[2024_04_26_13]第112回特定原子力施設監視・評価検討会 令和6年04月26日_「福島第一原子力発電所所内電源A系停止と負傷者発生について」を抜粋した議事録(原子力規制委員会2024年4月26日)
 
参照元
第112回特定原子力施設監視・評価検討会 令和6年04月26日_「福島第一原子力発電所所内電源A系停止と負傷者発生について」を抜粋した議事録

 17:30
※引用者注:以下のテキストは議事録(https://www.da.nra.go.jp/view/NRA100001342?contents=NRA100001342-004-001)から4月24日に発生した「福島第一原子力発電所所内電源A系停止と負傷者発生について」に関連する部分を抜粋したものです。発言者の肩書等は議事録を参照ください。
本文で参照される資料は以下の「資料1-4」となります。
資料1-4:福島第一原子力発電所所内電源A系停止と負傷者発生について[東京電力]

○小野(東電) その前に、私のほうから一言。東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの小野でございます。
 まず、資料を御説明する前に、一昨日、福島第一原子力発電所にて、所内電源のA系が停止をしてございます。地域の皆様をはじめ、広く社会の皆様に御心配と御迷惑をおかけしてございます。おわびを申し上げたいと思います。
 本停止におきまして、モニタリングポストや、あと、ダストモニタですね。こういうところに有意な変動は確認されてございません。また、各プラントの安定状態を維持するための機能、原子炉注水、それから、使用済燃料プールの冷却、さらには原子炉格納容器のガス管理設備等、こちらにも影響はございませんでしたけれども、ALPS処理水の希釈放出設備が停止をしてございます。
 また、本件におきまして、協力企業作業員の方が負傷されております。本当に作業員の方にはけがをさせてしまいました。おわびを申し上げたいと思いますとともに、お見舞いを申し上げたいと思います。医療機関での診察の結果、右頬、右腕の熱傷というふうに診断をされてございますが、本件、より重大な事態になった可能性も当然ながらございます。
 詳細については、この後、説明をさせていただきますけれども、本事象を我々としては重く受け止めて、再発防止対策をしっかり講じてまいりたいと考えてございます。
 引き続き作業員の方の安全も含めて、廃炉作業における安全確保に努めてまいりたいと思います。御指導のほうをよろしくお願いをいたします。

○橋本(東電) 申し訳ございません。この度は、まずは、福島第一のほうから御説明になり、申し訳ございません。
 この度は、このような事象を発生させまして、作業員の方にお見舞い申し上げるとともに、地域社会の皆様に御心配、御不安をおかけしまして、申し訳ございませんでした。
 それでは、資料1-4に基づいて御説明させていただきます。
 右下1ページのほうですが、事象の概要になります。所内電源A系の停止と負傷者の発生についてということで、発生日時が24日午前10時43分頃ですね。所内電源のA系が停止しております。
 各プラントの状態を示して維持します機能については、連続で運転しておりまして、モニタリングポスト、敷地境界の連続ダストモニタ、パラメータについても有意な変動は認められておりません。その後、所内電源につきましては、当該事故点を除きまして、同日の午後4時3分頃に復旧をいたしております。
 なお、放出中のALPS処理水の希釈放出設備については、所内電源のA系の停止に伴いまして、自動で放出を停止しておりましたが、ALPS希釈放出設備については異常は認められないということから、当日の午後5時14分に、ALPS希釈放出設備の運転を再開しております。
 なお、所内電源A系が停止した時刻に、構内の大型機器点検建屋の西側の道路のほうにおきまして、道路脇で掘削作業のうち、コンクリートの舗装面の表層の剥がし作業に従事していた協力企業の作業員様が負傷が確認されております。現場の状況を確認しましたところ、当該掘削作業によりケーブルが損傷して、所内電源のA系が停止したというふうに考えております。
 負傷者につきましては意識はございまして、放射性物質による汚染はございませんでした。ERにて医師の診察を受けまして、緊急搬送により所外の医療機関で診察を行いまして、右頬部と右前腕の2度の熱傷ということで、やけどと診断されております。入院はせずに帰宅しているということでございます。
 1枚資料をめくっていただきまして、右下の2ページ目になります。今回の工事の概要について御説明いたします。
 今回の工事は、構内配電線の埋設管路の補修を行っておりました。その場で、屋外の舗装箇所の掘削工事のうち、コンクリートの表面のベーシング、表層の剥がし作業というのを行っておりました。
 見づらいんですが、図中の上半分、ハンドホールという四角と丸のものが五つございまして、水色の二重線でつながったものがございますが、これが電路を模式した鳥瞰図でございまして、ハンドホール間を水色の電線管管路で配電線が通っている、地中埋設されているという図でした。ここの中で通っているケーブルを、今回、ちょっと見づらいんですが、緑の点線でついたように地上部にリルートをするというような電路を構築し、ケーブルを引き直すというような作業を行っているところでした。
 ここで、一番右端のハンドホールのところに、緑色の少し出た管路がございますが、ここに赤い線が書いてありまして、これが当該の事故を起こした所内電源のM/C1Kと2Kをつないでいるケーブルでございます。ここの部分、クモクモのところでケーブルが損傷しまして、M/Cの1と2の管の連携のケーブルの事故ということで、M/C1Kが停止しております。
 左側の下が現場の写真、施工前の写真でして、このような状況で、奥、少しマンホールが見えると思いますが、この四角のところが、ハンドホールと呼ばれているものでして、地下の中に空間がございまして、人が入ってケーブルの中の処理をするというようなところです。ここの中に地中埋設で、これもちょっと分かりづらくて恐縮なんですが、青の線と赤の線がございまして、このラインそれぞれに電線管を敷設しまして、その中にA系のケーブルとB系のケーブルが入っておりました。
 今回、このところで、横のところに黄色の丸が二つありますが、この箇所に構内配電線用のリルートのケーブルを抜き出す管をつけようということで、この掘削を始める前のコンクリートの表層剥がしというのをやっておるところでした。
 2ページ目の右側の図が断面図の漫画になっておりまして、ハンドホールの中にケーブルを引き込んでいる、この緑色のものがM/Cの1Kと2Kを結んでいるケーブルのラインになりますが、ここの部分で、コンクリートの剥がし治具を押してしまいまして、電線管を貫通し、ケーブル破損したという状況です。
 これもちょっと分かりづらくて恐縮なんですが、コンクリートの部分がグレーでハッチングしているところになりまして、表層の部分が左側のところで、砕石がございまして緑の電線管、ハンドホールの近くはコンクリートを強固に巻き付けておりますので、コンクリートの部分がそのまま地表までつながっているというような状況でございました。
 次のページ、右下3スライド目ですが、簡単ですが、時系列になります。3月18日に当社の安全事前評価を行っております。3月25日に元請企業と当社も入りまして、事前検討会と現場の総点検というのを行っております。4月8日から当該の準備作業を踏まえまして、件名が開始しておりまして、4月24日で当日になります。
 当日は9時半頃、コンクリートの表面剥がしの作業を開始しまして、10時43分頃に事象が発生しております。M/CのA系のケーブル損傷に伴いまして、1Kの停止というもので、重要免震棟のM/C、M/C3A、5A、7Aというところの停止と、ALPS処理水希釈放出の移送設備の停止がされました。11時34分にERの入退管の救急医療室から病院のほうへ搬送しております。16時3分、所内の電源復旧、17時16分、ALPS処理水の放出の再開、19時45分頃、診察を終えまして、診断書を入手しまして、右頬と右前腕の2度の熱傷ということで、入院なしの診断書を確認しております。
 右下の4ページ、この当日の作業の事実関係を確認いたしました。当日の状況につきましては、一つ目のポチですが、当日はコンクリートの舗装面(表層)の剥がしの作業というのを行っておるという計画でして、作業班、班長1名、作業員3名の体制で、要領書どおりに従って、行っておりました。
 当該の剥がし箇所(ハンドホールの近傍部分)は、コンクリートの舗装面と埋設管路とハンドホールを固定しているコンクリート部分が一体構造となっている、この下のポンチ絵、断面図でございますが、今回、赤点で四角で囲っておりますが、事故が起こった箇所がここだということでして、ここの部分は砕石がなく、コンクリート部分でそのまま電線管にコンクリートがついているという状況でした。このため、作業班は、埋設管路とハンドホールを固定しているコンクリートの部分まで剥がし作業を行ったということで、損傷に至っております。
 図の下のほうに行きまして、当社及び当該の元請企業は、事前の現場確認にて、埋設管路及び充填されたケーブルはここにあるということは認識しておりました。当社は、当該の工事全体としては、ケーブル損傷のリスク、ここだけじゃございませんで、ほかにも剥離箇所があって、この後、掘削作業というのがございますので、ケーブル損傷のリスクがあるということは十分認識しておりましたが、当日の作業自体は、コンクリートの表面のベーシングを剥がす、表層の剥がし作業であるということから、ケーブルを損傷させるようなところまでないというふうに考えておりました。
 したがって、作業班に具体的に注意喚起を行うというようなことは、元請にするようにという指示をしておりませんでした。
 当該の元請企業も同様に、表面の剥がしだけであるというふうに考えて、ケーブルを損傷させることはないというふうに考えておりましたので、作業班に対して、これも同じように、具体的な注意喚起を徹底していなかったという事実関係がございます。
 右下の5ページ目になります。問題点についてと対策についてになります。
 当社の問題点につきましては、当社は、当該の今回のコンクリート舗装面の表層の剥がし作業においては、ケーブルを損傷させることはないというふうに考えて、表層剥がしの作業員に対して、具体的な注意喚起を徹底するよう、元請企業に指示をしていなかったということでございます。
 これに対して、対策は4項目ほど考えておりまして、当社は充填部の近接作業というものに関するリスク評価で、事前の現場評価を踏まえた作業班に対する具体的な注意事項を抽出して、元請企業に対して作業班全員へ周知するように指示したいというふうに考えています。
 また、充電部の近接作業については、その内容によらず、ケーブル損傷に至るリスクがあるという前提でリスク評価を行うということで、たとえ表層の剥がしだけだというふうに考えずに、ケーブルを損傷する可能性があるというふうに考えて、停電作業をするかどうかだったり、ここの箇所に掘削をすること、表層剥がしをすることが適切かという作業計画の見直しを踏まえまして、検討を実施したいというふうに思っております。
 次に、充電部の近接作業につきましては、作業前に現場確認を行った上で実施を行うということとともに、たとえ今回のようなコンクリートの表面の剥がし作業においても、当社が立ち会うということで考えております。
 当社は、さらに元請企業の対策に対して実施状況を確認したいというふうに思っております。
 次に、元請企業さんの問題点ですが、当該の元請企業につきましても、ケーブルを損傷させるリスクがあるということを、作業班に対して十分な注意喚起をしていなかったということが問題点として挙げられます。
 対策としましては、当社によるリスク評価や指示に基づいて、当該の元請企業は事前の現場確認を踏まえて、日々の作業ごとに具体的な注意喚起事項を決めるとともに、作業班に対して、TBM-KYや、現場KYを通じて伝えることを徹底すると。何度も何度も伝えていくということをやっていってもらうというふうにしております。
 次のページが、事故が起こった現場の敷地図になります。フレイ交差点から大型機器点検建屋のほうに曲がっていった道路脇のほうになります。
 1Fから御説明は以上になります。

 もう一つ、1-4の資料をお願いします。1-4の資料の中にあります状態を少し確認させていただきたいんですけれども、まず、このM/CAの負荷に対して、ALPSの移送処理設備がぶら下がっていたということなので、恐らくこのような非常に電圧が高い、これは6000Vぐらいかかっている母線だと思っています。
 これは、支柱工事とかであれば、夜のうちにガス管とか、電気とかを止めることができないインフラ的なものだとは十分理解しているものなんですけれども、非常に重要なインフラがつながっている、もしくは止めたくないものがぶら下がっているけれども、まず、今この作業をこのタイミングでやると言ったことを了承したのは誰なのかという、このタイミングでの責任ですね。この作業にPermitしたのは東京電力のどの部署がしっかりその全体を把握してやったのかというのを教えていただきたい。
 あと、このALPSについては再開をしたということなんですけど、我々は、これは当然だと思っています。いわゆる緊急時に遮断弁が閉じて、止まって、放出が一度止まり、その後、攪拌設備から見直していって、最下流の設備として放出をするということについては、これ当たり前の状態が実行できたということですので、何かを急いだり、何かを飛ばしたりしていないかというのは確認をさせていただきたいのと、手順書どおり、これが動いていることが一番重要ですので、急ぐべきものでもないと、我々は思っていましたので、その点について、現状のその考えを聞かせてほしいということ。
 あと、少し重要なのが、2回目にLCOを起こしています。これは免震重要棟について、電気を確保できていなかったわけですけれども、これは、もちろんその設備にくっついているGTG、非常用ガスタービン発電機を起こしたということですけれども、安定化させるために生きているそのM/CのB系を復活させるという行為の中で、手順どおりやったものの、一度落としてしまったということですので、これにつきましては、従来設けられていた手順がどうであったかというのをきちんと確認をさせていただく。これが最優先かなと思っています。
 あと、最後ですけれども、この資料、非常に我々は見ていて、薄っぺらくて、非常にイラッとするところがあります。1点そこは2ページです。1-4の2ページ。
 ここについて、起こったことは、現場情報が作業員に対して、どこまで周知されていたかというのは確認をしていくわけですけれども、結局この接触を防ぐことが、人の命と、その設備を守るという観点で重要なわけですけれども、この後に皆さんが書いていらっしゃる対策の中に、ここの触れるか触れないかという非常に重要なところに対して、何をやるかというのは一切書いていない。要は立ち会う、確認する、周知することに終始していて、この部分を再発させないということについて、一切ここに書いていないということが、今の取組について十分なのか。
 この四つですね。ちょっとお答えいただきたい。
○伴委員 東京電力、いかがでしょうか。
○橋本(東電) 福島第一から電気計装部の橋本が、1番目の御質問と4番目の御質問について御回答いたします。
 まず、これは誰が承認したかですが、工事のほうですけれども、これは当該のマネジャーのところで計画を立てまして、実施しております。
 ここの部分、ほかの電路も配電線が通っていることと、1、2本の連携線が通っていることというのがございましたが、管路のほうでも、管路のハンドホールの中の水色の管路ですが、ここの中も土が入ってきて、健全性は確認しておりますが、ケーブルをリルートするということも優先して行いたいというふうに思っておりましたので、実施しております。
 あと、4番目、薄っぺらい資料、大変申し訳ございません。対策のほうにつきましては、この重要なケーブル等がございましたら、立ち会うということもありますが、停電の要否だとか、下流側で対応で停電をさせるだとかというところだとか、作業計画そのものを見直すということも踏まえて検討するということで、対策は考えていたつもりではございます。
○岩永室長 岩永です。
 ちょっと先ほどの回答で、ちゃんと答えてくれていないなと思うのは、この2ページの資料の中で、この部分を、これは通電をもうしておかないと止めることができないという前提で、その作業をする際に、触れないという、要は見えないわけですね。これは土中で、上からドリリングをしていくわけなので、その確認ができないところに立ち会って、何か意味はあるんですか。それとも、いろいろな機材を使って確認をするとか、そういうことに対して、その配慮はしないんですか。
○橋本(東電) 御説明が足りておりませんで、申し訳ございません。当然、埋設物の調査をした上で、重要なケーブル建設作業であるというときは立ち会うということを対策で書いたつもりでした。説明が不足しまして、申し訳ございません。
 あと、さらに表層を剥ぐというところではございますが、そういうところにつきましても、表面、ここのハンドホールの中を見ましたら、管路が分かりますので、どこに流れているかというところも十分検討した上で、その部分について、ここ、表層をハスルということが妥当かということを考えて、作業計画と停電の停止の計画を行うというつもりでございます。すみません。御回答になっていますでしょうか。
○岩永室長 岩永です。
 表層とはあまり思えないので、しっかりこのハンドホール、これがあることによって、この構造が多分ほかの表層と違ってきているんだということが理解されたというふうに今解釈はしたので、いわゆるその表層剥がしというところを前提にやったので、これが起こったというのは、ちょっと説明になっていませんので、現状に合わせた作業で、何ができるかというのを改めて考えていただくという発想に切り替えていただくといいのかなと思いましたけれども。
○小野(東電) ちょっとよろしいですか。小野ですけれども。
 多分岩永さんがおっしゃられているのは、要はもっとハード的な場合に当たる対策とかを少し検討したほうがいいんじゃないかというお言葉だと思います。
 ハードといっても、いろいろありますけれども、実はこの2ページの損傷箇所と書いてあるこのドリルが刺さっているところ。ここは実際に今回やってしまったところなんですけれども、本来、我々が考えていたのは、こういう形でコンクリートが全て巻かれている状態ではなくて、このすぐ左側の、この表層部、大体10cm行かないぐらいですけれども、この表層部のところが大体10cmとか8cmとかあって、そこはコンクリート等で舗装されています。
 その下に砕石が出てくるんですけど、こういう構造がずっと続いているというふうに、これは我々の、ある意味誤解というか、調査不足というか、そういうところだと思いますけれども、そういう状態で、今回、要領書等もつくってございますので、要領書と実際の内容というのが、舗装面の表層部の剥がし作業をしてくださいということなんですよ。ただ、作業員さんからすると、コンクリートをどこまで掘ってもコンクリートがあったのは間違いないんですよ。
 だから、我々として、これはちょっと今後も考えますけれども、例えば要領書の中に、もう少し具体的に、どのぐらい剥がしてみて、それで例えば砕石等が出てこなかったら、そこはもう1回作業を止めろとか、もっと具体的なところをきちんと書き込む必要が多分あったんだろうというのが一つの反省点だと思っています。そういうことはしっかりと考えていきたいなと思います。
○岩永室長 岩永です。
 まさに1Fのサイトは、いろんな事業者の方が入って作業をしています。その作業の種類によっては、埋設物の性質で砂利とか、そういうものを使わない場合がある。まさにここがそういう取り合いの部分だと思います。
 表層といえば、数cmで剥がすというのが基本ですから、一旦立ち止まることもできたでしょうし、おっしゃられるように、砂利が出てこないんだったら、その別の構造があると。
 別の会社がやっていて、その会社の常識でやっているところについては、そこに従うとか、何から何まで書いてくれとか、制度化してくれとは言わないんですけれども、その部分のやり取りはないと、同じようなことを繰り返すと思いますので、実はそういうところをしっかり分かるように、説明をしていただきながら、改善をしていただくというのが今できることということだと思います。
○小野(東電) 小野でございます。
 分かりました。実際考えているのは、さっき私が申したようなことも少し我々は頭の中に入れて、対策を打とうとしていますので、そこら辺をしっかり、より明確になるように対策を検討していきたいと思います。ありがとうございます。
○伴委員 よろしいですか。
○橋本(東電) 1Fから、電気計装部の橋本も了解いたしました。ありがとうございます。
○高橋(東電) 福島第一、建設運用センターの高橋でございます。
 GTGが2回目止まっての件でございます。よろしいですか。
 確かに手順書どおりに、GTGから通常電源のほうに切替え手順はやっておりました。その途中で、遮断機を入れたときに、まだ通電は、載せ替えはしていないんですけど、遮断機をやったときに、ガスタービン発電機が飛んだと、トリップしたというか、停止したということは、そういう状況でございました。
 手順書どおりにはやっていたんでございますが、それがなぜそういうところで止まったか、ガスタービン発電機が止まったかというのは、今、もう一回調査をしっかりやるところでございます。
 その調査結果も含めて、また御説明させて、これは必要なことだと思うので、対策までしっかり取っていきたいと思っています。
 以上です。

○澁谷企画調査官 1F室、澁谷でございます。
 今関連して、免震棟のLCOの話なんですけれども、そもそも免震棟というのは電源が多重化されていて、A系からB系へ切り替わるようになっていたという、実施計画上はそうなっているんですけれども、その切り替わらなかった理由とはどういうことなんでしょうか。
○橋本(東電) 福島第一から、電気計装部の橋本です。
 こちらは、このとき電源がA系共通M/C5Aから免震棟は受けておりました。タイのラインで、下流側で給電しているという状況でしたので、A系の電源がなくなりまして、GTG起動で、電圧A系の母線確立というような状況になっております。
○澁谷企画調査官 1F室の澁谷です。
 ということは、実施計画で書かれているような多重化はされていなかったということですか。
○橋本(東電) このときは、ちょっと事実確認が必要なんですが、A系で充電しているということで、母線B系のほうは、下流側でタイライン、A系の受電をしているという状況だというふうに考えています。ちょっと調査をさせていただいて、御説明させていただきたいと思います。
○澁谷企画調査官 はい。恐らくB系からも両方から受電していると思いますので、その辺りの御説明は、また今後ともよろしくお願いいたします。保安検査の中でも確認していきたいと思います。
 以上です。

○蜂須賀会長 すみません。素人が素人の質問をさせていただきます。
 まず、今のチップの問題なんですけど、常識から考えて、昔からチップって、材木って、ためておくと熱が出て、いろんなものが、田舎で言えば、カブトムシも養殖できるぐらいの暖かさになってくるんですけど、そういうふうな毎日のチップの温度というのは測っているかどうかを教えていただきたいと思います。
 あと、いろいろあったんですけど、先生方の質問で、まずはチップ。あとは、この1-4の資料なんですけれども、リスクに対する認識が東京電力は甘過ぎるのかなというふうに思います。下にケーブルがあるならば、あるという指示をしなければ、いや、コンクリートだけだから、砂利だから、その下にこの配線があるからではなく、やはり配線があることを前もって知らせるべきではないのかなと思います。
 私ごとですけれども、今ちょっと建物を建てていて、そこに植木を植えようと思ったら、その下に水道管があるから、根のあるものは植えないでくれというふうに言われるぐらい、やはりその道の人たちは、下に何が埋まっているかということを私たちに知らせるということが決まりのように思うんですね。ですので、そこまでは行かないだろうとかと思わないで、下に埋まっているから気をつけてねの一言ぐらいはあってもいいのかなと思いました。
 あと、なぜ作業員さんがやけどをする。ちょっと私には、何でやけどをしたのだか想像がつかないんですけど、それを教えてください。
 あと、もう一つ、規制庁さんには、最後の6ページ、東京電力の再発防止の取組を確認していくことというふうに書いてあります。これは強く地域住民として、監視を強くしていただきたいということを望みます。
 なぜならこんなに多くのいろんなものが立て続けにトラブルが起きますと、やはりちょっと説明を求められても、蜂須賀は説明ができない部分がありますので、やはり規制庁としての監視というのを強く求めたいと思います。
 今日も何か御説明を求めると、保安検査にて説明させていただきますとか、そういうふうな回答があるんですけど、私たちは保安検査に立ち会うこともできませんので、分かる範囲で、この会議で説明していただければありがたいと思います。
 その1点、温度を測っているのだか、なぜ作業員さんがやけどをしたのかということを教えてください。
 以上です。

○橋本(東電) 1-4の電源停止に伴います御質問について、1Fから、電気計装部の橋本が御回答させていただきます。
 まず、御心配、御不満、御不安をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。まず、リスク管理について甘いという御指摘は全くもってそのとおりだと思います。拝承いたします。今後も、おっしゃるとおり、どんな作業であっても、注意喚起だけではなく、ここを周知していくということは徹底したいと思います。
 また、やけどの件につきましては、現物のケーブルをちゃんと確認できておりませんが、コンクリートを破砕する道具で、ケーブル損傷をさせまして、3層のうち短絡等を起こしまして、それによって火花が出まして、その火花が作業員に当たったということでやけどをしたというような状況でございます。電圧、電流がでかいものですから、短絡しますと、アークというものが発生しまして、そこで火花が発生したというふうに考えております。
○蜂須賀会長 はい。ありがとうございます。要するに火花でやけどを負ったということですね。
○橋本(東電) はい。そうでございます。
○蜂須賀会長 はい、分かりました。

○蜂須賀会長 あともう一ついいですか。今、岩永さんが、海洋放出を始めるのは当たり前だというふうにおっしゃいました。放出をね。要するにトラブルをなくして、海洋放出をするのが当たり前だというふうに言われたんですけど、私たちは、その電源が1回も2回も切れているのに、直ったから海洋放出をしたんだろうと思ったんですけれども、できれば、もうちょっと詳しく時間を置いて、5時間や6時間ではなくて、原因は追求というか、分かったんだから放出したというふうになるんでしょうけれども、もうちょっと、なぜ2回も落ちてしまったかとか、そういうことを詳しく、私たちの安心のためにやっていただければなと思ったんですけれども、どうでしょうか。
○小野(東電) 東京電力の小野でございますけど、ALPS処理水の放出に関しては、電源が復旧したから、それで放出を再開をしたということではございませんで、当然ながら、電源が落ちて、1回止まっていますので、設備関係は全て1回パトロール等を行って、健全であると、要は何か異常がないということは全部確認をしてから電源復旧をしたということでございます。
 一方で、やはり今回の電源が落ちたことによって、いろいろな事象が発生してございますので、そこら辺は、当然ながら我々もきちんと自治体さん等への説明等は行ってございますが、今回の場合、昨日、私の記者会見もございましたので、その中で、実際こういう原因で、場合によったら、対策は今こういうことを考えているということはお伝えをさせていただいたところでございます。
 そこのところをもう少し、地元の方々に、ある程度直接伝えるとかということをどうやってやったらいいかというのは少し考えさせていただきたいというふうに思います。ちょっと時間かかってしまうかもしれませんけども、時間がかかっても安心ということが大事であるということであれば、それはまた我々としても前向きに考えていきたいと思います。
 ありがとうございます。
○伴委員 多分、今のやり取りを聞いていて思ったのは、技術的に問題がないということは、蜂須賀会長も十分にお分かりなんですけれども、それを一応確認したから、だから始めますというのは、あまりにもデリカシーがないんじゃないですかという、そういうことだと思うんですね。
 だから、その辺の地元の方たちの気持ちというものを、一体東京電力はどれだけ理解しているんだろうかという、恐らくくそういう御指摘だと私は思いますが、合っていますか。
○小野(東電) ちょっと今、ぱっと私は、対策をどうする、だからこうするということはなかなか言えませんけれども、そこら辺は我々は肝に銘じて、今後対応してまいりたいと思います。


○伴委員 ほかはよろしいですか。
 それでは、ちょっと個人的な感想も含めてまとめたいと思いますけど、昨年の10月に、ALPSで体表面汚染の事案が起きて、そうしたら今度、HTIで汚染水の漏えいが起きた。そこまでは、またこういうことが起きてしまったかという感覚だったんですが、この増設雑固体のこれが起きたときには、何をやっているんだろうというのが正直な感想です。
 そして、一昨日、この電源が落ちて、負傷者が出ました。正直頭を抱えました。これはどうしたらいいんだろうって。だって、このケーブルを損傷して、電源が落ちましたって、皆さん、どれぐらい深刻で、馬鹿らしくて深刻かという感覚をお持ちですか。本当に馬鹿らしい事案だと思いますよ、これ。
 例えはよくないかもしれませんけど、人間の手術で言ったら、えらい皮下脂肪の厚い患者さんだなといって、漫然と切り進めていったら、動脈を切って、出血多量で死んじゃいましたと、そんな話ですよ。これを、こんなことを簡単に起こしてしまう。
 一連の事案、今日、いろんな説明がありましたけれども、結局共通しているのは、計画段階でのリスク抽出が十分じゃなかったので、手順書がきちんとできていませんでした。
 不備がありました。その手順書に沿ってやった結果、こういうことが起きてしまいました。
 全部一緒ですよ、それは。
 このことは、昨年10月の体表面汚染事案が起きたときに、それの原因、対策を議論する中で、こちらからも指摘したはずです。計画段階のリスク抽出をちゃんとやってください。
 それが、今後、こういったいろんな作業を安全に行う上で肝になるはずですと指摘しています。議事録にも残っています。
 でも、その後、これだけ続いているって、これはどうしたらいいですか、小野さん、今後。ちょっと真剣に、本当に私も頭を抱えているんですけど。
○小野(東電) 小野ですけれども、やっぱり我々もまだリスクの抽出が甘いというのは、これはそのとおりだと思います。
 私としては、1回場合によったら連休明けを含めて、総点検ということはあまり好きじゃないですけれども、1回、特に我々がやっている作業、それも優先順位をつけますけれども、その中でもう一回作業手順の中に、本当に不備がないかというのをもう一回見てみたいと思います。
 今回、ちょっと電源関係のところというのは、少し多分どちらかというと、その前に起こっていたことが、身体汚染、ALPSの関係の水の関係です。その後の、HTIの、これも水の関係ということで、その水の関係のところに関してはかなり、今言ったように、手順のチェックとか、悪いところがないかというところは見直しているのは事実なんですけれども、焼却炉の件、それから、今の停電の件につきましても、少し優先順位をつけた中で、ちょっと劣後している場所で起きていると私は思っていますので、それは、我々は改めて、連休明け、作業をどうしても継続しなきゃいけないものもございますけれども、1回場合によったら、作業の停止も含めて、リスクをもう一回、これは全体という形で見てみたいというふうに思います。
 その中でまた、それは、また我々はいろんな場で御説明をさせていただきたいと思いますし、そういう段取りを踏んで、ちょっと作業を継続していきたいというふうに思ってございます。
 以上です。

○伴委員 はい。だから、ちょっとこれだけこういう状況が続くと、やっぱりもしかすると、本当に最低限維持しなければいけないものは、そのとおり進めていただくとして、それ以外のものは、もしかすると一旦立ち止まって、本当に原点に返るべきかもしれないので、ぜひそういう甘さを残すことなく、徹底的に検討して改善していただきたいと思います。
 まとめますと、HTIからの汚染水の漏えいについては、先ほど事務局から説明があったとおりですけれども、最終的には、規制委員会において、実施計画違反の影響の程度や、再発防止策の妥当性について判断することになります。
 それから、それ以外の2件につきましては、規制庁が保安検査を進めていきますけれども、今日の議論を真摯に受け止めて、組織全体として、今お話ししたように、危機感を持って改善に努めていただくように、今後の廃炉作業に取り組んでいただくようにお願いいたします。
 では、以上で議題の1を終了いたします。

 はい、お願いします。
○徳永教授 東京大学の徳永でございます。
 今の議論を伺っていて、改善をします、見直しますということをされるということですが、どういう観点のところが実は見えていなかったのかという辺りを少し洗うことも大事かなという気がしていて、すなわち見直しますと言って、同じ視点から見直すと、やっぱり見えないところは見えないということが繰り返されるんじゃないかという気がして、そういうようなところを少し意識した形で見るという、もしくは今までやってきた中で、なぜそこに穴が開いていたのかという背景を少し検討するというようなスタンスで見直していただくと、今後、少し、より前向きになるような改善という方向に行くのかなという気がしたので、非常にこれは長期にわたる事業なので、それを継続していくという、安全性のレベルを保つという意味でも、できないところにパッチを当てていくということに加えて、やっぱりどの部分が今、東京電力さんがおやりになられているという観点のところで、少し見えにくくなっているのかなというあたりを、併せて検討していただくといいかなと思いましたので、すみません。議論が終わった後で話して申し訳ありません。コメントさせていただきます。
○小野(東電) はい。ちょっとこれが直接お答えになっているかどうか分かりませんけれども、資料1-1の8ページをちょっと御覧いただければと思います。
 実は、高温焼却炉の建屋からの水の漏えいの事案を踏まえまして、その前に、例の増設ALPSの身体汚染の事案があったわけですけど、一応経産大臣のほうから指示を受けてございます。この指示の実施事項Aというところがございまして、簡単に言ってしまうと、上の矢羽根のところに書いてあるところ、例えば高い放射線リスクにつながるようなヒューマンエラーが発生するような共通の要因がないか徹底的な分析をしろと。この観点で、まず今抽出をいろいろ行っています。
 あわせて、DXを使ったハードウエアシステムの導入を考えろというふうな御指示をいただいていまして、実はこれに関して言うと、身体汚染、それから、水の漏えいに関しての話なので、これについては、今一生懸命やっているところです。こういう観点から、今いろんな対策というか、改善点を見つけようとしています。
 それに加えて、やはり一昨日の事例を見ると、やっぱり電気というのは非常に怖いものですから、ここの観点も踏まえてやっていきたいと思います。
 あと、あわせて、それに加えて、場合によったら、過去の災害の事例を見ると、落下等の事案も当然ございましたし、巻き込まれで亡くなった方も大分前ですけれども、ありますので、そういう本当にまずどういうふうな災害を起こさないようにすれば、どういうふうな対策をとれば、どういうふうな災害がなくなって、それに対して、どうやったら作業員さんを守れるかというふうな観点で、まず見たいと思いますけど、まず、対象とする災害というのをイメージをして、それに対して、ここにあるような背後要因等を探りながら、対策を打っていきたいというふうに思っています。
○伴委員 作業の特性で分類するというのももちろんなんですけど、先ほど松田が申し上げたように、もうちょっと違うところにもヒントがあるかもしれなくて、結局、いつもとちょっと違う、いつもと担当者が代わった。いつもと、それこそバルブの状態が違っていた。半ばルーティーンでやっているんだけれども、ちょっとだけ状況が変わっていたというようなところに結構落とし穴があったりするんですよね。
 だから、そういう作業の種類だけではなくて、もっと本当に幅広に原因を求めて、いろんな可能性を徹底的に議論すべきだと。
 徳永先生、そういう観点でよろしいですか。ということだと思います。
○小野(東電) 分かりました。小野でございます。
 今おっしゃられた観点については、さっきも申したとおり、汚染水を扱っているところとか、場合によったら高濃度の、例えば硝酸とか、そういうものを扱っているような作業、内包しているものがやはり非常に危険なものだというところに関してのものについても、既にそこら辺の検討はやってございます。
 どうしても我々は、作業とか、要はどういうリスクがあるかということをまず確認をしてから、そういうアプローチを取ってきているというのが実情でございますので、それはそのままの流れでやらせていただいて、それに加えて、まず、さっき言ったような、例えば、関連というか、電気関係のリスクはないのかとか、そういうふうな形で見ていきたいなと思っています。
 なぜそういうことを言っているかというと、どうしてもこれはグループ分けがそうなってございますので、ここで全部一括でワーッとやってしまうと、多分訳が分からなくなってしまいますので、そこは少し交通整理をしながらやらせてもらえるとありがたいなと思います。
○伴委員 今後、その具体的な中身はここで共有していただきますし、実際にパフォーマンスが上がっているということを見せていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○小林技術参与 福島第一規制事務所の小林ですが、一つよろしいでしょうか。
○伴委員 お願いします。
○小林技術参与 ちょっと私から、一つぜひお願いしたいんですが、今回の4件を見てみますと、実際の、例えば増設ALPSですと、洗浄作業、本当の処理の前のフラッシングですね。ある意味、清掃。それから、HTIですと、本当の弁の点検の前の準備段階のフラッシング。それと、増設雑固ですと、本当の焼却の前にため込んでいる事前の準備というか、廃棄物の取扱い、それから、M/Cの部分で言うと、本当の修理作業の前の表層剥がしということで、結構本当の作業の前の準備段階、計画の前の、その計画の前段階で落ちているような、手前側で落ちているということが起こっています。
 ですから、東京電力には、危ないところに向かって視点を持っていくのは、これは大事ですが、今、私がずっと今回の事例を、保安検査を見て、日常監視して見ている中で、結構その手前側ですね。事前準備だからいいだろうというようなところで起こっています。
 同じことをやると深いところに行くんですけれども、ぜひもっと手前側で、実際の現場で、現場の人たちに何が伝わっていなかったかとかを考えてください。
 それともう一つ、今回、M/Cの件は、実は2015年くらいに一度、私が1F室にいたときにも、埋設の配電管で被災して、停電になったことがありまして、その後、ガイドをつくって、こういう作業の前には、実際に敷設状況をしっかり見るということになっていましたが、これが今、数日聞いた話では抜けています。
 ですから、しっかり準備段階で、何をすべきかということを徹底的にやるということ。
 本当の手前側、それを行ってください。それは、コメントとして、今の小野さんの話を聞いても思いましたので、よろしくお願いします。
 以上です。

○小野(東電) ありがとうございます。小野でございますが、手前側でのトラブルが多い。これはそのとおりだと、私も今回の例を見ると、そういうことだと思います。
 実は我々は過去に、特にけがという観点で見たときに、実はけがが多いのは本作業ではなくて、例えば準備段階、さらには片づけの段階。片づけの中でも検査、そういうふうなところというのは意外と、過去に我々は手順書なんかをつくらないでやっていたところがあって、その手順書をやっぱり、そういうけがとかが多かったので、手順書をきっちりつくり込んでやっていこうというのが、今、多分1Fはそれをしっかりやってくれていると思いますけれども、いずれにしましても、そういう手順の中で、少し本作業はちゃんとやっているんだけど、甘く見ているところがないかというのはしっかり見ていきたいというふうに思います。
 今おっしゃられたように、手前側のみならず、片づけの段階、そういうところも含めて、しっかり見ていきたいと思います。ありがとうございます。
○伴委員 この議題について、何か言い残したことはありませんか。よろしいですか。
 はい、じゃあ、ありがとうございました。
KEY_WORD:福島-電源ケーブル破損-作業員-緊急搬送_:FUKU1_:汚染水_: