[2025_09_18_09]上関原発訴訟 島民ら「良い漁場」と訴え 山口地裁岩国支部(中国新聞2025年9月18日)
 
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上関原発訴訟 島民ら「良い漁場」と訴え 山口地裁岩国支部

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 山口県上関町に原子力発電所建設を計画する中国電力が、地元の住民団体「上関原発を建てさせない祝島島民の会」に予定地での海上ボーリング調査を止めないよう求めた訴訟の第15回口頭弁論が18日、山口地裁岩国支部であり、島民の会側の3人が証言した。

 証言では、島民の会会員で祝島の漁師岡本正昭さん(76)が「陸地に近く、プランクトンが豊富で良い漁場」と埋め立て区域内での漁の必要性を強調。
 島民の会代表の木村力さん(78)は「調査の海域に船で入り、漁をすることはあくまで個々の判断で組織的な指示はない」と主張した。

 明治学院大の熊本一規名誉教授(公有水面埋立法)は「埋め立て工事は公共用水面の許可使用で自由使用は排除できない。埋め立て免許や占用許可で、公共用水面の一定区域で自由漁業が営めなくなるという(中電の)主張はあり得ない」と述べた。
 島民の会が求めている中電の中川賢剛社長の尋問について、小川暁裁判長は10月30日の次回口頭弁論で「見解を述べたい」とした。(川村奈菜)
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