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固い地盤へのくい打ち込み、中越沖地震で影響 柏崎刈羽原発くい損傷
　東京電力柏崎刈羽原発（新潟県）の6号機の施設の地下でくいの損傷が見つかった問題で、東電は24日、調査結果を発表した。6号機の建設に使ったセメントを含む「改良土」を撤去しなかったため、通常の砂地とは異なる固い地盤に一部のくいを打ち込んでいたことが判明。このくいが新潟県中越沖地震（2007年）の揺れで他のくいより大きな影響を受けて、内部の鉄筋が破断するなどしたという。
　同原発の稲垣武之所長が定例記者会見で言及した。損傷したのは、原子炉建屋に隣接する「大物搬入建屋」の基礎部分を支える計8本のうちの1本。改良土は原子炉などをつるす大型クレーンを固定するための地盤補強に使用していた。工事が終われば撤去されることになっていたという。
　重大事故時に原子炉格納容器の破損を防ぐ排気設備周辺の地下にも改良土のようなものが認められ、今後掘削し、確認するとした。【内藤陽】