[2024_02_10_75]2024能登半島地震の実態_北陸電力の想定を超えて動いた断層の範囲_山崎久隆_P05(たんぽぽ2024年2月10日)
 
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2024能登半島地震の実態_北陸電力の想定を超えて動いた断層の範囲_山崎久隆_P05

 14:05
[ 動画先頭:0:21:48〜 ]
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 もうちょっと引いてみると、問題はこっち側なんですね。原発の位置をプロットしてみると、志賀原発はここです。で、ここに何があるかっていうと、我らが柏崎刈羽原発だったりします。ここがこれから動くか可能性があると遠田東北大学教授が主張していることです。
 これが、要はこの地震が起きたことによって、実はこれが震央プロットを見ると、そんなに動きそのものが、大きくないというんですね。えー要は震源断層面の動いている距離が小さいので、まだ割れ残りがあるという説明です。
 すなわち、このエリア全域が割れると本格的に割れるとマグニチュード7クラスの地震になるだろうマグニチュード7クラス。これ全部海底で起きるわけですから。海の中で起きる活断層地震がありますので、地形が変化します。それによって津波が発生し、ここ(柏崎刈羽)に襲いかかるのであろう。そういう想定、襲ってくる津波の高さは概ね3メートル程度。
 だから*上げる方は12メートル程度の津波対策をしているので、東電にまともに聞けばですね、まあ、3メートルぐらい、どうってことはありませんよ的なことを言うかもしれませんが。
 そうはいかないのが原発でして、3メートル程度の押し波でも、その逆に引き波というものは3メートルくらいある。
 まあ今の柏崎刈羽の運転停止してから12年くらい経ってますので、十分冷えているから、今ならば、多分メルトダウンしないでしょう。
 けれども、本格的に6,7号機、再稼働準備していますよね。
 135万Kw級の原発2基が再稼働の準備していて、もし動いている時にそういう津波だとかあるいは地震が襲ってくれば、ただでは済まないわけです。
 実はこの地震が起きた時に各地で震度を記録するわけですけど、新潟県長岡市の中之島地区で震度6弱(*)、すなわち遠い震源だから大きな揺れが来ないなんて保証は全くなく、実は中越沖地震がこの2007年に起きているんですけどその時の計測震度は新潟県では震度6強、マグニチュード6.8で震度6強という。
(*)引用者注: 朝日新聞の2024年2月2日の記事 を参考とした。
そういう報道発表なんですけど、実は一箇所だけ柏崎刈羽原発の地震計だけが計測震度6.5を出していて、計測震度6.5というのは実は6.5以上が7なんですね。震度は0.1単位で、6.1、6.2、6.3という、そういう震度の計測をします。機械的に計測します。普通の震度というのは、皆さんご存知の通り、気象庁の職員が体感で5回揺れたから震度2だ、震度3だと、昔は体感でやってたんですよ、だから、それを体感でやられると地盤によって全然感じ方が違うし、極端に言えば個人差もありますよね。揺れに弱い人と敏感な人、大したことない人、そういう人だと震度5弱だ、いや5強だ。
 いや、補強だって論争になりかない。
 というわけで、今では計測震度計というものを使っています、機械が特定します。単なる強震計だけではなくて、ガルだけではなくて揺れの幅、継続時間、地震の速度、これは波の動くスピードですね、そういうものをデータを総合的に判断して、これは計測震度6.5だという計測をします。最終的にはその計測震度計を人間が評価をして、倒壊率がどのくらいあるか、液状化しているかとか、そういったことも加味した。人間の判断も含めて震度6強であるとか6弱であるとか、そういう総合判定をしているんですが、単純にその計測震度計の記録データだけで言うならば、柏崎刈羽原発の中では震度7です。
 確かに柏崎刈羽原発の中の液状化とか、地盤の変状だとか、あるいは土砂崩れ、実にたくさん起きてるんです。他の地域よりも、下手したら多いというか、そういうことを考えるならば、本当に柏崎刈羽に強力な地震波を襲いかかってきて、周りの市街地に比べて大きく揺れたという風に考えられる。なぜならば、柏崎刈羽から3号機が爆発炎上しているという現実から見ても、そういうことですね。それが起きた地震というのがこのへんなんですね。まあ海の上ですけど。
 それに対して、かなり外の北寄りに外れますが、しかしながら、ここで起きてマグニチュード7以上だということになれば、ここで起きた6.8と、そう対して変わらないことになるので、またしても柏崎刈羽原発は中越沖地震並みの大きな揺れあるいは津波の津波も含めて遅いかかってくる。
 こんな原発を再稼働していいわけないでしょう。日本の有力な地震学者がこぞって、ここが今最も危ない。次に危ないのはここだって言ったら次というのは私の表現ですね。
 要はこの地震が起きたことによって、この周辺一帯、100km圏内が地震の活動領域、従来の30倍ぐらい揺れやすい状態になったのです。というのが地震学者の多くの人たちが作っている内容の総合的な評価です。まあ、ありてい言えば、このエリア百キロ圏内はもう極端なこと言えば、次の大地震に備える。それしかもう生きる術はありません。
 そういうことはやっぱりどうしてもこういう大きな地震が起きた後、起こり得ることである。
 東日本大震災の後だって、例えば*で6.5だとか、あるいは長野県の*村で6.5だとか、そういう6.8だったかな。ようするに地震が起きて震度6強。そういう揺れで家屋倒壊とか、そういったことを考えるならば、大きな地震が起きればその後数年間は大きな地震に備えなければならない、ということは、常識的に考えられるということになるわけです。


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