[2023_07_07_13]再処理工場「厳正に視察」 IAEA事務局長 操業見据え視察(東奥日報2023年7月7日)
 
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再処理工場「厳正に視察」 IAEA事務局長 操業見据え視察

 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日、六ヶ所村の日本原燃再処理工場など核燃料サイクル3施設を視察した。帰途の三沢空港で本紙などの取材に応じたグロッシ氏は、同工場が2024年にも操業可能となることを念頭に、原燃の活動が持続的になるとして、査察のレベルや頻度で「IAEAは存在感を高めるだろう」と述べた。地域住民を守ることは「使命」だとし、「厳正に査察する」と語った。              (新村菜穂)

 グロッシ氏はIAEAとして起業に向け準備するため、事業の現状などについて原燃に報告を求めたという。この日は再処理工場のほか、MOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場、ウラン濃縮工場を視察した。いずれも核物質が核兵器に転用されていないか監視する1AEAの「保障措置」活動で対象となる施設。
 再処理工場で今年1月、照明が切れたため監視が一時中断したことについては「もちろん問題だ」としつつ、同じようなことを起こさないための措置が講じられているなどとして「大きな懸念は抱いていない」と語った。
 再処理工場などのサイクル施設について「世界で最も大きな施設の一つで、プルトニウムなどさまざまな核物質があり、それらは保護されなければならず、地域住民に影響があってはいけない」と話し、厳正に査察をしていくとした。一方で、IAEAに対し協力的に運用されていると評価した。
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