戻る 2022年3月16日 宮城・福島県沖で震度6強の地震 戻る

●初めに
 2022年3月16日23時34分宮城・福島県沖で最大震度5弱(M6.1)の地震、その2分後の23時36分に最大震度6強(M7.4)の地震が発生しました。今回の地震で亡くなられた方3名には謹んでご冥福をお祈りいたします。
 今回の地震は昨年の2月に起きた地震との類似性が指摘されています。地震の発生場所がほぼ同一、マグニチュードが去年は7.3なのに対し、今回は7.4、発生時間は去年は23時8分に対して、今回は23時36分、震源深さは去年は55kmなのに対して、今回は57kmという具合です。
 そして、去年、東北新幹線の脱線はなかったが、今回は白石蔵王駅手前(約2km東京より)で脱線しています。一見、類似性がないように思いますが、去年の場合、今年脱線を起こしたはやぶさ223号は郡山駅で停車中でした。去年はその幸運により、脱線をあやうく逃れたとも推測されます。
 福島第1、2は燃料プールの冷却が停止、そして、汚染水(処理水)タンク85個に、位置ずれが発生したとの報告がありました。地震が来るたびに、この状態では、まず、地震対策を万全にして、処理水放出(代替案も含めて)はそれからにしてほしい。
 女川原発でも1号機の燃料プールの冷却が停止というトラブルが発生している。そして、なにより、東日本大震災の余震域に最も近い原発ということで、耐震性が特に心配だ。震源と今回新幹線の脱線が起きた場所までの距離と、震源と女川原発までの距離はほぼ同じであり、脱線を起こした激烈な地震動が、女川原発にも生じていると推測される。女川原発は今回の地震による検証が必須だ。仮に再稼働をするにしても、その検証は必須だと考える。

 ○編集部注:下記の記事抜粋の中の赤色アンダーラインは編集者(地震がよくわかる会)で加えたものである。あと、以下の文中にある※以降の文章は編集者の意見等である。

●東北新幹線 被害地図
 

●記事一覧

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●宮城県福島県震度5弱
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( 1 ) NHK 3/16 宮城県と福島県で震度5弱
16日午後11時34分ごろ地震がありました。
 ▼震度5弱が、宮城県中部、福島県浜通り
 ▼震度4が、宮城県北部、宮城県南部、福島県中通り。
震度6強の地震の2分前に発生した地震。

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●宮城県福島県震度6強
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( 2 ) NHK 3/16 宮城 東北電力女川原発は確認中
( 3 ) NHK 3/17 震度4の羽田空港 滑走路を封鎖 被害がないか点検中
( 4 ) NHK 3/17 茨城 東海第二原発 地震による影響確認中
( 5 ) NHK 3/17 東海道新幹線 一部運転見合わせ
( 6 ) NHK 3/17 高速道路 東北道 常磐道 磐越道 一部通行止め(16日2350現在)
( 7 ) 日テレ 3/17 関東全域 およそ209万8340軒が停電(午前0時現在)
( 8 ) NHK 3/17 JR東日本の各新幹線 運転見合わせ(16日2354)
( 9 ) NHK 3/17 震度4の成田空港 滑走路点検し異常なし
( 10 ) NHK 3/17 東京メトロ日比谷線 一時緊急停止するも運転再開
( 11 ) NHK 3/17 仙台市営地下鉄 全線で運転見合せ
( 12 ) NHK 3/17 震度6弱の宮城県石巻市に避難指示
震度6弱を観測した宮城県石巻市は16日午後11時39分、沿岸部に避難指示を出しました。この地域に日中いる人の数、昼間人口はおよそ3800人ということです。市は市内7カ所に避難所を開設することにしています。
( 13 ) NHK 3/17 【動画】宮城 JR名取駅 展示物飾るケースのガラス割れる
( 14 ) NHK 3/17 甲府市で停電 マンションが断水
( 15 ) NHK 3/17 秋田県横手市で女性が転倒しけが 命に別状なし
( 16 ) NHK 3/17 松野官房長官「宮城、福島中心に通報多数」
( 17 ) 岩手日報 3/17 震源・震度=気象庁発表(17日0時56分)
 17日午前0時52分ごろ地震がありました。気象庁によると、震源地は福島県沖北緯37.8度、東経141.8度で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5.6と推定される。
 震度4=宮城県北部、宮城県南部、福島県中通り、福島県浜通り▽震度3=岩手県内陸南部、宮城県中部、山形県置賜
( 18 ) NHK 3/17 【津波観測】 宮城 石巻港で20cm
 気象庁によりますと、宮城県の石巻港では17日午前0時29分に20センチの津波を観測しました。場所によっては観測された高さより、さらに大きな津波が到達している可能性があります。
( 19 ) NHK 3/17 東京 六本木ヒルズ エレベーター停止 一時閉じ込めもけがなし
( 20 ) NHK 3/17 震度6強 宮城県の自治体は
震度6強 蔵王町 停電や断水も(17日 0:20現在)
震度6強 蔵王町の温泉旅館「こけし倒れた」
震度6強 登米市 救急要請8件 火災1件(17日 0:20現在)
震度6強 登米警察署 水道管破裂2件
震度6強 登米市 佐沼警察署「信号機消える 道路陥没の通報も」
震度6弱 栗原広域消防本部 けがの通報2件
震度6弱 JR名取駅 ガラスケース割れる被害
( 21 ) 気象庁 3/17 令和4年3月16日23時36分頃の福島県沖の地震について
( 22 ) NHK 3/17 津波注意報発表 宮城県(予想高さ1m)福島県(予想高さ1m)
( 23 ) NHK 3/17 【動画】福島 JR福島駅東口にあるホテル壁の一部が崩れる
( 24 ) NHK 3/17 福島 広野火力発電所 5・6号機稼働停止 大規模停電要因の1つか
 東京電力管内に電気を送る火力発電事業者JERAによりますと、地震の影響で福島県広野町にある広野火力発電所の5号機と6号機が稼働を停止しているということです。出力はいずれも60万キロワットです。JERAによりますと、地震の揺れによって発電所を保護する装置が異常を検知して稼働を停止する「トリップ」が発生した可能性があるとして、原因を調べています。
 この火力発電所の停止は東京電力管内で発生している大規模な停電の要因の1つとみられ、JERAで状況を確認しています。
( 25 ) NHK 3/17 【動画】宮城 仙台市青葉区のビル8階にある事務所で大きな揺れ
( 26 ) 日テレ 3/17 大規模停電「周波数低下リレー」が作動か
電力会社は需要にあわせて発電量を調整していますが、電気の供給力が大きく減ると、周波数が大幅に低下してしまうため、需要を緊急に遮断する仕組みとして「周波数低下リレー」が作動します。この仕組みが作動すると、電気を送る送配電のシステムから需要が切り離され、供給力とのバランスをとって大停電を回避します。
( 27 ) NHK 3/17 宮城県・福島県で震度4
( 28 ) NHK 3/17 最大震度6強 福島県各地の地震発生時の様子などは
( 29 ) NHK 3/17 【動画】東京 江東区「ゆりかもめ」車内 つり革真横に振れる
( 30 ) NHK 3/17 震度4の神奈川県 3人けが(午前1時10分)
( 31 ) NHK 3/17 山形 米沢の工場 エアコン室外機落ち 男性1人搬送 意識あり
( 32 ) NHK 3/17 宇都宮 アパートの部屋で家具倒れ 女性一時閉じ込め けがなし
( 33 ) NHK 3/17 東北電力 火力発電所の発電機3機が運転停止 停電の原因の1つか
 東北電力によりますと、地震のあと、火力発電所の発電機3機が運転を停止したということです。具体的には、福島県南相馬市にある原町火力発電所の1号機と、仙台市宮城野区にある新仙台火力発電所3号系列の1号機と2号機で、運転を停止しているということです。
( 34 ) 東奥日報 3/17 宮城・福島 震度6強 新幹線脱線 福島ー白石蔵王
( 35 ) NHK 3/17 秋田新幹線など3本の列車が停車 乗客全員タクシーに乗り換え
( 36 ) 仙台放送 3/17 宮城県内震度6強 女川原発1号機の使用済燃料プールのポンプが一時停止したが復旧
 東北電力によりますと、女川原発の状況について、廃止が決定している1号機では地震後に使用済燃料プールの冷却用の水を循環させるポンプが停止しましたが、地震からおよそ45分後に復旧し、冷却に影響はないということです。2号機と3号機に影響はありませんでした。
( 37 ) 日テレ 3/17 東北新幹線が脱線 乗客の救出方法を検討
 JR東日本によりますと、東京駅を16日午後9時44分に出発した下りの東北新幹線「やまびこ223号」が福島と白石蔵王の間で脱線しました。車内には乗務員のほか乗客96人が取り残されていますが、ケガ人の情報はないということです。乗客の救出の方法については現在、JRが検討しているということです。
( 38 ) NHK 3/17 福島第一原発2号機 使用済み核燃料プール タンク水位一時低下
 東京電力によりますと、17日午前0時すぎ、福島第一原子力発電所2号機で使用済み核燃料プールにつながるタンクの水位が一時、低下したということです。このため、タンクの水位が下がらないよう弁を閉める措置をとり、水位の低下は止まりましたが、同時に、プールに循環させる冷却のための水が送れなくなっているということです。
 また、午前0時前、福島第一原発5号機のタービン建屋と事務本館で火災報知器が作動しましたが、その後、東京電力と消防で火災ではなかったことが確認されたということです。
( 39 ) NHK 3/17 気象庁会見「海岸に近づかず土砂災害や雪崩に警戒を」
 「今回の地震で宮城県北部では長周期地震動階級4を観測しました。これらの地域の高層ビル、高層階では、立っていることができず、はわないと動けない。固定していない家具の大半が移動し倒れるものがあるなど非常に大きな揺れになった可能性があります」
 「地震のメカニズムは逆断層だ。太平洋プレートが沈み込んでいて、そこに沿ったような形で地震活動が発生しています。今回の地震はプレート境界より若干深い場所で起きた地震と考えられます」
 「過去の発生状況を見ると、今回の地震が起きた場所は、ほぼ同じ場所では去年2021年の2月13日に最大震度6強の地震が発生しています。今回の地震は太平洋プレート内の地震と考えていますが、昨年の地震も太平洋プレート内で起きたと評価されています。今回の地震はM7.3だが、過去にも同程度の地震が起きている地域です」
(記者)2分前の地震の詳細は?
「現在精査中です」
(記者)これまで例が無い?
「大きな地震の前に少し規模の小さな地震が起きることは、頻度が多い訳ではないが、事例はあります。1993年の釧路沖地震はもっと短い、何秒前かくらいの間で地震が起きてマグニチュード7.5が起きたことがあります。前に発生した地震がプレート境界なのか、プレート内なのかわからないので踏み込んだことは言えません」
(記者)今回の地震の特徴とメカニズムは?
「比較的浅い地震であれば強い揺れは比較的狭い範囲で起きて、遠くなるほどそれほど強くならないが、今回の地震は60キロの深さとある程度深いので、強い揺れをもたらす範囲が広くなる傾向はあると思う」
(記者)震源の深さ60キロだが、プレート境界は何キロ?
「様々なモデルがあるが、40〜50キロくらいとしているモデルがある」
(記者)境界からはだいぶ離れてる?
「だいぶがどのくらいかわかりませんが、離れているという評価でよいと思います」
( 40 ) NHK 3/17 【動画】震度6弱の福島市 立っているのが難しいほど強い縦揺れ
( 41 ) 東京電力 3/17 宮城・福島で発生した地震の影響による停電について【3月17日3時時点】
( 42 ) NHK 3/17 震度6強 福島 相馬市で1人死亡
( 43 ) 福島民友 3/17 福島・相馬市粟津の60代男性が死亡 地震避難で自宅2階窓から転落か
( 44 ) NHK 3/17 【津波観測】 宮城と福島の各地で数cm〜30cm(午前3時30分)
▽宮城県の石巻港では午前2時14分に30センチの津波を観測しました。
▽仙台港では午前1時46分に20センチ、
▽宮城県の石巻市鮎川では午前1時41分に10センチの津波を観測しました。
▽福島県の相馬港で午前3時15分に20センチの津波を観測しました。
▽福島県のいわき市小名浜港で午前0時36分に数センチ程度の微弱な津波を観測しました。
( 45 ) 気象庁 3/17 令和4年3月 16 日 23 時 36 分頃の福島県沖の地震の震源要素更新について
令和 4年 3月16日23時36分 福島県沖の地震
  北緯 37度41.8分
  東経 141度37.3分
  深さ 57km(暫定値;速報値の約60kmから更新)
  規模(マグニチュード) 7.4(暫定値;速報値の7.3から更新)
 なお、この地震の約2分前に発生した地震の発生場所と規模を併せてお知らせします。
 令和 4年 3月16日23時34分 福島県沖の地震
  北緯 37度40.8分
  東経 141度36.3分
  深さ 57km   規模(マグニチュード) 6.1
( 46 ) NHK 3/17 東北道 下り線 白石IC〜国見SA間で約100mにわたりひび割れ
 ひび割れの幅は30センチから50センチで、段差は50センチ程度だということです。
( 47 ) NHK 3/17 震度6強の地震 震源の深さとマグニチュードを更新 M7.4に
( 48 ) NHK 3/17 震度6強 宮城・福島の「津波注意報」解除
( 49 ) 福島民報 3/17 【地震速報】使用済み燃料プールの冷却が停止 福島第一原発2、5号機
福島第一原発5号機でも地震の影響で水を循環させるポンプが止まり、使用済み核燃料プールの冷却が停止している。
( 50 ) NHK 3/17 地震 東北新幹線 脱線は17両のうち計16両 乗客・乗員けがなし
 6日夜、福島駅と白石蔵王駅の間で脱線した東北新幹線下りの「やまびこ223号」について、JR東日本は、17両編成のうち、13号車の1両を除く合わせて16両が脱線したことを明らかにしました。
 また、乗客は75人、乗務員は3人で、いずれもけがはなく、列車を降りて線路沿いを歩き、現場から1キロほど離れたところにある非常口を通じて高架を降り、待機しているバスで移動を始めたということです。
 乗客の30代の男性は「急停車したあとに車内が停電した。脱線したとき、車内は大きくバウンドして、尻を強打した。特に6号車の被害が大きく、自分も手伝って乗客を5号車に移動させた」と話していました。
( 51 ) NHK 3/17 宮城と福島で震度6強 各地の原発の状況(午前4時)
 それによりますと、福島第一原発5号機福島第二原発の1号機と3号機の使用済み核燃料プールで起きたポンプの一時停止については、いずれも復旧し核燃料の冷却に影響はないということです。
 また、福島第一原発5号機のタービン建屋と福島第二原発の2号機、3号機、4号機では火災報知器が作動しましたが、いずれも火災でないことが確認されたということです。
 このほか、福島第二原発に接続されている外部電源4系統のうち、1系統が使えない状態が続いているということです。
( 52 ) NHK 3/17 70代男性が自宅で倒れ死亡 震度6強の宮城 登米市
( 53 ) NHK 3/17 東北新幹線が脱線 運転再開の見通し立たず 乗客らけがなし
( 54 ) 日テレ 3/17 【ヘリ映像】脱線した東北新幹線「やまびこ223号」上空からの様子
( 55 ) NHK 3/17 【動画】東北新幹線脱線 車両の連結部分ずれや橋脚一部にひび
( 56 ) NHK 3/17 【動画】宮城 仙台城跡 石垣の一角が崩れ道路塞ぐ 通行できず
( 57 ) NHK 3/17 【動画】宮城 白石市の東北自動車道 路面に大きな亀裂が入る
( 58 ) 防災科学 3/17 2022年03月16日 福島県沖の地震による強震動
8 K-NET牡鹿(MYG011) 708gal
最大加速度は三成分合成値です。
※牡鹿(MYG011)は女川原発に最も近い位置の観測点であり、そこでの最大加速度(三成分合成値)が708ガルとなった。東北電力においては、今回の地震が基準地震動を上回っていないかどうかの報告が必要だ。
( 59 ) 共同通信 3/17 福島第1原発でプール冷却停止 敷地内タンクずれも
第1原発では、汚染水を敷地内で保管するタンク1基がずれていた。
( 60 ) NHK 3/17 【動画】福島 国見町 建物の屋根の部分が倒れ 瓦が散乱
( 61 ) NHK 3/17 地震 仙台城跡「伊達政宗騎馬像」傾く 馬の足が破断する被害
( 62 ) JR東日本 3/17 福島県沖で発生した地震による東北新幹線の被災状況について
【現時点で見つかった主な被災状況】(写真は別紙)
 @脱線
 A電柱の折損
 B軌道変位
 C土木構造物の損傷
 D駅設備の破損
( 63 ) 後藤浩之 3/17 2022年3月16日に発生した福島県沖の地震について
本地震のメカニズム解と震源深さは 2021年2月に発生した地震 と似ており,2021年2月の地震はプレート内部で発生した地震(スラブ内地震)と考えられています.2021年2月の地震に比べて北側に余震が広がっていることが特徴的です.
( 64 ) khb 3/17 地震で“ひび割れ”東北道、常磐道で通行止め続く
( 65 ) 東京新聞 3/17 福島県沖M7.4地震 昨年2月と同じメカニズム 広大な「余震域」
 今回の震源は、福島県北部の沿岸から東へ約60キロ沖合の海底下、深さ57キロ。西北西と東南東から圧縮する力が働いた逆断層タイプで、陸側のプレート(岩板)の下に沈み込む太平洋プレートの内部で起きたとみられる。
 この震源とほぼ同じ場所の深さ55キロでは、昨年2月13日にもマグニチュード(M)7.3の地震が発生し、宮城県や福島県で震度6強を観測。地震のメカニズムも同様だった。気象庁は、2011年の東日本大震災の「余震と考えられる」と発表していた。
 その後は減りつつあるが、最近1年間でもM4以上の地震は200回を超え、大震災前の年平均138回を上回る。大震災の本震後に起きたM7以上の地震は今回で12回目だ。
( 66 ) NHK 3/17 地震 福島 相馬 屋根の瓦落下 ブロック塀倒れる被害
( 67 ) NHK 3/17 福島第一原発と第二原発 新たな異常ないか確認中 東京電力
( 68 ) NHK 3/17 地震 コンサートホールの天井 一部崩れるなど被害 宮城 白石
( 69 ) NHK 3/17 地震 彼岸前に多くの墓石倒れる被害 福島 南相馬
( 70 ) NHK 3/17 地震 宮城・福島の東北自動車道 通行可能に
( 71 ) khb 3/17 地震でエレベーター閉じ込め 1都6県で41件
( 72 ) NHK 3/17 地震 停電復旧直後に住宅全焼 “通電火災”可能性も 千葉 市川
( 73 ) NHK 3/17 地震 大規模停電 “発電所の停止で需給バランス崩れたか”
( 74 ) NHK 3/17 地震【分析】一部で建物被害出やすい1秒以上の周期の揺れ
 地震の揺れと被害の関係性に詳しい京都大学防災研究所の境有紀教授は、宮城県や福島県などに設置されている防災科学技術研究所の地震計のデータを分析しました。
 その結果、大半の地点では1秒以下の短い周期の揺れが多く含まれていたということです。
 境教授によりますと、短周期の揺れは小刻みで人が感じやすく、室内の家具や屋根瓦のほかブロック塀などに被害が出やすくなるということです。
 一方、震度6強の揺れを観測した福島県相馬市などでは1秒から2秒程度の周期の揺れも比較的含まれていたということです。
 1秒以上の周期の揺れは住宅などの大きな建物への被害が出やすいとされています。
 福島県沖では去年2月にもマグニチュード7.3の地震が発生し、宮城県や福島県で最大震度6強を観測しましたが、境教授によりますと、地震波の傾向は今回の地震と比較的似ているということです。
( 75 ) NHK 3/17 福島第一原発 1号機の格納容器圧力低下 放射線量に変化なし
 東京電力によりますと、福島第一原発1号機では、燃料デブリがある格納容器の内部の圧力が地震の直後に上昇したあと下降し、地震の前と比べて低い状態になっているということです。
 また、5号機と6号機使用済み核燃料プール、それに共用プールと呼ばれる別の施設のプールの周辺で、地震の揺れによってあふれたとみられる水たまりが確認されましたが、量は少なく、いずれも冷却に問題はないということです。
 このほか、汚染水を処理した後の水を保管している屋外のタンクでは、土台とタンクのずれや水位計の故障が多数確認されたほか、一部の配管の付け根で水漏れのようなあとが見つかり、順次復旧作業を進めています。
 このほか、1号機の原子炉建屋で内部の圧力を調整する「ブローアウトパネル」がこぶし大程度開いていることが確認されましたが、固定する対応をとり、内部の圧力を保つ機能は維持されていて、放射性物質が外部に放出されるおそれはないとしています。
( 76 ) 日経新聞 3/17 地震で火力発電所12基が一時停止、電力融通も実施
 経済産業省は17日、16日夜に宮城県や福島県で震度6強を観測した地震の影響で、東北電力の原町火力発電所1号機(福島県南相馬市)など計12の火力発電所が一時停止したと発表した。出力は計約625万キロワットで、一部は復旧した。
( 77 ) NHK 3/17 地震 去年2月の福島沖地震の余震か 活発な活動続き警戒必要
 地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は、16日夜、福島県沖で起きたマグニチュード7.4の地震と、その前後の地震活動を解析しました。その結果、16日夜の地震で断層の破壊が起こり始めた「震央」は、去年2月に福島県沖で起きたマグニチュード7.3の地震の余震域の中にあり、16日夜の地震は、去年2月の余震活動の一部とみられるということです。
 また、震度6強の揺れを観測した地震の2分前に地震が起きていますが、遠田教授は、この地震がマグニチュード7.4の地震を誘発したとみています。
( 78 ) NHK 3/17 地震 宮城 福島で震度6強 3人死亡 225人けが(19:00)
( 79 ) 毎日新聞 3/17 福島第1原発1号機、燃料デブリの調査を中断 震度6強
( 80 ) NHK 3/17 地震 宮城県と福島県で震度6強 今後1週間程度 警戒を
( 81 ) NHK 3/17 地震 東北新幹線脱線 3月中の運転再開厳しい見通し【詳しく】
 また一部の車両はレールから大幅にずれて傾くなど大きな被害が確認されました。
 JR東日本が宮城県白石市の事故現場で撮影した写真では、脱線した新幹線の先頭車両が車体の幅の半分ほどまで大きくずれているのが確認できます。
 現地で調査にあたった運輸安全委員会の加藤剛鉄道事故調査官は「車両が停止している場所の手前の線路のレールなどに『脱線痕』と呼ばれるあとがみられないことから、スピードを出して走行している最中でなく車両が停止する直前かもしくは止まったあとに脱線が起きたとみられる」と述べました。ほぼ停止している状況でなぜ脱線が起きたかについては「現場での地震の揺れが列車にどのように伝わったのかがポイントになる」
 JR東日本によりますと、東北新幹線が脱線した福島駅と白石蔵王駅の間は、最高速度が320キロとなっていますが、地震が起きた際、列車は白石蔵王駅での停車に向けて減速していたということです。
 地震を検知して非常ブレーキがかかる過程で脱線したとしています。
 当時の速度については、今後詳しい分析をする予定で現在正確には分かっていないものの、低速での走行中に脱線したとみられるということです。
 今回、脱線した列車には「逸脱防止ガイド」と呼ばれる、車輪がレールから大きく外れないための装置が取り付けられていたほか、現場付近にも「レール転倒防止装置」が設置されていました。
 しかし今回、列車のほとんどの車両が脱線したうえ、一部の車両はレールから大きく外れて傾くなどしていて、JRは今後、安全装置がどのように機能したか検証することにしています。
 一方、地震の初期のかすかな揺れを検知すると自動的に非常ブレーキがかかる装置については、今回も正常に作動したと考えられるとしています。
 脱線した東北新幹線に乗っていた、東京からの仕事帰りだったという仙台市の男性は「新幹線が揺れてジャンプした感じでした。周囲には車両内で体を打っている人がいて、私も腕と脚とひじをぶつけて通路に放り出されました。長い時間、停電した車内にいて、すごく寒かったです」と話していました。
( 82 ) 毎日新聞 3/17 古村孝志・東大地震研教授「東日本とメカニズム異なる」 震度6強
( 83 ) 日テレ 3/17 【解説】宮城・福島で震度6強 “2分前”にも震度5弱 専門家に聞く
慶応義塾大学大学院 纐纈一起特任教授
 「海の地震の発生メカニズムで、一番多いのは、プレートの上面で起きる地震が非常に多いんですけれども、今回の地震はそれよりも少し深くて、プレートの内部で起きた地震というのが一番の特徴です」
藤井
「どう違うんでしょうか」
纐纈特任教授
 「揺れ方として、非常に簡単に言ってしまうと、プレートのかたいところがパチンと割れるっていうのが今回のようなタイプですので、周期の短い、揺れが速く動くような地震動が強いという特徴があります」
( 84 ) NHK 3/17 「人工地震ではありません」 専門家が解説
核実験でもエネルギーは足りない
波形も通常の地震
震源の深さまで人間は掘れない
発光は「アーク」か
( 85 ) 河北新報 3/17 脱線、恐怖の70秒「車体も体も宙に浮いた」 新幹線客振り返る
 やまびこ223号は午後9時44分、東京駅を出発。仙台駅に向かい順調に運行を続けていた。白石蔵王駅まで約2キロの地点で、乗客のスマートフォンから緊急地震速報が一斉に鳴りだした。
 6号車にいた京都府南丹市の会社員中川陽平さん(27)は速報から5秒後、体験したことのない激烈な縦揺れと横揺れに襲われた。頭上に収納していた120リットルのキャリーバッグが吹っ飛んだ。二つ前の席の女性は、反対側の座席まで飛ばされていた。

○宮城・福島で震度6強 脱線した瞬間の新幹線車内[YOUTUBE](1分半)
 ※画面の揺れが激しいので閲覧注意です。
( 86 ) khb 3/17 立て続けに大きな揺れ なぜ?“長周期地震動”注意点は?専門家解説
( 87 ) NHK 3/18 地震 宮城 福島で震度6強 3人死亡 226人けが(18日・00:00)
( 88 ) 東奥日報 3/18 脱線 大惨事は回避 東北新幹線 橋脚・電柱の耐震化課題
仙台市の乗客(26)によると、最初の緊急地震速報が鳴った時には減速しており、停車後に2回目の強い揺れが来たという。
 インターネットなどで車内外の映像を見た日本大の綱島均教授(鉄道工学)は「横揺れと上下の揺れに見舞われ、一部の車両は跳ね上がるように脱線したのではないか」と話し、早期地震検知システムによる非常ブレーキが作動し被害軽減につながったと推察する。
 このシステムは、地震の初期微動(P波)が、強い揺れを伴う主要動(S波)よりも速く伝わる性質を利用。沿線などに設置した地震計でP波を捉え、震源の位置や規模を推定し、変電所を通じて必要な区間を停電させ列車を止める。現在は気象庁の緊急地震速報や海底地震計のデータも反映している。
 そのほか、脱線時の対策として、JR東は車両にL字形の金具を装着。レールに引っかかって大きく外れないため、側壁との衝突などを防ぐことができる。2004年の新潟県中越地震で上越新幹線が脱線した教訓からJR東が開発し、同社の全新幹線に導入された。
 またJR東は、レールが傾かないよう固定する「レール転倒防止装置」を今回の現場を含む約千`の区間に取り付け、列車の横転防止策も取っていた。
( 89 ) 河北新報 3/18 震度6強の震源、昨年2月と近接 専門家「エネルギーは2倍」
 松沢教授によると、昨年2月の地震では震源から南西に、今回は反対の北東に断層の破壊が進んだ。いずれも震源が陸地に近いため強い揺れが観測された一方、震源が深かったことで海底の上下変動は小さく、津波は弱くなった。
 断層面がずれ動いた量などで計算するモーメントマグニチュード(Mw)は昨年2月が7・1に対し、今回は速報値で7・3。Mwが0・2大きいとエネルギーは約2倍になるため、広範囲で大きな揺れや被害につながったとみられる。
 松沢教授は「残念だが地震活動が震災前の状況に戻るには少なくとも数十年、おそらく100年以上かかる。今後もM7以上の地震が数年に一度起きても不思議ではない」と引き続き警戒を呼び掛ける。
( 90 ) 河北新報 3/18 保管タンク85基ずれる 福島第1、冷却一時停止
 16日深夜に最大震度6強を観測した地震は、原発にも影響を及ぼした。東京電力によると、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機の使用済み核燃料プールの冷却が止まり、約7時間半後に再開。5号機と第2原発の1、3号機でも一時停止した。
 また、屋外で一時保管されている放射性廃棄物の入ったコンテナ計6基が揺れで転倒。入っていた使用済みの保護衣と鉄くずが外に出たが、放射線量は極めて低いという。
 4号機原子炉建屋カバーの内部長さ約5・6メートル、重さ約200キロの鉄骨のはりが落下していたことも確認。放射性物質トリチウムを含む処理水の保管タンク84基と処理前の汚染水の入った保管タンク1基で位置のずれが確認された。
 1〜6号機の使用済み燃料を保管する共用プールでは、冷却水約2・8リットルが揺れでこぼれた。4〜6号機の使用済み燃料プールからも微量の水が漏れたが、放射能濃度は検出限界値未満だった。
 水中ロボットを使った1号機の原子炉格納容器内部の調査は中断。6号機の使用済み燃料の取り出しに向けた準備作業も見合わせた
 一方、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)では、1号機で使用済み燃料の冷却が約1時間にわたり停止。3号機ではプールの水約0・3リットルが周囲に飛び散った。放射能濃度は検出限界値未満だった。
 1〜3号機の排水の放射線量を監視する放水口モニターのうち、1、2号機のモニターは電源が落ちたり取水ポンプが止まったりして一時欠測した。3号機のモニターは復旧中
 一部設備で基礎コンクリートの割れや照明の落下もあったが、東北電は「安全上重要な機器に影響はない」と説明。東通原発(青森県東通村)に異常はない。
( 91 ) ヤフー 3/18 東北新幹線「やまびこ223号」の脱線について_梅原淳(鉄道ジャーナリスト)
 「やまびこ223号」は17両編成で運転されていた。仙台駅方の7両は「こまち」にも用いられるJR東日本のE6系新幹線電車、そして東京駅寄りの10両は「はやぶさ」にも用いられるJR北海道のH5系新幹線電車だ。E6系7両の長さは148.65m、H5系10両の長さは253mで合わせると17両分の長さは401.65mとなる。
 E6系、H5系とも時速320kmで走行可能だ。ただし、「やまびこ」で運転される場合は時速275kmに抑えられる。
 なお、「やまびこ223号」は定刻では福島駅を23時21分に出発して白石蔵王駅には23時31分に到着することになっていた。ところが、地震の発生時刻は23時36分である。今回の地震の直前にも大きな揺れを伴う地震があって非常ブレーキを作動させていたとも言われる
 東北新幹線を含むフル規格の新幹線の場合、おおむね震度4以上の揺れに伴う第1波のP波を検知すると、沿線に設置された鉄道会社の変電所が1秒程度で架線への送電を止める。そして、走行中の列車が停電を検知すると3秒以内に非常ブレーキを自動的に作動させ、停止させる仕組みが導入された。
( 92 ) 東京新聞 3/18 コンテナ倒れ、タンク横ずれ 増える放射性廃棄物が地震でリスクに 東電福島第一原発
 4号機では使用済み核燃料を取り出すために建屋上部にかぶせた大型カバー内で、梁の一部とみられる鉄骨(長さ約5.6メートル、重さ約200キロ)が落下。けが人はなく、鉄骨を固定していたボルトが破断していた。
 約1000基ある処理水を保管するタンクでは、85基で横ずれが確認され、一部は放射能濃度が比較的高い浄化途中の水が入っていた。タンクは損傷を防ぐために地面に固定しておらず、ずれは想定内だが、タンク間をつなぐ配管が損傷すれば漏えいの恐れがある。昨年2月の地震でも多くのタンクがずれ、今回も複数地点で漏水が見つかった。
 敷地内に野積みされた放射性廃棄物入りのコンテナの転倒も相次いだ。少なくとも6基が倒れ、使用済み防護服や鉄くずが外に出た。コンテナは約8万5000基に上り、無計画に積まれたものも多い。これらの点検や中身の回収でも、作業員らは被ばくを強いられる。
( 93 ) khb 3/18 東北新幹線の脱線現場で復旧に向け調査が始まる 宮城・白石市
( 94 ) 京都新聞 3/18 社説:東北で震度6強 リスク低減を進めねば
 原発の安全性についても再確認が必要だ。東京電力福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールの冷却は、7時間半にわたって停止した。東北電力女川原発など他の複数の原発でも冷却が一時停止した。東電は「冷却の水温は制限値を超えない」と説明したが、より強い揺れで大きなトラブルにつながる懸念を抱かせた。福島原発2号機のプールからの使用済み燃料取り出しは2年後に始まることになっている。原発建屋には多くの燃料が残されている。取り出しを早める議論を加速させるべきだ
( 95 ) 日テレ 3/18 脱線の東北新幹線 架線の断線などの被害が新たに見つかる
 JR東日本が18日に公表した東北新幹線、福島県国見町付近の架線の写真では、長く伸びる架線が途中で断線しているのがわかります。また、別の写真では、複数の架線を支える装置が損傷しています。
 JR東日本は現在までに、架線の断線が2か所、架線を支える装置の損傷が2か所、さらに、高架橋などの損傷が20か所、24本の電柱が傾くなどの被害を受けたと発表しました。

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●岩手県震度5強_
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( 96 ) 東奥日報 3/18 震度=気象庁発表(18日23時36分) :地震(小規模)
 気象庁によると、震源地は岩手県沖北緯40.0度、東経142.1度で、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5.5と推定される。各地の震度は次の通り。  震度5強=野田(岩手)
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