[2020_06_08_02]日本原電による敦賀原発2号機の地質データ改ざんがつきつけること 日本原電の「げんでんつるが(カラー裏表)」(公報) これらの説明はすべて嘘であった 財務省の文書改ざんと同じく意図をもってなされていた 若泉政人(サヨナラ原発福井ネットワーク)(たんぽぽ舎2020年6月8日)
 
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日本原電による敦賀原発2号機の地質データ改ざんがつきつけること 日本原電の「げんでんつるが(カラー裏表)」(公報) これらの説明はすべて嘘であった 財務省の文書改ざんと同じく意図をもってなされていた 若泉政人(サヨナラ原発福井ネットワーク)

◎ 去る6月4日、日本原電は、原子力規制委員会の審査会合にて敦賀原発2号機の敷地の「審査データの不適切な書き換えが80ヵ所あったと明らかにした(6月5日 県民福井)」。
 日本原電は原因について、「『観察結果の記載を上書きしてはいけないという理解が希薄になっていた』(略)規制委側は(略)中断している審査の議論を再開することはできないとした(6月5日 県民福井)」。
 これまで国に対する説明の根拠が嘘であったことを認めたのであり、許すわけにはいかない。

◎ 日本原電は「げんでんつるが(カラー裏表)」という公報物を、年に数度新聞に折り込み配布している。
 2019年12月に配布された「げんでんつるが 53号」は、敦賀2号機の適合性審査の状況をメインとする内容だ。
 「現時点の『敷地内破砕帯の審査』と『地震の揺れの審査』の論点と当社の対応」(略)論点:原子炉建屋などの重要な構造物の真下の破砕帯の特定や動いた時期」とし、「敷地内の破砕帯は浦底断層と連動することはない」ことを一貫して示してきたこと、「追加の調査で得られたデータ等も含めて、(略)原子力規制委員会の審査会合で活断層でないことの説明、コメント回答を進めている」旨、対応を説明している。

◎ これらの説明はすべて嘘であった。これ以前のバックナンバーを見ても、敦賀2号機の審査状況に対する説明は度々されており、一体どこからが本当なのかと疑わざるを得ない。

地域広報誌・パンフレット・放映CM(日本原電)
http://www.japc.co.jp/safety/tsuruga/tsuruga5.html

◎ 2013年には海外の専門家を招いて調査をしたりしていたけれども、活断層であるという評価を覆すことが困難であることから、今回のような改ざんが行なわれたのだろう。
 それは決して「理解が希薄」であることが原因ではなく、財務省の文書改ざんと同じく、意図をもってなされていたのではないか。
 この点を突き詰めなければ、「理解した上で、さらに資料を再提出」することで日本原電の責任は免れてしまうのではないかと危惧する。
 日本原電のデータ改ざんは、昨年の関西電力の裏金問題と同じく、原発は嘘と金で動かすしかないという「事実」を私たちに示している。
 徹底的に追及しよう!

KEY_WORD:敦賀2号審査_日本原電_断層データを無断書き換え_:TSURUGA_: