[2023_02_10_08]トルコ大地震 震源地周辺で最大2m超の地盤変動 国土地理院解析(NHK2023年2月10日)
 
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トルコ大地震 震源地周辺で最大2m超の地盤変動 国土地理院解析

 2023年2月10日 6時10分
 トルコ南部のシリア国境近くで起きた大地震で、震源地の周辺では最大で2メートルを超える地盤の変動があったことが、国土地理院の解析でわかりました。内陸地震としては極めて大きな変動で、この変動による激しい揺れにより大きな被害につながったと分析しています。
 トルコを震源に2回相次いだ大地震について、国土地理院は地球観測衛星「だいち2号」が8日にレーダーで観測したデータをもとに地盤の動きを解析しました。
 その結果、トルコやシリアで地盤の変動が確認され、特にトルコ国内の震源地周辺の広い範囲で10センチ以上地盤の変動が見られたことがわかりました。
 このうち、1回目に起きたマグニチュード7.8の地震の震源地から北東に50キロほどの「東アナトリア断層」の周辺では最大でおよそ1メートル、地盤の変動が見られました。
 また、その9時間あまり後に起きたマグニチュード7.5の地震の震源地近くでは、最大で2メートルを超える地盤の変動が見られました。
 この変動は周辺にある活断層に沿うように起きていることから、国土地理院は地表付近で活断層がずれ動いたことで激しい揺れにつながったと見られると分析しています。
 国土地理院 地殻変動研究室の宗包浩志室長は「内陸地震としては、地殻変動の量は極めて大きく広い範囲に及んでいて、大きな被害につながったと考えられる。今回解析を行った領域は一部に過ぎず、さらに解析範囲を広げ、変動の全体像の把握を進めていきたい」と話していました。
KEY_WORD:2023年_トルコ_M7.8地震_: