[2021_12_14_01]柏崎刈羽原発核セキュリティ問題 東京電力・規制委員会の在り方は(新潟テレビ2021年12月14日)
 
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柏崎刈羽原発核セキュリティ問題 東京電力・規制委員会の在り方は

 柏崎刈羽原発の核セキュリティ問題をめぐって今年2月に原発内部で侵入者を検知する設備が故障した時に、東京電力が壊れた設備の代わりに「不十分な代替措置」を講じていたことがわかり、批判を集めました。この時は原発をチェックする原子力規制委員会の更田委員長も「誰が見てもお粗末」と東電を批判しています。ところが その規制委員会が代替措置の内容が不十分であることを見落として柏崎刈羽原発の安全性に「合格」を与えていた可能性が出てきました。
 新潟県議会での非自民党系会派「リベラル新潟」と東電のやり取りでは、記録が残っている範囲では2015年4月4日が故障が発生し代替措置を講じた最も古いデータでこの時からの代替措置が不十分だった可能性は否定できないとされています。一方、規制委員会が柏崎刈羽原発の安全性に「合格」を出したのは、2017年12月。2年間、不十分な代替措置が見過ごされた可能性があるというのです。さらに東電はその間、代替措置方法を都度、規制庁へメールもしくはFAXで報告したとしています。規制当局は「不十分な代替措置」を見落として安全性に「合格」を与えていたのか?委員会の更田委員長は「改善措置の内容はFAXなどで来ていたがひとつひとつ確認するものではなかった。大量に送られる情報の中に紛れた。当時の制度において規制庁が把握できなかった、把握していなかったのは事実」と述べました。
 東電だけでなく 規制の在り方も問われそうです。
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