[2023_10_24_04]東海第二原発の工事不備 東海村 村議会で日本原電聴取へ(NHK2023年10月24日)
 
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東海第二原発の工事不備 東海村 村議会で日本原電聴取へ

 20時41分
 茨城県東海村の議会は、東海第二原発で見つかった安全対策のための防潮堤工事の不備について、重大な事案で原因や会社の対応状況を確認する必要があるとして、事業者の日本原子力発電を招いてヒアリングする方向で調整を進めていることが分かりました。
 日本原電の東海第二原発では、安全対策工事の一環で新たに建設している防潮堤のうち地下の基礎部分の鉄筋コンクリート製の外枠に隙間や鉄筋の変形が見つかり、ことし6月から工事を中断していることが明らかになっています。
 これについて、立地自治体の東海村の議会は重大な事案で原因や会社の対応状況を確認する必要があるとして、来月上旬に日本原電の担当者をすべての議員で構成する「全員協議会」に招いてヒアリングする方向で調整していることが分かりました。
 村議会の委員会では先月、原発の早期再稼働を求める意見書を国に提出するよう求めた請願を「採択すべき」と決定しています。
 今回の全員協議会で工事の不備について説明を受けたうえで、議会として請願を採択するかどうか、判断する見通しです。
 村議会の議員の1人は「請願を採択すべきと委員会で決まった直後に発覚し重大な事案で村民の関心が高く、安全のためにも、何が起きているか確認する必要がある」としています。
 日本原電はNHKの取材に対して、「引き続き地元の理解に努めていく」としています。
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