[2020_02_01_03]玄海原発・変電所火災 唐津への連絡遅れ、九州電力社長「改善を検討」(佐賀新聞Live2020年2月1日)
 
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玄海原発・変電所火災 唐津への連絡遅れ、九州電力社長「改善を検討」

 九州電力の池辺和弘社長は31日、昨年12月に起きた九州電力玄海原発(佐賀県東松浦郡玄海町)敷地内の変電所火災を巡る九電側の地元対応で、唐津市の峰達郎市長が苦言を呈したことに関して、それを踏まえた対応の改善について「前向きに検討したい」と述べた。
 変電所火災は昨年12月10日、社員が煙が出ているのを確認、九電は自衛消防隊を出動させ、その後の唐津市消防本部への通報が遅れた。1月29日の県原子力環境安全連絡協議会で、峰市長は「市消防本部への連絡が遅れたことや反省点が(会議)資料に明記されていない」と九電の担当者を追及。峰市長は自衛消防隊と同時に市消防本部へ通報するよう求めた。
 31日の定例会見で池辺社長は「(協議会の状況を)残念ながら存じ上げないが、(火災の)状況は存じているし、火事なのかどうかの確認に手間取った」と説明。その上で地元の不信感払しょくに向けた対応改善について「前向きに検討したい」と語った。
 また、玄海町の脇山伸太郎町長の福井県の建設業者「塩浜工業」側からの現金受領問題について、池辺社長は「疑念を抱かれることがないよう、われわれも襟を正さなければいけない」とし、塩浜工業が川内原発(鹿児島県)の関連工事の下請け業者に入っていることへの対応については、「犯罪行為があれば考えなければならないが、こちら側が『外しなさい』というのは逆にいかがなものか。元請けの責任ではないか」と述べた。
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