[2022_10_02_03]臨界事故の教訓を語り継ぐ JCOで発生23年 水戸で集会、東海第二再稼働反対訴え(東京新聞2022年10月2日)
 
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臨界事故の教訓を語り継ぐ JCOで発生23年 水戸で集会、東海第二再稼働反対訴え

 発生から二十三年が過ぎた核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」(茨城県東海村)臨界事故の教訓を語り継ぎ、日本原子力発電東海第二原発(同)の再稼働に反対する集会が一日、水戸市のみと文化交流プラザであった。
 集会には百人を超える人が集まった。JCO事故の死者二人や被ばく者に黙とうをささげた後、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)事務局長の谷雅志さんが「JCO事故の教訓を生かせず、福島の事故を招いた。原子力の安全神話は崩れたのに、岸田政権は原発の活用、新増設を進めようとしている。許されるはずがない。老朽化した東海第二原発を再稼働させてはいけない」と語った。
 続いて「臨界事故を語り継ぐ会」の大泉実成さんが、作業員や周辺住民の被害について「被ばくした住民は健康診断の会場で国の職員から暴言を吐かれた。検査の数値が明らかに悪かったのに『放射能の影響はない』とされた人もいた。ほかにも不調を訴えた人は多数いたが、いずれも影響なしとされた」と説明した。
 集会は原水禁や原子力資料情報室、臨界事故を語り継ぐ会など県内外の六団体が主催。水戸市や東海村など県内三十六市町村長がメッセージを寄せた。(加藤裕治)
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