[2022_04_13_05]交戦状態の中で原子力施設を運転するということは極めて危険 しかも原発は止めているだけでは安全性が確保できない 脱原発スピーチ…山崎久隆氏 「上」(2回の連載) 4/6(水)第45回原電前抗議行動報告 (その2)とめよう!東海第二原発首都圏連絡会(たんぽぽ2022年4月13日)
 
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交戦状態の中で原子力施設を運転するということは極めて危険 しかも原発は止めているだけでは安全性が確保できない 脱原発スピーチ…山崎久隆氏 「上」(2回の連載) 4/6(水)第45回原電前抗議行動報告 (その2)とめよう!東海第二原発首都圏連絡会

 ◎ たんぽぽ舎の山崎です。今日もウクライナでは戦争が続いてまして原発が交戦地帯のど真ん中に残されたままです。ウクライナは電力需要もありましてこのザポロジエやリウネなどの原発を稼働させたままです。
 15基のうち8基を動かしています。これ自体非常に危険なことです。
 本来ならば止めるべきものです。しかしながらいまだに戦場の真っただ中で稼働しているという現状があります。
 一方ロシアはロシアで、この原発群を戦略目標化してしまいました。
 ザポロジエについては実質的に2基動いているわけですけどこれを動かさせながらいざとなれば自力で遮断できるように軍隊が占拠してます。
 他の原発についてもロシアも原発自体を攻撃するのはあまりにも危険なのでしないですけど、送電網を破壊することによって送電不能にしてしまう、ということは随所に行っています。
 現実に東ドンバス州などでは電力がきていないという報道があります。そういう所ではやはり送電線が破壊されていると考えられます。

 ◎ そういうわけで原子力資源、電力資源、これは戦略物資になりますのでそこを攻撃するのも守るのもそこを巡っての攻防戦になるのは歴史上も明らかであり、昔ならば火力発電所や水力発電所が攻撃されていたんですけど、現代と違うのが実態です。
 別にウクライナに始まったことではありません。イスラエルは何度もイラクやイランあるいはシリアの原子力施設を破壊したり攻撃したりしています。
 そういう意味で言うならば国際法で禁じられていようともそういう手段を選ばない国にとってみれば、原子力施設というのは格好の戦略目標になってしまうわけです。

 ◎ それは日本だって例外ではありません。
 この事態を受けて日本の原子力立地の知事は武力によって守る、すなわち警察や自衛隊によって守ってくれ、という申し入れを政府におこなってますけれども、原発を武力で守ること自体が無謀かつ危険この上ないんです。
 当然のことながら守っている側は攻撃してくる側を攻撃しますから。攻撃する側は守っている部隊を排除するために攻撃することになります。
 いずれにしても原子力施設の上で交戦状態になってしまえばどっちの弾がどっちに当たるかなど分かりはしません。そのような中で原子力施設を運転するということは極めて危険です。

 ◎ もうこれは止めるしかないというのは当たり前の結論になりますが、単に止めてるだけでは安全性が確保できないということはチェルノブイリ原発にしろ、放射性物質が蓄積しているわけですけど、このエリアにロシア軍が占領した2月24日、実に環境値の800倍というとんでもない値を観測しました。
 その後、データは来なくなりいまだにデータが来ているのかはっきりしません。
 しかしながら相当な量の放射性物質が舞っているであろうことは現地の報道の中で、何を考えたのかロシア軍はチェルノブイリの周辺で陣地構築のためあるいは何かの目的で土を掘り返し、36年前の原発事故の際に埋め立てられていた放射性物質を露出させてしまったと報道されています。
 そのために兵士が被ばくをし、緊急事態ということで病院に担ぎ込まれたという、これも未確認ですけど報道があります。(下)に続く
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