![]() |
![]() |
[2025_09_13_09]ユナイテッド機が関西空港に緊急着陸 5人が軽いけが 調査へ(NHK2025年9月13日) | ![]() |
![]() |
参照元
05:44 12日夜、和歌山県の沖合を飛行していたアメリカのユナイテッド航空の旅客機が関西空港に緊急着陸し、乗客が脱出用シューターを使って緊急脱出するトラブルがあり、5人が軽いけがをしました。飛行中、貨物室で火災を知らせる警報が出たということで、国の運輸安全委員会はトラブルの原因などを調べることにしています。 【最新情報】ユナイテッド機の緊急着陸 “火災示すもの確認されず” 調査へ 国土交通省関西空港事務所によりますと、12日午後6時半ごろ、成田からフィリピンのセブに向かっていたアメリカのユナイテッド航空32便、ボーイング737型機が和歌山県の沖合およそ200キロ、上空およそ1万メートルを飛行中、後部にある貨物室で火災が起きたことを知らせる警報が操縦室に表示されました。 この便には、乗客・乗員あわせておよそ140人が乗っていて、緊急事態を宣言し、午後7時すぎに関西空港に緊急着陸しました。 誘導路で停止したあと、乗客は午後7時半ごろから脱出用シューターを使って緊急脱出を開始し、10分ほどで全員が脱出しましたが、5人が軽いけがをしたということです。 また、消防によりますと、消火活動は行わなかったということです。 国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない「重大インシデント」として、13日事故調査官2人を現地に派遣し、貨物室の状況やトラブルの原因のほか、避難誘導が適切だったかなどを調べることにしています。 乗客の40代男性「脱出するよう指示があり焦った」 乗客の40代の男性は「機内で『大阪に緊急着陸する』というアナウンスがあり、何が理由かと少し動揺しましたが、混乱した様子はありませんでした。その後、緊急着陸してから脱出するよう指示があり焦りました。5分ほどかけて脱出しました」と話していました。 乗客のアメリカ人男性「脱出は混乱もなくスムーズ」 乗客のアメリカ人男性は「『機内を調べるから』というアナウンスがありましたが、その後すぐに『シートベルトをとって外に出ろ』と言われました。脱出は混乱もなくスムーズでした」と話していました。 空港の関係者によりますと、乗客は関西空港近くのホテルに移り、会議室で休んでいて、毛布や軽食などが配られたということです。 ユナイテッド航空 「航空当局調査に協力」 アメリカのユナイテッド航空は、飛行中に貨物室で火災を知らせる警報が出たため関西空港に緊急着陸した旅客機について、12日、NHKの取材に対し整備部門による初期の調査では実際に火災が起きたことを示すものは確認されなかったと明らかにしました。 その上で、「われわれは日本の航空当局の調査に協力している」とコメントしています。 A滑走路再開 13日は平常運航 関西空港は、2本ある滑走路のうちユナイテッド航空機が着陸したA滑走路で閉鎖が続いていましたが、13日午前2時28分に運用を再開しました。 閉鎖の影響で12日は一部の便で最大2時間程度の遅れが出ていましたが、13日は平常通り運航するということです。 着陸までの経緯 航空機の飛行コースなどを公開する民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと、関西空港に緊急着陸した機体は12日午後5時42分ごろ、成田空港を離陸しています。 離陸後は太平洋の上空を南西に向けて飛行していましたが、午後6時半ごろ、進路を北に変えて関西空港の方向に向かっています。 そして離陸からおよそ1時間25分後の午後7時7分ごろに、関西空港に着陸したと記録されています。 緊急着陸した機体 「フライトレーダー24」によりますと、関西空港に緊急着陸した機体は、ボーイング737の800型機です。 ボーイング社のホームページによりますと、この機体は全長39.5メートル、幅35.8メートル、高さ12.6メートルと記載されています。 脱出用シューターとは 航空機の脱出用シューターは、乗客を機内から直ちに脱出させる必要があると判断された場合に使用されます。 航空機は、一定の条件のもとで全員が90秒以内に脱出できるよう設計されていて、脱出用シューターも非常口を開くと自動的に滑り台のような形で飛び出すようになっています。 ただ、緊急性を優先している設計のため、滑走路など硬い地面に体を打ちつけるなどしてけが人が出るケースがあり、使用時は乗務員が下りてくる乗客を支えるサポートを先に下りた乗客にも依頼することになっています。 |
![]() |
![]() |
KEY_WORD:墜落落下事故_: | ![]() |
![]() |