[2023_08_29_09]きょう核燃サイクル協 知事、政府に「共創会議」要請(東奥日報2023年8月29日)
 
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きょう核燃サイクル協 知事、政府に「共創会議」要請

 国が推進する核燃料サイクル政策を巡り、宮下宗一郎知事と関係閣僚が意見を交わす「核燃料サイクル協議会」が、29日に首相官邸で開催されることが決まった。経済産業省が28日に公表した。政府側は松野博一官房長官らが出席する。20年ぶりの知事交代を受け、宮下知事が自身の考えを閣僚に直接伝えるほか、原子力施設が立地する地域の将来像を協議する「エネルギー共創・共生会議」の設置を正式に要請する見通し。
 協議会は、サイクル政策で県側が重要な節目と判断した場合に開催を要請。今回で通算13回目となる。経産省によると、出席者は宮下知事、松野官房長官に加え、西村康稔経産相、永岡桂子文部科学相、高市早苗科学技術担当相、西村明宏原子力防災担当相、池辺和弘・電気事業連合会長。会合は30分程度を予定する。
 宮下知事は7月、資源エネルギー庁長官に協議会の開催を要請。共創会議に加え、六ヶ所村で一時保管している高レベル放射性廃棄物を巡る搬出期限の順守、最終処分問題などで意見交換したい意向を示した。当日は閣僚らに対し、本県が国策に協力してきた経緯を踏まえ、サイクル政策に関する考えを伝える方針。
 サイクル協議会は1997年9月を皮切りに、木村守男知事時代、三村申吾知事時代それぞれ6回ずつ開催。六ヶ所再処理工場のアクティブ試験(最終試運転)開始や、安全審査「合格」などの節目を機に開かれてきた。 (佐々木大輔)

 今回と過去の主な核燃料サイクル協議会
 (主要な政府側出席者と開催理由)

 木村県政
 1997年9月(第1回)梶山静六官房長官
 六ヶ所再処理工場・使用済み核燃料搬入に関する安全協定
 1999年11月(第3回)青木幹雄 官房長官
 茨城県東海村・臨界事故を受け、国の姿勢をただす

 三村県政
 2006年3月(第9回)安倍晋三官房長官
 再処理工場・アクティブ試験(最終試運転)開始
 2009年6月(第10回)河村建夫官房長官
 プルサーマル計画5年先送りで、国に着実な推進要請
 2020年10月(第12回)加藤勝信 官房長官
 再処理工場安全審査合格、完工延期

 宮下県政
 2023年8月(第13回)松野博一官房長官
 20年ぶりの知事交代
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