[2023_09_01_09]規制庁 MOX工場完成見据え 核査察経費 倍増8億円(東奥日報2023年9月1日)
 
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規制庁 MOX工場完成見据え 核査察経費 倍増8億円

 原子力規制庁は31日、六ヶ所村のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場完成を見据え、2024年度の原子力規制委員会の概算要求に、核査察関連の試験研究費8億1千万円を計上した。23年度当初予算と比べ4億1千万円の増。
 MOX工場は事業者の日本原燃が24年度上期の完成を予定している。操業に伴って、国際原子力機関(IAEA)が査察官を工場に派遣、核物質が核兵器に転用されていないか常時監視する体制を取る。
 規制庁はIAEAの査察装置を導入するため、耐震などを考慮した特殊な架台を設計し、工場の建設工事の進展に合わせて据え付ける。また、核物質の量を非破壊で測定する装置やシステムの開発を行う。
 六ヶ所再処理工場の本格操業に備え、国内の保障措置に要する経費も増額。23年度当初予算より7億4千万円多い44億8千万円を盛り込んだ。 (加藤景子)
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