[2023_06_02_04]電気料金に“値上げ格差” 4割アップも…隣町は据え置き “年2万6000円”の差(テレ朝ニュース2023年6月2日)
 
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電気料金に“値上げ格差” 4割アップも…隣町は据え置き “年2万6000円”の差

 6月に入り、1日から電気料金が値上がりしています。電力会社によっては4割近く値上がりする地域があり、“値上げ格差”が生まれています。

 ■北陸電力は“43年ぶり値上げ” 平均で39.7%値上がり

 電気料金の値上げに、街の人からは悲鳴が上がっています。
 街の人:「(Q.生活への影響は?)猛烈にあります。当たり前です」「(Q.夏はどうやってしのぐ?)いつもと一緒。だって変えようがないじゃないですか。すでに節約しているんだから」
 東京電力は1日から電気料金を15.9%値上げ。北海道、東北、北陸、中国、四国、沖縄の各社も値上げに踏み切りました。
 追い打ちをかけるように、1日からカップ麺や飲料水など、およそ3600品目が値上がりし、家計への負担は増す一方です。
 30代:「食材とか、そういうものが全部値上げしているのに、電気代もってなると、すごく厳しい感じが強いです」
 70代:「我々、年金生活者としては計画性のないプランなので、非常に驚いています。夏も気温が上がることをみると、生死に関わる方も多く出てくるんじゃないかなと思います」
 なかでも北陸電力は、オイルショック時の1980年以来43年ぶりの値上げで、大手7社の中でも最も値上げ率が高く、平均で39.7%値上がりします。
 北陸電力エリア:「給料は安いし、なんでも高くなってやっていかれん」「(Q.電気料金を抑えるために対策はしている?)全部抜くけど、いらんものは。それしかないね」
 北陸電力エリア:「オール電化なので、ちょっと大変だと思います」
 北陸電力エリア:「エアコンはなるべく我慢できるように、自然の風で過ごそうかなと。でも、いるものはいるから、しょうがないですね」

 ■電気料金4割アップも…隣町は据え置き「うらやましい」

 一方で、関西・中部・九州の3社は値上げを実施せず。原発が安定的に稼働していることなどが理由です。
 福井県の電力会社の供給エリアを示した地図。地域によって、北陸電力と関西電力の2つが主に供給しています。
 一般家庭用の電気料金プランで、今月から北陸電力は1カ月あたり6787円。同じ電気使用量ならば、関西電力は4566円で、その差は2221円。単純計算で年間2万6652円の差になります。
 北陸電力を利用する旅館「ちょうべい」 山本敬子女将:「年明けくらいから、北陸電力からのお知らせが頻繁に届くようになりまして」
 取材したのは、福井県敦賀市にある旅館です。部屋から臨むプライベートビーチが人気です。
 今月から40%近く値上がりした北陸電力管内にあるこの旅館、隣の値上げしない関西電力管内の美浜町までは、わずか2キロの距離にあります。
 山本女将:「うらやましいですよ、そりゃ」「(Q.据え置きの関西電力と値段が変わってくる?)違いますよね、本当に変わってきますね」「(Q.これから夏に向けて暑い時期が来るが?)夏の暑さ対策として、エアコンを切ったりつけたりという細かなことをしていないんですね。ただでさえ夏の電力は普段の何割(増し)かになってくるなかで、それがゴーンと上がってくるということだから、怖いですね」
 全国的に電気代が高騰していた1月の電気代はおよそ30万円。例年、夏の時期は月の電気代が40万円かかっていて、今年も同じだけ使うと56万円になる計算です。
 山本女将:「本当だったら、明るくして涼しくして快適な状況を整えてお迎えというのは、できる限りしていきたいけれども。なかなかそうも言っていられないのが、そこに来ているので。上がる金額にもよりますけど、それがあまりになってきたら、お客様の料金に転嫁していかざるを得ないかなと」
(「グッド!モーニング」2023年6月2日放送分より)
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