[2022_07_21_04]東海第二原発 市民団体が知事宛て要望書「再稼働に同意しないで」 事故時の避難の難しさ指摘(東京新聞2022年7月21日)
 
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東海第二原発 市民団体が知事宛て要望書「再稼働に同意しないで」 事故時の避難の難しさ指摘

 日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)の再稼働反対を訴える複数の市民団体でつくる「東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク」が二十日、再稼働に同意しないよう求める要望書を大井川和彦知事宛てに提出した。東海第二の運転差し止めを命じた昨年三月の水戸地裁判決に触れ、原発事故時の避難の難しさを指摘している。
 この日は、ネットワークに参加する本県などの十五団体の代表者らが県庁を訪問。代表して「『さようなら原発』あびこ」の鈴木知子さん(千葉県我孫子市)が、県原子力安全対策課の宮崎雅弘事業所安全対策推進監に要望書を手渡した。要望書の賛同団体・個人にはこのほか、十都道府県の九十五団体と百二十人が名を連ねた。
 提出後の記者会見では、「東海第二原発の再稼働を止める会」共同代表の先崎(まっさき)千尋・元瓜連町長が「実効性のある避難計画の策定は不可能だと思う。最大の避難計画は動かさないことだ」と強調。
 「東海第2原発運転差止訴訟原告団」世話人の披田(ひだ)信一郎・元龍ケ崎市議は「これまでは街頭で活動してきたが、次の段階ということで今回の要望を決めた。これで終わりではないので、次に何ができるか考えていきたい」と語った。
 県への要望に先立ち、午前中には各団体の代表者らが原電本社(東京都台東区)を訪れ、東海第二廃炉の決断を求める申し入れ書を村松衛社長宛てに提出した。(長崎高大)
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