[2022_07_28_03]柏崎刈羽原発でまたテロ対策不備、東電本社社員が無断で情報持ち出し(読売新聞2022年7月28日)
 
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柏崎刈羽原発でまたテロ対策不備、東電本社社員が無断で情報持ち出し

 東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)は28日、東電東京本社の社員が原発内にあった核物質防護(テロ対策)に関する情報を印刷し、無断で持ち出したと発表した。東電は、管理者の許可がなければ核物質防護の情報を印刷できないようにシステムを変更した。
 発表によると、社員は6月29日、同原発に出張した際、核物質防護の情報を印刷し、東京都内の自宅に持ち帰った。テレワークで使う目的だったという。持ち出しには管理者の許可が必要だが、当時社員は失念し、今月3日に管理者に申し出て判明した。東電は社員を核物質防護の情報を取り扱える立場から除外した。
 同原発では、所員が他人のIDカードで中央制御室に不正に入ったり、複数の侵入者検知設備が長期間故障しながら十分な対策をしていなかったりと、テロ対策の不備が相次いで発覚。原子力規制委員会から事実上の運転禁止命令を受け、現在は再発防止に向けた検査が行われている。
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