| [2025_11_09_02]なぜ震度4でも津波注意報?元気象庁長官が緊急解説「マグニチュード6.7は大きな地震。非常に大きなエネルギー」「岩手の沿岸はリアス式海岸。大きな被害の可能性も」(ABEMA_NEWS2025年11月9日) |
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18:33 午後5時3分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード6.7の地震があり、岩手県の沿岸に津波注意報が出た。大船渡では20センチ、宮古で10センチの津波を観測した。最大震度は「4」で、これまで津波の被害が出たものでは、震度が「5強」や「6」といったものが多かったが、なぜ今回は「4」でも津波注意報が発令され、実際に津波が観測されたのか。元気象庁長官・山本孝二氏は「マグニチュード6.7は大きな地震。非常に大きなエネルギー」と、震度以上に大きな地震であったと解説した。 ―今回、最大震度4で津波注意報が発表された。 山本氏 マグニチュードが6.7と非常に大きい。非常に大きな規模の地震だと、少なくとも津波が起こる可能性がある。岩手県の沿岸はリアス式海岸。湾内に津波や大きな潮の流れが入ってくると、大きな被害を起こす可能性がある。 ―海面の様子はどうか。 山本氏 今のところ変動はないようだが、津波には時間差がある。わずかな潮位の変動でも非常に大きなエネルギーを持っていて、これがリアス式海岸の中に入ってくると非常に大きな被害を出す。たとえば大船渡では、津波注意報で牡蠣の養殖の施設で、大きな被害が起きたこともある。 ―2波、3波とさらに影響が大きくなる可能性はあるか。 山本氏 津波は1波が重要ではない。2波、3波、4波と続く波のエネルギーが問題。注意報が解除される海岸には近づかないこと。養殖いかだなどのメンテナンスも重要だと思うが、とにかく海に入らないことが絶対だ。 ―なぜリアス式海岸だと影響が大きくなる可能性があるのか 山本氏 一般的に、リアス式海岸に大きなエネルギーを持った波が入ると、湾の中で波が行ったり来たりして、大きな波を起こす可能性がある。 ―最大予想が1メートルと出ている。 山本氏 最大で1メートルの波が来ると気象庁が発表しているが、これが20センチでも30センチでも大きなエネルギーを持っている。 ―今朝からマグニチュード5程度の地震が多発していた。関連性は? 山本氏 今朝から3回くらい東北で地震が起きていた。その一連の流れだったと思う。 ―東日本大震災との関連は? 山本氏 もともと東日本大震災が起きた後に、地殻にひずみが溜まっていて、東北地方、茨城県、関東周辺で地震活動が活発であることは確かだ。もう少し様子を見る必要がある。 (ABEMA NEWS) |
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