[2022_07_28_02]議論ないまま「了承」 柏崎刈羽原発のテロ対策施設 経済団体からは再稼働強く求める声【新潟発】(新潟総合テレビ2022年7月28日)
 
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議論ないまま「了承」 柏崎刈羽原発のテロ対策施設 経済団体からは再稼働強く求める声【新潟発】

 原子力規制委員会は東京電力 柏崎刈羽原発6・7号機のテロ対策施設の設置許可申請について、公開の場での議論をしないまま「了承」とした。

 規制委 公開議論なしで設置許可申請を「了承」

 原子力規制委員会 更田豊志 委員長:
 柏崎刈羽で核燃料物質の移動を禁じているわけであって、その設備の整備を進めようとすることは構わないという判断
 テロなどを防ぐ核物質防護の不備が相次いで発覚し、現在 追加検査が行われている柏崎刈羽原発。
 その6・7号機に設置する大型航空機の衝突などのテロ対策用の施設について、原子力規制委員会は7月13日、「新規制基準に適合している」として審査書案を了承した。
 再稼働に向けた手続きの一つとして注目されてきたこの審査について、更田委員長は2022年1月…
 原子力規制委員会 更田豊志 委員長:
 審査はいずれ、公開の委員会の席上で委員会として議論をするべきことだと思っている
 こう話していたが、この日公開された会合では特に議論がないまま、事実上の「合格」が決定。
 これについて、更田委員長は「各委員から明示的に意見を聞いていないのは事実だが、意見が出ていないので、同意だと受け止めた」と説明したうえで…

 原子力規制委員会 更田豊志 委員長:
 追加検査の行われているなかで、審査が許可に進もうとしていることについての説明はあってよかったなとは思う。ただ、まだ許可しているわけではないので、今後各委員の意見を聞いてみようと思う

 「できるだけ早く」経済団体から再稼働強く求める声

 一方、原発再稼働推進の立場を取る自民党が参院選で大勝したことから、経済団体からは再稼働を強く求める声もあがっている。
 経団連 十倉雅和 会長:
 できるだけ早い原発の再稼働。これは地域住民の了解を得るのが大前提ではあるが、急ぐべきだと思っている
 審査書案は今後、経済産業大臣の意見を聞き、正式に決定。
 さらに追加検査も2022年内に終わる可能性があり、再稼働を求める声が政府・経済団体を中心に高まっていくことが予想される。
(NST新潟総合テレビ)
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