[2022_10_28_09]関電高浜4号 警報作動原因は弁の微細な傷(福井県)(福井放送2022年10月28日)
 
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関電高浜4号 警報作動原因は弁の微細な傷(福井県)

 原子炉の起動準備を進めていた関西電力高浜原発4号機で今月21日、1次冷却水系統の機器で警報が鳴ったトラブルは、系統に混入した異物が弁に細かな傷を付けたためと判明した。(10月28日)
 関西電力は今後、部品交換に入るものの、高浜4号機は原子炉起動に向けた作業の中断が続き、運転再開の時期などは未定としている。
 このトラブルは、高浜4号機の原子炉格納容器内で発生。1次冷却水系統の圧力上昇時に圧力を調節する機能を持った3個の「加圧器逃がし弁」のうちの1つで、蒸気の出口温度が上昇、設定値を超えたため警報が作動した。
 関電は今回の定期検査でこの機器を分解点検していた。弁の取り付け時に、金属粉とみられる異物が弁座と弁本体の接地部分に入り込み、弁の操作確認の際に異物が押し出されたため、弁の部品に長さ1ミリ、幅0.3ミリの細かな傷が付き、この傷を伝って蒸気が漏れたことが、警報作動の原因とみられるとしている。
 関電では今回分解点検した2つの加圧器逃がし弁をいずれも新しい部品に取り替え、異物管理上の注意事項を社内マニュアルに記載する。
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