[2023_09_01_11]島根原発1号機廃炉遅れで説明会 住民から厳しい意見相次ぐ(NHK2023年9月1日)
 
参照元
島根原発1号機廃炉遅れで説明会 住民から厳しい意見相次ぐ

 10時58分
 島根原子力発電所1号機の廃炉の完了時期が当初の計画より4年遅くなる見通しとなったことを受け、中国電力は立地する松江市の住民向けに説明会を開きましたが、使用済み核燃料の再処理などをめぐり、厳しい意見が相次ぎました。
 
 説明会は8月31日夜、島根原発が立地する松江市鹿島町で開かれ、住民などおよそ30人が参加しました。
 この中で、中国電力は島根原発1号機について、青森県にある使用済み核燃料の再処理工場の完成が遅れているため、廃炉の完了時期が当初の計画より4年遅くなり、2049年度になる見通しになったことを説明しました。
 一方、参加者からは、使用済み核燃料を再処理して再び燃料として使う「核燃料サイクル」に問題があるならば、島根原発2号機の再稼働もやめるべきだという意見が出たほか、山口県上関町が受け入れた使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」建設に向けた調査に触れ、地元の住民が反対しているなら原発が立地する松江市や電力を最も消費する広島市に建設するのが筋だと訴える人もいました。
 説明会のあと、中国電力島根原子力本部の長谷川千晃本部長は、「まずは核燃料の再処理工場を立ち上げることが必要だ。かなり厳しい意見ももらい、行政とも連携しながら対応していきたい」と話していました。
 中国電力は9月14日まで、原発周辺の6つの自治体で説明会を開く予定です。
KEY_WORD:SHIMANE_:ROKKA_:廃炉_: