[2015_10_30_01]大間原発望み 「わずかな距離」 小泉氏、函館で講演 (東奥日報2015年10月30日)
 
 原発ゼロを目指す小泉純一郎元首相が29日、北海道函館市で講演し、津軽海峡を挟んで対岸の大間町で建設中の電源開発(Jバワー)大間原発について「大間と函館はわずかな距離。この現実を見れば、函館市が反対運動を展開するのは当然だ」と語った。
 講演に先立ち、小泉氏は細川護熙元首相とともに函館市役所を訪れ、工藤寿樹市長と懇談。市役所の窓から望遠鏡で大間原発を望んだ。
 小泉氏は懇談後、記者団に「函館こそ日本の原発問題の核心的問題を持っている」と言明。講演でも「(反対運動は)原発を持つ地域の市町村もやっていない。大間原発の建設を止めようと立ち向かう函館市民や工藤市長を、私と細川で少しでも激励したい。原発ゼロは国民の意志で必ず実現できる」と強調した。
 函館市は国やJパワーに大間原発の建設差し止めなどを求め、昨年4月に東京地裁に提訴している。
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