[2024_02_10_76]2024能登半島地震の実態_実際に動いた断層は150km_北陸電力の想定した断層運動は96km_山崎久隆_P04(たんぽぽ2024年2月10日)
 
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2024能登半島地震の実態_実際に動いた断層は150km_北陸電力の想定した断層運動は96km_山崎久隆_P04

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 これをですね。北陸電力はどうしていたのか。北陸電力の志賀原発の再稼働申請の前に設置許可申請が最初にあります。その後、2006年に耐震バックチェックっていうのをやってるんですけども、ようは阪神淡路大震災の後に日本中の原発の耐震評価がめちゃくちゃ甘いんじゃないかという批判が高まりました。
 当時神戸大学教授の石橋克彦さんなどを中心に、地震の想定、考え方自身を根本的に変えなければならないということで、当時の原子力安全・保安院も、仕方ねえなあということで、地震の想定を見直せといういわゆるバックチェック、すなわち見返しを行った。
 見返しが、2006年から2008年にかけて各原発で行われたんです。
 が、まあ実は東京電力も当然それをやっているわけですけども、その時に津波想定が本来ならば15.8メートル級の津波想定を当然していたにもかかわらず、その対策を先送りした結果、2011年3月11日に実際に15メートル級の津波を襲ってきて1から3号機がメルトダウンするという大惨事になったというわけです。
 でしたがって耐震バックチェックに対応して、真面目にって言うと変ですが、耐震性ないし対津波の性能を高めようと、少しは努力をした女川や日本原電東海第二は、幸いにしてメルトダウンは免れたけれども*かったというのが結論ですね。
 それは日本の政府というか、当時の原子力安全・保安院など政府調査の、中でもしぶしぶ認められているところで、その2006年耐震バックチェックを経て、想定した断層運動というのが、96kmであった。
 先ほど見た四つの断層群は、ほぼそのままあるんですけれども、それ全部足し合わせても96kmくらいの活動を想定していて、実際に北陸電力が想定していたのはほぼこの辺でブチっと切れるという、この青い点々辺りの、手前の所くらいしか想定をしていなかったというのが現実に起きた現象に対する北陸電力の評価だったとということになるわけです。


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