戻る <<前 地震についてよくある質問集(2/4) (8件) 次>> 戻る
各項目をクリックすると該当項目の図表に移動します



(1)地震はどうして起きるのですか?

 地震とは、地下の岩盤が周囲から押されることによってある面を境としてずれる現象のことをいいます。この岩盤のずれが起きると地震波が周囲に伝わり、やがて地表に達すると地表が「揺れ」ます。私たちはこの「揺れ」で、地震が地下で発生したことを知ります。
[TOPへ]
------------------------------------------------------------------------------------------

(2)震源域とは何ですか?

 地震は地下の岩盤がずれて起こるものです。地震が発生したときの岩盤のずれ(断層)が生じた領域のことを震源域と言います。一般的に震源域はマグニチュード7の地震で数十km程度、マグニチュード8の地震で100〜200km程度、マグニチュード9の地震で500〜1000km程度です。なお、震源は岩盤のずれが始まったところを指すのに対し、震源域はそのずれが地震波を周囲に発しながら広がり、最終的にずれ破壊を生じた領域全体を指します。
[TOPへ]
------------------------------------------------------------------------------------------

(3)断層とは何ですか?

 地震は、地下の岩盤が周囲から押されることによってある面を境としてずれる現象のことをいいます。このずれを断層といいます。通常、地層は水平に堆積しています。地震による岩盤のずれによって、この層を断ち切るためにこのように呼ばれています。断層は面的な広がりがあり、断層面といいます。震源の深さが地表に近くなると断層が地表にまで現れることがあり、兵庫県の淡路島の野島断層や岐阜県本巣市の根尾谷断層が有名です。
[TOPへ]
------------------------------------------------------------------------------------------

(4)活断層とは何ですか?

 通常は地表に現れている断層と認められる地形のうち、最近の地質時代(第四紀以降:最近約170〜200万年)に活動し、今後も活動しそうな(=地震を発生させるような)ものを活断層といいます。
[TOPへ]
------------------------------------------------------------------------------------------

(5)プレートとは何ですか?

 世界中の地震の発生場所を見ると、細長く帯状に配列しています。この帯がプレートとプレートの境界に相当し、世界は10数枚の主なプレートで隙間なく覆われています。地球の半径約6,400kmに比べて、プレートは、厚さ10〜100km程度の板のように見えるので、英語で板を意味するプレート(plate)と呼ばれています。それぞれのプレートは動いていて、その境界ではプレートどうしが衝突したり、一方のプレートの下にもう一方のプレートが潜り込んだり(沈み込んだり)しています。そのときにプレートにかかる力が原因となって地震が発生します。なお、プレートの中央部ではほとんど地震は発生していません。
[TOPへ]
------------------------------------------------------------------------------------------

(6)余震とは何ですか?なぜ、一ヶ月以上もたって発生した地震が余震だと分かるのですか?

 大きな地震(本震)が発生すると、直後から大きな地震が発生した場所付近で無数の小さな地震が発生します。これが余震です。余震は大きな地震の直後ほど発生数は多く、時間が経つにつれだんだんと減っていきますが、一ヶ月以上、あるいは数十年以上にわたって続くものもあります。

 余震は、本震の時の断層運動によって生じた破壊が徐々に静まる過程で発生していると考えられています。余震は本震の断層に沿って発生し、余震の発生している場所を余震域といいます。

 関連リンク 余震について
[TOPへ]
------------------------------------------------------------------------------------------

(7)地震の空白域とは何ですか?

 地震の分布図を描くと、周辺には地震活動があるものの、その部分だけ地震が起こっていない(あるいは、比較的静穏な)ところが現れる場合があります。これを空白域と呼びます。空白域には大きく分けて2つの種類があります。
 海溝型の大地震の震源域を地図上に描くと、それぞれは重なり合うことなく、海溝に沿って並ぶ性質がありますが、これらの震源域の間に隙間が見られることがあります。このような場所は、最近長い間大きな地震が発生していないものの、大地震が発生する可能性を秘めている場所と考えられ、これを第1種空白域と呼びます。
被害をもたらすような大地震はまれにしか発生しませんが、より小さな地震は、人体に感じないような微少な地震を含めて、日常的に多数発生しています。このような日常的に発生する地震の数がある地域で一時的に低下し、その後その地域で大地震が発生するという現象が見られる場合があります。このような日常的な地震発生数の低下現象を、地震活動の静穏化と呼び、その現象が現れた地域を第2種空白域と呼びます。
このように、地震が発生していない地域を全て、地震の空白域と呼んでいるわけではありません。
[TOPへ]
------------------------------------------------------------------------------------------

(8)直下型地震とはどのような地震ですか?

 一般的に「直下型地震」は、都市部などの直下で発生する地震で、大きな被害をもたらすものを指すことが多いようですが、「直下型地震」に地震学上の明確な定義はありません。
 地殻内で発生する浅い地震の規模は、海溝付近で発生する巨大地震に比べて小さいことが多いのですが、地震が発生する場所が浅く真上の人が住む地域に近い場合があるため、マグニチュード6〜7程度でも大きな被害をもたらすことがあります。

[TOPへ]
戻る <<前 記事終了 次>> 戻る