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[2024_11_29_04]360部品30年超未交換 原燃ウラン濃縮工場社長「点検に甘さ」(東奥日報2024年11月29日) | ![]() |
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参照元
04:00 日本原燃は28日、六ヶ所村のウラン濃縮工場が完成した1991年以降、30年以上にわたって一度も分解点検や交換をしないまま使い続けている部品が約360点あると明らかにした。バルブ(弁)類が中心で、いずれもメーカー推奨の交換周期は最大10年。増田尚宏社長は青森市内での定例記者会見で「安全上の問題はない」としつつ、点検の考え方に「甘いところがあった」との認識を示した。 同工場で7月に低レベル放射性廃液約1.5リットルが漏えいし、30年以上交換していなかった天然ゴム弁の経年劣化が原因と判明した。原燃は工場内約1万8千点の機器を点検。安全上重要な天然ゴム弁約l10点に加え、水処理やボイラー、空調といった設備の弁など約250点も、工場完成から未交換だと新たに分かった。 点検方法を定めた保全計画は2018年に策定。その時点で完成から30年近く経過し、交換周期も大幅に超えていたが、外観点検を踏まえて天然ゴム弁は10年後までに分解点検を完了させる計画とした。増田社長は「メーカーの周期は参考にするが、交換の判断は技術的にわれわれがすべき」と説明。保安規定違反には当たらないと強調した。 ただ、保全計画を策定した背景には、17年に使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)で発覚した、長期間未点検だった設備から雨水が流入したトラブルもあった。策定の経緯を踏まえ、増田社長は「反省しなくてはいけない」とも述べた。 天然ゴム弁は25年6月までに分解点検し、ほかの弁は「重要度を見ながら」対応するとした。再処理工場に関しては、建設当時から未点検の部品はないという。 (佐々木大輔) |
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