[2022_10_15_01]再処理冷却喪失受け 原燃安全対策に厳しい声/野辺地町議会特別委(東奥日報2022年10月15日)
 
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再処理冷却喪失受け 原燃安全対策に厳しい声/野辺地町議会特別委

 野辺地町議会は14日、原子力エネルギー対策特別委員会を開いた。日本原燃・再処理工場(青森県六ケ所村)で7月、高レベル放射性廃液タンクの冷却機能が約8時間にわたって喪失したトラブルなどについて、原燃側が経過や再発防止策を説明。委員からは安全対策や通報の在り方について厳しい声が相次いだ。
 江渡正樹委員は「以前のトラブルの際にも『今後こんなことがないように』と言っていたが、会社の体質を変えられないのか」と追及。原燃側は「これからしっかりやることで心配を払拭する」と述べた。
 高田光雄委員は「二重三重のチェック体制だけでいいのか。危機管理意識をしっかり持って、人材育成してほしい」と注文した。
 高沢陽子委員は「県、村、隣接市町村に第一報が入ったのが発生から一晩たってから。すぐに知らせる仕組みが必要」と迫った。原燃側は「通報が遅れた反省を踏まえ、早めに情報を出す」と述べた。
 また、再処理工場の26回目の完工延期について、委員からは「(工事計画の)早期認可を目指すよりも、こういう事故がないよう、確実性を重視してほしい」との意見が出た。
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