戻る 福島県沖地震(2021年2月13日) 戻る

 
●初めに
 
 2021年2月13日深夜に福島県沖で発生した地震(M7.3)により被災された方は大変な状況にあるかと思いますが、できるだけ早く元の生活に戻ることができるようにと思います。今回の地震では、幸いなことに、亡くなった方がいませんでした。東日本大震災から10年、東北の人たちが積み上げてきた防災の意識の賜物だったのだと思います。
 より安全・安心な社会を作っていくためにも、今回の地震を検討したものを残しておこうと思い、今回の地震を多方面から、検討したものをこのサイトにアップしました。よろしかったら、ご覧ください。
・文章作成日:2021/2/19
・文章作成者:地震がよくわかる会

●地震の考察
 
○傾き折れる新幹線の電柱についての考察

 今回、筆者(「地震がよくわかる会」事務局)が最も驚いたのは、以下の 写真(*) です。
地震の影響で傾いた東北新幹線の架線を支える電柱=福島県郡山市で2021年2月14日午前11時31分、本社ヘリ

 この写真は地震発生の翌日に撮られたものです。地震発生後の新聞記事を読んでいない状態で、この写真を子細に見た時に、色々な事が気にかかりました。特に私は青森と東京の往復にこの新幹線を使っているので、なおさらす。以下に自問自答の形で列挙します。

(問1)電柱が傾いた状態で新幹線が通過したのかどうか。
(回答)以下の記事一覧にある 記事(*) によると、下りの新幹線は郡山駅に停車していたので、この電柱の脇を通過することはありませんでした。
(問2)電柱の組合せ3組のうち、傾いていないと思われる梁がある電柱は構造的に強そうであるが、何故、全てこの梁がある電柱にしていないのか。
(回答)筆者の推測ですが、恐らく費用の問題ではないか。
(問3)電柱が傾いたということであるが、折れた電柱は無かったのか。
(回答)JR東日本が折れた電柱の 写真(*) を発表しています。
(問4)仮にこの状態で新幹線が通過していたらどうなっていたのか。
(回答)これを考察した記事等は無かったので、以下は筆者の推測です。電柱の傾きぐあいからは新幹線の側面をこするようなことはないと思われます。恐らく、数10センチ垂れ下がった電線が、車両の上のパンタグラフ的なものに絡まる可能性がでてくる。電線が切れてくれるといいのですが、完全に絡まるとどうなるのか、よくわかりません。けれども、 中越地震のときのような新幹線の脱線(*) があったとしたら、事態を悪化させることは間違いないと考えられます。
(問5)この傾いた電柱は10年前の東日本大震災以降に修理していないものなのだろうか。
(回答) 記事(*) には「今回損傷した20本は対象外で、2029年度以降に補強を検討する予定だった。」(JR東日本)とあるので、東日本大震災以前からあるものです。

○郡山駅の停車時間1分が新幹線事故の分かれ道だった

 今回地震が起きた午後11時7分は東北新幹線が走っている時間帯であるにも関わらず、事故等のトラブルは起きなかった。今回の事象の時系列から、何故、事故等のトラブルが無かったかを考察したい。

(1)23時7分:福島県沖で 地震発生(*)
(2)23時7分:地震発生と同時刻に東京発仙台行きの(下り)最終「やまびこ223号」が郡山駅に到着。(上り)最終の 22時24分郡山駅発の「やまびこ70号」(*) は、同時刻には宇都宮駅と東京駅間を走行中。地震発生時に緊急停車し、停電はしたが、その後、無事に東京駅に到着。
(3)23時8分: 地震を最初に検知した時刻(*)
(4)23時8分:地震を最初に感知した時刻と同一時刻に、 時刻表(*) 通りであれば、1分の停車時間を終えて、郡山駅を「やまびこ223号」が仙台に向けて出発していたはずだが、実際の状況は不明。
(5)23時8分10秒: 緊急地震速報(警報)を発表
(6)翌2月14日: 記事(*) によると「東北新幹線やまびこ223号が郡山―仙台間で区間運休したと発表した。同区間で停電が発生したため郡山で停車し、乗客は代行バスに乗車した」とある。

以上の時系列から考えると、「やまびこ223号」は福島県沖合で地震が発生した時刻に、郡山駅に到着し、1分間というわずかな停車時間で地震をやり過ごすことが出来たことになる。乗客は大変な幸運であったと思う。

○菅首相の説明能力不足や危機管理意識の低さは大変な問題

 新型コロナ対策のときと同様に、今回の地震においても、菅首相の危機管理意識の低さ、説明能力のなさを示す出来事があった。
 菅首相は、地震の前に国会において、野党議員から、何故、総理官邸に住まないのか、歴代の首相では、第二次安倍政権以外では常に使用している。1分1秒を争う危機のときに問題ではないかと問われても、菅首相は、議員宿舎から、官邸に行くのにそれほど時間はかからないので、問題ないと話す。それに対して議員宿舎から総理官邸までの道路が地震等で破損していたら、どうするのかと言われても、まともな返事が返ってこない状態であった。
 少し、余談であるが、何故、頑なに安倍前首相も菅首相も首相官邸に住まないのかに対して、首相官邸だと、人の動きを示す面会記録が残るのを嫌がっているという説がある。筆者はさもありなんという気がする。
 この一連の質疑があった後、この地震が発生した。議員宿舎から首相官邸に入った菅首相が、午前2時ごろ、記者会見で以下のような発言(*) があった。
 「原子力関係でもすべて異常な報告については、ありません。すべて正常ということであります」(菅首相)
 これに対して、同じ日の午前10時半頃、ご飯論法で話題となった上西充子氏が、ツィッターで以下のような ツイート(*) があった。
 「これ、首相のコメントして、まずいと思う『異常があったという報告は受けていません』とのみいうべきところ。異常があったという報告を受けていないということは、『すべて正常』を意味しない。」(上西充子氏)
 原発に関連する情報収集の渦中に、「すべて正常」と言い切ってしまう。官房長官の時に連発した「全く問題ありません」と断言して、後はシャットアウトする話法に通じるように思う。
 そして、午前2時48分頃には、「福島第二原発1号機 使用済み核燃料保管プールの水 少量の漏れ」という 記事(*) や、午前6時頃には、東北電力のHPで、女川原発で5項目の異常が発生しているという 報告(*) があった。菅首相は結果的に正しくない情報を発信してしまったことになる。
 菅首相は、官房長官の時に、熊本地震(2016年)発生時の記者会見において、「震度7強」と 発言(*) している(震度7には強とか弱という定義は無い)。これは、記者も秘書官も、訂正をもとめなかったのは問題だと思うが、危機における説明能力の低さを象徴するような発言だったように思う。

○今回の地震の特徴について

 今回の地震はどういう特徴・特性の地震であったのか。それに関して、どのような発言があったのか、以下に列挙したいと思います。

・最大震度6強を観測した相馬市の五十嵐ひで子さん(73)は「本棚が倒れたり仏壇が傾いたり、家の中がめちゃめちゃだ。東日本大震災時より揺れがすごく、木造の家がミシミシいうので危険を感じて外に飛び出した」 (*)
・宮城県南三陸町の町職員菅原昌孝さん(60)は「自宅でテレビを見ている時に1分半くらい激しく揺れた。町は震度4だったが震度以上の揺れだった」と振り返った。 (*)
・震度6弱を観測した福島市のタクシー運転手の男性(56)は「車の中でも分かる激しい横揺れだった。 (*)
・気象庁は緊急記者会見を開き、「東日本大震災の余震と考えられる」との見解を示した。 (*)
・東北大の今村文彦教授(津波工学)は、「震源の深さが大きく影響した」と指摘する。気象庁によると、東日本大震災の震源は深さ24キロ・メートルだったが、今回の地震では約55キロ・メートルと推定。震源が深いと海底が変形しにくいため、大きな津波が起きないとされる。 (*)
・長周期地震動は13年に観測が始まった。階級4が記録された地震は、16年の熊本地震の計2回と18年の北海道胆振東部地震で、今回が4回目。震度の分布に比べ、長周期地震動は減衰しないで遠くまで伝わる特徴がある。それに加えて福島県中通りは地盤がやわらかく、影響が出やすかったと考えられるという。(*)
・仙台市青葉区にある伊達政宗の霊廟(れいびょう)、瑞鳳殿(ずいほうでん)では石灯籠(とうろう)など約100基に被害が出た。担当者によると、石灯籠や墓石、供養塔が倒壊したり、損壊したりした。 (*)
・海洋地質学の琉球大・木村政昭名誉教授も10年たって大きな余震が発生することについて「起きても全くおかしくない。今回の場所は引き続きよく調べる必要がある」とし、加えて「太平洋プレートは続いており、北側と南側も何かないかチェックする必要がある。伊豆諸島・小笠原諸島のあたりはプレート境界があり心配」と指摘した。 (*)
・▽京都大学防災研究所 境有紀教授「家具など小さな物に被害が及びやすい揺れ」
 境教授は今回の地震の「揺れ」の特徴は「住宅などの建物に全壊など、大きな損傷が出にくい揺れだった」と分析しています。境教授が福島や宮城に設置してある地震計の波形を分析した結果、住宅などが倒壊するような被害が出やすい「1〜2秒の周期の揺れ」が少なく、1秒以下の短い周期の揺れが多かったということです。1秒以下の周期の揺れは人が感じやすく、家具など小さな物に被害が及びやすい特徴があるそうです。 (*)
・JR東によると、今回の地震は震災時に比べ、短い周期の揺れが多かった。損傷した電柱は高架橋上に設置されていたが、こうした電柱は短周期地震で高架橋と共振しやすく、大きな力が加わって損傷した可能性がある。一方、在来線は土の上に電柱を立てることが多く、新幹線に比べると影響が少なかったとみられる。 (*)
・今回の地震では、宮城県山元町の観測点で揺れの勢いを表す加速度が1432ガルだったことが防災科学技術研究所によって記録された。これは重力の加速度980ガルを超え、2016年の熊本地震の際に益城町で記録した1362ガルを上回る強い揺れだった。 (*)
・東北新幹線では電柱が折れ、傾く事態となった。小さな構造物は短周期の揺れに弱い。強い力を受けて損傷したとみられている。 気象庁の担当者は「大きな地震ほど、長短さまざまな周期の波が混じり合う。地域や構造物によって異なる反応をする」と話す。 (*)
・纐纈一起(こうけつ・かずき)東京大教授(応用地震学)は福島、宮城で比較的揺れが長く続いたと注目する。今回のように比較的震源が深い地震では珍しいといい「震源の断層が長時間ずれ続けた可能性がある」(纐纈さん)。長く揺れた結果、土砂崩れや新幹線の電柱の損傷につながった可能性があるとみる。 (*)
・東日本大震災では電柱、架線、高架橋など計1200カ所が損傷し、全線再開に約50日かかった。JR東は今回の地震について、電柱などの構造物にダメージを与える「短周期の揺れ」の大きさが大震災以上だった地点もあると分析。「震災後の対策は一定の成果を上げたと言えるのではないか」と理解を求める。 (*)

○今回の地震が原発(特に女川原発)にもたらす影響はどうか
 今回の地震で起きた女川原発の5件の異常については、山崎久隆さんの 考察(*) がある。女川原発の耐震性についての以下の考察は特に重要だ。
「なお、誤解があってはならないので強調するが、この地震の最大震度6強といっても、それは相馬市や蔵王町のことである。女川町は震度4であり、おそらく原発も同程度と見て良い。東京23区でも最大震度は4なので、東京で感じた揺れの大きさ程度しか原発は揺れていないと思われる。震度4も幅は広く、周期0.1秒で100ガルあまりから200ガルまでの幅はあるので、東京と女川で倍くらいの差はあるかも知れないが。
 震央から約82km離れた女川原発は、震央からの直線距離は約100km、震央距離約74kmの福島第一よりも遠い。それなのにこれだけ多くの問題発生とは、いったいどんな原発なのか。これは重大な問題である。震度4で壊れてしまった原発が本当に想定しなければならない地震は震度7、宮城県沖の地震と太平洋のプレート境界地震だ。今回の地震エネルギーの何千倍もの威力があるうえ、原発の真下で起きるかも知れない。遙かに巨大な上下動と、もっともっと長い震動継続時間は原発に致命的な打撃を与える。耐震強化したといっても結局はこの程度。」
 筆者はこの考察の補強として、政府の地震調査委員会が今回の地震に関する評価するレポート中にある 解説文(*) を以下に紹介します。
「なお、2004年に発生したスマトラ島北部西方沖の地震(モーメントマグニチュード(Mw)9.1)では、3ヵ月後にMw8.6、約2年半後にMw8.4、約5年半後にMw7.8、約7年半後および約11年後に海溝軸の外側の領域でそれぞれMw8.6及びMw7.8の地震が発生するなど、震源域及びその周辺で長期にわたり大きな地震が発生している。」とある。
 要するに、スマトラ地震と同等のM9クラスの東日本大震災でも、M8クラスの余震が起きることもあり得ることを示している。もちろん、そのM8クラスの余震が女川原発の真下にならないという保証は無い。

 村井嘉浩宮城県知事は女川原発の再稼働を進めようとしていますが、最低でも、今回と同規模の地震が女川原発直下で起きたとしても、問題が無いことを示さない限り、動かしてはいけない。



 
●記事一覧

 
(1)郡山駅から東京駅へ(下り)
TOP
東北新幹線 郡山−>仙台 やまびこ223号 日付2021年02月13日
 
郡山駅から東京駅へ(下り) 時刻表 2021/02/13

 
(2)郡山駅から東京駅へ(上り)
TOP
東北新幹線 郡山−>東京 やまびこ70号 日付2021年02月13日
 
郡山駅から東京駅へ(上り) 時刻表 2021/02/13

 
(3)東北新幹線乗車中に地震発生。その時車内は
TOP
※引用者注:佐山氏の冒頭の説明によると、宇都宮駅で10時53分発の東北新幹線の下り最終列車やまびこ70号に乗車、その10数分後の11時8分ごろ、地震に遭遇、車内は停電となり、緊急停車、70分後に運転を再開したとのことです。その間の映像が収められています。
 
東北新幹線乗車中に地震発生。その時車内は 佐山裕樹  2021/02/13

 
(4)2021年2月13日福島県沖地震における被災状況
TOP
※引用者注:以下の図は元画面のスクリーンショットです。
(1)電化柱折損(郡山・福島間)
(2)スラブ起動突起部損傷
(3)駅構内漏水(郡山駅)
(4)高架橋サイドブロック損傷(福島・白石蔵王間)
(5)高架橋柱損傷(福島・白石蔵王間)
 
2021年2月13日福島県沖地震における被災状況 JR東日本  2021/02/13

 
(5)福島 常磐自動車道「高速で土砂崩れ車が巻き込まれた」と通報
TOP
福島県相馬市の消防によりますと、常磐自動車道で土砂崩れがあり、車が巻き込まれているという通報があったということです。
 
福島 常磐自動車道「高速で土砂崩れ車が巻き込まれた」と通報 NHK  2021/02/14

 
(6)東北大の今村文彦教授「今後の余震、十分に警戒を」
TOP
東北大の今村文彦教授(津波工学)は「今回は震源が約60キロと深いために断層が海底まで達せず、大きな津波の発生がなかった。ただし、今後の余震がより浅いところで発生すれば津波が起きる可能性もある。
 
東北大の今村文彦教授「今後の余震、十分に警戒を」 毎日新聞  2021/02/14

 
(7)令和3年2月13日23時08分頃の福島県沖の地震について
TOP
 地震の概要
 検知時刻
(最初に地震を検知した時刻)  2月13日23時08分
 発生時刻
(地震が発生した時刻)     2月13日23時07分
 マグニチュード        7.3(暫定値;速報値7.1から更新)
 場所および深さ        福島県沖 深さ 55km(暫定値;速報値約60kmから更新)
 発震機構           西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報)
 震度             【最大震度6強】宮城県の蔵王町(ざおうまち)、
                福島県の国見町(くにみまち)、相馬市(そうまし)、
                新地町(しんちまち)で最大震度6強を観測した他、
                北海道から中国地方にかけて震度6弱〜1を観測
※今回の地震は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震と考えられます。
○ 長周期地震動の観測状況
 福島県中通りでは、長周期地震動階級4を観測しました。この地域の高層ビル高層階等では、立っていることができず、はわないと動けない、固定していない家具の大半が移動し倒れるものもあるなどの非常に大きな揺れになった可能性があります。
○ 緊急地震速報の発表状況
 この地震に対し、地震波検知から10.0秒後の23時08分10.2秒に緊急地震速報(警報)を発表しました。
 
令和3年2月13日23時08分頃の福島県沖の地震について 気象庁  2021/02/14

 
(8)「家の中めちゃめちゃ」「またか」 緊張の夜
TOP
 最大震度6強を観測した相馬市の五十嵐ひで子さん(73)は「本棚が倒れたり仏壇が傾いたり、家の中がめちゃめちゃだ。東日本大震災時より揺れがすごく、木造の家がミシミシいうので危険を感じて外に飛び出した」と、おびえた様子で語った。
 
「家の中めちゃめちゃ」「またか」 緊張の夜 河北新報  2021/02/14

 
(9)家屋倒壊、土砂災害の危険性大 1週間は震度6強警戒を 気象庁
TOP
今回の地震は震源が比較的深かったため、若干の海面変動は予想されるものの、大きな津波の心配はないとした。広範囲に揺れがあった原因などについては「詳しいことは今後解析していく」とした。 気象庁によると、東北沖を震源とする最大震度6強の地震は、2011年4月7日以来約10年ぶり。
 
家屋倒壊、土砂災害の危険性大 1週間は震度6強警戒を 気象庁 毎日新聞  2021/02/14

 
(10)菅首相「人的被害は確認中 今のところ大きな報告はない」
TOP
 菅総理大臣は、午前2時ごろ、総理大臣官邸で記者団に対し「昨日発生した地震による津波の心配はない。さらに、原子力関係でも異常の報告はなく、すべて正常だ。人的被害は確認中だが、今のところ大きな報告はない」と述べました。
 
菅首相「人的被害は確認中 今のところ大きな報告はない」 NHK  2021/02/14

 
(11)東北新幹線 運転見合わせ 仙台〜郡山の上下線(午前1時30分)
TOP
 また、この地震で宇都宮駅と大宮駅に停車していた下りの新幹線は安全が確認されため午前1時前に運転を再開しました。
 また、郡山駅に停車していた下りの新幹線は代行バスで乗客を輸送するということです。JRは引き続き被害状況について確認しています。
 
東北新幹線 運転見合わせ 仙台〜郡山の上下線(午前1時30分) NHK  2021/02/14

 
(12)福島第二原発1号機 使用済み核燃料保管プールの水 少量の漏れ
TOP
東京電力によりますと福島県にある廃炉準備中の福島第二原発1号機で使用済み核燃料を保管するプールの水、およそ160ミリリットルがプール横の溝に漏れ出してたまっているのをパトロールで見つけたということです。
 
福島第二原発1号機 使用済み核燃料保管プールの水 少量の漏れ NHK  2021/02/14

 
(13)M7・3でも津波警報発令されず、理由は「震源が深かった」
TOP
 今回のマグニチュード(M)7・3(暫定値)の地震では、震源に近い福島県などの沿岸部に津波警報や注意報が発令されなかった。
 東北大の今村文彦教授(津波工学)は、「震源の深さが大きく影響した」と指摘する。気象庁によると、東日本大震災の震源は深さ24キロ・メートルだったが、今回の地震では約55キロ・メートルと推定。震源が深いと海底が変形しにくいため、大きな津波が起きないとされる。
 政府地震調査委員会の平田直 委員長(東京大名誉教授)は、「東日本大震災の余震と考えられる。この地域ではM7級の地震の後、もう一度強い地震が起きる恐れがある。揺れが大きかった地域では、建物に被害が出て耐震性が落ちているケースがある。『これで終わり』と考えず、より一層の注意が必要だ」と警戒を呼びかける。
 
M7・3でも津波警報発令されず、理由は「震源が深かった」 読売新聞  2021/02/14

 
(14)火力発電所の状況【14日午前1時】
TOP
 経済産業省によりますと今回の地震の影響で14日午前1時の時点で福島県と宮城県内にある火力発電所が停止しています。
 福島県内で停止しているのは東京電力と中部電力の火力発電事業を統合した電力会社「JERA」の広野火力発電所の5号機と6号機、石油資源開発の福島天然ガスLNG発電所の1号機と2号機、相馬共同火力発電の新地火力発電所の1号機と2号機、常盤共同火力の勿来火力発電所9号機です。
 宮城県内で停止しているのは、東北電力の新仙台火力発電所の3号系列と仙台火力発電所の4号機です。
 経済産業省によりますと、北海道や西日本の発電所から送電を受けているため、今回の停止による大規模な停電のおそれはいまのところないということです。
 
火力発電所の状況【14日午前1時】 NHK  2021/02/14

 
(15)東北新幹線が郡山−仙台間で運休、停電のため 代行バス利用
TOP
 JR東日本は14日、福島、宮城両県を中心に13日深夜に発生した地震の影響で、東京発仙台行きの東北新幹線やまびこ223号が郡山―仙台間で区間運休したと発表した。同区間で停電が発生したため郡山で停車し、乗客は代行バスに乗車したという。
 
東北新幹線が郡山−仙台間で運休、停電のため 代行バス利用 毎日新聞  2021/02/14

 
(16)福島 宮城で土砂災害・液状化現象発生の可能性 国交省
TOP
 今回の地震で、強い揺れを観測した福島県や宮城県の山沿いを中心に土砂災害が、平野部や沿岸を中心に液状化現象が発生している可能性があるということで、国土交通省は今後の地震活動や降雨の状況に注意し、早めの避難を心がけるように呼びかけています。
 
福島 宮城で土砂災害・液状化現象発生の可能性 国交省 NHK  2021/02/14

 
(17)震度6強:原発への影響まとめ(4:00)
TOP
 政府は、福島第一・第二原発、女川原発について、異常はないと発表しました。その福島第一原発について、東京電力によりますと、原子炉に注水する設備や使用済み燃料プールの冷却、汚染水を処理する施設にも異常はみられないということです。
 敷地内の放射線量を計測するモニタリングポストの値にも異常は見られず、放射性物質の漏えいは認められないということです。
 また、外部からの電源も供給されているとのことです。
 
震度6強:原発への影響まとめ(4:00) 日テレ  2021/02/14

 
(18)宮城、福島で震度6強  福島沖M7・1、津波なし
TOP
 13日午後11時7分ごろ、宮城県南部、福島県の中通りと浜通りで震度6強の地震があった。両県の消防によると、30人超が負傷した。集合住宅での火災や落石、電線の断線といった情報も相次ぎ、東北地方から関東地方を中心に大規模な停電が発生している。気象庁によると、10年前の東日本大震災の余震とみられる。今後1週間は震度6強程度の地震に注意が必要としている。
 
宮城、福島で震度6強  福島沖M7・1、津波なし 河北新報  2021/02/14

 
(19)停電や断水 宮城、福島などのライフラインに影響
TOP
大きな揺れを観測した宮城、福島両県の自治体も災害対策本部を設置するなどして情報収集に当たった。
 
停電や断水 宮城、福島などのライフラインに影響 河北新報  2021/02/14

 
(20)地震発生による女川原子力発電所の設備点検結果について
TOP
 昨日(2月13日)23時08分に宮城県内で最大震度6強の地震が発生しました。
 女川原子力発電所においては、安全上重要な設備に異常はなく、周辺への放射性物質の影響もありませんでした。
 なお、地震後の現場パトロールにおいて以下の状況を確認し、復旧作業を実施しております。
1.変圧器避圧弁※1
 地震により変圧器内の絶縁油が揺すられ当該弁が動作したもので、当該弁の点検を行い、必要に応じ新品と交換する。
2.女川3号機タービン建屋ブローアウトパネル※2
 地震により当該パネルが開状態になったもので、点検を行い元の状態に復旧する。
3.女川2号機および3号機放水口モニタ※3
 地震により2号機および3号機のサンプリング用の取水ポンプが停止したことに伴い、同号機の放水口モニタが欠測した。点検の結果異常がないことを確認し、本日4時00分のデータから伝送を復旧した。
4.大容量電源装置※4
 地震発生後、1台で故障を示す警報が発生したことから、今後、点検を実施する。
5.女川3号機除塵機※5
 地震発生後、電源が入らない状態となったことから、今後、点検を実施する。
 
地震発生による女川原子力発電所の設備点検結果について 東北電力 2021/02/14

 
(21)福島第一原発など東日本の原発「異常なし」原子力規制委
TOP
 東京電力福島第一原発1〜6号機(福島県大熊町、双葉町)では事故収束作業が続いている。東電によると、5、6号機の使用済み核燃料プールから水があふれ出たが、外部への影響はない。また、5、6号機の滞留水を貯蔵しているボルト締め型タンクの下部から水が漏れているが、堰内に留まっている。1〜4号機などで火災警報が出たものの、現場で火災は発生していなかった。
 東電福島第二原発1〜4号機(富岡町、楢葉町)は廃炉作業中。規制委によると、1号機使用済み核燃料プールからごく少量の水があふれ出たが、水位の低下はなく、核燃料の冷却に影響はない。
 
福島第一原発など東日本の原発「異常なし」原子力規制委 東京新聞  2021/02/14

 
(22)福島・宮城震度6強は「逆断層型」 長周期地震動は最大の階級4
TOP
 一方、今回の地震により、福島県中通りでは長周期地震動の揺れとしては最大の「階級4」を観測した。
 長周期地震動は、規模の大きな地震が起きた際に生じる周期の長いゆっくりとした揺れだ。階級4は「高層ビルなどでは立っていることができず、はわないと動くことができない。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある状況」とされる。
 長周期地震動は13年に観測が始まった。階級4が記録された地震は、16年の熊本地震の計2回と18年の北海道胆振東部地震で、今回が4回目。震度の分布に比べ、長周期地震動は減衰しないで遠くまで伝わる特徴がある。それに加えて福島県中通りは地盤がやわらかく、影響が出やすかったと考えられるという。
 
福島・宮城震度6強は「逆断層型」 長周期地震動は最大の階級4 毎日新聞  2021/02/14

 
(23)福島・宮城震度6強 死者現時点でなし 地震関係閣僚会議で首相
TOP
福島、宮城両県で震度6強を観測した地震を巡り、政府は14日午前9時から関係閣僚会議を開催した。菅義偉首相は会議で「これまで、福島県、宮城県などで、けがをされた方が多数おられるが、現時点でお亡くなりになった方はいない」と述べた
 
福島・宮城震度6強 死者現時点でなし 地震関係閣僚会議で首相 毎日新聞  2021/02/14

 
(24)菅総理の記者会見での発言について
TOP
 「原子力関係でもすべて異常な報告については、ありません。すべて正常ということであります」
 これ、首相のコメントして、まずいと思う。
 「異常があったという報告は受けていません」とのみいうべきところ。
 異常があったという報告を受けていないということは、「すべて正常」を意味しない。
======================= 以下は菅総理ツイート =================================
菅総理大臣は、午前2時ごろ、総理大臣官邸で、記者団に対し「昨日発生した地震による津波の心配はない。さらに、原子力関係でも異常の報告はなく、すべて正常だ。人的被害は確認中だが、今のところ大きな報告はない」と述べました。
 
菅総理の記者会見での発言について 上西充子  2021/02/14

 
(25)仙台市博物館など23施設休館 瑞鳳殿の石灯籠倒壊
TOP
 市によると、仙台国際センターはホールの天井材や空調ダクトが落下するなどした。瑞鳳殿は石灯籠や墓石が倒壊。青葉体育館ではスプリンクラーが作動し、トレーニング室などが水浸しとなり、競技場でも天井断熱材が脱落した。
 
仙台市博物館など23施設休館 瑞鳳殿の石灯籠倒壊 河北新報  2021/02/14

 
(26)相馬の常磐道で土砂崩れ ブロック塀倒壊相次ぐ 福島県内52人けが
TOP
福島県によると、郡山市や伊達市、矢吹町、国見町など15市町村で52人がけがをした。このうち郡山市の女性(67)が足の骨を折る重傷で、残りは軽傷とみられる。
 
相馬の常磐道で土砂崩れ ブロック塀倒壊相次ぐ 福島県内52人けが 河北新報  2021/02/14

 
(27)週刊地震情報 2021.2.14 13日(土)夜に福島県沖でM7.3 最大震度6強を観測
TOP
この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べると増加しています。震度3以上の地震は5回で、福島県沖の地震では国内で1年8か月ぶりとなる震度6強を観測しました。
 
週刊地震情報 13日(土)夜に福島県沖でM7.3 最大震度6強を観測 ウエザー 2021/02/14

 
(28)東北新幹線14、15日運転見合わせ 那須塩原−盛岡
TOP
JR東日本は14、15日、東北新幹線那須塩原―盛岡間の上下線で終日運転を見合わせる。地震の影響で複数区間で線路脇の電柱が折れたり傾いたりする被害があった。
 
東北新幹線14、15日運転見合わせ 那須塩原−盛岡 河北新報  2021/02/14

 
(29)東北新幹線 那須塩原〜盛岡 あすも運転見合わせ 設備に被害
TOP
 NHKのヘリコプターが14日午前9時半ごろ、郡山駅から南におよそ4キロ離れた場所で撮影した映像では、線路を挟んで立って架線を支えている柱2本が根元から内側に傾きました。
 JR東日本によりますと、東北新幹線ではほかにも複数の場所で同じ被害が出ているという情報があるということで、確認を急ぐことにしています。
 
東北新幹線 那須塩原〜盛岡 あすも運転見合わせ 設備に被害 NHK  2021/02/14

 
(30)福島と宮城で震度6強 M7.3と推定 津波の心配なし 気象庁
TOP
地震の影響で傾いた東北新幹線の架線を支える電柱=福島県郡山市で2021年2月14日午前11時31分、本社ヘリ
 
福島と宮城で震度6強 M7.3と推定 津波の心配なし 気象庁 毎日新聞  2021/02/14

 
(31)福島第1、第2原発 燃料プールの水あふれる
TOP
東京電力は14日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)5、6号機の使用済み燃料プール付近で、各4カ所の水たまりが見つかったと発表した。福島県沖を震源とする13日深夜の地震の揺れであふれ出た水とみられる。
 
福島第1、第2原発 燃料プールの水あふれる 河北新報  2021/02/14

 
(32)安全への取り組み_フレアスタック
TOP
石油精製・石油化学製造装置のスタート・停止時、運転調整時などに発生する余剰の燃料ガス、可燃性ガスを燃焼させて安全に排出する為の設備がフレアースタックです。
 
安全への取り組み_フレアスタック 出光興産  2021/02/14

 
(33)「現在のところ異常があったという報告は受けていない」というべきです
TOP
「現在のところ異常があったという報告は受けていない」というべきですね。
 使用済み核燃料プールの水が漏れるという事態が起きていた訳ですから、事実と異なる事を首相が言ったとなってしまえば、行政に対する信頼さえ揺らぐことになりかねません。
 
「現在のところ異常があったという報告は受けていない」というべきです 原口一博  2021/02/14

 
(34)仙台の伊達政宗霊廟で石灯籠など100基被害 福島・宮城震度6強
TOP
 仙台市青葉区にある伊達政宗の霊廟(れいびょう)、瑞鳳殿(ずいほうでん)では石灯籠(とうろう)など約100基に被害が出た。担当者によると、石灯籠や墓石、供養塔が倒壊したり、損壊したりした。
 
仙台の伊達政宗霊廟で石灯籠など100基被害 福島・宮城震度6強 毎日新聞  2021/02/14

 
(35)大震災の余震、宮城沖との関連「低い」 仙台管区気象台
TOP
 庄司哲也地震情報官は「大規模な地震の後は、10年後でも大きな余震活動がある」と説明。7年4カ月後にM8・6の地震が起きた04年のスマトラ沖地震(M9・1)の例を挙げた。
 地震は陸プレートに沈み込む太平洋プレート内部で起きた「逆断層型」。高い確率で発生が予想される宮城県沖地震について、庄司氏は「関連性は低いとみられるが、近い場所で発生している」と話した。
 
大震災の余震、宮城沖との関連「低い」 仙台管区気象台 河北新報  2021/02/14

 
(36)東北新幹線、新白河―古川間で大きな被害
TOP
JR東日本によると、東北新幹線の新白河―古川間で電柱が折れたり、高架橋が損傷したりするなど、設備に大きな被害があった。
 
東北新幹線、新白河―古川間で大きな被害 福島民報  2021/02/14

 
(37)東北新幹線、全線運転再開に10日前後かかる見通し JR東日本
TOP
 JR東日本は14日、地震の影響で一部区間の運転がストップしている東北新幹線について、全線での運転再開までに10日前後かかる見通しだと明らかにした。
 東北新幹線は那須塩原駅(栃木県那須塩原市)―盛岡駅(盛岡市)の上下線で運転を見合わせている。地震により電柱が傾くなどしたためという。
 
東北新幹線、全線運転再開に10日前後かかる見通し JR東日本 毎日新聞  2021/02/14

 
(38)東北新幹線、地震で設備に被害 運転見合わせ、再開に10日前後
TOP
宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で、JR東日本は14日、東北新幹線の一部設備に被害が確認されたとして、那須塩原―盛岡間で運転を見合わせた。電柱が折れたり、高架橋が損傷したりするなど被害が大きく
 
東北新幹線、地震で設備に被害 運転見合わせ、再開に10日前後 東京新聞  2021/02/14

 
(39)13日地震は東日本大震災の余震か、気象庁が発表
TOP
 この地域を震源とする余震は、この10年も続いている。マグニチュード4・0以上の余震回数は、大震災後1年間が5383回だったのに対し、19年3月〜20年3月の1年間は175回。時間の経過とともに減少しているが、大震災前=01〜10年の年平均回数138回に比べるとなお多い。地震火山部は「引き続き注意してほしい」と呼び掛けている。
 
13日地震は東日本大震災の余震か、気象庁が発表 日刊スポ 2021/02/14

 
(40)地震 火力発電所 11基が停止【14日午後4時】
TOP
経済産業省によりますと、福島県と宮城県、それに茨城県内にある火力発電所では、今回の地震を受けて設備の点検作業を行っているため、14日午後4時の時点で、11基が停止しています。
 
地震 火力発電所 11基が停止【14日午後4時】 NHK  2021/02/14

 
(41)震度6強“家具に被害が及ぶ揺れ"
TOP
▽京都大学防災研究所 境有紀教授「家具など小さな物に被害が及びやすい揺れ」
 境教授は今回の地震の「揺れ」の特徴は「住宅などの建物に全壊など、大きな損傷が出にくい揺れだった」と分析しています。境教授が福島や宮城に設置してある地震計の波形を分析した結果、住宅などが倒壊するような被害が出やすい「1〜2秒の周期の揺れ」が少なく、1秒以下の短い周期の揺れが多かったということです。1秒以下の周期の揺れは人が感じやすく、家具など小さな物に被害が及びやすい特徴があるそうです。
 
震度6強“家具に被害が及ぶ揺れ" テレ朝  2021/02/14

 
(42)東北新幹線、高架橋上の電柱20本損傷 短周期地震で共振か
TOP
 運転を見合わせているのは那須塩原駅(栃木県那須塩原市)―盛岡駅(盛岡市)の約400キロ。この区間にある新白河駅(福島県西郷村)―古川駅(宮城県大崎市)で、少なくとも20本の電柱が損傷した。同じ区間で高架橋の柱やレールの土台が損傷する被害も、それぞれ数カ所で確認されている。
 東北新幹線では東日本大震災の際、電柱約540本が折れるなどした。これを受けてJR東は東北新幹線の電柱について耐震補強を進めている。だが、今回損傷した20本は対象外で、2029年度以降に補強を検討する予定だった。耐震補強については、今回の地震と異なる活断層地震や首都直下地震などの影響を考慮して優先順位を付けている。東北・上越新幹線の電柱は2万本あり、耐震補強を済ませたのは2200本という。
 JR東によると、今回の地震は震災時に比べ、短い周期の揺れが多かった。損傷した電柱は高架橋上に設置されていたが、こうした電柱は短周期地震で高架橋と共振しやすく、大きな力が加わって損傷した可能性がある。一方、在来線は土の上に電柱を立てることが多く、新幹線に比べると影響が少なかったとみられる。全線復旧までは常磐線や羽越線で臨時列車を運転し、対応する。
 
東北新幹線、高架橋上の電柱20本損傷 短周期地震で共振か 毎日新聞  2021/02/14

 
(43)東北新幹線、電柱20本が損傷 被害大きく、全線再開に10日
TOP
宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で、JR東日本は14日、東北新幹線の一部設備に被害が確認されたとして、那須塩原―盛岡間で運転を見合わせた。線路脇の電柱約20本や高架橋の柱数本が損傷
 
東北新幹線、電柱20本が損傷 被害大きく、全線再開に10日 東京新聞  2021/02/14

 
(44)震源は南北40キロの断層 揺れは熊本地震を上回る 地震調査委
TOP
 今回の地震では、宮城県山元町の観測点で揺れの勢いを表す加速度が1432ガルだったことが防災科学技術研究所によって記録された。これは重力の加速度980ガルを超え、2016年の熊本地震の際に益城町で記録した1362ガルを上回る強い揺れだった。
 
震源は南北40キロの断層 揺れは熊本地震を上回る 地震調査委 毎日新聞  2021/02/14

 
(45)石巻で海面変動20センチ 調査委員長「浅く大きい地震なら津波」
TOP
政府の地震調査委員会の臨時会合が14日午後開かれ、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震により、宮城県石巻市の港で最大20センチの海面変動があったことが報告された。
 
石巻で海面変動20センチ 調査委員長「浅く大きい地震なら津波」 時事通信  2021/02/14

 
(46)余震リスク依然高く 地震調査委「高い津波の可能性ある」
TOP
 気象庁などによると、13日夜の地震は、東北沖に延びる「日本海溝」に沈み込んでいる太平洋プレート(岩板)の内部で起きた。地震調査委が1月に更新した地震の長期評価(発生確率)で、今回のタイプは10年以内に30〜40%、30年以内では60〜70%と高い確率が見込まれていた。
 
余震リスク依然高く 地震調査委「高い津波の可能性ある」 神奈川新聞 2021/02/15

 
(47)東北新幹線の郡山―福島間で折れているのが見つかった電柱(JR東日本提供)
TOP
東北新幹線の郡山―福島間で折れているのが見つかった電柱(JR東日本提供)
 
東北新幹線の郡山―福島間で折れているのが見つかった電柱 JR東日本 2021/02/15

 
(48)東北新幹線など運転見合わせ 全線再開まで10日前後
TOP
JR東日本は14日、地震によって東北新幹線の一部設備に被害が確認されたとして、那須塩原―盛岡間で運転を見合わせた。
 
東北新幹線など運転見合わせ 全線再開まで10日前後 スポツ日本 2021/02/15

 
(49)東日本大震災の余震とされる地震 震度4の女川市(宮城県)で問題発生 山崎久隆
TOP
◎ なお、誤解があってはならないので強調するが、この地震の最大震度6強といっても、それは相馬市や蔵王町のことである。
 女川町は震度4であり、おそらく原発も同程度と見て良い。
 東京23区でも最大震度は4なので、東京で感じた揺れの大きさ程度しか原発は揺れていないと思われる。
 震度4も幅は広く、周期0.1秒で100ガルあまりから200ガルまでの幅はあるので、東京と女川で倍くらいの差はあるかも知れないが。
 震央から約82km離れた女川原発は、震央からの直線距離は約100km、震央距離約74kmの福島第一よりも遠い。
 それなのにこれだけ多くの問題発生とは、いったいどんな原発なのか。
 これは重大な問題である。震度4で壊れてしまった原発が本当に想定しなければならない地震は震度7、宮城県沖の地震と太平洋のプレート境界地震だ。
 今回の地震エネルギーの何千倍もの威力があるうえ、原発の真下で起きるかも知れない。
 遙かに巨大な上下動と、もっともっと長い震動継続時間は原発に致命的な打撃を与える。
 耐震強化したといっても結局はこの程度。
◎ 地元自治体は、遙かに小さい地震でも原発の安全性に問題があったことについて、もっと真面目に考えるべきだ。
 
東日本大震災の余震とされる地震 震度4の女川市(宮城県)で問題発生 たんぽぽ  2021/02/15

 
(50)社説(2/16):震度6強の余震/収まらぬ地下変動に要注意
TOP
 その一方で短い周期の揺れに翻弄(ほんろう)され、被害を受けた施設もあった。
 東北新幹線では電柱が折れ、傾く事態となった。小さな構造物は短周期の揺れに弱い。強い力を受けて損傷したとみられている。
 気象庁の担当者は「大きな地震ほど、長短さまざまな周期の波が混じり合う。地域や構造物によって異なる反応をする」と話す。
 
社説(2/16):震度6強の余震/収まらぬ地下変動に要注意 河北新報  2021/02/16

 
(51)地震 広範囲の停電“火力発電所相次ぎ停止したため" 電力各社
TOP
 今回の地震では発生直後から宮城県、福島県、茨城県にある火力発電所が相次いで停止しました。
 停止した発電所は合わせて10基以上にのぼり、電力各社によりますと揺れを感知して安全装置が働いたことなどが理由です。
 電力の需要が供給を上回ると、周波数が乱れ、大規模な停電いわゆる「ブラックアウト」が起きるため、送電を自動的に止めるシステムが作動する仕組みとなっていて、今回の地震では、関東から東北までの合わせて90万戸以上が一時、停電しました。
 
地震 広範囲の停電“火力発電所相次ぎ停止したため" 電力各社 NHK  2021/02/16

 
(52)福島沖の地震/余震警戒さらに10年/東日本大震災の影響続く
TOP
 「今回はぎりぎりだった。震源がもう少し浅く、地震の規模が大きければ大きな津波が起きただろう」。14日夜、臨時会合後の記者会見で地震調査委員会の平田直(ひらた・なおし)委員長(東京大名誉教授)は感想を漏らした。
 纐纈一起(こうけつ・かずき)東京大教授(応用地震学)は福島、宮城で比較的揺れが長く続いたと注目する。今回のように比較的震源が深い地震では珍しいといい「震源の断層が長時間ずれ続けた可能性がある」(纐纈さん)。長く揺れた結果、土砂崩れや新幹線の電柱の損傷につながった可能性があるとみる。
 
福島沖の地震/余震警戒さらに10年/東日本大震災の影響続く 東奥日報  2021/02/16

 
(53)東北新幹線 突かれた弱点 福島沖地震 耐震補強の対策急務
TOP
 JR東は大規模災害の度に、電柱や高架橋などの耐震補強工事を実施。電柱は東日本大震災後、東北・上越の両新幹線で28年度までに計約5000本を補強する。20年度末までに44%の工事を終える予定だ。ただ、南関東と仙台周辺を優先しており、今回損傷した約20本は29年度以降に補強の必要性の有無を検討する対象だった。他方、施工済みの設備に被害は確認されていない。
 東日本大震災では電柱、架線、高架橋など計1200カ所が損傷し、全線再開に約50日かかった。JR東は今回の地震について、電柱などの構造物にダメージを与える「短周期の揺れ」の大きさが大震災以上だった地点もあると分析。「震災後の対策は一定の成果を上げたと言えるのではないか」と理解を求める。
 
東北新幹線 突かれた弱点 福島沖地震 耐震補強の対策急務 産経BIZ  2021/02/17
戻る 記事終了 戻る