[2023_02_01_04]福島第1原発1号機、格納容器の堆積物採取 ロボの内部調査再開(福島民友2023年2月1日)
 
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福島第1原発1号機、格納容器の堆積物採取 ロボの内部調査再開

 東京電力は31日、福島第1原発1号機原子炉格納容器で水中ロボットによる内部調査を再開し、格納容器の底にたまる堆積物の一部を採取した。吸引装置を備えたロボットで堆積物の砂状や泥状の表層部分を採取したが、東電は溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性は低いとみている。
 底部の堆積物にはデブリが混在している可能性がある。東電は今回の採取物を茨城県の施設に送り、専門家による検討なども含めて1年ほどかけて成分などを分析した上で、デブリ取り出しや堆積物除去の工法の検討に役立てる。
 東電は同日、遠隔操作の水中ロボットから格納容器底部の堆積物に向けて吸引装置をつり下げ、2カ所で表層部分をごく少量ずつ採取した。今後は別の2カ所でも同様に採取する計画で調査は計4カ所になる。
 調査は当初、1月12日に予定されていたが、ロボットを挿入する装置に不具合が発生して中断。東電は再開に先立ち、この挿入装置に同様の不具合が生じないことを確認し、異物の混入が原因だったと判断した。
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