[2024_02_10_72]2024能登半島地震の実態_要約推定震度分布_山崎久隆_P08(たんぽぽ2024年2月10日)
 
参照元
2024能登半島地震の実態_要約推定震度分布_山崎久隆_P08

 14:08
[ 動画先頭:0:36:18〜 ]
[ レジュメ参照元 ]
 で、これが揺れの大きさを示すものになります。でここで見ていただいて、典型的なのは志賀原発のある場所です。これは計測したものではなくて、地盤から評価したものなので、本当にこの揺れがあったかどうかということは必ずしも確かではありません。
 防災科学技術研究所が、地盤の性質であるとか、震源断層の活動の場所、そういったもの、各地にある地震計のデータ、それらを総合的に判断をして、どのエリアがどれだけ揺れたのか、ということを計算上を表した地図です。
 これは実際に起きた揺れをそのまま表したものではなくて、このくらいの揺れがあったと想定されるものと考えてください。
 ただし、そんなに駄目なものではなくて、地震計のある場所の強振動をそのままとっていますから、例えばこの地震全体で最も高い地震動を記録したのは2828ガルという例ですけど。実際地表に近いところですね。志賀町の富来(とぎ)観測点、固定ネットというものがあるんですが、それが、ここです。
 ちょうど色が一番濃くなっている強振動7という数字が出ている。ここは住所で言うと、志賀町の香住というところですが、ここがKネット富来という地震計がある箇所です。
 でもう一つ志賀原発にある地震計が記録した地震動の揺れというのは、建物の地下二階という位置ですけれども。399.3ガル、約400ガルですね。という値がここで観測をされています。
 値がかなり違う理由は、この間を見ていただくと、中に対して6強6弱5強という風に階層が下がってきますが、6強と5弱の境目くらいに志賀原発であるとということが分かります。
 さらに地上の地震計じゃなくて地下2階ぐらいの高さになりますと、マイナス10メートルくらいになりますので、そうすると、周り岩体ですね。岩体の中で測っているものですから、比較的揺れが小さくなるということになります。
 そのさらに南に下がっていけば、5強になっていく、というところなんですが、注目したいところがありまして、このライン、これ何かというと、邑知潟断層なんです。はっきりここだけ振動も大きいですよね。やっぱりこの断層面が活動したというよりも、断層自身が揺れの中で増幅効果を与えたとという風に考えられると思います。
 それからもう一つ、ちょっと見えづらいんですが、ここにちょっと濃い赤いラインがあります。これが何かというと、富来川南岸断層です。これが活動したとという評価がされています。
 つまり、実際の震源断層はここにあるんですよ、この辺の断層も活動したということは、どういう活動なのかが、これから問題になります。富来川南岸断層というのは志賀原発、北陸電力は、これが活断層、すなわち地震を起こす断層ではないと、ずっと主張していました。ところが、これがもし活動したとなれば、ここから志賀原発まで9kmしかないので、もうほとんど目の前で動いているものになりますので、これはもう想定が根底からひっくり返ってしまうという事態になります。
 さらに問題なのは、これ陸上の揺れしかわかりませんから、大抵こうなってるんですね。断層線がね。そのこともまた大きな問題で、志賀原発の目の前、数キロのところに、活断層が走っていることになりますから、志賀原発はほとんどダメです。

 能登半島のこの辺が高谷という地区です。ここが珠洲原発の関西電力の建設予定地というところになります。寺家というのはここになります。ここには中部電力・北陸電力などが建設を予定していました。両方で135万キロ級発電を2基計画し、発電する流れになっていたんですが、2003年にご存知の通りこれが中止になって、よかったね。と今言ってるところです。
 この高谷地区のところは海岸線が隆起して2メートルくらい上がっている。というふうに言われています。


KEY_WORD:能登2024-0210山崎講演_:NOTOHANTO-2024_:SIKA_: