[2022_02_04_03]「苦しんでいるのは事実」 甲状腺がん患者の弁護団が抗議(福島県)(テレビユー福島2022年2月4日)
 
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「苦しんでいるのは事実」 甲状腺がん患者の弁護団が抗議(福島県)

 小泉純一郎氏ら首相経験者5人が「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しんでいる」とした書簡をめぐり、岸田首相などが「誤った情報」と発言していることに対し、東京電力を提訴している甲状腺がん患者の弁護士が、抗議声明を出しました。
 小泉氏や鳩山由紀夫氏など首相経験者5人は、先月、EUに対し、原発をめぐる方針の撤回を求めて書簡を送付しました。この中に「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しみ」と記載されていることに対し、岸田首相や山口環境相が「誤った情報」などと発言したほか、福島県の内堀知事も「科学的な知見に基づき発信するよう」要請しています。
 これに対し原発事故後、甲状腺がんと診断され、東電を提訴している患者の弁護団が抗議声明を公表しました。声明では200人あまりの子どもが、手術を受けていることについて触れ「多くの子どもたちが苦しんでいることは紛れもない事実」だと訴えています。
 また、岸田首相らの発言により「患者や家族がいままで以上に気持ちや疑問を口にできなくなる」とした上で「彼らの発言こそが差別や偏見を助長する」と非難しています。
 子どもの甲状腺がんは、一般的に100万人に2人程度とされていますが、福島県が原発事故後に行った調査では、これまでに266人に、がんやその疑いが見つかり、222人が手術しています。
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