[2022_10_02_02]ロシア、ザポロジエ原発の所長を拘束 「目隠しして連行」(毎日新聞2022年10月2日)
 
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ロシア、ザポロジエ原発の所長を拘束 「目隠しして連行」

 ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは1日、ロシアが占拠している南部ザポロジエ原発のムラショフ所長が、ロシア側に拘束されたと発表した。同社は「原発の運営が危機にさらされている」として、ムラショフ氏の即時解放を求めている。
 発表によると、ロシア側は9月30日午後4時ごろ、原発から南部ザポロジエ州エネルゴダール市に向かっていたムラショフ氏の車を停止させ、目隠しをした上で連行したという。
 国際原子力機関(IAEA)の報道官は1日、ロシア側に連絡を取り、ロシアがムラショフ氏を一時的に拘束し、聴取していることを確認したと発表した。ムラショフ氏が拘束された理由は不明だ。
 エネルゴアトム社のコティン総裁は1日、ムラショフ氏は原発の安全を担う責任者であり、ロシア側に「核テロ」を今すぐやめるように求めた。
 欧州最大規模のザポロジエ原発はこれまで複数の砲撃を受けており、ロシアとウクライナ双方が「敵の攻撃だ」と非難し合っている。IAEAは9月、重大事故を防ぐための「保護区域」の設置などを求める報告書を公表したが、具体的な進展はない。【エルサレム三木幸治】
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