戻る 六ヶ所再処理工場と航空機事故 戻る

 
●初めに
 
 2020年7月29日に原子力規制委員会は六ヶ所再処理工場の審査書を正式合格としました。ただ、完工するにしても、相当な年月かかかると予測されます。「もんじゅ」が無くなったあと、ほとんど無意味・無価値となった再処理工場の稼働はまだ止められるという期待をこめて、今後も、再処理工場の問題点を検討していきたいと考えています。
 ただ、検討をするにしても、再処理工場に関連する問題は複雑多岐にわたります。今回は六ヶ所再処理工場と航空機事故の関連に絞って検討したいと思います。以下よろしかったらご覧ください。

 
●周辺地図
 

 
●記事一覧

 
(1)1955/2/5:米軍機平沼に墜落、搭乗員死亡。
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(2)米軍機墜落 きのう六ヶ所村で 搭乗員は即死
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四日午前9時半ごろ米軍機らしい一機が上北郡六ケ所村平沼部落から一キロ半離れた小学校裏手の田圃に墜落し機体は地中深く埋没したほか、胴体は四散し現場は幅5メートル深さ8メートルの大穴があき機銃弾が散乱している。搭乗員は同部落から6キロ離れる新納屋部落付近で即死しているのを部落民が発見、馬ソソリで平沼まで運び、三沢基地からヘリコプターが飛来し11時30分ごろ死体を積んで基地へ運搬した。
 
米軍機が墜落 きのう六ヶ所村で 搭乗員は即死 東奥日報  1955/02/05

 
(3)1981/4/13 米軍機の模擬弾、平沼の水田に落下
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(4)1981/6/22:米軍機の模擬弾、倉内の水田に落下
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(4A)1981/9/8:F1支援戦闘機(福岡築城基地所属)模擬弾を民家のトラクターに誤射(六ヶ所村)
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(4B)1981/10/16:F4ファントム(ミッドウェ−艦載機)MK76型25ポンド模擬弾3発水田(3カ所)に誤射直径30センチの穴(六ヶ所村)
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(4C)1982/4/13:F4ファントム25ポンド模擬弾水田に誤射。周囲約2m×80cmの楕円形の穴。周辺6〜8mに土壌散乱(射爆撃場内)
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(5)1983/8/29:海上自衛隊、昭和60(1985)年度より八戸基地にP3C航空隊を配備と発表。防衛施設庁、F16配備にともなう84年度施設整備予算182億4,400万円を三沢市に提示。
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(6)1983/8/30:八戸にP3C航空隊 60年度から、20機を配備
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海上自衛隊は29日、次期主力対潜哨戒機P3Cの航空隊を60年度から八戸基地に配備する、と発表した。これに伴って防衛庁は59(1984)年度予算概算要求の中に、同基地の滑走路、誘導路の改修、対潜戦術支援施設などの新設のため計約41億円を計上した。
 
八戸にP3C航空隊 60年度から、20機を配備 東奥日報  1983/08/30

 
(7)1983/11/16:海上自衛隊対潜哨戒機P2Jがロケット弾を新納屋地区に誤射。
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(8)1983/11/16:E2C警戒隊発足 空自三沢 防空体制、一段と強化
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航空自衛隊三沢基地に配備されている四機の早期警戒機E2Cで編成する臨時警戒航空隊の発足式が15日朝、同基地で行われた。
 
E2C警戒隊発足 空自三沢 防空体制、一段と強化 東奥日報  1983/11/16

 
(9)1983/11/17:海自八戸機 三沢上空 ロケット弾を誤射 訓練中 あわや大惨事!! 発射装置が故障?
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16日午前、三沢市の天ケ森対地射爆場で訓練中の海上自衛隊機から、ロケット訓練弾が誤射され、同射爆北方の上北郡六ケ所村新納屋の水田付近に落下した。民家などに実害はなかったが住民は強い衝撃を受けている。(中略)同訓練弾は潜水艦の鋼板を撃ち抜くためのもので、直径5.5センチ、全長76.2センチ、重量3.4キロ、爆弾は装てんしていない。(中略)高度800メートルをだ円軌道で旋回して三発の訓練弾を同射場の標的目がけて発射、四発目が誤射事故となった。(中略)三沢市の天ケ森射場に隣接する同村は米軍機、自衛隊機による訓練中の誤射がここ数年、毎年のように続発。最近では中志小中学校付近に米艦載機の模擬弾三発が落下。昨年四月は平沼の水田に同じ艦載機から一発が落下
 
海自八戸機 三沢上空 ロケット弾を誤射 訓練中 あわや大惨事!! 発射装置が故障? 東奥日報  1983/11/17

 
(10)1985/4/2:F16戦闘爆撃機2機強行配備。
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(11)F16きょう三沢配備 14年ぶりの戦闘機部隊
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米軍機F16戦闘機三機は二日午後、先遣隊として三沢基地に到着、F16戦闘機部隊配備のスタートを切る。増強される極東ソ連軍をにらんだ米世界戦略の一環とされ、日本に米空軍の戦闘機部隊が常駐するのは、46年に三沢基地と横田基地(東京)のファントム部隊が姿を消して以来14年ぶり。最新鋭機のF16配備は極東では韓国の群山基地に次ぎ、日本では三沢基地が初めて。
 
F16きょう三沢配備 14年ぶりの戦闘機部隊 東奥日報  1985/04/02

 
(11A)1986/9/11:P3Cオライオン(三沢基地)ソナーブイ畑地に落下(東北町)
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(12)1987/3/22:F16八戸沖に墜落
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(13)F16墜落 もし市街地だったら・・・ 三沢 怒りと恐怖 震える市民 「米軍から連絡なし」
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三沢基地進入表面下町内会連合会(2900世帯)の河村勝三会長は「必ずこういうことがあると、いつも言っていたが現実になった。早急に役員会を開いて、米軍への抗議はもちろん、デモなどを行う」と怒りを込めて語った。さらに、間もなく第二次配備で二十数機のF16が増えることから、安全確保を強く要求していく−とした。(中略)F16は米極東戦略の一環として対ソ抑止力を目的に、米軍三沢基地に60(1985)年4月から9月にかけて一個飛行中隊が第一次配備。今年2月からは、第一次配備のA/B型の機種を4月までかけてC/D型に転換中で、5月以降は引続きC/D型で第二次配備となる。
 
F16墜落 もし市街地だったら・・・ 三沢 怒りと恐怖 震える市民 「米軍から連絡なし」 東奥日報  1987/03/23

 
(14)1987/3/23:F16、八戸沖に墜落 三沢基地へ帰投中 パイロットは無事 米軍、原因を調査
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22日午後1時15分ごろ、八戸市沖合約54キロの太平洋上で訓練中の米軍三沢基地F16戦闘機(第432戦術戦闘航空師団第13戦術戦闘中隊所属)=ラリー・オーソウィッツ大尉操縦=が墜落、パイロットは緊急脱出、洋上で救助され無事だった。F16墜落事故は日本では初めて。同機は三沢基地に帰る途中の事故で、人家に落ちれば大参事になるところだった。米軍は事故調査委員会を設置、原因を調べている。
 
F16、八戸沖に墜落 三沢基地へ帰投中 パイロットは無事 米軍、原因を調査 東奥日報  1987/03/23

 
(15)1987/3/24:三沢基地F16墜落 原因はエンジン不調 市長、飛行中止を要請 米軍謝罪、だが訓練は続行
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米軍のF16戦闘機墜落事故で基地の街、三沢市民の不安は高まっている。鈴木重令市長は23日、米軍三沢基地司令官に文書で抗議した。同市が基地問題で抗議という強い姿勢を示したのは初めて。市議会などからは飛行中止を求める声が相次いだ。航空機進入コース直下の四川目町内会は「全戦闘機の即時撤去を」と反発を強めている。一方、墜落原因はエンジントラブルだったことが明らかになった。同基地には事故機と同じエンジンを積んだF16A/B型機がまだ残っているとみられ、飛行中止を求める声に拍車がかかりそう。
 
三沢基地F16墜落 原因はエンジン不調 市長、飛行中止を要請 米軍謝罪、だが訓練は続行 東奥日報  1987/03/24

 
(15A)1987/3/29:P3Cオライオンエンジン整備用カバー基地進入表面下の畑地に落下(三沢市)
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(16)1987/4/10: 航空自衛隊機(F1)三沢沖に墜落、操縦士1人死亡。
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(17)1987/7/10:陸自ヘリコプター2機が十和田市上空高度1,000mを飛行中接触墜落。乗員4名死亡
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(18)1987/11/3:米軍三沢基地 F16の欠陥認める 先月末から飛行制限
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米軍三沢基地に50機配備されているF16戦闘機C/D型の翼部欠陥問題で、同基地司令官ジョン・G・ローバー大佐は2日、正式に欠陥を認め、既に10月30日ごろから飛行制限していることを明らかにした。同基地報道部によると、欠陥を認めたのは同基地が初めて。F16C/D方はFSX(航空自衛隊次期支援戦闘機)の日米共同開発ベース機になっており、これにも影響がでるとみられる。 F16C/D型の翼部欠陥は製造元の米ゼネラル・ダイナミックス(GD)社が、同社テキサス州のフォートワース事業部でテストを実施、発見された。同機は最大限9G(重力の9倍)の荷重がかかった場合、設計上要求されている150%の耐久力を確保できず、このためGD社は米空、海軍保有の同型について飛行制限するように勧告した。
 
米軍三沢基地 F16の欠陥認める 先月末から飛行制限 東奥日報  1987/11/03

 
(19)1987/11/17:航空自衛隊機(F1)三沢沖に墜落、操縦士1人行方不明。
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(20)F1飛行中止求める 「市民の我慢は限界」 鈴木三沢市長会見 依然手がかりなし 墜落F1
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航空自衛隊三沢基地F1支援戦闘機の墜落から一夜明けた18日午前、三沢市と市議会は合同記者会見、防衛庁長官に対し、同日中にも直接厳重抗議と国の責任による市民の信頼回復、安全が確認されるまでF1の飛行中止−を求めることを明らかにした。
 
F1飛行中止求める 「市民の我慢は限界」 鈴木三沢市長会見 依然手がかりなし 墜落のF1機 東奥日報  1987/11/18

 
(21)「またかF1」強い怒り 市民無視の基地 三沢市 防衛庁に抗議へ
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航空自衛隊三沢基地F1支援戦闘機が17日夕、三沢市沖の太平洋上で消息を絶ち墜落したとみられているが、同基地のF1支援戦闘機はことし4月にも太平洋上に墜落したばかり。米軍三沢基地F16戦闘機の墜落(3月)、陸上自衛隊のヘリコプター衝突事故(7月)を含めると、青森県内では今年に入って既に4件目。相次ぐ事故に、基地周辺の住民は一層不安を募らせている。
 
「またかF1」強い怒り 市民無視の基地 三沢市 防衛庁に抗議へ 東奥日報  1987/11/18

 
(22)空自F1墜落か 三沢沖 訓練帰投中、不明に 僚機呼びかけ応答なし
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17日午後6時25分ごろ、三沢市東方沖合約50キロの太平洋上で、要撃戦闘訓練を終え帰投中の航空自衛隊三沢基地第三航空団第三飛行隊所属のF1支援戦闘機=覚張(がくはり)進三尉(27)操縦=が僚機を失ったことを意味する「LOST(ロスト)」のコールサインを発した直後、行方不明となった。海上に墜落したのは確実で、海自からヘリコプター2機、艦艇3隻、空自からヘリコプター2機、捜索機2機、八戸海上保安部から艦艇2隻が現場に急行して捜索した。空自は救援隊を編成、18日朝から三沢海岸などを捜索する予定。
 
空自F1墜落か 三沢沖 訓練帰投中、不明に 僚機呼びかけ応答なし 東奥日報  1987/11/18

 
(22A)1988/9/2:岩手県山中にF16墜落。乗員1名脱出
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(22B)1989/3/15:F16訓練中誤って25ポンド模擬弾投下(六ヶ所村住宅付近)
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(22C)1989/8/16:F16秋田市沖に燃料タンクと付属器具パイロン落下
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(22D)1989/9/6:F16武器発射システム故障により25ポンド模擬弾誤投下(六ヶ所村畑地)
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(22E)1990/3/21:F16パイロット操作ミスにより25ポンド模擬弾誤投下(六ヶ所村)
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(23)1990/6/19:六ヶ所村平沼に、F16燃料タンク落下
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(24)1990/12/7:F16三沢沖でエンジン故障のため燃料タンク2個と模擬弾6個を太平洋上に投棄。
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(25)燃料タンク、模擬弾投棄 F16三沢沖、エンジン故障 知事、飛行中止含む防止策要請
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7日午前10時32分ごろ、米軍三沢基地第432戦術戦闘航空所属のF16が、天ケ森射爆撃場に向かう途中、エンジン不調から緊急事態が発生し、燃料タンク2個と模擬弾6個を三沢沖太平洋上に投棄した。燃料タンク1個は着水時に大破して海中に燃料が流出し、海を汚染しているもよう。同機は午前10時40分ごろ基地に帰投、直ちに米軍は調査班を作り、エンジン不調の原因を調べるとともに、落下地点の確認を急いでいる。北村知事は同日、基地司令に対し、これまでにない厳しい姿勢で事故防止策を文書要請した。
 
燃料タンク、模擬弾投棄 F16三沢沖、エンジン故障 知事、飛行中止含む防止策要請 東奥日報  1990/12/08

 
(26)1991/2/7:F16戦闘機が三沢沖の操業海域に燃料タンク2基を投棄。
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(26A)1991/3/27:F16対地射撃爆撃訓練中に高瀬川付近に模擬弾1個投下
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(27)1991/5/7:三沢基地内の姉沼通信所付近に離陸間もないF16墜落事故発生。
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(28)米軍三沢が部隊訓練 連休最後の朝 爆音 「うるさい」 「無神経だ」 苦情殺到
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米軍三沢基地の第432戦術戦闘航空団のF16戦闘機と、米国アラスカ州エルメンドーフ空軍基地21戦術戦闘航空団のF15戦闘機による部隊運用訓練(ローリー)が、6日から北海道と本州北部上空で始まった。半ば慣れっことはいえ、連休最後の静かな朝を破る、つんざくような爆音に、三沢市民は「何も休日に訓練をやることはないじゃないか」とうんざりしていた。
 
米軍三沢が部隊訓練 連休最後の朝 爆音 「うるさい」 「無神経だ」 苦情殺到 東奥日報  1991/05/07

 
(29)F16墜落 地揺るがす音、せん光 「一歩間違えば・・・」 三沢基地周辺住民 不安と緊張増幅 飛行中止を強く要請
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「とうとう懸念していた墜落事故が三沢で起きた」。相次ぐF16戦闘機の事故やトラブルに不安を抱いていた三沢市民は、身近な場所での墜落にショックを隠し切れない。これまで2件の墜落事故は、太平洋上と岩手県内の山林で発生したため住民の緊迫感もそれほど強くなかった。しかし7日夜の事故は三沢市平畑地区、上北郡上北町向山地区の両住宅地から直線距離で3キロほどしか離れておらず、「一歩間違えば・・・」と住民の不安をさらに増幅させた。
 
F16墜落 地揺るがす音、せん光 「一歩間違えば・・・」 三沢基地周辺住民 不安と緊張増幅 飛行中止を強く要請 東奥日報  1991/05/08

 
(30)三沢・F16 基地内墜落に住民衝撃 米軍、訓練を中断
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米軍三沢基地の第432戦術戦闘航空団所属のF16戦闘機が7日、同基地内に墜落した事故は、昭和63年9月に岩手県内の山林に墜落したのに続き3度目。内陸部、しかも三沢市郊外の基地内に墜落したのは初めてであり、三沢市と周辺地域に改めて衝撃を与えている。三沢市は8日、市議会と協議して今後の対応策を検討、米軍に対し事故の原因の究明と安全飛行教育の徹底を要請する。また、米軍報道部によると、6日から行われている部隊運用訓練(ローリー)を8日夕まで中断する、と発表した。
 
三沢・F16 基地内墜落に住民衝撃 米軍、訓練を中断 東奥日報  1991/05/08

 
(31)F16戦闘機が墜落 三沢基地内の姉沼付近 夜間訓練で異常 けが人なし 「欠陥機」住民怒る
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7日午後8時40分ごろ、米軍三沢基地内滑走路から約1.6キロ西側に同基地所属のF16戦闘機が1機墜落した。パイロット1人は墜落直前にパラシュートで脱出し無事だった。F16戦闘機の墜落事故は、昭和63年9月2日、岩手県内の山林に墜落して以来で、これまで三回め。
 
F16戦闘機が墜落 三沢基地内の姉沼付近 夜間訓練で異常 けが人なし 「欠陥機」住民怒る 東奥日報  1991/05/08

 
(32)1991/5/22:三沢基地F16が飛行訓練中に野辺地山中に燃料タンク落下事故。
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(33)度重なる墜落 検証 戦略基地三沢とF16(5) 安全性 半ば切り捨て 背景に機能優先の軍事思想
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米軍三沢基地F16墜落する度に県民の間から上がるのが「欠陥機ではないか」との疑問だ。F16は本当に欠陥機なのだろうか。専門家が下す結論は「ノー」である。軍事専門家や海・空自の現役パイロットの証言、そして米軍の内部資料を突き合わせていくと、どうしても欠陥説には結びつかない。
原因はハードな訓練
では、欠陥機ではないのになぜ、頻繁に墜落するのか。それはF16が、激しい飛行を前提とする戦闘攻撃機であり、米軍にとって三沢がそれを必要とする最前線の基地だからだ。墜落の原因は機体はそのものより、機体に故障を起こさせるほどのハードな飛行訓練にあるといっていい。そして、戦闘機は安全性を半ば切り捨て、そのリスクのうえで高性能を得ているという事実を忘れてはならない。
専門家に聞くと「戦闘機として激しい訓練をしている限り、墜落は避けられない」(航空評論家の浜田一穂氏)のであり「落ちる数が多いほど"優秀"な空軍」(佐藤裕二秋田大助教授)とさえいわれる。基地を抱える県民にとっては不愉快だが、軍用機を知る人たちは、機能優先の軍事思想が生んだ冷徹な事実を受け止めている。
世界で年に7機墜落
こうした厳しい現実を知る上で貴重なデータがある。AFISC(米空軍検査安全センター)が1988年にまとめた内部資料で、F16墜落原因を分析している。これによると、米空軍が正式採用を決めた75年から87年までの墜落総数は実に86機に上る。この間は13年だから、1年につき7機近くが、世界のどこかで墜落した計算だ。
 
度重なる墜落 検証 戦略基地三沢とF16(5) 安全性 半ば切り捨て 背景に機能優先の軍事思想 東奥日報  1991/05/23

 
(34)「またか」燃料タンク落下 三沢F16 墜落事故から わずか半月 整備不良? 野辺地の山中に
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23日午前9時35分ごろ、米軍三沢基地第432戦術戦闘航空団所属のF16戦闘機1機が、補助燃料タンクの先端部分を上北郡野辺地町の上空で落下した。落下地点は同町の烏帽子岳北北東側の斜面とみられている。タンクの先端部はアルミニウム製で重さ約9キロ、長さ約2メートル。入っていた燃料は大気中で蒸発したとみられる。米軍三沢基地航空機整備と安全の専門チームが原因を調査するとともに、現場付近で空自三沢基地のヘリコプターが落下物の捜索に当たっているが、確認されていない。F16は今年2月に燃料タンクを三沢市沖の太平洋上に投棄したばかり。
 
「またか」燃料タンク落下 三沢F16 墜落事故から わずか半月 整備不良? 野辺地の山中に 東奥日報  1991/05/24

 
(35)1991/7/1:航空自衛隊三沢基地のT4練習機が北海道襟裳西方の太平洋に墜落。操縦士2人死亡。
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(36)1991/11/8:米国三沢基地所属のF16戦闘機が三沢市天ケ森射撃場の沖合に2個の実弾投棄。
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(37)爆弾搭載!衝撃走る 米軍三沢F16 住民ら抗議、市は対策
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米軍三沢基地F16戦闘機が三沢市沖に2000ポンド実弾2個を投棄した問題で、三沢基地安全対策連絡調整会議(議長・富田善作助役)は、9日午前から緊急会議を収集して対応策を協議した。
 
爆弾搭載!衝撃走る 米軍三沢F16 住民ら抗議、市は対策 東奥日報  1991/11/09

 
(38)三沢沖に爆弾投棄 米軍三沢のF16 動力発電故障で 2000ポンド弾2個 誤投下は過去8件
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8日午前10時ごろ、米軍三沢基地第432戦闘航空団所属のF16戦闘機1機が、2000ポンド実弾2個(1個約908キロ)を三沢市の天ケ森射爆場の東側の太平洋海域に投棄した。米軍報道部の発表によると、F16三沢基地を離陸して間もなく、動力発電機が故障し、パイロットは実弾を爆発しない状態で海面に落下したとしている。F16は今年5月に墜落事故を起こしたのに続いて補助燃料タンクを上北郡野辺地町に落下したばかりだが、実弾を投棄したのは初めて、市関係者は「実弾を搭載していたのは寝耳に水。訓練自体が信じられなくなった」とショックを隠せないでいる。
 
三沢沖に爆弾投棄 米軍三沢のF16 動力発電故障で 2000ポンド弾2個 誤投下は過去8件 東奥日報  1991/11/09

 
(39)爆弾搭載!衝撃走る 米軍三沢F16 住民ら抗議、市は対策
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米軍三沢基地F16戦闘機が三沢市沖に2000ポンド実弾2個を投棄した問題で、三沢基地安全対策連絡調整会議(議長・富田善作助役)は、9日午前から緊急会議を招集して対応策を協議した。
 
爆弾搭載!衝撃走る 米軍三沢F16 住民ら抗議、市は対策 東奥日報  1991/11/09

 
(39A)1991/12/31:F16対地射撃爆撃訓練中模擬弾2個(500ポンド)投下(三沢市海岸で発見)
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(39B)1992/1/7:F16補助燃料タンク異常、2個のタンク投棄(十和田湖)
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(39C)1992/4/14:F16エンジン内のオイル低下により燃料タンク2個投棄(小川原湖)
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(40)1993/4/28:六ケ所再処理工場着工
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(41)1995/4/26:パシフィック・ピンテール号に積まれた高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)が、南米経由でシェルブール港からむつ小川原港に到着した。
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(42)F16離陸に失敗、炎上 米軍三沢基地 空港閉鎖で影響
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米軍三沢基地報道部によると、24日午前9時5分ごろ、同基地滑走路で米軍のF16戦闘機が滑走路からオーバーランして炎上、緊急脱出した米軍パイロット1人が負傷し基地内の病院に収容された。
 
F16離陸に失敗、炎上 米軍三沢基地 空港閉鎖で影響 東奥日報  1998/07/24

 
(43)「また起きるのでは・・・」 米軍三沢基地事故 住民に恐怖感高まる 進入表面化町内会連合会 週明けにも抗議
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24日午前、三沢飛行場で、米軍三沢基地所属のF16戦闘機が離陸に失敗、オーバーランし炎上した事故から一夜明けた現場では、米軍関係者が機体保存や事故原因究明のための資料収集作業に追われた。同基地所属の軍用機による事故・トラブルは相次いでおり、今回の事故は「基地と隣り合わせの危険」をあらためて浮き彫りにした。
 
「また起きるのでは・・・」 米軍三沢基地事故 住民に恐怖感高まる 進入表面化町内会連合会 週明けにも抗議 東奥日報  1998/07/25

 
(44)F16全機の飛行中止 米軍三沢基地事故 米軍、30日以内に原因究明 市長ら厳重抗議 「怖い」空港大混乱 7便欠航
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24日午前、米軍三沢基地第35戦闘航空団所属のF16戦闘機が三沢飛行場滑走路東端で炎上した事故は「基地の街・三沢」に大きな衝撃を与えた。事故を知った市民らは空港デッキやフェンス越しに無残に焼け焦げた期待を見つめていた。同基地のジョン・T・クラインズ副司令官は同日夜会見、F16全機の安全確認が終わるまで訓練飛行を中止することを表明。鈴木重令三沢市長と羽立隆市議会議長は、同基地を訪れ厳重抗議したが、市民の間からは不安を訴える声が相次いでいる。
 
F16全機の飛行中止 米軍三沢基地事故 米軍、30日以内に原因究明 市長ら厳重抗議 「怖い」空港大混乱 7便欠航 東奥日報  1998/07/25

 
(45)1998/8:航空自衛隊三沢基地のF1戦闘機が太平洋に2機墜落、操縦士2人死亡。
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(46)1998/10:航空自衛隊三沢基地F4EJ改戦闘機が太平洋に墜落、操縦士2人死亡。
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(47)「ドドーン」恐怖の音 「戦争始まったのか」 F16墜落 震え上がる住民 三沢 「またか」市民憤る
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米軍三沢基地所属のF16戦闘機の墜落事故は、岩手県釜石市橋野町の通称・沢地区を恐怖の底に突き落とした。同地区は山あいに約50戸が軒を連ねる小集落。「戦争が始まったと思った」と真顔で語る主婦。「バリバリ、ドドーンと音がした。恐ろしくて外に出られなかった」と語るお年寄り。周辺は、時折米軍機が山すそをなめるように訓練飛行するという。谷間から上がる煙を横目に、住民はあらためて低空飛行の怖さを思い知らされ、まゆをひそめた。
 
「ドドーン」恐怖の音 「戦争始まったのか」 F16墜落 震え上がる住民 三沢 「またか」市民憤る 東奥日報  1999/01/22

 
(48)米軍三沢F16墜落 釜石の山林 配備以来6回目 事故再発防止を三沢基地に要請 県が文書で
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21日午後1時半ごろ、岩手県釜石市橋野町の山林に、飛行訓練中の米空軍三沢基地(三沢市)所属のF16戦闘機1機が墜落し、爆発、炎上した。米軍のF16墜落事故は、同機が昭和60(1985)年に三沢基地に配備されて以来、今回を含めて6回目。このうち昭和63(1987)年には岩手県川井村で低空飛行訓練中に墜落。平成3(1991)年にはエンジン異常から出力不足を起こして三沢基地内の"像のオリ"付近に墜落している。また昨年(1998年)7月24日には三沢飛行場滑走路東端で離陸に失敗して炎上、大やけどを負ったパイロットが二カ月後に死亡している。米軍三沢基地の第35戦闘航空団が22日、現場検証を行う。
 
米軍三沢F16墜落 釜石の山林 配備以来6回目 事故再発防止を三沢基地に要請 県が文書で 東奥日報  1999/01/22

 
(49)1999/11/28:米紙ワシントン・タイムス:F16戦闘機エンジンに欠陥で2万時間に1回墜落と報道。
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(50)三沢F16空中衝突 北海道松前沖 パイロットは脱出
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第1管区海上保安本部(小樽)に入った連絡によると、13日午前9時ごろ、北海道南部の松前町・大島の東約3キロの上空で米軍機2機が衝突した。2機はともにF16戦闘機で、同保安本部は墜落したとみて、巡視船や航空機を現場に出して捜索している。
 
三沢F16空中衝突 北海道松前沖 パイロットは脱出 東奥日報  2000/11/13

 
(51)「またか」市民憤り、不安 三沢米軍機墜落 進入表面化町内会連合会 F16全面撤去要求 トーン強め米軍に抗議
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13日午前、北海道松前沖で米軍三沢基地所属のF162機が空中衝突墜落、パイロット1人が行方不明になった事故で、基地周辺住民で組織する三沢基地進入表面下町内会連合会は同日午後、米軍に対し抗議文を提出。「繰り返される事故に憤りを感じ、計り知れない危険性と不安を覚える」と、事故やトラブル続きの同基地所属の戦闘機F16への拒否反応を再び強め、全面撤去を求めた。また事故後から情報収集に追われた三沢市は、いつもながらの米軍側の対応の遅さにいら立ち、鈴木重令市長は記者会見で米軍への不満をにじませた。
 
「またか」市民憤り、不安 三沢米軍機墜落 進入表面化町内会連合会 F16全面撤去要求 トーン強め米軍に抗議 東奥日報  2000/11/14

 
(52)米軍三沢F16墜落 航空団幹部が操縦 依然1人不明 事故時、4機編隊
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米軍三沢基地所属のF16戦闘機2機が13日午前、北海道南部・松前町大島沖で空中衝突墜落、1人が救出された事故で海上保安庁、航空・海上自衛隊は残る1人の捜索を懸命に続けている。一方、事故は日米共同統合演習で空自戦闘機との空対空戦闘訓練中に発生、事故を起こし救出されたパイロットは基地幹部で、飛行隊を統括する作戦運用群司令だったことが判明した。
 
米軍三沢F16墜落 航空団幹部が操縦 依然1人不明 事故時、4機編隊 東奥日報  2000/11/14

 
(53)2001/4/3:三沢米軍:F16戦闘機墜落墜落地点は核燃施設とわずか10キロの距離。
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(54)「一歩間違えば集落に」 F16墜落事故 天ケ森住民 怒り噴出 全面撤去要求へ 緊急集会 飛行中止し点検
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「一歩間違えば集落に落ちたんだ」「やはりF16は全面撤去だ」ー。米軍三沢基地所属のF16戦闘機が三沢市天ケ森沖に墜落した事故で、天ケ森町内会の役員らは3日夜、緊急会議を開き、繰り返される事故への怒りを噴出させた。また、基地周辺住民で組織する三沢基地進入表面下町内会連合会は、事故・トラブル続きのF16戦闘機への不信感を強めており、全面撤去を求めていく方針だ。
 
「一歩間違えば集落に」 F16墜落事故 天ケ森住民 怒り噴出 全面撤去要求へ 緊急集会 飛行中止し点検 東奥日報  2001/04/04

 
(55)F16三沢沖に墜落 被害なく乗員無事 天ケ森射爆場で訓練中 28件中22件が県内 F16事故トラブル
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米軍三沢基地第35戦闘航空団第13飛行隊所属のF16戦闘機1機が3日午後、同基地北方約18キロにある三沢対地射爆場(天ケ森射爆場)で対地攻撃訓練中、射爆場沖の太平洋に墜落した。何らかのトラブルによる事故とされる。パイロット1人は墜落直前に脱出。海自ヘリに救出、基地に搬送され、けがなどはなかった。また付近の人家などにも被害はなかった。同航空団所属のF16は昨年11月に北海道松前沖の日本海で墜落事故を起こしたばかり。同航空団は記者会見で陳謝するとともに、すべての飛行運用を中止した。
 
F16三沢沖に墜落 被害なく乗員無事 天ケ森射爆場で訓練中 28件中22件が県内 F16事故トラブル 東奥日報  2001/04/04

 
(56)2001/9/11:米国で旅客機4機がハイジャック。ワールドトレードセンタービル、ペンタゴン等に墜落
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(57)2002/4/15:米軍三沢基地所属のF16:深浦町の千畳敷に墜落
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(58)米軍三沢F16墜落 深浦沖 パイロットは救助
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米軍三沢基地所属のF16戦闘機1機が15日午前11時半ごろ、深浦町の千畳敷海岸の沖合約500メートルの日本海上に墜落した。乗員はパイロット1名で、墜落直前にパラシュートで自力脱出し、近くの漁船が救助。その後、八戸海上自衛隊のへりが収容し、同日午後零時55分、三沢基地に到着。パイロットの無事が確認された。
 
米軍三沢F16墜落 深浦沖 パイロットは救助 東奥日報  2002/04/15

 
(59)「もし漁をしていたら・・・」 F16深浦沖墜落 現場は漁場の一等地 油流出、漁業者怒りと不安 大戸瀬漁協
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「機体は頭からほぼ垂直に海に突っ込んだ」「船が現場で漁をしていたらと思うとぞっとする」「漁場の一等地。油流出がひどい。壊滅的な打撃にならないよう祈るだけ」ー。米軍三沢基地所属のF16戦闘機が15日、深浦町の千畳敷カブト岩沖合約200-300メートルに墜落した。美しい海岸線が売り物の観光地であり、主要漁場にもなっている海域への墜落事故に、町民や漁業者からは不安と怒りの声が上がっている。
 
「もし漁をしていたら・・・」 F16深浦沖墜落 現場は漁場の一等地 油流出、漁業者怒りと不安 大戸瀬漁協 東奥日報  2002/04/16

 
(60)三沢市長 度重なる事故「なぜ」 米司令官報告 怒りにじます住民ら F16配備以来 事故など30回
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F16戦闘機の深浦沖墜落から約2時間後の15日午後1時半すぎ、米軍三沢基地のロイド・S・アターバック司令官が事故後の対応としては異例の速さで三沢市役所を訪れ、鈴木重令市長に事故の概要を報告した。昨年4月3日、同市天ケ森の三沢対地射爆場沖で発生したF16墜落事故からわずか1年。鈴木市長は「パイロットが無事だったのは何より」と気遣いを見せたが、度重なる事故に「どうして4月に事故が起きるのだろう」「(前回の墜落事故から)一年たったことで、パイロットに油断あるような気がしてならない」と疑問をぶつけた。
 
三沢市長 度重なる事故「なぜ」 米司令官報告 怒りにじます住民ら F16配備以来 事故など30回 東奥日報  2002/04/16

 
(61)訓練中、機体トラブル F16墜落事故 三沢に帰投途中 米軍司令官が陳謝
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米軍三沢基地第35戦闘航空団第14飛行隊所属のF16戦闘機1機が深浦町千畳敷海岸沖の日本海に墜落した事故で、同基地のロイド・S・アターバック司令官は15日記者会見し、事故機は日本海上空で訓練中に機体のトラブルが発生、三沢基地に戻る途中で墜落したことを明らかにした。司令官は記者会見で陳謝するととともに、F16の飛行訓練を中止した。脱出した1人搭乗のパイロットは、付近にいた漁船が救助、約50分後に海自八戸のヘリコプターが救出し、三沢基地に搬送した。パイロットにけがなどなかった。
 
訓練中、機体トラブル F16墜落事故 三沢に帰投途中 米軍司令官が陳謝 東奥日報  2002/04/16

 
(62)2007/11/26:再処理工場の高レベル廃液ガラス固化建屋で、ガラス固化体容器のふたを溶接する機器が故障したと発表。
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(63)「合格させるための審査」=専門家ら、規制委を批判
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NPO法人「原子力資料情報室」の伴英幸共同代表は、規制基準で定められている航空機衝突などのテロ対策に関し「実際に想定したら、大規模な放射能放出は目に見えている。机上の空論のような対策で審査を合格させている」と指摘した。
 
「合格させるための審査」=専門家ら、規制委を批判 時事通信  2014/07/16

 
(64)泉田知事と田中規制委委員長との面談時の議事録(確定版)を公表
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(泉田氏)そうは言いながら原子力発電所事故を起こす確率が高いのは、例えば地震だとか津波だとか、災害と一緒になったときにやっぱり事故は起こしやすいだろうと。アメリカなんか見ていますと、航空機テロを含めて原子力発電所の事故を防止するということが検討されています。残念ながら日本は、この災害対策基本法と原子力災害対策特別措置法、この二つの法律が別立てになっているということから、うまく機能しない例というのがあります。
 
泉田知事と田中規制委委員長との面談時の議事録(確定版)を公表 新潟県  2015/08/24

 
(65)泉田知事が田中委員長と初会談国のずさんな原発事故対応の是正を要求
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「米国なんかを見ていると、航空機テロも含めて、原子力発電所の事故を防止するということが検討されている。残念ながら日本は災害対策基本法と、原子力災害特別措置法の二つの法律で別建てになっているということから、うまく機能しない例というのがある」(泉田氏)泉田知事は、自然災害発生時に原発災害も同時に発生するような、複合災害を想定した場合の「法制度上の弊害」を訴えた。
 
泉田知事が田中委員長と初会談国のずさんな原発事故対応の是正を要求 IWJ  2015/08/24

 
(66)川内原発 福岡高裁宮崎支部の決定要旨
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竜巻による飛来物が使用済み燃料ピットに衝突し重大な被害が生じる具体的な危険があるとは言えない。テロリズム対策も新基準に適合するとした規制委の判断は不合理ではない。戦争による武力攻撃対策は国の防衛政策に位置づけられ、危険性を検討する余地があるとしても、九電による人格権侵害の恐れがあるとは言えない。
 
川内原発 福岡高裁宮崎支部の決定要旨 毎日新聞  2016/04/06

 
(67)新規制基準で安全は確保できない 「適合」できるように作られた
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また炉心溶融で溶け落ちた核燃料を受け止めるコアキャッチャーや、航空機落下に備えた二重ドームなど、海外の新型原子炉では標準装備されている設備についても設置不要としている。理由は、設置には多額の費用と時間を要するからだ。
 
新規制基準で安全は確保できない 「適合」できるように作られた たんぽぽ  2016/06/07

 
(68)またも東電が隠ぺい工作。柏崎刈羽原発の免震棟に浮上した大問題
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爆撃されたのをきっかけに省内に危機意識が高まったためだ。
そこには、電源喪失、格納容器破壊、原子炉の破壊などが想定されていた。外務省だけでなく、経産省、電力会社も本心では恐れているだろう。
万が一、原発施設がミサイル攻撃されたときの被害は、当時の資料に記された予測数字より、福島第一の事故を実際に経験した今の国民の想像力で推し測るほうが、ずっと確度が高いかもしれない。
 
またも東電が隠ぺい工作。柏崎刈羽原発の免震棟に浮上した大問題 まぐまぐ  2017/02/24

 
(69)質問中に「あいつのマイクを取り上げて」 原子力規制委員会委員長が追及封じの暴挙
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横田 客観的にそうではないですか。(自民党の衆院議員の)若狭勝さんはミサイル攻撃の、それに対して(原子力規制委員会は)全然答えていないではないですか。しかし質問をしている真っ最中に、「(横田の)マイクを取り上げて」と田中委員長が横を向いて隣にいた職員に小声で指示。すぐにマイクを手渡す係の職員が駆け寄って来て、マイクを渡すように求めてきたのだ。こうして筆者の質問と、「航空機攻撃のリスクを認識しながら再稼働を認めているのはおかしい」という若狭勝氏の主張の説明は途中で打ち切られたのだ。
 
質問中に「あいつのマイクを取り上げて」 原子力規制委員会委員長が追及封じの暴挙 リテラ  2017/05/25

 
(70)<福島第1>敷地内に不発弾 陸自が撤去
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不発弾は長さ約80センチ、直径約15センチ。旧日本軍の航空機に装着する50キロ爆弾であることが判明した。信管が外されており、東根市の陸自神町駐屯地で保管後、爆破処理する。発見されたのは、原子炉建屋から1キロ以上離れた敷地西側の雑木林だった場所。放射線管理区域の外側で、同日の廃炉作業は通常通り行われた。第1原発敷地には戦時中、旧日本軍の飛行場があった。終戦間際には米軍の空襲を受けたという。
 
<福島第1>敷地内に不発弾 陸自が撤去 河北新報  2017/08/11

 
(71)原発のミサイル対策は?電事連「放射性物質出ない」
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電気事業連合会の勝野哲会長は、ミサイルが原発に撃ち込まれても「大量の放射性物質は出ない」と発言しました。
電気事業連合会・勝野哲会長:「ミサイルが(原発に)着弾して建物等に大きな被害が出たとしても、(放射性物質を)冷やす、閉じ込めるという措置はできる限りできるのではないかと」
電気事業連合会の勝野会長は、原発の新たな規制基準が「航空機突入にも対応できる」とされていることを引き合いに、ミサイルが撃ち込まれても「放射性物質が大量に放出されない」と述べました。しかし、電事連によりますと、原発にはミサイルに特化した対策はされていないということです。
 
原発のミサイル対策は?電事連「放射性物質出ない」 テレ朝  2017/09/15

 
(72)東京電力柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の審査書案についての申し入れ 小木曽茂子 (さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト)
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3)前知事と約束した地下のフィルタベント装置設置について、東電はどのように対応したのか。テロや、ミサイル航空機事故などにより、ベント装置が機能しない場合の事故想定をしたのか。
 
東京電力柏崎刈羽原子力発電所6,7号機の審査書案についての申し入れ 小木曽茂子 (さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト) さようなら柏崎原発  2017/10/07

 
(73)東電は巨額の費用を国民につけ回し6800億円も柏崎刈羽原発につぎ込んでいる
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 「発電所敷地内における航空機落下等による火災」という項目と「大規模な自然災害又は故意による大型航空機衝突その他のテロリズムへの対応」との間に整合性がない。
 航空機ないし大型航空機衝突または故意の攻撃について細かく記述しているが、前段の航空機衝突と後段の「故意による大型航空機衝突」については、同じ航空機衝突なのに理解できない「使い分け」がなされている。端的に言えば、故意に航空機突入させることや武力攻撃に耐えられるのであれば、偶発的な航空機事故にも当然耐えられるのだが。
 攻撃を前提とした航空機衝突の場合、確率は何の意味も持たず、かつ、複数機の攻撃による損傷を考慮するならば、原発の複数面に緊急時対応用注水システムを設置していても過酷事故対策として十分とは言えないことになる。
 これらを包摂して、テロ対策あるいは武力攻撃による大規模損壊を想定して、それに対処することが出来るかどうか「大規模損壊が発生した場合における体制の整備に関して必要な手順書、体制及び資機材等が適切に整備」されているかどうかについて判断すべきだ。
 弾道ミサイル攻撃爆撃などの攻撃を受けてさえなお、大規模損壊や大量の放射性物質の放出を招かないとの確証があるのか、問われているのはそれである。
 
東電は巨額の費用を国民につけ回し6800億円も柏崎刈羽原発につぎ込んでいる たんぽぽ  2017/12/21

 
(74)直下の六ケ所断層「新調査結果ある」 核燃サイクル訴訟原告
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 また、被告側の航空機落下確率評価基準は誤りだと指摘。原燃が評価する自衛隊機、米軍機墜落事故は1993年1月から2012年12月のもので、直近20年間とする対象に不合理とした。米軍三沢基地所属のF16戦闘機による燃料タンク投棄事故など過去の事例から、米軍のトラブル回避操作、飛行制限の順守は期待できないとして、再処理工場への航空機墜落の確率は低減しないとした
 
直下の六ケ所断層「新調査結果ある」 核燃サイクル訴訟原告 東奥日報  2018/03/10

 
(75)原発のテロ被害、極秘研究していた 「最大1万8千人急死」予測も
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 福島第1原発事故を受けて策定された原発の新規制基準には、テロ航空機衝突への対応が盛り込まれている。実は30年以上前、政府は国内の原発が攻撃を受けた際の被害予測を極秘に研究していた。当時の「警告」はどこまで生かされているのか。
 被害予測は、外務省が外郭団体「日本国際問題研究所」に委託し、1984年に報告書にまとめられた。81年、イスラエル空軍がイラクの研究用原子炉施設を爆撃し、原発攻撃の脅威が注目されていた時期だ。
 原発の核燃料は、厚さ2メートル近い鉄筋コンクリートの格納容器の壁などで保護されている。報告書は特定の原発名には触れずに100万キロワット級と想定。爆弾の貫通力を高めれば格納容器の壁は破壊されると指摘する。
 その上で、電気系統と冷却機能を失った場合、放射性物質が周辺の都市部に拡散。緊急避難しなければ最大1万8千人、5時間以内に避難した場合でも同8200人が急死すると予測した。長期的には放射性物質セシウムで汚染され、原発から最大約87キロ圏内で住めなくなるという。
 報告書は「反原発運動などへの影響を勘案」(外務省担当課長)して部外秘扱いとされ、福島の事故発生後まで未公表だった。
 
原発のテロ被害、極秘研究していた 「最大1万8千人急死」予測も 西日本新  2018/03/19

 
(76)<川内原発>テロ対策特定施設、初の着工了承 規制委
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 九電は、整備する設備などで複数の工事計画により審査を受けており、規制委が一部を了承した。安全上の理由で詳細は非公表だが、原子炉建屋から離れた場所に施設を建設し、テロ対策を念頭に重大事故時に遠隔操作で原子炉の冷却を維持できるよう緊急時制御室や注水ポンプ、発電機などを備える。
 規制委は原発の特定施設に▽航空機によるテロ攻撃にも耐えられる堅固さ▽原子炉からの十分な距離−−のどちらかを要求し、緊急時制御室などの整備も求めている。
 
<川内原発>テロ対策特定施設、初の着工了承 規制委 毎日新聞  2018/05/07

 
(77)日本原燃(株)六ケ所再処理工場からの質問状回答・説明会のまとめ報告
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1)【米軍基地航空機墜落など】再処理工場上空で米軍機の飛行がなされたことがありますか。「オスプレイ」は「米軍三沢対地射爆撃場」でも訓練を行うとしていますが、高レベル廃液や核燃料プールから数`も離れていませんが、どのような安全対策が検討されていますか。重大事故に進展させないためのマニュアル作成や訓練は行われているのでしょうか。
1)米軍機が工場上空を飛行した実績はないとのこと,しかし住民からは飛行を目撃したことがあるとの発言がある。航空法では米軍機の飛行についてどうなっているのか確認し回答するとのこと。戦闘機の墜落確率計算は分母のとり方が現実的ではない。マニュアルや訓練については答えなし。
 ガラス固化がうまくいっていないこと,海水モニタリングのトリチウム濃度が操作されたのではないかということ。ミサイル電磁パルス攻撃には工場は対応できずお手上げ状態になること。落雷対策は不備であること,緊急時にガラス固化体や使用済燃料,高レベル廃液の移送先はないことを私達は覚悟しなければいけないこともわかりました。
 
日本原燃(株)六ケ所再処理工場からの質問状回答・説明会のまとめ報告 三陸の海・岩手の会  2018/07/31

 
(78)六ヶ所村核燃料サイクル訴訟 裁判の進行状況 再処理工場・高レベル放射性廃棄物貯蔵施設
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 2018年12月7日の第104回口頭弁論では、現在の規制基準が設計基準上想定すべき事象から故意によるもの(テロ等)を除外していることや、「可搬型」の設備による対処に依存していること、航空機落下事故の確率評価に際して軍用機の墜落確率を基地からの遠近を無視して全国一律に墜落すると仮定することで三沢基地近傍にある本件再処理工場への落下確率を不合理に低く評価することになることなどの不合理性を指摘する準備書面を陳述しました。
 
六ヶ所村核燃料サイクル訴訟 裁判の進行状況 再処理工場・高レベル放射性廃棄物貯蔵施設 伊東良徳 2018/12/08

 
(79)なぜ原発再稼働にこだわるのか
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 今日の毎日新聞の5面に「国民民主党は『世界最高水準の規制基準を満たしたものは例外的に再稼働を認める』(玉木代表)」との記述があり、驚きました。この「世界最高水準の規制基準」という表現は安倍総理が日本の新規制基準についてよく使う表現です。しかし福島原発事故後、原発の安全設備として建設中の最新の原発にはメルトダウンに備えたコアキャッチャーが設けられ、航空機衝突に備えて格納容器も二重になっています。日本の原子力規制委員会が審査する新規制基準にはそうした安全設備は要求されておらず、とても「世界最高水準」とは言えません。
 
なぜ原発再稼働にこだわるのか 菅直人  2019/02/13

 
(80)再処理工場、審査会合を再開へ いったん終了も“合格証"草案に疑問続々
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 この日の議論では、航空機落下やそれに伴う火災、臨界事故、火山対策などに関する質問が出された。
 航空機落下事故では、再処理工場は原発より広大な面積を持ち、重要施設が分散しているため、想定や対策について「原発と同じではなく、独自の考え方が必要」と再考を求めた。
 
再処理工場、審査会合を再開へ いったん終了も“合格証"草案に疑問続々 産経新聞  2019/03/20

 
(81)北海道知事選目前。北海道大停電、最終報告書から読み解く「泊発電所待望論」の誤り
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 これらの大規模停電、大規模瞬停、インシデントの原因は、設備不良などの電力事業者起因によるものだけでなく、航空機突入、火災、送電線への接触、破壊工作などの第三者起因による事故や天災によるものも多数あります。これらは極めて広範囲に設備を展開する公益事業体においては根絶が極めて難しいことは事実です。合衆国では当たり前のことですが、近年では需要家側での非常用自家発だけでなく瞬停対策も進みつつあります。
 
北海道知事選目前。北海道大停電、最終報告書から読み解く「泊発電所待望論」の誤り ハーバービジネス  2019/03/25

 
(82)六ヶ所再処理事業所を直ちに不合格にせよ! 木村雅英
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○更田委員長:ですので、航空機落下航空機落下に伴う火災、臨界事故、蒸発乾固、水素爆発、そして重大事故等に係る各種の設定、使用済燃料の冷却期間、火災防護もそうだけれども、全般にわたって判断根拠に関しての記載の充実は必要であろうと思います。
 
六ヶ所再処理事業所を直ちに不合格にせよ! 木村雅英 たんぽぽ  2019/04/01

 
(83)規制委、30項目超の追加論点提示 再処理工場審査が再開
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 再処理工場の審査は1月に実質的な議論を終えたが、規制委が今月20日の定例会合で、事務局の原子力規制庁が作成した草案に不備を指摘していた。
 このうち、確率論を基に対策を不要とした航空機落下については、更田豊志委員長が同日に「頻度の詳細よりも、設計上の耐衝撃に関して一定の補強(説明)が望ましい」と求めたのを受け、29日の審査会合では、旧原子力安全・保安院が許可した防護設計を改めて説明するよう原燃に求めた。
 
規制委、30項目超の追加論点提示 再処理工場審査が再開 デリ東北  2019/04/03

 
(84)佐賀の玄海原発にテロ対策施設 原子力規制委が設置を許可
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 原子力規制委員会は3日の定例会合で、九州電力が玄海原発(佐賀県玄海町)の敷地内に3、4号機(運転中)のテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)を設置する計画を許可した。設置期限があり、3号機は2022年8月、4号機は同年9月で、費用は合計で約2400億円の見込み。
 特重施設は、原発に故意による航空機衝突といったテロ行為があった場合を想定し、遠隔操作で原子炉を冷却する機能などを備える必要がある。
 
佐賀の玄海原発にテロ対策施設 原子力規制委が設置を許可 佐賀新聞  2019/03/29

 
(85)2019/4/9:航空自衛隊三沢基地所属F35Aが三沢沖で墜落
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(86)F35A 墜落と断定 「訓練中止する」 連絡後、機影消える
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 岩屋毅防衛省は10日午前、太平洋上で訓練中の9日夜に消息を絶った三沢基地所属の最新鋭ステルス戦闘機F35A1機について、周辺海域で左右の尾翼の一部を回収したことを明らかにし、墜落したと断定した。同日午前11時現在、操縦していた40代男性3等空佐の行方は分かっておらず、自衛隊や海上保安庁などが引き続き捜索を続けている。
 
F35A 墜落と断定 「訓練中止する」 連絡後、機影消える 東奥日報  2019/04/10

 
(87)原発テロ対策施設、完成遅れ 電力3社、1〜3年超過見通し
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 再稼働済みの原発を持つ関西、四国、九州の3電力会社は17日、新規制基準で設置が義務化されたテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の完成が遅れ、定められた期限を1〜3年ほど超過する見通しを明らかにした。原子力規制委員会との意見交換会で工事の現状を説明し、規制委に対応を求めた。
 規制委によると、期限に間に合わなければ電力会社に「必要な措置」を命じることができるという。
 特重施設は、意図的な航空機衝突などのテロ行為があった際、遠隔操作で原子炉の冷却を維持する設備。東京電力福島第1原発事故を受けた新基準で義務付けられた。
 
原発テロ対策施設、完成遅れ 電力3社、1〜3年超過見通し 福井新聞 2019/04/17

 
(88)特定重大事故対処施設ができない!! 九州電力、四国電力、関西電力の見通しの甘さ 山崎久隆
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◎原子力規制委員会は17日、被規制者の原子力部門責任者(CNO)との意見交換会を開いた。原子力プラントに対する意図的な航空機衝突テロ攻撃などを想定したバックアップ施設である「特定重大事故等対処施設(特重施設)」が議題。
 事業者側は5発電所・10基の特重施設について、設置期限に対して約1〜3年完成が遅れるとの見通しを明らかにした。
 
特定重大事故対処施設ができない!! 九州電力、四国電力、関西電力の見通しの甘さ 山崎久隆 たんぽぽ 2019/04/22

 
(89)テロ対策遅れ原発の停止求める声明 脱原発弁護団
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 特重施設は、原発に航空機衝突などのテロ行為があった際、遠隔操作で原子炉の冷却を維持する設備。原発の新規制基準で設置が義務付けられ、完成期限があるが、3社は17日の規制委との意見交換で1〜3年ほど超過する見通しを示した。
 
テロ対策遅れ原発の停止求める声明 脱原発弁護団 共同通信 2019/04/23

 
(90)規制委「対テロ未完の原発停止この報道への意見等(4人の方より)緊急報告
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 原発に航空機衝突させるなどのテロ行為が発生した場合に、遠隔操作で原子炉の冷却を続ける設備などを備えるテロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)について、原子力規制委員会は24日の定例会合で、電力会社に対し、「原発本体の工事計画の認可から5年」の完成期限の延長を認めないことを決めた。
 
規制委「対テロ未完の原発停止この報道への意見等(4人の方より)緊急報告 たんぽぽ 2019/04/24

 
(91)対テロ未完の原発停止 規制委、期限延長認めず 5原発10基
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 <特定重大事故等対処施設>意図的な航空機衝突などのテロ攻撃を受け原子炉が大規模に破壊された場合でも、遠隔操作で冷却を維持し、放射性物質の大量放出を防ぐための施設。緊急時制御室や予備の電源、冷却ポンプなどを備える。原子炉建屋との同時被災を避けるため100メートル以上離すよう定められているが、施設の詳細は秘密事項で、原子力規制委員会の審査も非公開。原発本体の審査適合判断後、詳細設計が認可されてから5年以内に設置する必要がある。
 
対テロ未完の原発停止 規制委、期限延長認めず 5原発10基 東京新聞 2019/04/24

 
(92)地に落ちた原子力規制委の信頼回復目的の猿芝居 『特重』遅延→運転停止」に騙されるな!木村雅英
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2.「特重は」最初から備えているべき
 すなわち、「特重」について規制委は「意図的な航空機衝突などへの可搬式設備を中心とした対策(可搬式設備・接続口の分散配置)。バックアップ対策として常設化を要求(特定重大事故等対処施設の整備)」としながら、私たちの反対意見を無視して「新規制基準」を決定し再稼働優先で「特重」に5年猶予を与えて施行し、川内・伊方・高浜・大飯・玄海が稼働させている間に、5年猶予の起算点を変更して電力会社に更に猶予を与え、そして4月24日の定例会議で期限を変えないことを確認したのだ。
 我々から見たら、5年猶予がおかしいし、起算点ずらしもおかしい。それゆえ、電力会社に期限を守らせるのは当然の規制行政である。
 
地に落ちた原子力規制委の信頼回復目的の猿芝居 『特重』遅延→運転停止」に騙されるな!木村雅英 たんぽぽ 2019/04/26

 
(93)重大事故対処等施設が完成しない 福島第一原発事故の教訓はどこにいったのか!
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 特重施設には、意図的な航空機衝突のようなテロ攻撃を想定し、大規模な損傷が発生して常設の冷却設備が使えない事態でも燃料プールや原子炉を冷却できるように整備することとされる。
 
重大事故対処等施設が完成しない 福島第一原発事故の教訓はどこにいったのか! たんぽぽ 2019/04/27

 
(94)「テロ対策延期認めず」のニュースに思うこと外京ゆり(グリーン市民ネットワーク高知)
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 むしろ、テロ対策より現実的で、早急に実現すべきなのは、米軍機の飛行を制限することではないでしょうか。
 1988年6月、岩国基地発 普天間基地行き米軍ヘリが、伊方原発の直上800mでバウンドし、墜落しました。乗員7名全員死亡。濃霧の中、原発を目標とした訓練だったと推測されます。
 さらに、米軍の訓練航空路オレンジルートは、岩国基地方面の四国の北西から南東方向の和歌山県方面へと走っています。
 世界各地で墜落しているオスプレイまでが日本列島を縦横に飛ぶようになった今、米軍機事故の危険性が、極めて高いと考えます。
 また、テロ対策施設は、従来の耐震工事同様、将来的には無用の長物、国民のカネをドブに捨てるようなものではないでしょうか。
 数100億円かけてテロ対策施設を造るより、さっさと原発に見切りをつけたほうが潔く、国民を救うことになると思います。
 
「テロ対策延期認めず」のニュースに思うこと外京ゆり(グリーン市民ネットワーク高知) たんぽぽ 2019/04/27

 
(95)即刻の原発施設廃止しかない 特定重大事故等対処施設完成遅れ問題について 尾崎憲正
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◎ そもそも最初から、大型航空機衝突を受けた際などに原子炉を遠隔で冷却する緊急時制御室などを備える施設を建設することで、テロ対策ができると考えること自体が無理な話である。
 仮にテロを企てようとするものが、大型航空機を乗っ取るなどして原発施設を攻撃して現行の制御室が機能不全に陥るような場合に、他の諸施設が無傷であると考えるのは余りにも愚かなことである。
 それに、多くの原発は大型の航空機墜落しなくても空からの落下物に対して脆弱ではないだろうか。例えば小型機が送電線を切断しただけでも発電機の緊急停止をしなければならず、これはやがて原子炉の運転停止につながってしまう。
 またテロリストがたった一つの手段で攻撃することも普通は考えられない。原発の作業者にとっては当然2発目以降を想像して自分の身を守ろうとして職場を放棄する事態が生じるのは無理からぬことであり、人的コントロールを失った原発は暴走する。
 
即刻の原発施設廃止しかない 特定重大事故等対処施設完成遅れ問題について 尾崎憲正 たんぽぽ舎 2019/05/07

 
(96)九電、玄海3号機のテロ対策施設工事申請「期限内の完成目指す」解説 工期短縮の裏付け不明瞭
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 規制委は4月末、テロ対策施設の完成期限の延長を認めないことを決め、期限までに完成しなければ原発は原則運転停止とするとしていた。九電はこれまで3、4号機のテロ対策施設について「最大限工期短縮に努めても超過する」としていたが、今回の申請で「認可を得たものから工事に着手するなどしっかり取り組んでいく」とし期限内の完成を目指す考えを示した。
 テロ対策施設は、意図的な航空機衝突などから、原子炉の冷却を維持する設備を備えることが求められている。東京電力福島第1原発事故後に施行された新規制基準で整備が義務づけられている。
 
九電、玄海3号機のテロ対策施設工事申請「期限内の完成目指す」解説 工期短縮の裏付け不明瞭 佐賀新聞 2019/05/19

 
(97)「特重施設」建設遅れ 多々ある問題を整理する 山崎久隆
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◎九州電力による「特重施設」の説明は次の通り
*規制基準において、原子炉補助建屋等への故意による大型航空機衝突その他のテロリズムにより、原子炉を冷却する機能が喪失し炉心が著しく損傷した場合に備えて、原子炉補助建屋等との離隔距離をもつ、又は頑健な建屋を設け、その建屋の中に原子炉格納容器の破損を防止するための機能を有する施設を収納することが要求されているもの。
 
「特重施設」建設遅れ 多々ある問題を整理する 山崎久隆 たんぽぽ舎 2019/05/20

 
(98)「原発テロ対策 迫る期限 再延期認めず 工期遅れ 停止不可避か」
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 原子力発電所のテロ対策は、2001年9月に米国で起きた同時テロをきっかけに世界各地で強化された。しかし、日本は対応が遅れ、福島第一原発事故後の2013年7月施行の新規制基準で、ようやくテロ対策施設の設置が義務づけられた。
 米原子力規制委員会(NRC)は2002年2月、米国の原子力事業者に対し、航空機衝突や全電源喪失などへの対策を講じるよう求めた。これらの措置は、NRCの命令の項目名から「B5b」と呼ばれている。
 福島第一原発事故についての国会事故調査委員会の報告書によると、当時の日本の規制機関「原子力安全・保安院」は、NRCからテロ対策強化の情報を得ていたものの、電力各社には伝えなかった。
 報告書は保安院について、「海外からの知見の導入に対しても消極的だった」と批判したうえで、「機微情報に配慮しつつ、必要な部分を電気事業者に伝え、対策を要求していれば、(福島第一原発)事故は防げた可能性がある」と指摘した。
 
「原発テロ対策 迫る期限 再延期認めず 工期遅れ 停止不可避か」 たんぽぽ舎 2019/05/22

 
(99)特重の工事計画の申請さえまだの東海第二原発は再稼働できない
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 原子力規制委員会(以下規制委)は、4月17日被規制者(注:電力会社のこと)の原子力部門責任者との意見交換会を開いた。
 原子力プラントに対する意図的な航空機衝突テロ攻撃などを想定したバックアップ施設である「特定重大事故等対処施設(以下特重施設)」が議題。
 事業者側は5発電所、10基の特重施設について、設置期限に対して約1〜3年完成が遅れるとの見通しを明らかにした。
(中略)
 9.11同時多発テロ以降この施設がなければ原発の運転はできません。本来は運転時に完成していなければ意味がないのです。
 しかし設計と建設に膨大な時間と資金を要するとして、電力会社に配慮して、規制委は新規制基準適合性審査書を決定した後の工事認可計画書を承認した時から5年間で作ること、と規制を緩めたのです。
 
特重の工事計画の申請さえまだの東海第二原発は再稼働できない たんぽぽ 2019/06/03

 
(100)原発は止まる・止められる! 特重施設では「使用済み燃料プール」の安全は保障されない
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2.福島第一原発事故は防げた可能性
 原発のテロ対策などの重大事故対策は、2001年9月の米国での同時テロをきっかけに、世界各地で強化された。
 米国では、2002年に米原子力規制委員会(NRC)が米国の原子力事業者に対して、航空機衝突や全電源喪失などへの対策を求めている。
 しかし、日本では、福島第一原発事故後になって、やっと特重施設の設置が義務付けられた。
 福島第一原発事故についての国会事故調査委員会の報告によれば2002年当時の「原子力安全・保安院」は、NRCから安全対策強化の情報を得ていたが、電力会社には伝えていない。上記報告書は、「電気事業者に伝え、対策を要求していれば、福島第一原発事故は防げた可能性がある」と指摘している。
 
原発は止まる・止められる! 特重施設では「使用済み燃料プール」の安全は保障されない たんぽぽ  2019/06/12

 
(101)川内原発テロ対策施設 未完成の場合は原子炉停止
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 新しい規制基準で設置が義務づけられた川内原発のテロ対策施設の建設が大幅に遅れている問題で、原子力規制委員会は12日、来年3月の期限内のおよそ1週間前までに完成していない場合、九州電力に原子炉の停止命令を出す方針を決めました。
 福島第一原発事故後の新しい規制基準では、原子力発電所に航空機衝突させるなどのテロが発生した場合、遠隔操作で原子炉を冷却する設備などを備えた特別なテロ対策施設の設置が義務づけられました。
 
川内原発テロ対策施設 未完成の場合は原子炉停止 MBC南日本  2019/06/12

 
(102)現在運転中の原発はテロ対策も「免震重要棟」もできていない
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なぜなら1昨年末に北朝鮮の脅威を安倍政権はことさら騒ぎ立てていましたが、ここ1年で随分おとなしくなったし、「航空機墜落する可能性」といえば、それは地震が襲うよりも遙かに小さな確率でしかないと思ったからです。 でも、テロ対策をしていなくても大事故時の安全対策はキチンとやってもらわなくては困ります。
 しかしテロ対策や航空機墜落対策と言うならば、二重の格納容器やコアキャッチャーなど、欧米では標準装備の施設を設置すべきなのです。この「特重施設」は、私に言わせれば福島第一原発事故級の自然災害対策です。
 
現在運転中の原発はテロ対策も「免震重要棟」もできていない たんぽぽ  2019/06/13

 
(103)川内1・2号機停止へ 来春 対テロ施設遅れ 全国初
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<特定重大事故等対処施設> 航空機衝突などのテロ攻撃で原子炉が大きく破壊された場合も、遠隔操作で冷却を維持し、放射性物質が漏れるのを抑制するための施設。略して「特重施設」。緊急時制御室や電源設備、冷却ポンプを備え、原子炉建屋から100メートル以上離すことで同時に被災する事態を避ける。原発本体の工事計画の認可後、5年以内に設置する必要がある。原子力規制委員会は、特重施設が期限日の約1週間前までに完成していない原発に関し、電力会社に運転停止命令を出す方針を決めている。
 
川内1・2号機停止へ 来春 対テロ施設遅れ 全国初 東京新聞  2019/06/14

 
(104)柏崎刈羽が再稼働1兆円超 テロ対策、安全費倍増
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 東電によると、航空機落下といったテロに備え、遠隔操作で原子炉などの冷却を維持する施設の新設に加え、構内全体での火災防護対策や液状化対策で費用が増加。過酷事故時に原子炉格納容器の破損を防ぐ排気設備「フィルターベント」二基の設置費も含まれる。
 
柏崎刈羽が再稼働1兆円超 テロ対策、安全費倍増 東京新聞  2019/07/27

 
(105)原発に課される新「耐震」評価基準 影響を受けるのは川内、玄海、そして...
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 東京電力福島第1原発の事故を受け、2013年7月8日、安全対策を巡り世界で最も厳しいとされる基準(新規制基準)が導入された。その後、規制委は安全審査の過程で地震の揺れや津波の高さ、火山の爆発によって降る火山灰の厚さの想定を引き上げるよう求めたほか、テロリストによる航空機衝突などに備え、遠隔操作で原子炉を冷やす設備の設置などテロ対策施設の対策も追加された。
 
原発に課される新「耐震」評価基準 影響を受けるのは川内、玄海、そして... J-CAST  2019/08/02

 
(106)対F35の防護設計 原告側が問題指摘 核燃サイクル訴訟
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 日本原燃六ケ所再処理工場の安全性を巡り、市民団体「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」(代表・浅石紘爾弁護士)が国に同工場の事業許可取り消しを求めた訴訟の弁論が13日、青森地裁(飯畑勝之裁判長)であった。原告側は、同工場に航空機落下する確率は、原子力規制委員会の評価基準では防護設計が必要な水準に近いにもかかわらず「航空自衛隊三沢基地に配備されている(最新鋭ステルス戦闘機)F35に対する防護設計はなされていない」と主張した。
 同工場の防護設計条件は、航空機の重量を20トン、衝突速度を毎秒150メートルとしている。原告側は「米側の資料によるとF35は重量30トンで、衝突速度が毎秒150メートルでも審査基準を超える」と主張。4月に発生したF35の墜落事故を分析、墜落時の速度は毎秒300メートルを超えていたとし「重量、速度の両面を考慮しても(防護設計条件の)想定は非現実的」と指摘した。
 さらに、8月の規制委会合で航空機落下の評価基準に関わる計算式が変更されたことを問題視し「新たに配備された戦闘機を再評価せずに基準を曲げている」と主張した。
 
対F35の防護設計 原告側が問題指摘 核燃サイクル訴訟 東奥日報  2019/09/14

 
(107)東海第2 対テロ施設に610億円 原電、規制委に審査申請
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 東電福島第1原発事故を踏まえた新規制基準では、航空機衝突などのテロ行為に備えた特重施設の設置が義務化された。原電は、遠隔で原子炉の冷却や減圧ができるよう、注水設備や予備電源、緊急時制御室などを設置するとしている。(中略)
20200特定重大事故等対処施設
意図的な航空機衝突などのテロ攻撃を受け、原子炉が大規模破壊されても遠隔操作で冷却を維持し、放射性物質の大量放出を防ぐための施設。
 
東海第2 対テロ施設に610億円 原電、規制委に審査申請 茨城新聞  2019/09/25

 
(108)原子力施設上空の飛行57件 ヘリや戦闘機など、本来は規制
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 原子力規制庁は20日の衆院経済産業委員会で、本来は規制されている原子力関連施設の上空を航空機が飛行する事案が、2016年4月以降の約3年半で計57件あったと明らかにした。大半はヘリコプターや軽飛行機だったが、戦闘機が飛んだケースもあった。
 うち原発では東北電力東通(青森県)が10件と最多で、16年8月には戦闘機2機が原子炉建屋周辺の上空を旋回した。三沢基地所属の可能性があるが自衛隊機か米軍機かは不明という。
 梶山弘志経産相は委員会で「一つ間違えば大変な事になる。防止策を考えたい」と述べた。共産党の笠井亮氏への答弁。
 
原子力施設上空の飛行57件 ヘリや戦闘機など、本来は規制 共同通信 2019/11/20

 
(109)福島原発刑事裁判無罪判決と特重施設の問題はつながっている
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 原発などの核事故対策は、福島第一原発事故以後に初めて「原子炉建屋への故意による大型航空機衝突その他のテロリズムに対してその重大事故等に対処するために必要な機能が損なわれるおそれがないものであること」との規定が設けられ、これを達成するため「特定重大事故等対処施設」(特重施設)の設置を義務づけた
 
福島原発刑事裁判無罪判決と特重施設の問題はつながっている 市民の意見_177号 2019/12/01

 
(110)<玄海町長現金受領問題>業者、前町長時代から接触 テロ対策施設工事参入目的
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 複数の関係者によると、塩浜工業は岸本氏の任期3期目となる2014年8月以降、年末年始のあいさつに訪れるようになった。テロ対策施設の工事に参入したいという趣旨の話をしていた。金品を渡そうとしたことはなかったという。
 施設は、航空機衝突などから原発を守る役割を持つ。設置に期限があり、玄海原発は3号機が2022年8月、4号機が同9月となっている。原子力規制委員会は昨年4月、間に合わない場合は運転停止を求める方針を示している。
 
<玄海町長現金受領問題>業者、前町長時代から接触 テロ対策施設工事参入目的 佐賀新聞Live  2020/01/24

 
(111)高浜3、4号機停止へ 関電、テロ対策遅れ 全国2例目
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 テロ対策施設は「特定重大事故等対処施設」(特重施設)で、航空機衝突などに備えた緊急時制御室や予備の電源、冷却ポンプなど。東京電力福島第一原発事故を教訓に設置が義務化された。規制委は設置期限の約一週間前までに完成しなければ運転停止を命じる方針を決めていた。
 
高浜3、4号機停止へ 関電、テロ対策遅れ 全国2例目 東京新聞  2020/01/30

 
(112)女川原発再稼働を許さない 規制委は被災原発の「審査書」は撤回すべき 東北電力の経理的基礎を問うべき
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9.外部火災の評価の誤り
 「外部火災に対する設計方針」は事実上「想定しない」ことにになっている。
 航空機墜落は確率的に小さいから想定しないとしつつ、故意による航空機墜落は「テロ行為」として想定している矛盾がある。
 
女川原発再稼働を許さない 規制委は被災原発の「審査書」は撤回すべき 東北電力の経理的基礎を問うべき たんぽぽ  2020/02/20

 
(113)大飯原発テロ対策施設の設置許可 原子力規制委、22年8月期限
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 全国の原発で特重施設の工事が難航し、関電は昨年4月時点で大飯3、4号機では期限を約1年超過するとの見通しを示した。今後設備の詳細設計の審査があり、並行して関電は工事を進める。
 特重施設は、航空機衝突させるなどのテロ行為に備え、東京電力福島第1原発事故後に設置が義務化された。
 
大飯原発テロ対策施設の設置許可 原子力規制委、22年8月期限 共同通信  2020/02/26

 
(114)「テロ対策は不十分」核燃訴訟で原告主張 青森地裁
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 日本原燃六ケ所再処理工場(六ケ所村)の安全性を巡り、市民団体「核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団」(代表・浅石紘爾弁護士)が国に同工場の事業許可取り消しを求めた訴訟の弁論が6日、青森地裁(飯畑勝之裁判長)であった。原告側は準備書面で、テロ行為により大型航空機衝突した際に事業者が講じるとする対策は「机上の空論」で、合理的であるとの被告側の主張は不当−主張した。予定していた口頭での説明は取りやめた。
 原告側は、航空機衝突による火災や放射性物質の飛散抑制に対し、可搬式の設備で当たるとする対策を疑問視した。作業員の被ばくが懸念される上、夜間や悪天候下では膨大な作業に対処するのは限界があるとし、対策が事象の進展を食い止められないと指摘。事故・災害時の拠点となる緊急時対策所も機能が不十分、「規定は合理性を欠き規制基準たり得ない」と訴えた。
 被告側は、サイバーテロに関わる規制などの合理性を否定した原告側の主張に対し、準備書面で反論した。
 
「テロ対策は不十分」核燃訴訟で原告主張 青森地裁 東奥日報  2020/03/07

 
(115)再稼働する最初のBWRは「女川2号機」か 時期左右する「地元との関係」
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 ただ、今回の安全審査の先にはテロ対策費も待ち受ける。3400億円の枠外で、テロ対策に必要な「緊急時制御室」は、原子炉が攻撃されても遠隔操作で核燃料を冷やし続けられる機能が求められる。さらに、原子炉から十分離れた所に施設を整備できない場合、航空機衝突させるテロ攻撃にも耐えられる頑丈さが必要。過去に再稼働した原発を見ると、その費用は数百億円から2000億円超になるという。2号機が再稼働できれば、火力発電の燃料費などを年間約350億円削減できると見込まれ、安全対策、テロ対策の費用を賄えるはずだが、トラブルなど予期せぬ出費がかさむ懸念は拭えない。
 
再稼働する最初のBWRは「女川2号機」か 時期左右する「地元との関係」 J-CAST  2020/03/07

 
(116)5年の猶予期限内に設置できなかったことをまず県民に謝れ 20人で申し入れ・抗議!
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原発の「テロ対策」設備の国際標準は、原子炉格納容器の二重化です。万が一、航空機突入するような事態が起きたとき、原子炉本体が壊れることを想定しているからです。
 しかし、日本では、そのような事態が起きたとしても「原子炉容器は壊れない」ということを前提としています。原子炉から100メートル離れたところに特重施設を設置して対処するという発想は、「航空機による『テロ』が起きても原子炉は壊れない」ということが前提です。そんな想定がそもそも間違いです。
 
5年の猶予期限内に設置できなかったことをまず県民に謝れ 20人で申し入れ・抗議! たんぽぽ  2020/03/16

 
(117)川内原発1号機停止 九電 テロ対策遅れ、全国初
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 特重施設は、航空機を原子炉建屋に衝突させるようなテロ攻撃を受けた場合でも、放射性物質が漏れる重大事故につながらないようにするのが狙い。離れた場所に冷却ポンプや非常用電源などを備える。東京電力福島第一原発事故を踏まえた二〇一三年施行の新規制基準で設置を義務付けた。
 
川内原発1号機停止 九電 テロ対策遅れ、全国初 東京新聞  2020/03/16

 
(118)<新型コロナ>九電、玄海原発の工事中断 工事関係者の感染確認で
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 九電などによると、男性は大林組の社員で、2016年10月から航空機によるテロなどに備え、原子炉の冷却を維持するための設備を整備する特定重大事故等対処施設(特重施設)に関する土木工事に従事していた。発電部門の人員との接触はなく、九電は「発電所の運転に影響はない」と説明している。
 
<新型コロナ>九電、玄海原発の工事中断 工事関係者の感染確認で 佐賀新聞Live  2020/04/15

 
(119)<新型コロナ>唐津で40代男性感染 玄海原発工事2人目 県内16人目
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 18日に検査する30人は全員が、航空機テロなどに備える特定重大事故等対処施設(特重施設)の土木工事に従事していた。
 
<新型コロナ>唐津で40代男性感染 玄海原発工事2人目 県内16人目 佐賀新聞  2020/04/18

 
(120)原発の工事を全て停止せよ 原発の運転を止めよ&支払いの猶予と免除を
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◎大林組社員が感染
 問題が起こったのは、九州電力の玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)だ。制御室など重要施設への航空機によるテロ行為を防ぐ「特定重大事故等対処施設」の土木工事で、大林組の50代の男性社員1人の感染が4月14日に判明した。−(ここまで引用)
 
原発の工事を全て停止せよ 原発の運転を止めよ&支払いの猶予と免除を たんぽぽ  2020/04/21

 
(121)再処理工場の審査手探り、長期化6年超 特有の論点次々
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 このため、審査では航空機墜落した場合の影響をどう見積もるかや、冷却が止まった放射性廃液が沸騰した際の対処など再処理工場に特有の論点が続出。審査開始から3年以上が経過しても規制委側から追加の説明が求められるなどした。
 
再処理工場の審査手探り、長期化6年超 特有の論点次々 時事通信  2020/05/13

 
(122)「前例なく手探り」 規制委・更田委員長一問一答 再処理工場「合格」
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 −6年4カ月の審査を終えた所感は。
 「率直に長かった。度重なるトラブルで審査が中断した。自然ハザードや航空機落下の対策もあり、1年前にようやく軌道に乗った。確認すべき設備や建屋の数が多いことも影響した」
 
「前例なく手探り」 規制委・更田委員長一問一答 再処理工場「合格」 河北新報  2020/05/14

 
(123)六ヶ所再処理の「事実上合格」で「死のサイクル」を復活するな
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 確かに、27年前に着工後24回の竣工延期で再処理工場は完成せず、六ヶ所村が「原発のゴミため」と化している。
 今回、原子力規制委員会が適合性審査合格とするのであれば、前述の総ての問題に対して、きっちりと説明できないといけない。2019年4月に航空自衛隊三沢基地の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが訓練中に三沢沖海上に墜落した事故を忘れたのか?
 
六ヶ所再処理の「事実上合格」で「死のサイクル」を復活するな たんぽぽ  2020/05/18

 
(124)六ヶ所村、核燃再処理工場ゴーサインに疑問符 航空機墜落事故の評価と対策は甘すぎる 岡田広行
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 再処理工場から約30キロ先には航空自衛隊と在日米軍が共同使用する三沢基地が存在している。ここ数年に限っても、墜落事故や爆弾の投下ミス、タンクの投棄などの事故やトラブルが相次いでいる。
 規制委員会の審査書案には、「(米軍が実戦配備する)戦闘機F16に対して防護設計がなされている」としたうえで、事故が起きる確率が審査上の基準とされる「10のマイナス7乗/年」(1原子炉・年当たり1000万分の1の確率)を下回っていることを理由に「追加的な防護措置は不要」だと書かれている。
 こうした対策に対して、専門家から疑問の声が持ち上がっている。東芝で原子炉格納容器の設計にたずさわり、格納容器設計グループ長を務めた後藤政志氏は、F16がある速度以上で衝突した場合、衝撃に耐えられずに工場建屋が破壊される可能性が高いと指摘している。
 後藤氏は東日本大震災が起きた2011年3月11日以降、原子力施設の安全対策の不備について積極的な発言を続けている。後藤氏がコンピューターソフトを使って事故解析したところ、六ヶ所村の再処理工場の高レベル廃液ガラス固化建屋に総重量20トンの戦闘機(F16に相当)が衝突すると、「衝突速度が毎秒187.5メートルに至った場合、壁や天井が破壊される限界点を超える」との結論を導き出した。 さらに、「衝突速度が毎秒150メートルであっても、機体の総重量が30トンに至れば、破壊の判定基準を超える」とし、航空機衝突への対策は不十分だと指摘している。(中略)
 2019年4月9日、三沢基地に配備されていた航空自衛隊のステルス戦闘機F35Aが基地の東方約135キロメートルの太平洋に墜落し、訓練中だったパイロットが亡くなった。同年6月10日に航空幕僚監部が公表した資料によれば、墜落直前の急降下時の時速は1100キロ以上、毎秒300メートルを超えていた。
 ちなみに、F35Aの総重量は約30トンとされており、日本原燃が試算に用いているF16の1.5倍に相当する。航空幕僚監部は「(墜落時にパイロットは)空間識失調(平衡感覚を失った状態)に陥っており、そのことを本人が意識していなかった可能性が高い」と推定している。つまり、日本原燃のいう故意でなくても、同社が想定する毎秒150メートルを上回る速度での墜落事故が起きていたことを意味する。
 
六ヶ所村、核燃再処理工場ゴーサインに疑問符 航空機墜落事故の評価と対策は甘すぎる 岡田広行 東洋経済  2020/06/12

 
(125)ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属を巡る紛争続く  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)
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 「12日から断続的に軍事衝突が続き、両国から少なくとも16人が死亡する事態となっている。衝突の原因は不明だが、両国とも相手側の攻撃によって始まったと主張。非難の応酬が続く中、アゼルバイジャン側がアルメニアの原子力発電所を攻撃する可能性まで示唆しており、関係国が自制を求めている。」(毎日新聞7月20日)
 原因がはっきりしないまま続く武力衝突と、これに対して双方が原発やダムへの攻撃(いずれも明白な国際法違反)を示唆するなど、関係悪化は急激に進んでいる。
 
ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属を巡る紛争続く  山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表) たんぽぽ  2020/07/20

 
(126)2020/7/29:六ケ所再処理工場 正式合格 規制委、審査書を決定
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(127)再処理工場 規制委審査書要旨
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再処理工場 規制委審査書要旨
[航空機落下]
各種航空機落下確率は基準を超えず、追加的な防護措置は不要と確認した。
 
再処理工場 規制委審査書要旨 東奥日報  2020/07/30

 
(128)再処理工場の完成1年延期
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 また、航空機が施設内に落下して火災が起きた場合、屋外に設置されている薬品の貯蔵タンクが熱で爆発するおそれがあることから、地下に15メートルの穴を掘ってコンクリート製の建物をつくり、タンクを移設することにしています。
さらに、周辺にある石油備蓄基地や森林で同時に火災が起きても、重要な設備に影響が出ないようにするため、工場の周りの地面をコンクリートで覆う、全長およそ7キロの防火帯を整備しています。
 
再処理工場の完成1年延期 NHK  2020/08/21
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