[2024_11_18_18](2)活断層(日本記者クラブ_石渡明(前原子力規制委員会委員)_会見2024年11月18日)
 
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(2)活断層

 15:30


【石渡】
 次に活断層ですね。先ほどもご紹介がありました敦賀の話とかで、これも非常に大事な問題です。原子力の方では活断層っていう言葉はあんまり使わずに、この「将来活動する可能性のある断層等」という言い方をします。これは非常に持って回った言い方なんです。
 英語では活断層っていうのは、アクティブフォールトと、普通言いいます。原子力関係ではこのケイパブルフォールト("Capable faults")っていう、地震を起こしうる断層、動きうる断層ということ、そういう言葉遣いがちょっと変わっております。
 日本では、定義として、後期更新世(12〜13万年前)、これ以後に1度でも活動したもの、これを将来活動する可能性が否定できない断層というふうにします。
 で、もしこれで決着がつかない場合は、40万年前まで遡って調べなさいということが、審査ガイドに書いてあります。耐震設計上の重要度Sクラス、一番重要な建物、原子炉とか、あるいはそのタービン建屋とか取水路とか、こういった建物は、この「活断層等」の露頭がない地盤に設置することを要求しております。これ規則で要求しているわけです。
 もしこの建屋の下で実際に断層が動きますと、どういう影響が生じるか、なかなか予想がつかないということがございます。で、とにかく、こういう活断層の露頭があるところには、設置しないで下さい、ということになっているわけです。

※以下は編集者の注である。
 当図は 「実用発電用原子炉に係る 新規制基準について −概要− 原子力規制委員会」 の11ページ目の図に近い。

KEY_WORD:石渡明氏_講演_: