| [2025_11_19_10]南極の氷 約9000年前 一部の氷から連鎖的にとけたか 研究発表(NHK2025年11月19日) |
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21:20 南極の氷が急速にとけたとされるおよそ9000年前の海底堆積物を詳しく調べたところ、一部の氷がとけ始めると、周囲の氷も連鎖的にとける可能性があることがわかったと、高知大学などの研究グループが発表しました。研究グループは、いま実際に南極の氷がとけ出していて、対策の検討が必要だとしています。高知大学や国立極地研究所などの研究グループは、南極を覆う氷が急速にとけたとされるおよそ9000年前の状況を調べようと、南極の「昭和基地」の近くにある湾内の海底から堆積物を採取して、中に含まれる生物の化石などを詳しく分析しました。 その結果、当時、湾内に暖かい海水が流れ込んだことで沿岸部の厚い氷がとけ始め、それをきっかけに、陸地を覆う氷にも影響が広がっていったことがわかったということです。 さらに、コンピューターを使ったシミュレーションを行ったところ、別の場所でとけた水が海に流れ込むと暖かい海水がより流れ込みやすくなることがわかり、ある場所で氷がとけ始めると、その周囲の氷も連鎖的にとける可能性が示されたということです。 温暖化の影響で、南極の氷がとけて海に流れ込むことで、地球規模の海面上昇が懸念されていて、高知大学海洋コア国際研究所の池原実教授は「南極の氷の融解が連鎖的に進んでいく可能性が示唆された。いま実際に南極の氷がとけ出していることがわかっていて、今後を注意深く見ていく必要がある。対策の検討が必要だ」と話しています。 |
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KEY_WORD:地球温暖化_: |