に不安 処理水放出 理解の声も
( 1328 ) 東京新聞 2023/07/04 海洋放出は「国際的な安全基準に合致」 IAEAが包括報告書を公表
( 1329 ) NHK 2023/07/04 処理水放出 “安全性の周知徹底は時間が必要” 公明 山口代表
( 1330 ) 東京新聞 2023/07/04 「核汚染水」「核廃水」 処理水の海洋放出に中国や韓国が反発
( 1331 ) NHK 2023/07/04 処理水放出めぐり 林外相とIAEA事務局長が会談
( 1332 ) 琉球新報 2023/07/04 <社説>原発「処理水」放出迫る 強行は重大な人権侵害だ
( 1333 ) ハンギョ 2023/07/05 「海の食物連鎖による濃縮」の評価なく…IAEA「動植物への影響は微々たるもの」
( 1334 ) たんぽぽ 2023/07/05 IAEAの(「処理水」放出)「お墨付き」という報道はデマ 上岡直見
( 1335 ) NHK 2023/07/05 IAEA事務局長「処理水放出終わるまでIAEAは福島にとどまる」
( 1336 ) TBS 2023/07/05 中国「輸入水産物の検査を強化する」 日本の処理水放出への対抗措置示唆
( 1337 ) 神奈川 2023/07/05 処理水放出設備 7日合格へ
( 1338 ) テレ朝 2023/07/05 処理水「最後の一滴までともに」IAEA事務局長が福島訪問 規制委も合格へ
( 1339 ) 東奥日報 2023/07/05 IAEA報告書 「夏ごろ放出」最終局面 根強い反対 道筋見えず
( 1340 ) たんぽぽ 2023/07/06 汚染水海洋放出に加担するIAEAとメディア 浅野健一
( 1341 ) 東奥日報 2023/07/06 韓国 処理水検証結果7日公表 安全性独自分析
( 1342 ) NHK 2023/07/06 IAEAグロッシ事務局長 “稼働に向け査察体制を強化”
( 1343 ) 福島民友 2023/07/06 理解醸成道半ば 処理水福島評議会 いわき市長「安全=安心ではない」
( 1344 ) 東京新聞 2023/07/06 <社説>処理水 放出「強行」は禍根残す
( 1345 ) BBC 2023/07/06 処理水の海洋放出計画 国内外から不安と怒り 今夏に実施か
( 1346 ) 日経新聞 2023/07/06 ロシア 処理水放出で中国と連携 外務省「透明性を」
( 1347 ) 資料情報 2023/07/06 【声明】IAEA報告書は汚染水の海洋放出を正当化しない
( 1348 ) 産経新聞 2023/07/07 韓国政府が処理水放出容認を表明 水産物輸入禁止は維持
 排出される放射性物質の濃度が「国際基準に合致することを確認した」として、現行計画での放出を容認する方針を表明した.
 一方、福島など東日本8県の水産物輸入禁止措置は「全ての国民が安心だと感じるまで維持する」と改めて強調。早期の禁輸解除に応じない姿勢を示した。

( 1349 ) たんぽぽ 2023/07/07 汚染水海洋放出に加担するIAEAとメディア 浅野健一
( 1350 ) 47NEWS 2023/07/07 処理水の海洋放出 沖縄8団体が反対声明
( 1351 ) 時事通信 2023/07/07 香港 日本の農産物禁輸を検討 処理水放出で―行政長官
( 1352 ) NHK 2023/07/07 中国 日本食品の輸入規制強化を示唆 原発の処理水放出で
( 1353 ) 共同通信 2023/07/07 中国 輸入規制示唆で圧力 処理水放出の断念要求
( 1354 ) 共同通信 2023/07/07 処理水放出 8月中の開始有力 前提条件整い政府判断へ
( 1355 ) ロイター 2023/07/07 処理水放出巡るIAEA報告書 専門家の一部から懸念も
( 1356 ) ウネリウネラ_牧内昇平 2023/07/07 【汚染水の海洋放出】市民と経産省・東電の意見交換会(後半)
( 1357 ) ウネリウネラ_牧内昇平 2023/07/07 【汚染水の海洋放出】市民と経産省・東電の意見交換会(前半)
( 1358 ) 日テレ 2023/07/08 処理水の海洋放出“報告書”について説明 IAEA事務局長 韓国外相と会談
( 1359 ) 東京新聞 2023/07/08 IAEA 韓国に説明 処理水報告書 抗議デモも
( 1360 ) 東奥日報 2023/07/08 「韓国海域に影響なし」 日本に点検強化要求
( 1361 ) 東奥日報 2023/07/08 長期事業の安全どう確保 処理水放出設備合格 設備劣化やミス防止課題
( 1362 ) 東京新聞 2023/07/08 IAEAは本当に「中立」か 日本は巨額の分担金 電力業界も人員派遣
 外交青書によれば、20年度の外務省の拠出総額は約63億円。総務省のサイトで公表される「政策評価等の実施状況及びこれらの結果の政策への反映状況に関する報告」のうち、15年度分を見ていくと、日本の分担率は10%を超えるとあり、「加盟国中第2位」と記されていた。
 外務省以外にも本年度当初予算では、原子力規制委員会事務局の原子力規制庁が約2億9000万円、文部科学省が約8000万円、経済産業省が約4億4000万円、環境省が約3000万円を拠出金として計上した。
 原子力規制庁は職員9人を派遣見込みで、人件費などが拠出金に含まれる。3人を派遣する経産省の担当者は「原発のない国が原発を導入するための支援や廃炉支援をしている」と説明する。文科省の担当者は「新型転換炉『ふげん』や高速増殖原型炉『もんじゅ』の廃炉のための調査検討などを目的に派遣する」と述べた。

( 1363 ) 東京新聞 2023/07/09 日韓首脳 処理水協議へ リトアニアで会談
( 1364 ) 日経新聞 2023/07/09 北朝鮮 処理水でIAEAを非難 「生命と安全に悪影響」
( 1365 ) グリーンピース 2023/07/10 海は ごみ箱じゃない。汚染水を海に流さないで
( 1366 ) TUF 2023/07/10 西村経産大臣 放出時期は「安全確保 風評対策の取り組み確認し判断」
( 1367 ) 共同通信 2023/07/10 福島県漁連に11日説明 経産相 処理水放出IAEA報告書
( 1368 ) たんぽぽ 2023/07/10 東電「タンクの6割5分が二次処理が必要」 会津地方住民説明・意見交換会
 「放出される放射性物質の総量はどのくらいか」との質問に、東電は「タンクの6割5分が二次処理が必要で、現段階では答えられない。浄化してデータを積み上げる」と回答。
 会場からは「総量も分からないのに流すのか!無責任だろう!」との声があがりました。

( 1369 ) 毎日新聞 2023/07/10 処理水放出 首相官邸前で抗議に90人集まる 韓国の国会議員も
( 1370 ) 聯合NEWS 2023/07/10 韓国野党議員ら 東京の首相官邸前で「汚染水放出撤回」求め集会
( 1371 ) 共同通信 2023/07/10 中国 処理水放出「反対」要求 ASEAN会議の議長声明で
( 1372 ) 47NEWS 2023/07/11 【速報】海洋放出「容認できない」と福島県漁連
 福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は11日、西村康稔経済産業相の説明後に取材に応じ「漁業者として海で操業する観点と、関係者の合意なしには海洋放出しないと約束した点から、容認する立ち位置には立てない」と放出反対を強調した。

( 1373 ) FTV 2023/07/11 西村経産相と福島県漁連幹部が面会
( 1374 ) 47NEWS 2023/07/12 岸田首相「基準超なら即中断」 処理水放出 韓国に理解要請
( 1375 ) TBS 2023/07/12 「日本政府は海洋放流計画中止を」日韓野党の有志議員が処理水放出反対で共同声明
( 1376 ) たんぽぽ 2023/07/12 みんなの海 共に守ろう! 核汚染水はより安全な陸上保管を 大韓民国国会議員団
( 1377 ) たんぽぽ 2023/07/12 IAEA報告書に見る「排出の正当性」決して「お墨付き」などではない 山崎久隆
( 1378 ) NHK 2023/07/13 中国 王毅氏 ASEAN各国に処理水放出計画への反対求めたか
( 1379 ) AFP時事 2023/07/13 「汚染水を海に捨てるな」 韓国人活動家ら 日本外務省前で抗議
( 1380 ) 東京新聞 2023/07/14 <ふくしま作業員日誌・52歳男性>処理水の海洋放出に複雑な思い
( 1381 ) 共同通信 2023/07/14 日米 中国ロシアと鋭く対立 ASEAN関連閣僚会議
( 1382 ) 東京新聞 2023/07/14 日中 処理水放出で応酬 「科学的視点」「独断専行」
( 1383 ) 中国新聞 2023/07/14 漁業者との約束は「順守」 処理水海洋放出で東電社長
( 1384 ) NHK 2023/07/14 処理水放出 西村経産相 全漁連訪れ改めて理解求める
( 1385 ) NHK 2023/07/14 EU 原発事故後の日本産食品の輸入規制 撤廃を正式決定
( 1386 ) NHK 2023/07/14 中国「汚染水」発言に林外相が反論
( 1387 ) 東京新聞 2023/07/15 海洋放出へ「要望があれば漁業者に会いに行く」と当事者の東電社長
( 1388 ) おしどり 2023/07/15 現在進行形の福島県沖の魚のセシウム汚染を東電も国も解決できず
 ・6/5に港湾内のクロソイ18,000Bq/kgのものが検出された。
 ・ここ数年、港湾内でも、福島県沖でも、セシウム汚染された魚が増えている。
 ・「ALPS処理水」海洋投棄の前に、この現在進行形の魚のセシウム汚染を解決すべきではないだろうか
 当該のクロソイの耳石を確認したところ、4歳のクロソイだったという追加情報が得られた。
 筆者はこのクロソイの速報には驚いた。10の4乗レベル、数万レベルだったからだ。いままでの速報は10の2乗レベル、数百レベルだった。いきなり2桁も高いものが出たのだ。
 速報レベルだったはずの数百レベルは、いつのまにか通常の値に
 しかし最近になって、10の2乗、数百レベルの魚は、港湾内で、いつのまにか多数出てくるようになってしまった。
 以前のように、10の2乗レベルの魚を速報で出していたら、常に速報を出さないといけないくらい、10の2乗レベルは日常になってしまっているのだ。それについて、東京電力は「港湾内の魚の採取量を増やしたから」と説明する。
 なぜ港湾内の魚の採取量を増やしたのか。
 数年前から、福島第一港湾内ではなく港湾外、福島県沖で、基準値を超えた魚が複数、見つかっているからである。それらは港湾内から逃げ出したものと評価されており、そのため、東京電力は港湾内の魚の採取量を増やしたのだ。
 また、東京電力は、港湾内の海底土の汚染度が高いため、港湾内に生息する魚が汚染される、と説明する。しかし、今でも、海に告示濃度限度を超えた汚染水は流れている様々な実績がある。2021/3に、物揚げ場排水路の警報が鳴り、高濃度の放射性物質が港湾に流出した。廃棄物を保管していたコンテナが腐食し、放射性物質を高濃度に含むゲル状の廃棄物が排水路を伝って港湾に流れたのだ。
 そして、汚染された地下水が港湾内外の海に直接流れ込むルートがあるのでは、と指摘する研究者もいる。
 また、排水路のうち、K排水路は、降雨のたびに、告示濃度を超えた「雨水」を港湾に流し続けている。
 ちなみに、K排水路から、汚染水が海に流れていることについて、東京電力に認めさせたのは筆者である。福島第一作業員の方から情報提供があり、K排水路から告示濃度を超えたもの汚染水を海に流しているが、「雨水」扱いにしており、測定しているのに、その値を公表していない、とリークがあった。
 港湾内の魚のセシウム汚染、港湾外の魚のセシウム汚染は、ここ数年になぜか増加している。しかし、その原因は解明されておらず、対策も不十分である。「ALPS処理水」海洋投棄の前に、ここ数年続いている魚のセシウム汚染を解明し、対策を取るべきではないだろうか?それも出来ずして、「ALPS処理水」をコントロールしながら海洋投棄することは、国や東京電力の能力的に可能なのだろうか?

( 1389 ) おしどり 2023/07/15 ALPS処理水で最も環境に影響を与えるのは「ヨウ素129」!?(半減期1570万年!)
 ・最初に海洋放出される予定の「ALPS処理水」の分析結果が出た。
 ・トリチウムの次に多い核種はヨウ素129である。元々ヨウ素129は取り切れないことは分かっていた。(告示濃度限度比0.28のうち0.22、つまりトリチウム以外の残存する核種のうち78.6%がヨウ素129である)
 ・ヨウ素129は、告示濃度9Bq/Lのうち2Bq/Lの濃度のものを希釈して海洋投棄することになる。
 ・ヨウ素129の半減期は1570万年である。将来的に、問題になるのはヨウ素129ではないだろうか?(トリチウムの半減期は12年である)
 ーー告示濃度限度比の総和のうち、ヨウ素129がほとんどを占めている。
 東電:ヨウ素129は様々な形態で存在し、ALPSで取り切れないことは元々分かっている。ヨウ素129の告示濃度限度は9Bq/Lで元々厳しいので、2Bq/Lの濃度だと告示濃度限度比がどうしても大きくなる。

( 1390 ) 東京新聞 2023/07/15 <Q&A>トリチウムって何? 処理水から取り除けない放射性物質
( 1391 ) 東奥日報 2023/07/16 汚染水浄化で発生 「汚泥」置き場不足 容量96% 廃炉影響も
( 1392 ) 福島民友 2023/07/16 岸田首相 全漁連会長と面会へ 月内にも 処理水放出の理解要請
( 1393 ) 福島民友 2023/07/18 処理水放出「既に風評」と怒声 漁協説明会 反対の声相次ぐ
( 1394 ) NHK 2023/07/18 相馬双葉漁協が国と東電と意見交換会 放出反対意見相次ぐ
( 1395 ) 毎日新聞 2023/07/18 福島・相双漁協と国・東電が意見交換 処理水放出 不安の声次々
( 1396 ) 河北新報 2023/07/18 セシウム自主検査10万件超え 福島県漁連が12年から<廃炉と海>
( 1397 ) 東京新聞 2023/07/19 放出「科学的には影響小さい」 処理水巡り規制委員長
( 1398 ) 東奥日報 2023/07/19 日本の海産物 全面放射線検査 中国放出待たず強硬策 和食熱に冷や水
( 1399 ) 静岡新聞 2023/07/19 中国 日本の海産物を全面検査 処理水放出巡り圧力
( 1400 ) TBS 2023/07/19 「検疫に10日から2週間かかる」中国が日本の水産物検査厳格化
( 1401 ) 東京新聞 2023/07/20 日系企業 中国で1億円被害恐れ 放射線検査で税関が鮮魚留め置き
( 1402 ) 東奥日報 2023/07/20 処理水放出「撤回を」 共産議員申し入れ 経産副大臣に
( 1403 ) 東奥日報 2023/07/20 処理水協議 中国応じず 日本 専門家レベル提案
( 1404 ) 福島民友 2023/07/20 処理水放出 宮城漁協「容認できず」 渡辺復興相と面会
( 1405 ) たんぽぽ 2023/07/20 「政府・東電とも何か隠しているという感じ」 柳内孝之さん(小名浜漁協専務理事)
( 1406 ) ウネリウネラ 2023/07/20 【海洋放出】話し合いは十分か? 〜市民と経産省・東電の意見交換会@郡山〜
( 1407 ) NHK 2023/07/21 福島県漁連の幹部が処理水放出に使う設備を初視察
( 1408 ) NHK 2023/07/22 政府 処理水めぐる中国側の動きに科学的根拠基づく対応要求へ
( 1409 ) 共同通信 2023/07/22 香港 日本産水産物の検査強化 通関に遅れ 処理水巡り
( 1410 ) 47NEWS 2023/07/22 中国の水産物検査に懸念伝達 政府「科学的措置」申し入れへ
( 1411 ) 東奥日報 2023/07/23 処理水 海洋放出 東電 停止指標を設定
( 1412 ) 浅野健一 2023/07/23 “水の惑星”地球の敵になる日本 福島放射能汚染水の海洋放出
( 1413 ) たんぽぽ 2023/07/24 IAEAは原子力推進機関 推進機関を「中立」と表現するメディアの不見識 山崎久隆
( 1414 ) たんぽぽ 2023/07/25 韓国で激しい抗議を受けたIAEAグロッシ事務局長 浅野健一
( 1415 ) ゲンダイ 2023/07/26 「処理水放出」 政治家も官僚も東電も命懸けで責任を取るべきではないか 高野孟
( 1416 ) たんぽぽ 2023/07/28 汚染水と原発(大事故を起こしていない)廃液は同じか? (上) 山崎久隆
 3.福島第一の汚染水は、こうした原発(大事故を起こしていない)から出る廃液とは全く異質です
 ◎ まず、デブリに接触してきた汚染水には、含まれる核種が極めて多く、ALPSで取り切れないものも多数含まれます。
 東電はALPSで二次処理、三次処理を繰り返すとしていますが、基準値以下にすることが目的ですから、多少含まれていても排出管理値を下回れば処理をやめます。
 含まれる放射性物質がいかに多種多様であろうと、個々の核種の総和が管理目標基準「1」を下回れば良いことになっています。合計の放射能量を個別管理するわけではありませんし、個別測定や評価もしません。
 代表核種を測定し、それにより推計するだけです。総量にも規制がありませんから、汚染水の量が大量であればあるほど、全体に含まれる放射能量は増えていきます。

( 1417 ) 東洋経済 2023/07/28 「水産物検査」が突き付けた中国依存の落とし穴 稼ぎ頭のホタテに不安 山田稔
( 1418 ) NHK 2023/07/29 西村経済産業相 “処理水 放出前でも風評の影響 国が支援”
( 1419 ) たんぽぽ 2023/07/29 汚染水と原発(大事故を起こしていない)廃液は同じか? 全く異質のもの(下) 山崎久隆
( 1420 ) 共同通信 2023/07/29 宮城県漁協「反対変わらず」 処理水巡り 経産相と面談
( 1421 ) 東京新聞 2023/07/30 原発の処理水放出「許さない」 福島で原水禁世界大会
( 1422 ) 東京新聞 2023/07/30 経産相「漁業継続に責任持つ」 処理水巡り福島の漁協訪問
( 1423 ) NHK 2023/07/30 西村経産相 福島の漁業関係者と面会 “廃炉まで風評対策継続”
( 1424 ) 産経新聞 2023/07/30 宮城漁協「反対変わらず」 処理水巡り経産相と面談
( 1425 ) 高知新聞 2023/07/31 【原発の再稼働費】消費者負担は筋が通らぬ
( 1426 ) 東奥日報 2023/07/31 処理水放出理解遠く 首相 今月全漁連と面会
( 1427 ) 福島民報 2023/07/31 海洋放出「反対」強調 相馬双葉 いわき市魚協 経産相は従来の説明繰り返す
( 1428 ) ●2023年8月1日 海洋放出はロンドン条約の海洋投棄では?(質問主意書)に 陸上からの放出なので海洋投棄ではない(答弁)
( 1429 ) 阿部知子 2023/08/01 【質問主意書・答弁】「ALPS処理水の海洋放出の科学的評価等に関する質問主意書」
二 ALPS処理水には「放射性廃棄物」が含まれており、PIF専門家パネル有識者からは「廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約」(以後、ロンドン条約)でいう「投棄」であるという批判がなされている。ロンドン条約第三条で「投棄」とは「海洋において廃棄物その他の物を船舶、航空機又はプラットフォームその他の人工海洋構築物から故意に処分すること」と定義されている。東電による地下トンネルからの海洋放出は、「その他の人工海洋構築物から故意に処分すること」ではないのか。
二及び三について
(中略)陸上からの排出については、同条約及び同議定書の適用上、「投棄」に含まれないと解される。このため、ALPS処理水の御指摘の「地下トンネルからの海洋放出」は、トンネルを用いた陸上からの廃棄物等の海洋への放出であり、同条約及び同議定書の「投棄」には該当せず、同条約及び同議定書の適用対象とはならないと考えている。

( 1430 ) 金曜日 2023/08/01 海洋放出に市民団体が反対 「東電の垂れ流しは犯罪行為だ」 佐藤和雄
( 1431 ) CGTN 2023/08/03 日本の著名な弁護士 放射能汚染水の海洋放出は国際法上の義務に違反
( 1432 ) たんぽぽ 2023/08/04 東電本店合同抗議行動「汚染水の海へ投棄反対」で盛り上がる! 柳田真
( 1433 ) 東京新聞 2023/08/04 <ふくしま作業員日誌・53歳男性>厳しい暑さ「体重ぐっと落ちた」
( 1434 ) 東京新聞 2023/08/07 見えぬ汚染水「ゼロ」 見通しないまま迫る処理水海洋放出
( 1435 ) NHK 2023/08/07 処理水放出開始時期 今月下旬〜来月前半で詰めの検討の見通し
 そして、政府は、岸田総理大臣のアメリカ訪問後、今月下旬に関係閣僚会議を開いて、放出開始時期を決定する方向で調整を進めています。
 政府内では、来月からは地元で沖合底引き網漁が解禁されることから風評被害を防ぐ上でも今月中に放出を開始すべきだという声があります。
 一方で、決定後にさらに一定の周知期間が必要だという意見もあり、具体的な放出開始時期は今月下旬から来月前半の間で詰めの検討が行われる見通しです。

( 1436 ) 読売新聞 2023/08/07 「処理水」海洋放出 今月下旬にも開始で調整…日米韓首脳会談後に最終決定へ
( 1437 ) 共同通信 2023/08/07 処理水8月下旬にも放出 首相「漁業者との信頼深まる」
 首相は7日「漁業者との信頼関係は少しずつ深まっていると認識している」と表明した。

( 1438 ) 東奥日報 2023/08/08 県漁連「国と信頼関係ない」 処理水放出 経産省と意見交換
( 1439 ) 東京新聞 2023/08/08 中国の原発 処理水で上限超え トリチウム 7割の地点で
( 1440 ) 共同通信 2023/08/08 首相の処理水認識「分からず」 放出反対の福島県漁連会長
( 1441 ) たんぽぽ 2023/08/08 売れなかった魚は 東電や政府が買い取って 反原発自治体議員・市民連盟
( 1442 ) 東奥日報 2023/08/08 再処理工場操業反対 「津軽の会」が決議文 知事と原燃社長に送付
( 1443 ) 東京新聞 2023/08/08 汚染水 どうやって処理? 浄化不十分な水も放出するの?
( 1444 ) 西日本新 2023/08/09 トリチウム 各国の原発も放出 識者「生態系への影響の評価不十分」
( 1445 ) 日本科学者会議 2023/08/09 「大型タンクによる陸上での保管」など他の方法を検討するべき
( 1446 ) 東京新聞 2023/08/10 原子力団体にサイバー攻撃 アノニマス 処理水放出で抗議
( 1447 ) 東京新聞 2023/08/10 水産物への影響 毎日調査へ 放出後1カ月 放射性物質
( 1448 ) 東京新聞 2023/08/10 中国大阪総領事 処理水放出批判 「なぜ飲用水に使わない」
( 1449 ) 東京新聞 2023/08/11 処理水放出でIAEA支持 NPT準備委の総括草案
( 1450 ) TUF 2023/08/11 処理水放出「中止すべき」 市民団体が国・東電に申し入れ
( 1451 ) たんぽぽ 2023/08/11 核汚染水海洋投棄反対 進歩党―新社会党の共同宣言 大韓民国進歩党・日本新社会党
( 1452 ) 東京新聞 2023/08/12 中国 検査強化の説明開始 処理水巡り「消費者保護」
( 1453 ) NHK 2023/08/13 処理水放出「説明不十分」6割 水産関係流通業者アンケート
( 1454 ) 女性自身 2023/08/15 風評被害対策費に 輸出への悪影響…海洋放出はもはや“コスト高”でメリットなし
( 1455 ) テレ朝 2023/08/16 IAEA福島事務所 処理水放出に向け準備
( 1456 ) AFP/人民日報 2023/08/17 腐心して誤魔化しても 原発汚染水海洋放出の危害は除去できない
 原発汚染水の海洋放出は、人類に危害を及ぼす危険なギャンブルである。日本は国際社会の懸念を直視し、しかるべき道義的責任と国際法上の義務をしっかりと担い、原発汚染水の適切な処分方法を見出すべきである。原発汚染水海洋放出の正当性、データの信頼性、浄化装置の有効性、環境への影響の不確実性などに関する国際社会の懸念を解消する前に、日本は原発汚染水の海洋放出を勝手に始めるべきではない。

( 1457 ) 時事通信 2023/08/17 岸田首相 処理水放出「時期は未定」
( 1458 ) 東京新聞 2023/08/18 処理水・廃炉に910億円 経産省の24年度概算要求
( 1459 ) まさのあつこ 2023/08/18 海洋放出ありきか:34億円→1200億円 88ヶ月→30〜40年
( 1460 ) 河北新報 2023/08/18 首相 20日にも福島原発訪問へ 処理水施設の安全性確認
( 1461 ) たんぽぽ 2023/08/18 会津若松市での経産省高官の発言=「長期陸上保管は海洋放出に優る」
( 1462 ) 読売新聞 2023/08/19 首相「処理水放出は先送りできない課題だ」…あす福島原発を視察
( 1463 ) 東京新聞 2023/08/19 岸田首相 あまりに性急では?海洋放出まで「最終段階」と明言
( 1464 ) NHK 2023/08/20 岸田首相 きょう福島第一原発へ 処理水放出に向けて視察
( 1465 ) 日経新聞 2023/08/20 中ロ 処理水「大気放出検討を」 日本政府に要求
( 1466 ) 東京新聞 2023/08/20 首相 21日に全漁連と最終協議 処理水放出 直接理解を要請
( 1467 ) 東京新聞 2023/08/20 立民・岡田氏「首相は発信不足」 処理水放出の地元理解巡り
( 1468 ) 東京新聞 2023/08/20 首相 現場を視察「先送りできない」 22日判断へ 「関係者の理解」には言葉濁す
( 1469 ) 毎日新聞 2023/08/20 「地元への説明はないのか」 首相の福島視察 漁業者らとの面会なく
( 1470 ) 新華社 2023/08/20 中国原発の廃水と福島の汚染水は根本的に異なる 中国権威機関
( 1471 ) 東京新聞 2023/08/20 日本の水産物輸出が滞り始めた…各国の輸入規制の状況は?
( 1472 ) ●2023年8月21日 岸田首相 「たとえ数十年にわたっても国が全責任を持って対応をしていく」と発言
( 1473 ) NHK 2023/08/21 処理水 早ければ24日放出開始で最終調整 岸田首相(詳しく)
 福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐり、岸田総理大臣は放出時期を判断すべき最終段階にあるとしていて21日、全漁連=全国漁業協同組合連合会の坂本雅信会長らと総理大臣官邸で面会しました。
 この中で岸田総理大臣は「漁業者の『これまで通り漁業を続けたい』という思いを重く受け止めている。国として海洋放出を行う以上、安全に完遂すること、また安心してなりわいを継続できるよう必要な対策をとり続けることを、たとえ今後数十年の長期にわたろうととも、全責任を持って対応することを約束する」と述べました。

( 1474 ) 東京新聞 2023/08/21 浄化設備ALPSで処理水約2トンが漏えい 移送用のホースから
 汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)で、処理済みの水を移送するホースに亀裂が入り、約2トンの処理水が漏れる事故があった。東電が10日、発表した。
 漏れたのはALPSで処理後の水を保管タンクに運ぶ前に一時的にためるタンクの敷地。タンク周辺に降った雨水が外部に流れ出ないように設けた囲いの内側で、囲いの外への漏えいはないという。
 亀裂があったホースは6月に2回使用。囲い内側にたまった雨水の測定で、処理水と同等のトリチウム濃度が検出された。ホースの梱包材をカッターで切った際、傷つけた可能性がある。

( 1475 ) 東京新聞 2023/08/21 日本からの生鮮魚輸入5割減 中国7月 検査強化で
( 1476 ) 東京新聞 2023/08/21 香港 日本水産物の消費減少 処理水放出へ高まる不安
( 1477 ) 東京新聞 2023/08/21 処理水24日にも海洋放出へ 政府 漁業者との約束果たさぬまま
( 1478 ) 共同通信 2023/08/21 処理水「約束は結局うそ」 東北の漁業者ら怒りの声
( 1479 ) FoE_JAPAN 2023/08/21 【Q&A】ALPS処理汚染水 押さえておきたい 14 のポイント
 Q: 「処理水」? 「汚染水」?
 Q: 何が含まれている?
 Q: 東電はすべてのタンクについて放射性物質を測っている?
 Q: トリチウムって何?
 Q: トリチウムは安全?
 Q: トリチウムは世界中の原発から排出されているから問題ないのでは?
 Q: トリチウム濃度を排出濃度基準の『40分の1』に希釈する?
 Q: 海に流すしかないのでは?
 Q: 「大型タンク貯蔵案」と「モルタル固化案」は検討された?
 Q: 敷地は本当に足りないの?
 Q: 「関係者の理解」って何? 「関係者の理解」は得られるの?
 Q: 福島県内の自治体の意見は? 近隣県は?
 Q: 公聴会は開かれたの?
 Q: 汚染水を増やさない対策は?
 Q: IAEA(国際原子力機関)の「お墨付き」をどう考える?

( 1480 ) 汚染水差止弁護団 2023/08/21 ALPS処理汚染水の海洋放出を差し止めるための訴訟を提起します
( 1481 ) 赤旗 2023/08/21 原発汚染水放出を禁止 米NY州で法案成立 「住民が企業に勝った」
 【ワシントン=石黒みずほ】米東部ニューヨーク州のホークル知事は18日、閉鎖された原子力発電所から放射性物質を含む汚染水をハドソン川に放出することを禁止する法案に署名し、同法案は成立しました。住民らによる反対運動が実り、環境団体らは「住民の力が企業に勝った」と歓迎しています。
 2021年に閉鎖されたインディアンポイント原発の廃炉作業に取り組む企業「ホルテック・インターナショナル」は2月、100万ガロン以上の使用済み核燃料の貯蔵プールの水を放出する計画を発表。これには、がん、流産などを引き起こすリスクがある放射性物質トリチウムが含まれており、住民の間で懸念が広がっていました。
 ハドソン川の水は10万人以上の飲料水となるほか、カヌーや水泳を楽しむ場所にもなっています。計画が発表されて以降、ハドソン川周辺の35自治体や138の市民団体が計画への反対を呼びかけ、オンライン署名には約45万人が参加。5月の実施予定が、9月に延期されていました。
 州議会に提案された同法案は6月、下院を通過し、上院では全会一致で可決されました。

( 1482 ) 東京新聞 2023/08/22 「賠償ではなく 漁業をしたいだけ」 放出計画に福島県漁連
( 1483 ) 東京新聞 2023/08/22 処理水放出「漁業者の声を聞け」 反原発団体 官邸前で抗議
( 1484 ) 東京新聞 2023/08/22 岸田首相の処理水発言録 「透明性」「心のケア」「風評対策」 実は政策理念なし?
( 1485 ) ブルムバ 2023/08/22 香港 10都県の水産物を24日から輸入禁止−処理水放出で
( 1486 ) ロイター 2023/08/22 処理水放出計画 科学的な問題ない 支持はせず=韓国政府
( 1487 ) 時事通信 2023/08/22 処理水放出 与党「重い決断」=野党「漁業者の約束ほご」
( 1488 ) 東京新聞 2023/08/22 復興へ適切な判断―与党 地元理解得ていない―野党
( 1489 ) 共同通信 2023/08/22 デブリ固めて取り出す案 新工法を提示
( 1490 ) 東京新聞 2023/08/22 中国 大使呼び放出抗議 香港 10都県水産物禁止
( 1491 ) FoEJapan 2023/08/22 声明:ALPS処理汚染水の海洋放出に抗議するー「関係者の理解」は得られていない
( 1492 ) 静岡新聞 2023/08/22 復興へ適切な判断―与党 地元理解得ていない―野党
( 1493 ) 東京新聞 2023/08/23 風評被害は東電が「適切に賠償」 過去には「不十分だ」と裁判に
 東電はこれまでに、漁業、農業、水産加工業・水産卸売業、観光業を対象に賠償基準を公表した。価格下落や売り上げ減少による損害を支払い対象とする。

( 1494 ) 東京新聞 2023/08/23 処理水放出の差し止め求め提訴へ 9月 福島の住民ら
( 1495 ) 産経新聞 2023/08/23 処理水放出 IAEAが韓国と情報共有枠組み 懸念払拭図る
( 1496 ) 沖縄タイ 2023/08/23 フィリピン漁業者団体が反対表明 処理水放出に
( 1497 ) 東奥日報 2023/08/23 処理水放出 中国向けホタテ輸出停滞で「先見えず」 青森県内水産業者
( 1498 ) 東京新聞 2023/08/23 中国紙 海洋放出を「犯罪行為」 香港の総領事館前で議員ら抗議
( 1499 ) ABA 2023/08/23 原発の処理水放出で反対集会
( 1500 ) 沖縄タイ 2023/08/23 中国 処理水放出の撤回を要求 「海洋環境の災難日にするな」
( 1501 ) NHK 2023/08/23 処理水放出で鈴木知事が西村経産相に風評対策を要望
( 1502 ) 東京新聞 2023/08/23 東電社長「丁寧に進める」 処理水放出前に福島行脚
( 1503 ) 日刊スポ 2023/08/23 処理水放出は科学的に問題ないと英機関 香港による日本産海産物禁輸
( 1504 ) 東奥日報 2023/08/23 持論 議論不十分 禍根は大きい/処理水の海洋放出
( 1505 ) 静岡新聞 2023/08/23 検証・処理水 漁解禁前 駆け込み放出 首相
( 1506 ) 東奥日報 2023/08/23 処理水海洋放出 青森県漁連会長「対策確実に」 宮下知事「説明尽くせ」
( 1507 ) たんぽぽ 2023/08/23 原発事故により発生した放射性物質を海に捨てる行為は世界でも例がない
( 1508 ) 東京新聞 2023/08/24 東電 処理水海洋放出を開始へ 漁業者懸念 中国も反発
( 1509 ) 時事通信 2023/08/24 英科学者 処理水「影響なし」 日本の海洋放出支持
( 1510 ) NHK 2023/08/24 処理水 きょうにも海に放出 早ければ午後1時ごろ
( 1511 ) 福島民報 2023/08/24 魚買ってもらえるのか 福島県内漁業関係者 処理水放出で風評発生へ不安の声
( 1512 ) 福島民友 2023/08/24 中国 管轄海域でモニタリング強化
( 1513 ) 福島民友 2023/08/24 初回の放射性物質濃度は基準を大きく下回る
( 1514 ) 東京新聞 2023/08/24 処理水放出 太平洋島しょ国が怒り 背景に核や戦争 大国の犠牲になってきた歴史
( 1515 ) 毎日新聞 2023/08/24 悲願の処理水海洋放出 なのに東電が抱えるジレンマ
( 1516 ) NHK 2023/08/24 処理水 きょう午後1時めどに放出開始 東電
( 1517 ) 関西TV 2023/08/24 全国知事会で吉村知事「福島の魚を都道府県の食堂に」
( 1518 ) 沖縄タイ 2023/08/24 中国「全人類の共同財産汚すな」 香港で抗議デモ 処理水放出開始
( 1519 ) 時事通信 2023/08/24 処理水 対外発信に全力=「偽情報」対策も急務―政府
( 1520 ) 東京新聞 2023/08/24 中国が日本産の水産物を全面禁輸「人民の命と健康を守る」
( 1521 ) 毎日新聞 2023/08/24 「政府は何やっていた」憤る漁業者 処理水放出 中国が輸入停止
( 1522 ) 日経新聞 2023/08/24 処理水放出の成否 原発の未来を左右 不信払拭に全力を 安藤淳
( 1523 ) 東洋経済 2023/08/24 「海洋放出」強行で 漁業者は窮地に 風評被害対策は力不足か 岡田広行
( 1524 ) 東京新聞 2023/08/24 海洋放出 きょう開始…人や環境への影響は?監視は強化されるの?
( 1525 ) 毎日新聞 2023/08/24 「まさかここまで…」 九州の水産関係者 中国の輸入全面停止に驚き
 「びっくりしている。まさかここまでしてくるとは」。熊本県水産振興課の担当者は驚きを隠さない。同県ではブリやマダイなどの養殖魚を米国や中国などに輸出。2022年度の中国向け輸出額は2億4000万円と前年度比で1・8倍に伸びた。

( 1526 ) 東京新聞 2023/08/24 「政府任せ」の東電社長 漁業者に会ったのは処理水放出の当日
( 1527 ) ●2023年8月24日 中国 水産物全面禁輸
( 1528 ) 時事通信 2023/08/24 日本産水産物を全面禁輸 処理水放出に反発―中国
 中国はこれまで、水産物については福島や宮城など10都県(※)からの輸入を禁じてきたが、これを全国に拡大する。税関当局は世界貿易機関(WTO)で認められた措置だと説明。「国民の生命と健康を守る」などと、禁輸が正当な対応だと強調した。
 ※引用者注:中国は現在(2018年)、放射性物質の影響を懸念し、福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、新潟、長野の10都県からの(食品・農林水産物の)輸入を全面的に停止。 (2018年10月26日時事通信)

( 1529 ) ●2023年8月24日 アルプス処理水 海洋放出開始
( 1530 ) NHK 2023/08/24 原発の処理水 海への放出開始 国内外の反応は
 福島第一原子力発電所にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、東京電力は政府の方針に基づき、基準を下回る濃度に薄めた上で、24日午後1時ごろ、海への放出を始めました。

( 1531 ) 日経新聞 2023/08/25 水産物 輸出振興に逆風 中国が全面禁輸 日本でアワビ3割安 市場開拓の支援求める声
( 1532 ) 東京新聞 2023/08/25 処理水放出の日 中国のマグロ解体ショーで聞こえた「本音」は 韓国は議論激化
( 1533 ) 日経新聞 2023/08/25 鈴木財務相 中国の全面禁輸「水産関係者に救済措置を」
( 1534 ) 毎日新聞 2023/08/25 中国の水産物禁輸「全く想定していなかった」 野村農相 処理水巡り
( 1535 ) 沖縄タイ 2023/08/25 海洋放出 情報発信で理解醸成を 原発立地 地元2町長が要望
( 1536 ) NHK 2023/08/25 原発周辺の海水トリチウム濃度 検出下限下回る 放出後の分析で
( 1537 ) 福島民友 2023/08/25 政府 水産業界へ救済検討 処理水巡る中国措置に対応
( 1538 ) 沖縄タイ 2023/08/25 放出で協力関係示す文書作成へ 処理水 IAEAと日本
( 1539 ) 東京新聞 2023/08/25 禁輸措置 中国にもダメージ 輸送できず「在庫が日本に5トン」
( 1540 ) 東京新聞 2023/08/25 放出巡る被害「適切に賠償 廃炉まで継続」と東電が約束 経産相の要請に
( 1541 ) 東京新聞 2023/08/25 国際基準に基づいた対応 WHO 処理水放出で
( 1542 ) 東京新聞 2023/08/25 香港 日本の水産物を開封検査 海洋放出開始 簡易型測定器で
( 1543 ) 読売新聞 2023/08/25 中国当局 食品メーカーの日本産水産物購入・加工・販売を禁止
( 1544 ) 東奥日報 2023/08/25 「汚染水流すな」 市民団体が抗議 青森駅前
( 1545 ) 東奥日報 2023/08/25 持論 風評被害対策に万全期せ/処理水の放出開始
( 1546 ) たんぽぽ 2023/08/25 汚染水放出の経済被害は4兆5000億円〜 上岡直見
( 1547 ) TeNY 2023/08/25 「この地で事故は絶対に起こさない」 柏崎刈羽原発の稲垣所長が再稼働目指す
( 1548 ) 東京新聞 2023/08/25 処理水海洋放出が「二重の加害」と言われる理由 東電に今問わなければならないこと
 ただ、重大事故を経た福島第1原発からの海洋放出は、通常運転中の他の原発とは異なる側面を持つ。
 「頑張って漁業が再建できそうなところにまた放出をし、被害を与えようとしている。これは二重の加害で、許されない」
 東電と国に放出差し止めを求める訴訟に向け、弁護士の河合弘之さんは23日の会見でこう訴えた。
 24日に改めて尋ねると、河合さんは「事故で漁業関係者は壊滅的な被害を受けた。今回は漁業関係者の反対を知り、風評被害が起きると知りながら故意に流す加害。倫理や道徳に反する」と語った。

( 1549 ) 朝日新聞 2023/08/26 (社説)中国の禁輸 筋が通らぬ威圧やめよ
( 1550 ) 日テレ 2023/08/26 処理水めぐり 日本・中国・北朝鮮代表が応酬 国連安保理
( 1551 ) 毎日新聞 2023/08/26 米 処理水放出で日本支持を改めて強調 「透明性ある対応を歓迎」
( 1552 ) FLASH 2023/08/26 中国の水産物禁輸「まったく想定していなかった」野村農相の発言に驚き
( 1553 ) NHK 2023/08/26 トリチウム 魚から「不検出」 福島第一原発周辺で 水産庁
( 1554 ) NHK 2023/08/26 公明 山口代表 訪中を延期 中国側 “適切なタイミングでない”
( 1555 ) 東京新聞 2023/08/26 福島の飲食店や市役所に迷惑電話 「ショリスイ」「バカ」「シネ」
( 1556 ) 東奥日報 2023/08/26 中国強硬策 和食に逆風 処理水放出 水産物禁輸 暗転する日中 主張衝突
( 1557 ) 東京新聞 2023/08/26 <ぎろんの森>全責任持つという無責任
( 1558 ) 南日本新 2023/08/27 迷惑電話で中国側に遺憾伝達 外務省局長「憂慮している」
( 1559 ) 共同通信 2023/08/27 経産相 約束「破られていない」 処理水放出判断
 西村康稔経済産業相は27日のNHK番組で、「関係者の理解なしに処分しない」とした、地元漁業者との約束について「今の時点で国は約束を果たし続けている。破られてはいないと理解している」と述べた

( 1560 ) 河北新報 2023/08/27 環境省や福島県も検出せず 原発周辺海域の放射性物質
( 1561 ) 東京新聞 2023/08/27 東電 処理水放出設備を公開 「丁寧にミスなく着実に実施」
( 1562 ) 東京新聞 2023/08/27 処理水放出の翌朝 日本人学校に卵が…中国でも日本でも嫌がらせ相次ぐ
( 1563 ) 西日本新 2023/08/27 処理水放出の「被害」判断するのは東電…全国対象の賠償 どこまで? 坂本公司
( 1564 ) たんぽぽ 2023/08/27 汚染水 「自分の感情と科学の理解」を分けている人などは実在しない 上岡直見
( 1565 ) 日刊スポ 2023/08/28 外務省が中国渡航の邦人に注意喚起 処理水放出めぐる中国の反日感情拡大で
( 1566 ) 東京新聞 2023/08/28 中国からの嫌がらせに憂慮表明 官房長官 正確な情報発信要求
( 1567 ) 中日新聞 2023/08/28 処理水放出反対「命の海を守る」 浜松駅周辺で抗議
( 1568 ) 中央日報 2023/08/28 BBC「すべての専門家が日本の汚染水が安全だと同意しているわけではない」
( 1569 ) 信濃毎日 2023/08/28 〈社説〉処理水の放出 責任の重み分かっているか
( 1570 ) 毎日新聞 2023/08/28 首相 処理水巡る中国の嫌がらせに「遺憾。国際社会の声も伝えたい」
( 1571 ) 東京新聞 2023/08/28 嫌がらせ電話 政府対応を 処理水巡り福島知事が要請
( 1572 ) 東京新聞 2023/08/28 反日利用か PV稼ぎか…中国からの電話に自治体「非常に迷惑」
( 1573 ) 読売新聞 2023/08/28 放出口から4〜5キロの海域で採取したヒラメ トリチウム検出されず…水産庁
( 1574 ) NHK 2023/08/29 北京の日本大使館 レンガ片投げ込まれる 処理水放出開始日に
( 1575 ) 南日本新 2023/08/29 「反日感情は一部」 中国での日本フェアは盛況 観光回復へ消えない不安
( 1576 ) NHK 2023/08/29 処理水放出 “水産業者が損害を受けないよう対応を” 岸田首相
( 1577 ) 毎日新聞 2023/08/29 処理水のモニタリング 実態は? 分析強化で異常をいち早く検知
( 1578 ) 東奥日報 2023/08/29 海水 魚検出下限未満 トリチウム 東電と水産庁が分析
( 1579 ) 東奥日報 2023/08/29 中国の禁輸措置 国は緊急対策を 県市長会が特別決議
( 1580 ) NHK 2023/08/30 岸田首相 処理水の海洋放出 国際会議で安全性など説明へ
( 1581 ) 東京新聞 2023/08/30 <社説>処理水反日拡大 日中は理性的な対話を
( 1582 ) NHK 2023/08/30 首相 福島県沖でとれたヒラメの刺身などで昼食 安全性アピール
( 1583 ) TBS 2023/08/30 処理水放出に反発続く中国 一方中国メディアは冷静な対応呼びかけ
( 1584 ) NHK 2023/08/30 中国の輸入停止受け水産事業者支援 新たに数百億円程度で調整
( 1585 ) ABA 2023/08/30 香港の貿易担当者 処理水放出後も貿易促進に前向き 宮下青森県知事に表明
( 1586 ) 東京新聞 2023/08/30 水産加工・冷凍施設支援へ 政府 中国の全面輸入停止で業者向け
( 1587 ) 東京新聞 2023/08/31 脱中国依存へ緊急水産支援 首相 対策5本柱表明
( 1588 ) NHK 2023/08/31 中国の日本産水産物輸入停止 WTOへの提訴は慎重に判断へ 政府
( 1589 ) 東洋経済 2023/08/31 「中国がダメなら他国に売る」が難しい理由 EU向けの基準 工場設備投資が困難
 EUから水産物の輸入は容易であっても、輸出となるとEU基準の食品衛生管理認証「HACCP」の認可を取得した施設からでないと輸出ができません。なぜ中国や東南アジアの水産加工場にはできて、日本の多くの工場はできないのでしょうか?
 1つ目は、日本の場合は、設備が非常に古いことにあります。EU向けの認可を取るためには、建物ごと造りかえるような改築が要求されることがあります。
 2つ目の理由、それは水産物に対するサステナビリティについてです。EUは、サステナビリティに関して感度が高い市場です。特に流通業や外食産業といった、水産物の売り先が、持続性がない水産物を受け入れない傾向が鮮明です。

( 1590 ) ゲンダイ 2023/08/31 高市早苗安保相はいつの間に変節? 処理水の海洋放出「猛反対発言」の過去
( 1591 ) TeNY 2023/08/31 佐渡のナマコ取引がすべてストップ 約2億匹の先行きは 中国の輸入禁止で影響広がる
( 1592 ) CGTN 2023/08/31 福島大の林薫平准教授「放射能汚染水の海洋放出は国民の利益を犠牲にする」
( 1593 ) 毎日新聞 2023/08/31 処理水の「海洋放出中止して」 水俣病被害者団体が声明
( 1594 ) 毎日新聞 2023/08/31 野村農相 処理水を「汚染水」言い間違いで謝罪 一問一答
( 1595 ) 東奥日報 2023/08/31 日本の対中観に甘さ 外交戦略練り直しを 日本総合研究所上席理事 呉軍華氏
( 1596 ) 東奥日報 2023/08/31 処理水 放出中止求める決議 あおもリネット
( 1597 ) SHIN∞1 2023/09/01 ラジオフランス:西村カリン記者(ALPS処理(汚染)水放出に関して)
 RF西村「福島第一原発の処理水について、確認だが処理水放出の実施に対して、中国がとった日本の水産物の輸入禁止措置は、日本政府にとって、想定外と理解してもよいか」
 松野「中国を含めた国際社会に対して、日本政府として、科学的根拠に基づき丁寧に説明をしてきたところであるが、現在の中国の輸入規制に対する措置については、即時の撤廃について申し入れを行っているところである」
 RF西村「想定外であるかどうかを聞いている」
 松野「想定外であるかどうかということに関する答えに関しては、これはあの…(メモがくる)…昨日、総理も言ったように、各国に対して、先ほど申し上げたとおり、理解を得るべく努力をしてきたところ(後略)

( 1598 ) NHK 2023/09/01 野村農相 “汚染水”発言 謝罪し撤回 野党側は追及の構え
( 1599 ) NHK 2023/09/01 福島県沖 底引き網漁が解禁 処理水放出開始後初
( 1600 ) 共同通信 2023/09/01 処理水海洋放出で告発状 首相や東電社長らに 市民団体
( 1601 ) 東京新聞 2023/09/01 中国「事実述べたに過ぎない」 野村農相の汚染水発言に
( 1602 ) 東スポ 2023/09/01 青木理 野村農相汚染水#ュ言 海外は「処理水なんて生ぬるく書いてない」
 青木氏は「『処理水』っていう言い方もかなり特殊な言い方なんです。ご存じの通り中国は『核汚染水』と言っていると。僕が確認したら韓国のメディアも主要メディアはほぼ『汚染水』と言ってる」と指摘。
 さらに「ニューヨークタイムズとかAP通信、イギリスのBBCなんかも『radioactive water』だから『放射性水』ぐらいの感じですかね。あるいは『treated radioactive wastewater』、これは『放射性処理水』ぐらいですかね。それからアメリカのCNNなんかは『radioactive wastewater』、これは『放射性排水』ぐらい。ウォールストリートジャーナルは『nuclear power plant wastewater』、つまりこれは『原発排水』って書いてる」

( 1603 ) CGTN 2023/09/01 福島第一原発元技術者 汚染水放出を早期中止すべき
( 1604 ) 東京新聞 2023/09/02 処理水の海洋放出 そもそも汚染水とは?トリチウムって?監視は?
( 1605 ) NHK 2023/09/02 水産事業者などへの緊急支援策 新たに200億円程度充てる方向
( 1606 ) 福島民友 2023/09/02 東電 1地点からトリチウム 放出口の近く 基準は下回る
( 1607 ) 東京新聞 2023/09/02 水飲んだ園田氏「死亡」デマ否定 中国のインターネットで出回る
( 1608 ) 経産省 2023/09/02 環境中のトリチウム測定について_資料4-2
( 1609 ) 東京電力 2023/09/02 ALPS処理水の放水方法 港湾の海水中の放射性物質の影響
( 1610 ) たんぽぽ 2023/09/02 訪日客減少は水産物輸出停止より重大な経済被害 上岡直見
( 1611 ) 共同通信 2023/09/06 トリチウム、魚に蓄積せず 福島大などの研究グループ
( 1612 ) 東京新聞 2023/09/07 首相「中国は突出行動」 処理水巡る輸入停止批判
( 1613 ) 福島民報 2023/09/07 トリチウム「魚に蓄積せず」 研究グループ発表 再処理工場試運転前後分析
( 1614 ) 時事通信 2023/09/07 処理水放出、初回は11日終了 次回は月末以降 東電
( 1615 ) たんぽぽ 2023/09/07 処理水放出 「すぐ中止 取るべき策ある」 今中哲二
( 1616 ) 東京新聞 2023/09/08 水産業への支援、追加対応を示唆 農相「汚染水」発言を改めて謝罪
( 1617 ) 新潟日報 2023/09/08 処理水海洋放出は「漁業者との約束ほごにした」 「地域の会」で東京電力に批判の声
( 1618 ) 東京新聞 2023/09/08 汚染水呼称は「フェイク」 経産相、原発の処理水巡り
( 1619 ) 田島麻衣子(立民) 2023/09/08 参議院_経済産業委員会_農林水産委員会_連合審査会_質疑
 原文によれば「IAEAはこの(レポートの)使用に起因する結果に対して、いかなる責任を負わない」
 「このレポートはその政策(=ALPS処理水の海洋放出)の承認でも推薦でもないことを強調したい」
 と留保のオンパレード。こうした事実を国民に説明せずに、都合の良い所ばかりを使う岸田政権は不誠実。

( 1620 ) 田島麻衣子(立民) 2023/09/08 参議院_経済産業委員会_農林水産委員会_連合審査会_質疑
 岸田内閣は口を開けば「IAEAも安全性を確認」と言い続けているが国民に大事な事を隠すべきではない。
 IAEAが見たのは東電の2文書と数十リットルの処理水のみ。
 水は2016年にALPS処理されたもので、その前後は基準に合わないものが出続けていた。
 安全な水を選び「安全」と言ってもらっただけの事。

( 1621 ) 東京新聞 2023/09/08 原発処理水放出、差し止めを 福島県民ら、国と東電を提訴
( 1622 ) 福島民報 2023/09/09 経産相 水産支援「機動的に」 状況見据え予算確保も 処理水巡り衆参連合審査
( 1623 ) 共同通信 2023/09/11 原発処理水、初回の放出完了
( 1624 ) 日経新聞 2023/09/11 原発処理水、制限値未満と説明 IAEA理事会で事務局長
( 1625 ) 河北新報 2023/09/12 福島第1、処理水初回7800トンの放出完了 2回目は9月末にも
( 1626 ) 福島民友 2023/09/12 原発処理水、初回7788トン...海洋放出完了 設備や海域に異常なし
( 1627 ) 共同通信 2023/09/12 中国、IAEA分析認めず 「独立性欠如」と主張
 中国外務省の毛寧副報道局長は12日の記者会見で正当な結果と認めない姿勢を示した。IAEAの検査は「加盟国の十分な議論を経ずに行われており、独立性に欠ける」と主張した。
 毛氏は「隣国などの利害関係者が実質的に参加する長期的で有効な国際モニタリング(監視)の仕組みを、国際社会は求めている」と強調した。放射性物質のモニタリング結果を分析・評価するIAEAの国際的枠組みに中国は入っていない。

( 1628 ) 東奥日報 2023/09/12 処理水の放出抗議 政府に中止要求書 反核燃、県内13団体
戻る 記事終了 戻る