[2024_01_01_30]「地震起こりやすくなる力続き、今回の大地震に」 専門家が指摘(毎日新聞2024年1月1日)
 
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「地震起こりやすくなる力続き、今回の大地震に」 専門家が指摘

 21:43
 1日午後4時10分ごろに石川県で震度7を観測した地震で、この地域では2020年12月ごろから地震活動が活発になっていた。
 この地域で観測を続けている平松良浩・金沢大教授(地震学)は「群発地震や地殻変動の影響で、周辺の断層に地震が起こりやすくなる力(ひずみ)がかかり続けている状態だった。そのため、また新たな断層が動いて今回のより大きな地震を起こすことにつながった」との見方を示した。
 一連の地震活動では、発生のメカニズムと地下深くの水(流体)の動きが関係していると考えられている。
 平松氏は「今回の地震に直接、流体が関係したかは分からない」と断った上で「これまでの流体が関与した地殻変動で、周りの断層に地震を起こしやすくする力がかかっていたのでは」と指摘する。「これまで群発地震活動で最大だった23年5月の地震も、今回の地震もそうした力の影響を受けて起きた地震で、それに加えて流体も直接関与しているかもしれない」
 平松氏は、今後の地震にも警戒が必要だと話す。「すでに、能登半島の広い範囲で誘発的な地震が起きているが、海底活断層で大きな地震が誘発される可能性があることには十分注意しないといけない」【垂水友里香】
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