[2022_02_03_06]首相経験者「書簡」に環境相が反論/「差別や偏見を助長」(電気新聞2022年2月3日)
 
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首相経験者「書簡」に環境相が反論/「差別や偏見を助長」

 環境省は1日、小泉純一郎氏ら首相経験者5人が原子力を「EUタクソノミー」に含めるとした方針を撤回するよう欧州連合(EU)欧州委員会に求めた書簡の中で「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ」との表現を用いたことについて、「いわれのない差別や偏見を助長する」と反論する文書を公表した。
 山口壯環境相が同日、小泉氏、細川護煕氏、菅直人氏、鳩山由紀夫氏、村山富市氏の5人に書簡を送付。その中で、福島県で見つかった甲状腺がんについては、福島県の県民健康調査検討委員会やUNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)などの専門家により、現時点では放射線の影響とは考えにくいと評価されていると紹介。5氏の書簡の記載は、福島県の子どもに放射線による健康被害が生じているという誤った情報を広めると批判した。
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