[2024_11_18_17]「活断層等」の判断基準(日本記者クラブ_石渡明(前原子力規制委員会委員)_会見2024年11月18日)
 
[会見動画頭出し]
「活断層等」の判断基準

 15:30


【石渡】
 では、その「活断層等「をどうやって判断するか、これ非常に単純です。この地層というのは古いものから新しいものへ重なっております。例えばこの真ん中この茶色い層が12〜13万年前としますと、下にはそれより古い地層があって、上には新しい地層があるわけです。
 この新しい地層がずれてたら、これはアウト、ダメです。では12〜13年前の地層だけがずれていて、それより上の地層はずれていません。これもダメです。これ「活断層等」になります。では、その12〜13年前の地層はずれていませんが、その下がずれています。これはオッケーです、こういう判断基準ですね。
 ただこういう地層が、いつもあるとは限らないわけです。こういう層がない場合も多いので、そういう時はどうするかというと、この鉱物脈法というのを使います。別に鉱物の脈じゃなくても、例えば岩脈でもいいんです。何でも目で見えるものでも、顕微鏡で見えるものでも何でもいいんです。
 断層を貫いているか、断層に切られているかで、この脈が12〜13年前あるいはそれより新しい脈がこの断層に切られていたら、「活断層等」です。でも、これが全然切られていなければ、これはオッケーですと、こういう判断基準です。
 この上載地層法と鉱物脈法というやり方、これで「活断層等」を判断してきました。

※以下は編集者の注である。
 当図は 「鉱物脈法による断層活動性評価について 石渡明」 の3ページ目の図に近い。

KEY_WORD:石渡明氏_講演_: