[2025_09_13_10]規制委員「査察官増を」 再処理操業見据え指摘(東奥日報2025年9月13日)
 
参照元
規制委員「査察官増を」 再処理操業見据え指摘

 04:00
 原子力規制委員会の長崎晋也委員は12日、使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)の操業を見据え、プルトニウムなどの核物質が平和利用に限られていることを確認する「保障措置」について、体制強化が必要との認識を示した。村内に常駐する原子力規制庁の査察官は現時点で3人だが、人員の大幅増が「体制強化の一つ」と指摘した。

 再処理工場を視察後、報道陣の取材に答えた。規制庁の査察官は、国際原子力機関(IAEA)の査察官と共に原子力施設へ立ち入り検査するなどして、核物質が軍事転用される恐れのないことを確認している。
 日本原燃は、核燃料から化学処理でプルトニウムやウランを取り出す再処理工場について、2027年度の操業を目指す。操業すれば工場は24時間体制となるため、長崎委員は査察官の人数を増やす必要性を強調した。

 長崎委員は、最大で年800トンの核燃料を処理するフル稼働を念頭に「例えば40人が必要となった時すぐに(査察官の)教育をできるか」と述べ、徐々に増やしていく可能性を示唆した。人員規模について、2桁は必要か1と問われると「それぐらいの規模にはなってくる」とも述べた。
    (佐々木大輔)
KEY_WORD:ROKKA_:六ケ所_IAEA_核監視できず_: