[2022_10_28_08]島根原発2号機安全対策工事 完了は来年度に延期 正式発表 (NHK2022年10月28日)
 
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島根原発2号機安全対策工事 完了は来年度に延期 正式発表

 中国電力は、島根原子力発電所2号機について、再稼働に必要な耐震や津波対策の安全対策工事の審査状況などを踏まえた結果、今年度中としていた工事の完了時期を、来年度に延期することを正式に発表しました。
 松江市にある島根原発2号機は、去年、原子力規制委員会の審査で、東京電力福島第一原発の事故を踏まえた新たな規制基準に適合しているとされ、中国電力は今年度中の完了を目指して自然災害や事故への具体的な安全対策工事を進めてきました。
 しかし、安全対策工事の計画は規制委員会から認可を得る必要があり、現在も設備の耐震性や防波壁の強度などに関する審査が続いています。
 これについて中国電力の瀧本夏彦社長は28日の記者会見で「審査での議論などを踏まえ、さらなる安全性向上の観点から追加の作業も行っていて、工事完了時期を『来年度のできるだけ早期』に変更する」と述べました。
 また、瀧本社長は安全対策工事にかかる費用が6800億円程度にのぼるとの見通しを示した一方、島根原発2号機が再稼働した場合、燃料費の削減効果が年間950億円程度になるという試算も明らかにしました。
 そのうえで「電力の安定供給や環境への貢献度も高く、できるだけ早期の再稼働に向け、安全第一で取り組んでいく」と述べました。
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