[2022_09_08_02]来夏の“原発再稼働”方針 「怒りを感じる」地域の会から国の姿勢を正す声【新潟】(新潟総合テレビ2022年9月8日)
 
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来夏の“原発再稼働”方針 「怒りを感じる」地域の会から国の姿勢を正す声【新潟】

 政府が8月、柏崎刈羽原発を来年夏以降に再稼働させる方針を示したことを受け、原発の安全を確認する地域の会の委員からは国の姿勢を正す声が聞かれました。

 【岸田首相】
 「設置許可済みの原発再稼働に向け、国が全面に立ってあらゆる対応を取っていく」
 8月24日、岸田首相が電力需給のひっ迫を防ぐことなどを目的に、来年夏以降、柏崎刈羽原発6・7号機を含む7基の原発の再稼働を目指す方針を発表。

 【経団連 十倉雅和 会長】
 「政府が全面に立って対応するということなので、非常に力強く受け止めている。ぜひ、やっていただけたら」
 経済界からは歓迎の声があがり、議論がなかなか進まなかった県独自の3つの検証も…

 【避難に関する検証委員会 関谷直也 委員長】
 「ようやく6年間の議論をして、報告書を取りまとめさせていただくことができました」
 3つの検証委員会すべてで報告書が取りまとめられ、残すは総括委員会だけという段階に。

 【柏崎市 桜井雅浩 市長】
 「来年の夏となるのが早いのか遅いのかと言われれば、遅いようにも感じる」

 政府の号令により再稼働に向けた動きが慌ただしさを増す中、9月7日、柏崎市で開かれた原発の透明性を確保する地域の会。終了後、委員からは国の姿勢を正す声が聞かれました。
 【地域の会 三井田達毅 副会長】
 「より皆さんが納得できるような感じで進められるように。それこそ国が前面に立って努力するべきだと思う」
 【地域の会 竹内英子 委員】
 「(原発を)いま動かせるような状況にないことを、たぶん岸田首相は理解しないで、わざわざ『柏崎刈羽原発を含む』と言ったと思う。現実を知ろうともせずに、『再稼働』と言えば動くと思っている、その姿勢に怒りを感じる」
 原発事故後も不祥事の相次ぐ東京電力が運営する原発の安全確保、そして住民の同意。政府の思惑通りに進むかは未知数です。

 NST新潟総合テレビ
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