[2025_09_14_01]除染土を霞が関の中央省庁で再生利用 花壇に土が運び込まれる(NHK2025年9月14日)
 
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除染土を霞が関の中央省庁で再生利用 花壇に土が運び込まれる

 14:10
 東京電力福島第一原子力発電所の事故後に除染で取り除かれた土を、東京 霞が関の中央省庁で再生利用する工事が始まり、14日、経済産業省の花壇などに土が運び込まれました。

 原発事故のあと、福島県内の除染で取り除かれた大量の土などは、県内の中間貯蔵施設で保管され、2045年までに福島県外で最終処分することが、法律で定められています。
 政府はこの最終処分の量を減らすため、放射性物質の濃度が低い土を全国の公共工事の盛り土などに再生利用するとしていて、ことし7月には総理大臣官邸の敷地内で実施しています。

 それに続き、霞が関の中央省庁が入る9つの庁舎でも再生利用を行う方針で、環境省や厚生労働省が入る庁舎、経済産業省が入る庁舎、復興庁などが入る庁舎について、13日から順次、工事を始めました。
 このうち経済産業省が入る庁舎では、14日は駐車場前にある花壇に福島から運ばれてきた土を55センチの深さで入れる作業が行われました。

 その上に飛散防止のため通常の土を20センチかぶせるということです。
 環境省は、再生利用には放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレル以下の土を使うという基準を設けていて、今回の土は1キロ当たりおよそ4000ベクレルだということです。

 環境省は定期的に放射線量を測定してホームページなどで情報発信し、理解醸成につなげたいとしています。
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