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[2025_06_30_04]「誰もやったことがない作業」…福島第1原発「建屋カバー」設置に挑む緊張の現場を記者が見た(東京新聞2025年6月30日) | ![]() |
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参照元
06:00 東京電力福島第1原発では、事故から14年が過ぎた今も、1日約4500人が働く。廃炉に向けた作業が地道に続けられる中、1号機では使用済み核燃料を取り出すために建屋を覆う大型カバー(高さ68メートル、南北66メートル、東西56メートル)の設置作業が進められ、この夏にも完成する予定だ。作業の最前線を取材した。(片山夏子) ◆独自の準備体操を終え「ご安全に!」持ち場へ 5月下旬の午前5時45分。1号機近くの作業基地の「情報棟」と呼ばれる建物に集まった作業員たちが、元請けの大手ゼネコン鹿島独自の準備体操を始める。白い防護服姿の作業員たちが、およそ110人。その人数に圧倒される。 「線量管理は確実に。上部に上がる人、APD(線量計)のアラームに注意して」「カバーオール(防護服)がぬれると身体汚染につながる。肘、膝、尻は軽々しくつかないように」 大型カバーの工事が進む福島第1原発1号機=福島県大熊町で(山川剛史撮影) 元請け職員や放射線管理の担当者らが、作業員に次々と注意を促す。この時期リスクが高まるのが熱中症。保冷剤の着用や具合が悪いときはすぐ伝えるようにとの呼びかけも。作業班ごとの打ち合わせを終えると、装備の確認を受け「ご安全に!」のかけ声とともに作業に送り出された。 ◆ビル15階分の高さまで防護服姿で階段を上る この日は、天井クレーンなどのレールを備え付ける台座「ボックスリング」を造るための接合作業があった。作業員がビル15階に相当する高さ60メートルまである外階段を次々と上がっていく。エレベーターはまだ、低層階までしかない。 外階段を使いビル15階の高さまで、フル装備で上っていく作業員たち=福島県大熊町で(山川剛史撮影) 「一度私自身が中の作業環境を体感してこないと」。東電の施工管理チームリーダー赤丸賢一さん(56)が見上げる。中は空洞だが風は通らず、外から太陽が容赦なく照り付ける中、全面マスクと防護服での作業となる。送風機は置かれたが、遠... (後略) |
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KEY_WORD:福1-大型カバ-設置_:FUKU1_:廃炉_: | ![]() |
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