[2022_02_24_05]柏崎刈羽原発の“くい”改良土に覆われ地震の揺れで損傷か(NHK2022年2月24日)
 
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柏崎刈羽原発の“くい”改良土に覆われ地震の揺れで損傷か

 柏崎刈羽原子力発電所6号機の施設の地下で鉄筋コンクリート製のくいが損傷していた問題で、東京電力は調査の結果、6号機の建設工事で地盤を強化するために流し込んだセメントを混ぜた土が、くいの周りに残されたままだったと発表しました。
 そのため、新潟県中越沖地震の揺れの力がくいの一部に集中的に加わり、損傷した可能性があるとということで、東京電力は他の施設なども調査することにしています。
 この問題は柏崎刈羽原発6号機の原子炉建屋に隣接する「大物搬入建屋」と呼ばれる施設を地中で支える鉄筋コンクリート製のくいにひび割れや鉄筋が折れているのが見つかったものです。
 24日、発電所の稲垣所長が会見を開き、原因調査の結果を説明しました。
 それによりますと、6号機の建設工事で大型クレーンを支えるため、地盤を強化するためにセメントなどを混ぜた「改良土」と呼ばれる土が使われましたが、この改良土がくいの周りに残されたままでした。
 その状態で、平成19年の新潟県中越沖地震の揺れの力がくいの一部に集中的に加わり損傷した可能性があるということです。
 この「改良土」は、工事が終わったあと撤去する必要があるものですが、残されたままだったということです。
 24日会見した稲垣所長は「調査結果をもとにくいの補修の方法を検討するとともに、他の施設についても調査し、少しでも地域のみなさまの安心につなげたい」と述べました。
 東京電力は今後、地盤にくいを打ち込んでいるほかの施設や設備でも異常がないか調査することにしています。
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