[2025_07_08_04]新燃岳連続噴火 発生11日目に途切れたか 気象台「停止したもよう」発表――3時間後に再び噴火「関連を断定できない」(南日本新聞2025年7月8日)
 
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新燃岳連続噴火 発生11日目に途切れたか 気象台「停止したもよう」発表――3時間後に再び噴火「関連を断定できない」

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 鹿児島地方気象台は、霧島連山・新燃岳で6月27日に発生した連続噴火が、7月7日午後5時17分ごろに「停止したもよう」と発表した。噴煙が見えなくなり、火山性微動などのデータを基に判断した。その後、再び火山性微動は大きくなり、同日午後8時半ごろに新たな噴火を観測した。噴煙の高さは500メートル。

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 気象台は「停止したもよう」と発表した理由について「一時的に噴煙が雲で見えなくなり、火山性微動や空振も小さくなった」と説明。新たな噴火は「連続噴火が継続していたという観測データはないため、関連を断定できない」とした。
 気象台によると、連続噴火期間中の火山性地震は952回(速報値)発生した。火山性微動は2日以降、特に長時間続いた。噴煙の高さは3日の5000メートルが最高だった。
 活発な活動は続いているとして、噴火警戒レベル3(入山規制)は維持する。火口から3キロの範囲では大きな噴石などに警戒するよう呼びかけている。

 ◇新燃岳噴火被害で鹿児島県が金融支援

 7日、鹿児島県が発表した。経営に影響を受けた中小企業が対象で、運転資金と設備資金を融資する。限度額は事業の継続期間や売り上げの減少率で異なる。融資利率は期間に応じて変動し、保証料がかかる。商工会議所や商工会、金融機関で申し込む。同日、県中小企業支援課金融係=099(286)2946=に相談窓口も設置した。平日午前8時半〜午後5時15分。
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