[2023_05_04_02]迷走プルトニウム プルサーマル燃料確保できず(毎日新聞2023年5月4日)
 
参照元
迷走プルトニウム プルサーマル燃料確保できず

 <科学の森>
 プルトニウムを原発で利用するプルサーマル発電で、フランス南東部の燃料加工工場「メロックス工場」で不良品が相次いでいる影響が国内で尾をひいている。2月に電力各社が公表した計画によると、2024年度はプルサーマルに使う新燃料を全く確保できなかった。25年度以降には利用計画があるものの、製造の具体的な開始時期が不透明なままだ。
 プルサーマル発電は、核燃料の有効利用が目的とされる。具体的には、使用済み核燃料を再処理(化学処理)し、核物質のプルトニウムを分離する。これにウランを混ぜたものを固めて粒状(ペレット)にし、ペレットをいくつも入れた金属製の筒を束ね燃料集合体を作る。こうしてできたウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(MOX燃料)を、原発で燃やす。MOX燃料加工施設は国内では稼働しておらず、製造はメロックス工場に委託し…(後略)
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