有珠山
 
有珠山全景 南側上空から 2012 年 3 月 16 日 気象庁撮影
 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 約1〜2万年前に洞爺カルデラの南壁上に生じた成層火山と溶岩ドーム群で、直径約1.8kmの外輪山を持つ玄武岩−玄武岩質安山岩の成層火山と、その側火山(ドンコロ山スコリア丘)及び3個のデイサイト溶岩ドーム(小有珠、大有珠、昭和新山)と多数の潜在ドーム(西山、金比羅山、西丸山、明治新山、東丸山、オガリ山、有珠新山、2000年隆起域ほか)から構成される。 7000〜8000年前に山頂部が崩壊して、南側に岩屑なだれが流下した(善光寺岩屑なだれ)。その後、長い休止期を経て1663年に活動が再開した。以降、山頂部では流紋岩―デイサイト質マグマによる軽石・火山灰を噴出する噴火を繰り返し、火砕流や火砕サージも発生した。1910年以降は山麓でもマグマ水蒸気噴火や水蒸気噴火が発生し、火口から火山泥流の流出が起こる場合もある。活動中には、粘性の高いマグマが上昇して溶岩ドームや潜在ドームを形成する場合が多い。噴火の前兆として有感地震多発や顕著な地殻変動を生じる特徴がある。。構成岩石のSiO2量は49.3〜73.1 wt.% である。
 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 泊原発 ]
当火山から160km圏内の原発 [ 大間原発 ]
当火山から160km圏内の原発 [ 東通原発 ]
Wikipedia(有珠山)
有珠山 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 有珠山 (PDF) - 気象庁
日本の火山 有珠山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 有珠山

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 有珠山は室蘭の近くにある成層火山で、その周りに多くの小さな火山や溶岩ドーム群をもつ。2000年の噴火では直前予知に成功し、被害を食い止めることができたが、次回以降の噴火が同じように推移するかどうかはわからない。
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 有珠山は室蘭の近くにある。約1〜2万年前に洞爺カルデラの南壁上に誕生した火山だ。現在の標高は733mだが、噴火のたびに標高は変わる。また直径約1.8kmの外輪山をもっている。
 洞爺カルデラは約11万年前に起きたカルデラ噴火で作られたカルデラで、いま洞爺湖が水をたたえている。カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで日本で3番目に大きい。洞爺湖は東西約11km、南北約9kmの円形の湖である。
 湖の周囲には有珠山、昭和新山、洞爺湖温泉などがあり、北海道有数の観光地域になっている。
 有珠山は気象庁の「常時監測火山」の1つで、現在の噴火警戒レベルは1である。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
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