[2022_03_17_11]地震 去年2月の福島沖地震の余震か 活発な活動続き警戒必要 (NHK2022年3月17日)
 
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地震 去年2月の福島沖地震の余震か 活発な活動続き警戒必要

 2022年3月17日 18時47分
 宮城県と福島県で震度6強の揺れを観測した16日夜の地震について、地震活動に詳しい専門家は、去年2月に福島県沖で起きた地震の一連の活動とみられると分析しています。そのうえで、今回の震源の北側などで活発な地震活動が続いていることから今後も激しい揺れや津波には警戒が必要だと指摘しています。
 地震のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は、16日夜、福島県沖で起きたマグニチュード7.4の地震と、その前後の地震活動を解析しました。
 その結果、16日夜の地震で断層の破壊が起こり始めた「震央」は、去年2月に福島県沖で起きたマグニチュード7.3の地震の余震域の中にあり、16日夜の地震は、去年2月の余震活動の一部とみられるということです。
 また、震度6強の揺れを観測した地震の2分前に地震が起きていますが、遠田教授は、この地震がマグニチュード7.4の地震を誘発したとみています。
 さらに、16日夜以降、地震活動が北側に広がっているとして、遠田教授は、今回のように海側のプレート内部で起きる地震がより宮城県に近い場所で起きるおそれもあるとして警戒を呼びかけています。
 遠田教授は「プレート内部で起きる地震は、揺れがダイレクトに陸地に伝わるため、今回強く揺れた地域とは別の場所でも激しい揺れになるおそれがある。また、プレート境界など、より浅いところで起きると、高い津波が発生するおそれもあるのでしばらくは注意が必要だ」と指摘しています。
 また、今回の地震も11年前の巨大地震の影響を受けているとして、「自然の時間軸と私たちの時間軸は異なり、11年たった今も、今回の場所のようにきわめて活発な地震活動を示す地域がある。長期戦になると覚悟して引き続き注意してほしい」と話しています。
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